2020年9月19日更新

「刃牙」シリーズをネタバレ解説ッッ!『グラップラー刃牙』から『バキ道』まで

「刃牙」 バキ ネタバレ サムネイル

板垣恵介による格闘マンガ「刃牙」シリーズ。『グラップラー刃牙』から『バキ道』まで、次々と伝説を生み出し続けている人気シリーズのあらすじをまとめて紹介します。地上最強の生物の息子である範馬刃牙(はんまバキ)が次々と強敵を倒す痛快格闘マンガの名作です。

目次

続々アニメ化!話題の「刃牙」シリーズのあらすじを解説【ネタバレ注意】

1991年から2020年9月現在まで「週刊少年チャンピオン」の看板作品として連載が続いている板垣恵介(いたがきけいすけ)による格闘マンガ「刃牙」シリーズ。より強くなることを求める格闘家たちの死闘が、迫力ある構図や印象的なセリフで彩られ、シリーズを通して多くの読者を魅了している作品です。 2001年には第1部をアニメ化した『グラップラー刃牙』が放送され、2018年には『バキ』の「最凶死刑囚編」を描くアニメがスタート。2020年6月にはNETFLIXでその2期にあたる内容が配信されました。2期では「中国大擂台賽(ちゅうごくだいらいたいさい)編」「神の子激突編」の内容が描かれ話題となっています。 この記事ではそんな話題の尽きない「刃牙」シリーズのあらすじを紹介。2020年9月現在の最新作となる『バキ道』までネタバレありで解説していきます。 ※「刃牙」シリーズのあらすじが含まれるので、読み進める際は注意してください。

そもそも「刃牙」シリーズって?あらすじを紹介

「刃牙」シリーズの主人公は範馬刃牙(はんまバキ)。彼は「地上最強の生物」と言われる男・範馬勇次郎(はんまゆうじろう)を父に持つ少年で、幼少期から格闘技の英才教育を受けて育った格闘のエリートです。 中学生になった刃牙は父との戦いに挑みますが、その強さに圧倒されてしまうことに。さらに刃牙を父から庇った母親が命を落としてしまいました。 このことがきっかけで刃牙は父を超え復讐を果たすことを胸に誓います。そして彼は世界中の猛者たちと死闘を繰り広げ、人間としても格闘家としても成長していくことに。第1部『グラップラー刃牙』から第3部『範馬刃牙』にかけて親子の因縁の決着までが描かれます。 第4部『刃牙道』では地上最強となった刃牙とクローン宮本武蔵との死闘、第5部『バキ道』では日本最古の最強力士の子孫・第2代野見宿禰(のみのすくね)が登場します。

キャラクターを紹介

範馬刃牙(はんまバキ)

範馬刃牙(はんまバキ)は幼少期からあらゆる格闘技を叩き込まれた格闘のエリートで、17歳の頃には地下闘技場のチャンピオンとなるシリーズを通しての主人公。父を超えることを望み、過酷な戦いやトレーニングに身を投じていきます。

範馬勇次郎(はんまゆうじろう)

範馬勇次郎(はんまゆうじろう)は刃牙の父親であり、地上最強の生物として恐れられる人物。彼の強さは作中でも圧倒的で、様々な伝説を生み出していくことに。刃牙にとって倒すべき相手として登場します。

愚地独歩(おろちどっぽ)

愚地独歩(おろちどっぽ)は世界最大の空手団体・神心会(しんしんかい)の総帥で「人食いオロチ」などの異名を持つ人物。彼は長年の鍛錬を積み重ね実力をつけた努力家で、空手の信念を貫きながら戦います。

花山薫(はなやまかおる)

花山薫(はなやまかおる)は15歳で暴力団・花山組の組長になった素手喧嘩の天才。無口で強面ですが、見た目に反し義侠心に厚く心優しい人物です。刃牙とは死闘を繰り広げたことをきっかけに良き友人となっていきます。

烈海王(れつかいおう)

烈海王(れつかいおう)は香港出身の中国拳法の達人で、中国武術における高位の称号「海王」を持つ者。彼は中国武術を極めており、その力量は刃牙にも称賛されるほどです。刃牙に敗北して以降は刃牙や愚地と友情を育んでいきます。

漫画『グラップラー刃牙』(全371話)のあらすじ

刃牙の伝説の始まりと良きライバルとの出会いッッ

打倒父を目指す範馬刃牙は、武器の使用以外どんな反則も認められる地下闘技場の無敗のチャンピオン。刃牙は凄腕の空手家やプロレスラーたちを次々と倒していきます。彼が実力を高く評価した神心会の総帥・愚地独歩が父・範馬勇次郎と対戦しますが、愚地が瀕死に追い込まれるほど勇次郎の力は圧倒的でした。 9巻から20巻までは刃牙の回想である「幼年編」が描かれます。刃牙の母・朱沢江珠(あけざわえみ)は夫を喜ばせるために刃牙に格闘の英才教育を受けさせていました。そんな中、刃牙は後に友人となる花山薫と出会い死闘を繰り広げ、トレーニングを経て父に挑んでいきます。 父の強さは圧倒的で自分を庇った母は命を落とすことに。より強くなることを誓った刃牙は地下闘技場の門を叩いたのでした。

地下闘技場で繰り広げられる「最大トーナメント」

地下闘技場で開催される地上最強を決めるための「最大トーナメント」に出場する刃牙。愚地や花山も出場し、選手たちはAからDブロックに分かれ戦いを繰り広げていきます。 このトーナメントには柔術家の本部以蔵(もとべ いぞう)や中国拳法の達人・烈海王、愚地独歩の養子・愚地克巳(おろちかつみ)、刃牙の異母兄であるジャック・ハンマー、実践合気柔術の達人・渋川剛気(しぶかわごうき)などシリーズに欠かせないキャラクター達も多数登場。 シリーズの醍醐味である様々なジャンルのファイターたちの戦いが省略されることなく描かれていきます。勇次郎の乱入や刃牙とジャック・ハンマーの因縁などが描かれながら、最後は決勝戦でジャックを破り刃牙が優勝するのでした。

漫画『グラップラー刃牙 外伝』(全9話)

シリーズ初の外伝はプロレス界のレジェンドの対決

この外伝では前作で刃牙とバトルを経験した2人のプロレスラー、マウント斗羽(とば)とアントニオ猪狩(いがり)が主人公です。2人は「最大トーナメント」の翌日決着をつけるべくひっそりと東京ドームで対戦することにしました。 静まり返った東京ドームの中へ入っていく2人と清掃員がすれ違います。リングコスチュームに身を包む2人に事態を察した清掃員は、慌てて週刊誌に連絡を入れるのでした。プロレス界のレジェンド同士が激突する試合のことは、マスコミを通じて一気に広まっていきます。 清掃員がリングに水をこぼすなど時間稼ぎをしている間に、ファンが続々と東京ドームへ集結。2人の当初の思惑とは異なり、大観衆に見守られる中コングが鳴り響きます。

ヒートアップする試合の結末と意外な第2の人生

握手と見せかけた不意打ちから始まった2人の戦いは、32文ドロップキックや脳天チョップなどの応酬で次第に盛り上がっていきます。長年積み上げてきた2人のプロレスラーとしての意地と技が絡み合い、会場のボルテージはどんどんとヒートアップ。 卍固めで勝利を確信した猪狩に、斗羽が不意打ちで前蹴りを食らわせます。思わずダウンした猪狩が振り向くとそこには起き上がらない斗羽の姿が……。病院へ搬送されるものの、彼はそのまま息を引き取ります。 彼の遺した遺言通り葬儀を執り行った猪狩は、後日遺言に従いフランスへ。そこには40年のプロレスラー人生に幕を降ろし、夢であった画家として悠々自適に暮らす斗羽の姿がありました。

漫画『バキ』(全276話)

「最凶死刑囚編」で追い詰められる刃牙

「最大トーナメント」の後、刃牙の元には「敗北を知りたい」という5人の死刑囚が脱獄し東京に集まっているという連絡が来ます。刃牙は愚地独歩や花山薫、烈海王、渋川剛気と共に彼らを迎え討つことに。 海王の称号を持つ死刑囚ドリアンに愚地独歩や愚地克己は苦戦を強いられますが、同じく海王である烈海王がドリアンを下します。全身武器人間のヘクター・ドイルや生来の肉体の強さを武器とするスペック、オリンピック級と評される身体能力を持つシコルスキーらと戦っていく刃牙達。 さらに囚人でありながら囚人を捕える立場にいるビスケット・オリバやジャック・ハンマーの介入もあり混乱を極めていく「最凶死刑囚編」。刃牙は柳龍光(やなぎりゅうこう)を倒すものの、彼に食らった毒に侵され瀕死状態になってしまいます。

「中国大擂台賽編」と「神の子激突編」で刃牙はさらなる高みへッッ

手の施しようがない刃牙を連れて烈海王は中国へ渡り、海王の中の海王・海皇を決める「中国大擂台賽(だいらいたいせん)」に刃牙を参加させます。毒手によって受けた毒を、同じく毒で治療しようとしたのです。この大会には海王以外にも勇次郎やビスケット・オリバ、神の子と呼ばれるマホメド・アライJr. なども参加。 烈の思惑通り対戦相手によって刃牙は解毒し体調も万全に。大会は変則的にチーム戦となり、勇次郎と146歳の郭海皇(かくかいおう)による別次元の戦いが繰り広げられ、最終的に勝負なしとなります。 帰国後は「神の子激突編」へ突入し刃牙はマホメド・アライJr. からの挑戦を受けることに。アライJr. は最強の名と、思いを寄せる刃牙の彼女・松本梢江(まつもとこずえ)を手に入れるため刃牙と戦い、敗北を喫します。そして刃牙はついに父へ挑戦状を叩きつけるのでした。

漫画『バキ特別編SAGA』(全4話)

「最凶死刑囚編」で刃牙を覚醒させた一夜の出来事

刃牙と同級生で互いに惹かれ合い自然と恋人となった梢江と刃牙。『バキ特別編SAGA』では本編『バキ』の「最凶死刑囚編」最中のある一夜について描かれています。 「最凶死刑囚編」で刃牙たちと対戦した囚人の中で唯一日本人の柳。柳は刃牙の高校に現れ2人は初戦を戦います。しかしこのとき刃牙は彼に失神させられてしまうのでした。 そして迎えるのがこの「SAGA」です。ここでは恋人である刃牙と梢江の情熱的な初夜の様子が描かれています。

恋人との本能的な愛が刃牙にもたらした強さ

心だけでなく身体も通わせあった2人。「SAGA」では「性」をテーマに本能的に互いを求め合う姿が濃厚に描かれていきます。性交を濃密に描く描写から、このエピソードは「週刊少年チャンピオン」ではなく青年誌の「ヤングチャンピオン」に掲載されました。 愛する人と身体をつなげた刃牙は、これをきっかけにさらなる強さを手に入れることに。「SAGA」の翌日刃牙は以前不覚を取った柳と再戦します。 刃牙の変貌っぷりは柳を驚愕させるほどでした。柳の毒手を受けながらも刃牙は圧倒的な強さで柳を追い詰め、最後は彼を敗走させるのでした。

漫画『範馬刃牙』(全319話)

地上最強の生物を倒すための最強の特訓

前作で父へ挑戦状を叩きつけた刃牙は様々な方法・相手と特訓を重ねていきます。刃牙の類まれなる想像力を使って生み出した巨大カマキリと戦ったり、アメリカでわざわざ収監されてビスケット・オリバと戦ったりと、彼は着実に力をつけていきました。 「野人戦争(ピクル・ウォーズ)編」では史上最強の生物・ピクルという未知の原人との戦いも描かれます。この戦いには烈海王や愚地克巳、ジャック・ハンマーといったお馴染みの顔ぶれも登場。 勇次郎に匹敵するとされるピクルと刃牙との戦いは、ピクルが刃牙を倒しますがそのままピクルも戦意喪失したためどっちつかずの結果となりました。

長い親子喧嘩は決着へ、拳で語り合う熱い死闘ッッ!

そしてついに「地上最強の親子喧嘩編」へ。あくまで親子喧嘩である2人の戦いは、ディナーでの些細な口喧嘩から発展していきます。2人の戦いは世界へ中継されるという展開に。 実父相手にどこか実力を出しきれない刃牙に対して、勇次郎は可愛らしくダダをこねたり、一転して刃牙を人間ヌンチャクにして振り回し叩きつけたり、常人では考えもつかない死闘が繰り広げられていきます。そして互いに全力でぶつかりあい満身創痍となる2人。 そして最後は親子喧嘩らしく食事を囲み、壮絶な親子喧嘩に終止符を打ちます。2人の周りは瓦礫だらけで実際は食事などありません。それでも2人は想像上のちゃぶ台を囲み味噌汁をすすり、お互いに認め合う形で喧嘩を終わらせたのでした。

漫画『刃牙道』(全198話)

最強の剣豪の登場でまさかの人物が死亡?

親子喧嘩から数ヶ月後、刃牙をはじめとした格闘家たちは胸躍る強敵に出会えずあくびの出る日々を送っていました。そんな折、地下闘技場の支配人・徳川光成(とくがわみつなり)は剣豪・宮本武蔵をクローンとして現代に蘇らせることに成功します。 刃牙は1日に2度彼に敗北し、愚地独歩も敗北。そして烈海王は殺されてしまうのでした。名だたる格闘家たちが武蔵に敵わないことに危機感を募らせた本部以蔵(もとべいぞう)や警察もそれぞれに持てる力を使って武蔵を止めようとしますが、まったく歯が立ちません。 その中でも唯一、武蔵に勝ったといえる男が柔術家の本部でした。しかしこの戦いでは武蔵は本気を出しておらず、武蔵はピクルや花山たちも倒していきます。

刃牙VS宮本武蔵!その決着は意外な幕引きに

次々と格闘家が倒れていく中、最後に武蔵の前に立ったのは刃牙でした。なんとか武蔵の顎に1発食らわせた刃牙ですが、武蔵は不敵の笑みで「無刀」の境地にたどり着いたと言い放ちます。それは武蔵が身体を武器に戦う格闘家たちとの戦いの中で得た境地でした。 その「無刀」の境地を披露して刃牙との一騎打ちかと思われたその時、武蔵の元に三成の姉・徳川寒子(とくがわさぶこ)が現れます。彼女は口寄せが出来る霊媒師。武蔵蘇生の際に彼の魂を口寄せしたのも彼女でした。 戦いの場に現れた寒子に口づけをされたことで、武蔵の魂は身体から抜けてしまいます。こうして刃牙との戦いは決着がつく前に終わってしまい、残された武蔵の身体は研究所で冷凍保存されることになりました。

漫画『バキ道』(2020年9月現在既刊6巻)

刃牙が次に出会うのは相撲の強さ

「日本書紀」にも記されている相撲の祖・野見宿禰(のみのすくね)の系譜を継ぐ第2代野見宿禰と出会った刃牙は彼に興味を持ちます。宿禰の強さは圧倒的であのビスケット・オリバも敵いません。 宿禰は元横綱の金龍山(きんりゅうざん)となにか企てている様子です。そんな折、地下闘技場で対戦する宿禰と刃牙。なんと刃牙はハイキック1発で宿禰をダウンさせ、彼からは「兄弟子」と慕われることになります。 地下闘技場の格闘家たちの強さを認めた宿禰は、彼らの力を借りて腐敗した現大相撲協会を成敗しようと考えていました。刃牙たち5名と宿禰・金龍山と、現役力士との全面対決へと発展していきます。また片腕をピクルに噛みちぎられ失っていた愚地克巳は、光成の提案により烈海王の遺した右腕を移植するのでした。

地下闘技場戦士VS現役力士の全面対決へ

前哨戦として地下闘技場には、総合格闘技のチャンピオンたちが現役力士の相手として用意されていました。総合格闘技のチャンピオンたちは次々と現役力士に倒されていきます。並の格闘家では力士に敵わないことが印象的に描かれていました。 そしてついに地下闘技場の戦士たちと力士たちの試合へ。先鋒は渋川対巨鯨(きょげい)。157cmの渋川に対し、巨鯨は231cmという体格差です。体重差も240kgほどありますが渋川は軽々と巨鯨を投げてしまいました。 もちろんそれでは決着はつかず、お互い再びつかみ合って力比べに入ったところで6巻は終わります。 この後の対戦カードは愚地独歩VS猛剣(たけつるぎ)、花山VS鯱鉾(しゃちほこ)、愚地克巳VS獅子丸(ししまる)、刃牙VS炎(ほのお)、そして大将戦が宿禰VS零鵬(れいほう)と続きます。7巻以降はこれらの対戦が描かれていくことになるのでしょう。

天井知らずの刃牙の強さが痛快!格闘マンガの傑作「刃牙」シリーズ

連載開始の1991年以降愛され続けている「刃牙」シリーズは、主人公・刃牙自身はもちろん次々と個性豊かなライバルたちが魅力的な作品です。読者の予想を裏切る戦い方や勝敗の行方に、一度読むとクセになってしまうでしょう。 順次アニメ化もされており最近になってからシリーズに興味を持ったという人も、ぜひ原作を『グラップラー刃牙』から追ってみてください。刃牙たちの持つ熱い心に触れられるはずです。