2020年3月29日更新

【刃牙(バキ)シリーズ】 烈海王を徹底解説!中国武術の最高峰に輝く男

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数々の名言を生み出し、作中キャラの中でも屈指の人気を誇る烈海王の紹介です。武術を極めし「海王」の力はもちろん、真面目で不器用なキャラも憎めません。今回は、戦績を通じて見るその強さと、彼が後に迎える意外な結末をみていきましょう。

目次

「刃牙(バキ)」シリーズの烈海王は中国武術の達人!【ネタバレ注意】

烈海王(れつかいおう)は、「刃牙(ばき)」シリーズにおける登場人物の1人。中国における武術の達人に与えられる称号「海王」を持つ格闘家で、本名は烈永周(れつえいしゅう)。 辮髪(べんぱつ)のように三つ編みにした髪が特徴的。他の格闘家に比べると小柄ですが、その肉体は「どうやって造ったのか」と言わせるほど屈強。 中国四千年の歴史において最高の才能を持つを言われており、若くして「海王」の名を与えられ、複数人いる「海王」の中でも抜きん出て秀でています。極められた武技もさることながら、特に脚力はすさまじく、大男を担いで水面を歩くことも可能です。 性格は真面目で自他共に厳しく、頑固。作中屈指のストイックキャラで、中国武術に対する誇りを誰よりも強く持っています。一方で、高すぎるプライドのせいで他の格闘技を下に見てしまうのが玉にキズ。ただし、基本的には面倒見の良い人物であるため、刃牙たち戦友との親交も盛んです。

最大トーナメントで初登場!圧倒的な実力でブロック線を勝ち上がる

烈は、「刃牙」シリーズの序盤で描かれた「最大トーナメント編」の選手として初登場しています。最大トーナメントとは、東京ドーム地下の闘技場で開かれたトーナメント大会のことです。 烈は、4つに分けられたブロックのうち、Bブロックに当てられました。Bブロックの第1回戦の相手は、サンボのロシアチャンピオン、セルゲイ・タクタロフ。しかし、両者の実力差は圧倒的であり、彼はセルゲイを難なく倒します。 2回戦目は、リザーバーとして控えていたプロレスラー、マウント斗羽(とば)が相手。この試合もまた烈の敵ではなく、1分足らずで決着をつけています。 Bブロックの勝者を決める第3回戦の相手、愚地克巳(おろちかつみ)は「神心会」に所属する空手家。克巳は伝家の宝刀「マッハ突き」を繰り出しますが、簡単に封じられます。そして、それ以上のスピードで放つカウンターの一撃を与え、打ち倒しました。

準決勝の舞台で範馬刃牙と開戦!勝負の行方は?(最大トーナメント編)

Bブロックを勝ち上がった烈は、他のブロックの勝者たちと闘うことに。最大トーナメント準決勝、彼の相手となったのが、範馬刃牙です。 刃牙は、イメージを現実に具現化させて行う「リアルシャドー」によって、対策を立ててきました。一方、烈はくつを脱ぎ、最強の状態で闘いに臨みます。序盤は、イメージ済みの刃牙が猛攻撃を見せますが、次第に烈の足技に圧倒されるように。えげつない攻撃もいとわず、闘いは烈の優勢となっていきます。 しかし、刃牙は追い詰められたことで覚醒し、その潜在能力を解放。試合前に刃牙の父、勇次郎が言っていた「範馬の血」の意味を理解します。首を破壊する自らの技、「転蓮華(てんれんげ)」を逆にかけられた烈は、首の骨を折られてしまいます。頸椎(けいつい)は外されていたため死には至りませんでしたが、とどめのハイキックを顔に食らってそのまま決着へ。烈は、準決勝で範馬刃牙に敗れました。

同じ“海王”の名を関する因縁の相手・ドリアンと会敵!(最凶死刑囚編)

烈は、「最大トーナメント編」から続く「最凶死刑囚編」においても活躍します。その1つが、死刑囚ドリアンとの闘いです。 トーナメント後、烈は克巳から「神心会」に客人として呼ばれ、日本で修行していました。そこに突然謎の大男が現れ、克巳を倒し、道場を破壊していきます。彼は怒り、男に対戦を申し込みますが、男は相手にせず逃走。この男こそが、ドリアンでした。 その後、相手をした加藤清澄(かとうきよすみ)が半殺しにされ、烈たちはドリアンを追い詰めます。しかしここで、彼は烈の兄弟子であり、「海王」でもあったことが判明。同門対決を禁じられている彼は、闘いを神心会に譲ります。 三度出会った両者はいよいよ闘いますが、爆弾を使ってまで逃げようとするドリアン。烈は彼の姿勢と、彼が言っていた「敗北を知りたい」という言葉の矛盾を指摘します。最後は一撃で倒し、ドリアンは捕まえられました。

100年に一度の武術の祭典・中国大擂台賽に出場!

続いて、「中国大擂台賽(ちゅうごくだいらいたいさい)編」での活躍を見ていきましょう。大擂台賽とは、100年に一度開催される、中国最大の武術大会。多くの「海王」らも参加し、腕を競い合います。 死刑囚の1人、柳龍光(やなぎりゅうこう)の毒手を受けた刃牙。毒でやせ細った彼の姿を見た烈は、中国であれば解毒する方法があると考えます。2人は中国へと渡り、そこで大擂台賽に参加することに。烈も選手の1人として出場することになりました。 第1回戦の相手は、同じく「海王」の名を持つ孫海王。指輪を握りつぶすなど強大なパワーの持ち主ですが、彼の前では赤子同然でした。闘いの後、彼は海王のレベル低下にため息をついています。 中国対海外の5対5マッチとなってからは、日本人の「海王」、寂海王と闘うことに。彼の知略と人間力に手こずったものの、終始圧倒し、勝敗後は彼をたたえました。 結果として、烈は大擂台賽で闘った全ての試合に勝利しています。そして結果的には刃牙も大擂台賽に参加することで解毒することに成功するのでした。

太古の支配者・原始人ピクルとの戦いを希望!苛烈な戦闘が幕をあける

ピクルとは、約2億年前に生きていた原始人が現代に復活したものです。来日した姿を見た多くの格闘家たちは、彼に興味を示していました。その1人である烈は、ピクルがいる米軍基地に侵入し、「夜ばい」をかけるほどに執着します。 その後、烈は徳川に頼んで彼の“餌(えさ)”となることを志願。こうしてようやく、念願の相手との闘いが始まりました。烈は武技を尽くしますが、元々対人を想定した「武術」はピクルにはまるで通用しません。中国武術の敗北を認めたくない彼は、武術と海王の名を捨て、ただの男として立ち向かいます。 自暴自棄とも言えるような海王の攻撃が当然効くはずもなく、ピクルの一撃が襲いますが、彼はこれを武術の技でガード。自分が武人であることを自覚して覚醒するも、最後はパワー負けして右脚を食われ、敗北に終わりました。 なお、ピクルは闘いの最中に金的を受けており、その痛みを記憶しています。闘いにおいてはどんな手でも使う、烈らしい一撃でした。

蘇った最強の剣豪・宮本武蔵に挑む!消力(シャオリー)を習得するも……

地下闘技場バトルの主催者徳川光成(みつなり)は、実験を行っていました。それは、あるミイラの遺伝子を使ったクローン生成実験。そのミイラとは、大剣豪、宮本武蔵のものでした。以降、闘士たちは全盛期の武蔵のクローンと闘うこととなります。 ピクルとの闘いの後、烈はボクサーとなっていましたが、武蔵の件を聞きつけ来日。剣術家である彼に対し、素手の闘いは無意味と、武器を使用した対戦を提案します。闘いに向けて修行中の烈でしたが、その前に郭海皇(かくかいおう)が登場。彼の究極技「消力(シャオリー)」の修得を命ぜられ、苦労の末に会得します。 消力を得て臨んだ武蔵との闘いでしたが、勝負は烈の完敗。彼は胴体を骨や脊髄(せきずい)ごと真っ二つに斬られ、そのまま死亡しました。偉大なる武の達人の死に、徳川は泣きながら後悔。武蔵の方も、彼の強さを「関ケ原」とたたえ、尊敬と畏怖の念を込めていました。

烈海王は死後、右腕が復元され愚地克巳に移植!2人の新たな戦いが始まる

武蔵がこの世から去った後、新たなる最強の男が現れました。相撲の開祖「野見宿禰(のみのすくね)」の血を受け継ぐ、2代目野見宿禰です。 相撲協会は、宿禰を使って国技である相撲の再興を図ろうとしていました。かつて地下闘技場で闘っていた元横綱、金竜山は徳川に力士と地下闘士との闘いを持ちかけます。こうして、格闘家たちと力士たちの全面対決が始まるのでした。 「宿禰編」では、このストーリーに並行する形で、烈と克巳の関係が描かれています。ピクルに腕を食われた克巳は、以来隻腕(せきわん)の空手を追求してきました。相撲界との闘いを持ちかけられた際は、いまだ道半ばと提案を断ります。 そのとき徳川は、「烈海王と2人掛かりではどうじゃ?」と、彼に烈の腕を繋げないかと提案。最終的に彼は列の右腕を繋げ、これまでの右腕以上の一体感を感じていました。

“ぐるぐるパンチ”は烈海王の間抜けな必殺技!?

烈海王という男を語る上で、忘れてはいけないのが「ぐるぐるパンチ」です。なんとも間抜けな、とても武道家の技とは思えない響きですが、彼の技の1つとして数えられています。 この技を披露したのは、ピクル戦でのこと。上述したとおり、烈は最終的にピクルに右脚を噛みちぎられるという、完敗を味わっています。彼は、中国武術に対する誇りと責任感を人一倍背負っていた、真面目で堅物な人間です。中国武術の敗北など、決して認めるはずがありません。 中国武術を体現する「海王」としての自分の敗北は、イコール中国武術の敗北。それを許さないからこそ、烈は1人の男となって闘おうとしたのです。「ぐるぐるパンチは」、“ただの人”となった彼にしかできない芸当といえるでしょう。なにせ、“ただの人”が繰り出せる技といったら、「ぐるぐるパンチ」くらいしかないのですから。 当然ながら、ピクルには全く効きませんでした。

烈海王の名言3選!中国武術の達人が放つ迫真のセリフ

1.「海王のレベルも堕ちたものだ……」

中国大擂台賽第1回戦、孫海王とまみえたときのこと。試合が烈の秒殺に終わったほか、この大会は他の海王らが敗れ、海外勢が勝ち進んでもいました。そうした状況を見た彼が、中国武術の現状に対して情けなさを感じていった言葉です。

2.「キサマ等の居る場所は既に――我々が2000年前に通過した場所だッッッ」

最大トーナメント3回戦、因縁の愚地克巳との闘いで彼に放った一言です。克巳は最強の技「マッハ突き」を浴びせようとしますが、不発に終わり返り討ちにされます。この程度の技で挑むなど笑止という、プライドの高い彼らしい言葉です。

3.「わたしは一向にかまわんッッ」

ドリアンとの闘いを終えた後、死刑囚ドイルと偶然出会った烈。エレベーターの中での闘いをしぶるドイルに対し、彼が返した言葉です。どんな状況でも、たとえ分が悪くても、闘いは全て受け入れる彼らしい言葉といえます。

アニメ版『範馬刃牙』で烈海王を演じる声優は誰?

アニメ版「刃牙(バキ)」シリーズで烈海王を演じた声優は2001年版と2008年版とそれぞれ異なります。ここでは両作品において烈海王を演じた2人の声優について紹介!

安井邦彦

2001年に制作されたアニメ版の声を演じているのは、声優の安井邦彦です。1980年代後半にデビューして以来、多くの作品に出演してきました。アニメでのメインキャラクターは、本作の烈海王役のほかはサブキャラがほとんどですが、実績は十分です。 また、人気格闘ゲーム「KOF」シリーズの八神庵(やがみいおり)の声を担当しています。その他、スマホゲーム「FGO」では、呂布奉先(りょふほうせん)や李書文の役などでも有名です。

小山力也

2018年に制作されたアニメ版の声は、俳優兼声優の小山力也が務めています。 『仮面ライダーBLACK RX』で俳優デビューした後、吹替中心に声優を始めますが、アニメやゲームにも多数出演。近年の主な作品としては、『血界戦線』のクラウスや『うしおととら』のとらなど。また、『名探偵コナン』では2代目毛利小五郎役を演じるようになりました。 吹替では、キーファー・サザーランドやドウェイン・ジョンソンなどを担当しています。

烈海王の死は「刃牙(バキ)」シリーズに大きな爪痕を残した

烈海王は、「刃牙」シリーズにおいて最も真面目な男です。彼のプライドの高さと絶対的な自信は、愚直なまでに続けてきた鍛錬の成果といえます。誰よりも「武」を信じ、その偉大さを自ら体現しようとしてきたのです。 ですが、烈は真っ二つに斬られ、あっさりこの世を去ってしまいました。何でもアリの「刃牙」の世界ではありますが、烈の死だけはくつがえらないようです。数々の名バトルや名言を作ってきた者だけに、残念でなりません。 そんな烈の右腕は、彼が脚を食われたのと同様に腕を食われた、克巳の腕に付いています。当初はプライドをぶつけ合っていましたが、次第に武の求道者として認め合うようになった両者。仲の良かった2人がこうして“一体化”したのも、何かの縁があったからなのでしょう。 烈はこれからも、仲間たちと共に闘い続けることでしょう。彼はいつだって、克巳の右腕として彼らと共にいます。