2020年3月30日更新

【刃牙(バキ)】愚地独歩はシリーズ唯一の凡人!?空手界の生ける伝説に迫る

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愚地独歩は、ごつい見た目と、そこからは想像もつかない茶目っ気を持ったナイスキャラです。一途に妻を愛し、空手の道を突き進む姿勢に、気持ちの良い彼の真っ直ぐさが見られます。そんな独歩のキャラクターや実際の強さはどうなっているのでしょうか。

目次

「刃牙(バキ)」シリーズの生ける伝説!愚地独歩を徹底解説【ネタバレ注意】

愚地独歩(おろちどっぽ)は、「刃牙(ばき)」シリーズにおける登場人物の1人。世界最大のフルコンタクト空手団体「神心会(しんしんかい)」のトップにして、「愚地流空手」の創始者です。義理の息子に、同じく神心会の愚地克巳(かつみ)がいます。 スキンヘッドで右目には眼帯、顔に傷の入ったいかつい見た目。性格はお茶目でひょうきんであるとともに、江戸っ子気質の豪快さを持っています。常にひょうひょうとしているため、相手から怒りを買うこともありますが、本人は気にしていません。 格闘家の間では有名な“生ける伝説”であり、その異名は、「武神」や「人食いオロチ」などと様々。特に、虎と1対1で闘い勝利したエピソードは有名で、「虎殺し」とも呼ばれています。 かつて地下闘技場で名をはせた強者でしたが、一度身を引いていました。ですが闘いに対する欲求はいまだおとろえることなく、再びに現役に戻ってきています。 ※本記事では「刃牙」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

嫁の夏恵とは今でもラブラブ!独歩は甘い結婚生活を送る愛妻家

独歩は、「刃牙」シリーズに登場する登場人物の中では珍しく妻帯者です。彼はその見た目のイメージに反して、意外にも愛妻家であることが知られています。 独歩とその妻、夏恵(なつえ)との関係は良好で、彼女の夫に対する呼び方は「ドッポちゃん」。彼女を深く愛している彼は、今でも甘い言葉で愛を語るほどです。一方の彼女も、彼を「アタシのスーパーマン」と呼ぶこともありました。 彼は妻に対して、常にいいところを見せたいという思いがあり、ときには強がりを見せることも。独歩が夏恵を想う姿は、「最大トーナメント編」ではっきりと見ることができます。最大トーナメント第2回戦、独歩が天内悠(あまないゆう)と対戦するときのこと。彼は客席の妻に、今度は本気を出すからちゃんと見てろと、大声で言い放ちます。 通称「スーパー独歩ちゃんモード」に突入した独歩は、勇次郎の推薦で参加した天内と善戦以上の闘いを見せました。

独歩はシリーズでは珍しい完全努力型!人外と並び立つ真人間

人並外れた才能の持ち主どころか、もはや人間ですらないものまで登場する「刃牙」の世界。この何でもアリの無法地帯において、独歩は“真人間”として身を置いています。 独歩には、天賦(てんぶ)の才はありません。普通の人間である彼は、血のにじむような修行をひたすら積んできた結果、今の立ち位置にいるのです。彼は、地味な鍛錬を長い間続けられさえすれば、誰だって自分くらいにはなれると言っています。 凡人の彼を支えてきたのは、強さを追い求め続ける、飽くなき意志の強さ。そして、空手という武術に対する絶対的な信頼でした。 才能豊かなキャラばかりの「刃牙」の世界ですが、彼らは全く努力していないわけではありません。あふれるポテンシャルに加えて、自らの格闘術を一層洗練させています。そんな連中を相手に、努力の結果だけで並び立っているのが独歩です。このように見れば、彼が逆に非凡な存在であることがわかるでしょう。

卑怯すぎる戦法は勝ちへの執念?「勝ってナンボの愚地流」!

独歩のファイトスタイルはもちろん、自らが大成させた「愚地流空手」です。空手の美学を貫いてここまで来たため、空手以外の技や武器は一切使いません。彼の空手は、正拳突きや手刀といった古来からのスタンダードなものですが、その威力は並の空手家のそれとは一線を画します。その拳と脚は、凶器そのものといえるでしょう。 また、独歩の空手はスポーツ競技ではありません。彼の空手は実戦空手であり、あくまで生活の中で闘うための技術です。日常において現れる闘いの場面はルールなどなく、まさに何でもありの世界。そのため、彼は武器こそ使わないものの、目つぶしやだまし討ちといった卑怯な手を平気で使います。 「勝ってナンボの愚地流」というだけあり、彼は闘いに勝つために手段を選びません。空手の源流ともいえる古流武術の闇技を使うことさえあります。武術を極めんとする一方で、勝利に対しても相当なこだわりを持っているのです。

地上最強の生物・範馬勇次郎と対戦!武神の異名を認められる

実は独歩は、あの「地上最強の生物」と呼ばれる範馬勇次郎(はんまゆうじろう)から実力を認められた、数少ない1人です。勇次郎との因縁は、彼が神心会の本部道場の完成式を急襲したことから始まりました。 酒を飲んでいた独歩は一歩遅れをとり、左ほおに深い傷を受けてしまいます。その後、彼は神心会主催の空手大会で優勝した刃牙と出会い、彼の地下闘技場の試合を見ることに。すると再び勇次郎が乱入し、両者は地下闘技場で闘うことになりました。 独歩は、勇次郎の「猛獣の連撃」を受けきり、奇襲や古流武術に由来する「散眼(さんがん)」などを駆使し、予想以上の善戦をみせます。しかし、本気になった彼は背中の“鬼の貌(かお)”を出し、一気に圧倒。独歩の力に敬意を表し、全力を出して右眼をつぶし、瀕死の状態に追いやります。 最後に勇次郎は、「武神の名に恥じぬ男」と言って、独歩の実力を認めました。

渋川剛気と対戦!柔術トップと空手界の伝説の勝負の行方は……【最大トーナメント編】

最大トーナメントに出場した独歩は、順調に勝ち上がります。そして、第3回戦の彼の相手は、同じく武術界の生ける伝説である渋川剛気。空手と柔術の達人同士の死闘という、屈指の好カードとなりました。 空手という“剛”を使う独歩に対し、渋川は相手の力を利用する“柔”の使い手。彼は渋川の合気に苦戦しますが、彼の必殺技である「菩薩(ぼさつ)の拳」が相手に入ります。一切の殺気を放たずに無心で撃つ「菩薩の拳」は、護身の柔術では返せません。 両者一進一退の闘いを見せましたが、最後はわずかな経験の差で渋川が勝利しました。ですが、渋川はこの勝利を、長生きした分の「コンマ1ミリ」の差での勝利でしかないと一言。そして、「生まれた月日が逆だったら負けていたのは自分」と、独歩の実力に賛辞を送りました。 「強くなりてェ」と心から悔しがった独歩。夏恵はそんな彼に、「おソバゆでたげる」と言ってなぐさめていました。

ドリアンと会敵!「武術が自分に全てを捧げた」男vs「空手に全てを捧げた」男

「敗北を知りたい」と日本に集まった5人の死刑囚たち。彼らを倒すため、徳川が集めた格闘家たちの中には、独歩もいました。 独歩は、死刑囚の1人、ドリアンと闘うことに。空手で応戦しますが、ドリアンの隠し持つアラミド繊維の糸で左手を切断されてしまいました。ですが、闇医者の手によって彼の左手はよみがえります。復活した彼の左手は、アラミド繊維の糸を手刀で逆に切ってしまうほどでした。 その後、独歩は弟子の加藤が重傷を負わされたことを聞き、神心会総出でドリアンを探します。ドリアンを見つけ、遊園地に追い込んだ彼は、再び交戦。「武術が自分に全てを捧げた」ドリアンを、「空手に全てを捧げた」彼が圧倒しました。 ドリアンを追い詰めた独歩は、弟子の加藤にとどめを譲ります。その目を見て恐怖したドリアンは敗北を自ら宣言するのでした。 しかし、その後ドリアンは愚地邸侵入。中をめちゃくちゃに破壊して、独歩の妻・夏恵をさらってしまいます。激昂した独歩はドリアンに襲いかかりますが、右手内部に仕込んであった爆弾の攻撃を受け、彼は顔を吹き飛ばされてしまいました。

ピクル編では最古の支配者に臨む息子を親として、武人として見守った

約2億年前の岩塩層に閉じ込められていた野人ピクルの復活。闘いを望んだ独歩たちは、彼の収容された在日米軍基地に“夜ばい”を仕掛けました。 ですが、ピクルの“餌(えさ)”として闘う権利は克巳に与えられます。独歩は、彼の想像以上の成長を生身で感じ、譲ったのです。息子の成長を喜んだ独歩は、勇次郎と酒を飲み交わしていました。 対戦当日、独歩は息子の闘いに水を差させまいと道着姿で臨みます。格段に強くなった克巳でしたが、ピクルのパワーに完敗。食いちぎられる寸前、徳川がピクルに麻酔銃を撃とうとしますが、独歩はこれを制止。「克巳がピクルと交わした不文律……他人に口を挟める問題じゃねえ」と言って許しませんでした。 息子の成長を喜び、邪魔者を近づけさせない姿は父親として。また、彼の覚悟を尊重し、真剣勝負を踏みにじらせない姿は同じ武人として。ピクルとの一件においては、独歩は克巳を見守り続けました。

宮本武蔵との闘いでは呆気なく完敗!武を見つめ直すため前線を退く

野人の次に現れた強敵は、剣豪宮本武蔵のクローン。クローンで再生した身体に当時の魂を宿した武蔵の力は、最盛期のものでした。 武蔵の存在を聞きつけた独歩は、徳川の屋敷へ。彼は、デモンストレーションとして演武を行い、空手の技術を武蔵に見せつけました。しかし、これを見た武蔵は、「武というより舞」だと言い捨てます。この挑発にブチギレた彼は、ついに衝突してしまいました。 武蔵は、殺気を斬るイメージに変えてぶつける「イメージ斬り」を浴びせます。はじめは受け返したものの、「斬るまでもない」と独歩を一蹴。帯刀してからは、一刀両断されることなく敗れてしまいました。結果は完敗でしたが、彼の力は武蔵に「あなたの手足は立派に刃だ」と認められています。 一方、武蔵との闘いの敗北の経験は、独歩に「武」を見つめ直すきっかけを与えました。彼は「暫くは引きこもりてぇ」と言って、いったん前線から退きます。

野見宿禰との戦いに備えて相撲を刃牙にレクチャー!なんとKOしてしまう!?

相撲のルーツ、野見宿禰(のみのすくね)。その宿禰の血を受け継ぎ、力を体現した正当なる継承者、二代目野見宿禰が現代に現れました。そして、独歩たち地下格闘技の猛者は、ついに相撲勢力と激突します。 宿禰対策を練っていた刃牙は、独歩のところへ。相撲に対する考え方を聞かれた彼は、相撲界のことはこれまであえて触れないでいたと打ち明けます。彼は相撲の力を認め、危機感を覚えていたのです。 相撲の力を教えようとした独歩は、技として平手を使ってみせます。すると、刃牙は簡単に押し飛ばされてしまいました。事実、物語が進んでいくにつれて、独歩もまた噛ませ犬となりつつあります。 そんな中、空手では鳴かず飛ばずの一方、相撲では刃牙を圧倒。こうしたことから、彼は空手より相撲の方が適性が高いとまで言われています。もしかしたら、「宿禰編」での独歩は汚名返上の大活躍を見せてくれるのかもしれません。

アニメ版『グラップラー刃牙』で愚地独歩を演じる声優は?

2001年のアニメ版では麦人

2001年アニメ版『グラップラー刃牙』で声を担当したのは、声優の麦人(むぎひと)です。 歌舞伎俳優や女優、シャンソン歌手の父や兄弟姉妹を持つ、芸能一家の生まれ。役者として活動していましたが、1960年頃からは声優の仕事も行うように。声優活動を本格的に始めたのは1980年代からで、吹替がメインですが、アニメやナレーションでも活躍しています。 最近の出演アニメ作品を挙げると、『美男(びなん)高校地球防衛部LOVE!』のウォンバット役や『Dr.STONE』のカセキ役など。ゲーム「ロックマンX」シリーズのボスキャラ、Σ(シグマ)役としても有名です。なお、2018年版のアニメでは、独歩に代わり徳川光成役で出演しています。 大御所声優ながら、今なお深夜枠のアニメ作品にもサブキャラなどで積極に出演中です。経験豊富さを存分に感じられる声は、どんなジャンル・作品・キャラでも上手くなじみます。

2018年のアニメ版では菅生隆之(すごうたかゆき)

2018年のアニメ版『バキ』で愚地独歩を演じるのは菅生隆之です。1972年に文学座研究所に所属していた菅生は1979年に劇団の座員になります。以降、ドラマや舞台の出演で活躍し、活動の幅を声優業に広げるに至りました。2017年からはフクダ&Co.の所属と転身しています。 主な代表作として『NARUTO -ナルト-』の千手柱間、『ONE PIECE』のシリュウ、『東京喰種』の芳村、『BLEACH』の斬月、『地獄少女』の輪入道などが挙げられます。 代表作から感じられるように、主に年配の役柄が多い印象。また貫禄や威厳のあるキャラクターを演じることが多く、荘厳で力のある声質を活かした演技をします。

「刃牙(バキ)」シリーズの愚地独歩は最強の凡人!野見宿禰編で真価を発揮するのか注目

「最強の凡人」である独歩は、ストイックさのかたまりです。ひたすら道を極め続け、化け物じみた才能の持ち主たちと互角に渡り合っています。才能がなくとも、努力だけで「武神」の高みへとたどり着いているのです。 途方もない努力を積み上げてきたからこそ、独歩は「空手」に絶対的な自信を持っています。達人の域にまで洗練された彼の技と自信は、彼の唯一かつ最強の武器にほかなりません。そして、折れることのないストイックな姿勢は、彼が気付いていない才能だといえます。 これだけ聞けば、独歩について、武骨で不器用なイメージを持つかもしれません。ですが実際は、とてもユーモラスな人物。妻をこよなく愛し、息子を格闘家としても見守る、家族想いな一面もあるのです。 良いキャラを持っている独歩だけに、近頃の活躍の無さは惜しまれます。これから本格化する「宿禰編」での彼の姿に、要注目です。