「バキ」キャラクター強さランキングTOP15!最強を夢見た男達、1位はやっぱりあの男
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「バキ」シリーズについて紹介!最強を目指す個性豊かな漢たちが魅力
「バキ」シリーズは、板垣恵介による漫画作品。1991年に『グラップラー刃牙』が始まって以来、タイトル名を変えながら20年以上連載を続けています。『グラップラー刃牙』から連載中の『バキ道』まで、外伝を除き、全5タイトルからなるシリーズ作品です。 アニメは1994年にOVAが制作された後、シリーズ第1作が2001年1月に放送。17年後の2018年7月には、満を持してテレビアニメ第2作が放送開始。2作を合わせて、「大擂大賽(だいらいたいさい)編」手前まで描かれています。 地上最強を目指す範馬刃牙が、強敵たちと死闘を繰り広げ、力を認め合っていく物語。そして、乗り越えるべき壁である最強の父親を倒すため、己を高めていきます。 本作はスポーツマンたちの話ではありません。常にギリギリの命のやり取りを描いています。そのため、武器を使う者もいれば、卑怯な手も日常茶飯事。各々が信じた道を究(きわ)め、誇りを持って武の道に生きる、戦士たちの物語です。
15位:レックス(登倉竜士)
レックスは、登倉竜士(とくらりゅうじ)という17歳の少年。花山薫の学生時代を描いたスピンオフ作品『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』で登場。 顔に大きな傷があり、体格も花山のふた回りほど大きいのですが、性格は温和。13歳のときから痛風を患っており、普段は病院で入院生活を送っています。 レックスには痛風の激しい痛みに耐えきれず大暴れし、電車を脱線させるという過去がありました。大勢の人をわしづかみにしては、空高く放り投げるほどのパワーを発揮しています。以来彼は、痛風の激痛以上の激痛を与えてくれる強者を探し始めました。 花山との闘いでは、激痛を伴う彼の攻撃をまともに受けてもびくともしません。闘いでの痛みは意に介さないようです。 G.M(グランドマスター)との闘いでは、今まで見せたことのない好戦的で凶悪な一面を見せます。巨体に似合わず軽快なフットワークを見せるなど、潜在能力の高さが感じられました。
14位:愚地克巳(おろちかつみ)
愚地克巳(おろちかつみ)は、愚地独歩(おろちどっぽ)の息子。養子であるため、独歩と血はつながっていません。彼の空手団体「神心会(しんしんかい)」に所属し、後に会長となります。 サーカスで働いていた頃から既に格闘家の才が開花しつつありました。ポテンシャルは高く、義父からも「俺より強い」と認められています。 克巳のスタイルは空手ですが、才能ゆえのおごりが玉にキズ。地下闘技場での最大トーナメントでは、この慢心のせいで苦戦しました。関節の回転を加速させて繰り出す奥義「マッハ突き」を見せますが、烈海王(れつかいおう)に敗北します。 とはいえ彼は強さを追求することにはひたむきです。自らを省み己の腕を磨くため、後に烈や郭海皇(かくかいおう)にも師事しています。 「最凶死刑囚編」では度重なる襲撃を受けるも、ドイル戦では互いに敗北を認め合い引き分けに。「野人戦争編」ではピクルをダウンさせますが、右腕を噛みちぎられて敗れました。
13位:渋川剛気(しぶかわごうき)
渋川剛気(しぶかわごうき)は、御年75歳の老人。「近代武道の最高峰」や「武の体現者」と呼ばれる生ける伝説。実戦合気柔術の達人であり、警視庁では逮捕術の指導も。ひょうひょうとしていますが、本来は極めて好戦的。常に戦場に身を置くことをモットーとしています。 彼の合気は、実戦の場で使えるほどに究められたもの。相手の力に自分の力を加えて返す合気のほか、打撃系も達人クラスです。 護身を極めし者はそもそも危機に近づけないという武の境地「真の護身」を開眼。トーナメントではこの強烈な防衛本能をはねのけジャックと対峙するも、善戦むなしく敗退しました。 「最強死刑囚編」では、かつて左眼を奪った柳龍光(やなぎりゅうこう)と再会。決着をつけようとしましたが先を越され、悲願は叶いませんでした。その後、様々な相手と闘い、ピクルや宮本武蔵といった規格外生物とも交戦。武蔵戦では相手の膝を崩すほどの技のキレを見せつけましたが、善戦むなしく負けてしまいました。
12位:本部以蔵(もとべいぞう)
本部以蔵(もとべいぞう)は、どの流派にも属さない孤高の男です。格闘家の中では空手家潰しとして知られ、あの愚地独歩からも一目置かれているほど。 柔術を基本としていますが、合気道や暗器などを用いて闘うことも。様々な格闘技に関して造詣が深く、トーナメント敗退後は名解説者ぶりを見せています。 周囲からは強いと評されていながら、最大トーナメントも1回戦敗退。そんな彼は、「最凶死刑囚編」でついに実力を発揮します。 柳が渋川を待ち構えていたとき、本部が突然登場しました。彼は刀などを駆使して柳を圧倒し、刃牙を苦しめた毒手を切り落とします。この勝負以来、本部の立ち位置は少しづつ変わっていきました。 烈海王が宮本武蔵と闘う際には、「友を守るため」あえて行く手を阻み激突。このときは武器を持たないながらも、あの烈と互角以上の激闘を繰り広げています。 本部は、「本部が強くて何が悪い」と公言するほどに原作者の思い入れが強い人物。再び驚きの活躍を見せてくれるのか楽しみです。
11位:烈海王(れつかいおう)
烈海王は、中国武術の達人と称される人物です。中国拳法界において達人の域に達した者に与えられる「海王」。そんな海王たちの中でも、特に抜きん出た才能を持った者と言われています。 鋼のような肉体と類いまれな俊敏さが特徴。その拳は黒曜石を真球に削るほど堅く、脚力は水面を走ることができるほど。また、武器を使った闘いにも慣れています。 中国拳法の歴史に対する誇りが強く、当初は他の格闘技を見下す態度が見られました。以降は少しづつ温和になりますが、中国拳法に対する侮辱には依然として容赦しません。 最大トーナメントでは、準決勝で刃牙に敗北。以来「最凶死刑囚編」や「大擂台賽編」など、コンスタントに登場しています。特に「野人戦争編」では、ピクルの「エサ」として闘い右足を食われ失うことに。その後、彼は『刃牙道』で宮本武蔵との死闘の内に死亡。「バキ」シリーズ初期から活躍してきた人気キャラの死は、衝撃を与えました。
10位:愚地独歩(おろちどっぽ)
「武神」愚地独歩(おろちどっぽ)は、実戦空手「愚地流空手」の創始者です。かつて虎を素手で殺したことから「虎殺し」とも呼ばれる伝説的存在。スキンヘッドに眼帯、顔には右頬と左目に大きな傷跡。なんともいかつい男ですが、見た目に反し気さくで茶目っ気があります。 独歩は空手の美学を貫いており、空手以外の技術は一切用いません。一方、実戦空手を地で実践しており、不意打ちやだまし打ちを是としています。数少ない努力型の人間で、長年の鍛錬で磨かれた技は刃牙たちでさえ回避不可能。菩薩の手の形で打つ正拳突き「菩薩の拳」は一切の殺気を発さず、達人渋川ですら返せません。 独歩は人気キャラの1人ですが、闘いは負けている方が多いです。最大トーナメントで渋川に敗れて以来、その後マホメド・アライJr.や宮本武蔵にも負けています。 それでも、彼の底知れなさに魅入られる者は少なくありません。気のいい性格と空手に対するひたむきさから、彼はシリーズ最初期から愛され続けています。
9位:ジャック・ハンマー
ジャック・ハンマーは勇次郎のもう1人の息子で、刃牙の腹違いの兄です。見た目は刃牙よりも勇次郎似ですが、彼いわく「ヤツは範馬の血が薄い」とのこと。 父超えを目標に、全ての生命維持活動を「強さ」に捧げています。肉体は、ステロイド剤の過剰投与と「1日30時間」と呼ばれるオーバートレーニングによって強化。2回の骨延長手術を受けており、身長は193cmから243cmまで伸びています。 彼のファイティングスタイルは、我流のケンカ殺法。屈強な肉体を武器に、パワーファイトで全てを叩き潰します。加えて、範馬の血を引くだけあり、卓越したラーニングセンスを持っています。渋川と対峙した際は、彼の合気を合気で返していました。 最大の武器は、バイティングと呼ばれる噛みついたものを食いちぎる攻撃。本編では渋川や刃牙、ピクルの左耳さえも噛みちぎっています。 戦闘力は登場人物の中でも屈指の高さ。ただし、勇次郎やピクルと比べると劣ります。
8位:花山薫(はなやまかおる)
花山薫は、15歳にしてヤクザの組長となった規格外の男です。全身に無数の傷があり、背中には「侠客立ち(おとこだち)」と呼ばれる刺青があります。これは、代々家に伝えられてきた「漢(おとこ)の鑑」を表すものです。 「日本一の喧嘩師」と呼ばれる彼は、素手の喧嘩(ステゴロ)を基本とします。「非鍛錬」という独自の美学があり、トレーニングは一切しません。にもかかわらず力は圧倒的で、特に握力は驚異的です。また、防御は一切しません。達人たちの攻撃に全て耐えてみせるタフネスは、「侠客立ち」に恥じないプライドによるものでしょう。 花山は「幼年編」で既に刃牙と闘い、友情を深めています。死刑囚スペック戦では、銃を口内で暴発されるも、相手の喉を握りつぶして圧倒。宮本武蔵との闘いでは斬撃を計10回浴びるも、武蔵に本気を出させるほどの闘いぶりを見せました。 花山もシリーズ屈指の人気キャラの1人。彼の学生時代を描いた外伝作品が出ているほどです。
7位:ビスケット・オリバ
ビスケット・オリバは、アメリカの刑務所に収監されている囚人。所内を自由に動き回ることから、「ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)」と呼ばれています。犯罪者を狩るという役割で刑務所も出入り自由なため、「全米最強」や「地上最自由」とも。 己の肉体に絶対的な自信を持ち、鋼鉄のような筋肉は最大の武器であり防具でもあります。格闘術こそ修めていないものの、鍛え抜かれた肉体は凶器そのもの。分厚い筋肉の壁は銃をもはね返すため、防御の姿勢は一切見せません。また、意外にも博識で、格闘技に関する知識も持っています。 「最凶死刑囚編」ではシコルスキーやドイルを追撃し、捕獲する活躍を見せます。その後大擂大賽に参加し、龍書文(ろんしょぶん)を自慢の怪力でねじ伏せました。刑務所に戻ってからのゲバルとの勝負は、筋肉に対する愛が勝ったオリバが勝利します。 とにかく強力な個性の持ち主であるビスケット・オリバ。彼の持ち味である「我」の強さもまた、「バキ」シリーズにおける魅力です。
6位:郭海皇(かくかいおう)
郭海皇は、全ての中国拳法の頂点に立つ存在。海王の中の海王を表す「海皇」を冠し、全海王の頂点に君臨しています。齢なんと146歳の老人で、人格者の装いを見せますが、本質は激情的かつ冷酷です。 元々は鋼の肉体を持っていた郭海皇。筋肉による力こそが最強だと信じており、それを証明するために道場破りをしていました。ですがそんなある日、武術の本質であるという「理合」を体得した自分よりもひとまわり以上小さい人間に完敗。 これを機に考えを改め、以降「理合」を会得するために全てを捧げます。筋肉の衰えに絶望しながら修業を続けた結果、見事「理合」を会得。中国武術そのものと言われるまでなるのでした。 そんな郭がたどり着いた境地が、「消力(シャオリー)」。身体を極限までリラックスさせることで、周囲をとりまく力の流れを自在にコントロールします。 もはや高次の存在とも言うべき郭は、大擂大賽で登場しました。5対5のチーム戦の中、中国側の大将として勇次郎と激突します。力を見せつけますが、消力を真似されるなど、勝負は勇次郎の優勢でした。「力」は「理」に勝ることを見せつけられた後、トドメを刺される前に仮死状態となり、終了。 両者の激闘は、作品史上ベストバウトとも言われています。
5位:ピクル
ピクルは、1億9000万年前の地層の中から、恐竜と共に発見された野人。彼の名前は、岩塩層にいたことから「塩漬け」という意味で付けられています。 体長は2mを超え、体重は130キロとかなりの巨漢。身体構造が人間と大きく異なり、牙のような犬歯や鋭い爪、尋常じゃない太さの頸椎(けいつい)が特徴的。言葉はしゃべれませんが、意思は持っており、複雑な感情も理解しています。 彼の「狩り」は、肉体を活かした別次元の力でひたすら殴るもの。あの勇次郎が力勝負で押され、思わず「技」を使わせるほどのものでした。 目を覚ましたピクルは来日し、施設に収容されました。彼は闘いに飢える者の注目を一手に集め、刃牙たちを「エサ」と認識して闘います。烈や克巳は手足を食いちぎられ、ジャック・ハンマーすら手も足も出ませんでした。 その後、ピクルは日本に居座って暮らし始めます。彼は宮本武蔵とも闘い、斬撃が骨に届かないほどの肉の壁を見せつけ、一目置かれました。
4位:範馬刃牙(はんまばき)
本作の主人公。高校生でありながら地下闘技場のチャンピオン。母の仇である父、勇次郎を倒すことを目標に日々強さを追い求めています。 あらゆる格闘技を取り込んだ自己流のスタイルが持ち味。幼少期からのトレーニングや「範馬の血」もあり、格闘センスは抜群です。相手の技を一目で習得するラーニングスキルも持ち合わせています。力の一辺倒ではなく、局面ごとに臨機応変に闘うのも特徴。 彼はシリーズを通じて様々な相手と拳を交わし、絆を結んできました。その後は、様々な者たちと連携しながら闘い、成長を遂げています。 勇次郎とは、「地上最強の親子喧嘩編」でついに激突。試合ではなく、日常での喧嘩という体裁を守る形で始まりました。最後は、お互いが力を認め合って一件落着という結末で幕を閉じます。
3位:宮本武蔵(みやもとむさし)
宮本武蔵とは、歴史に名高い剣豪その人です。地下闘技場の主宰、徳川光成が採取したDNAでクローンを作り上げ、その体に降霊させた魂を宿すことで蘇りました。体躯は非常に大柄ながらすさまじく俊敏で、鋭い眼光と殺気をもつ人物です。 彼は刀を持たずとも、無数の斬撃のイメージを相手に浴びせ、戦闘不能にします。イメージですが、斬撃の痛みは実際同様であり、常人にはまず耐えられません。その他、武芸百般に通じ体術も得意としており、繰り出される技は見事の一言。 烈海王は彼との闘いで命を落としました。勇次郎戦では苦戦を強いられ、「無刀」を開眼するも、本部が水を差し痛み分け。ピクル戦ではその「無刀」がきかず、愛刀が届くまで試合を預けた後、勝利。 敗北したのは、スキを突かれた本部と、三度目の正直で挑まれた刃牙の2人のみ。刃牙との闘いの後、彼は除霊され、あの世へ戻っていきました。なお、肉体はその後も徳川の研究施設に保管されています。
2位:野見宿禰(のみのすくね)
野見宿禰(のみのすくね)は、古代日本の同名の人物の末裔(まつえい)。初代は相撲の起源とされる人物で、「日本書紀」に記述があります。彼は宮本武蔵のようなクローンではなく、272代にもわたって脈々と血を受け継いできた子孫。その中で宿禰の才覚を2000年ぶりに発現させたのがこの2代目宿禰です。 力士らしく巨漢ですが、他の登場人物に比べるとそこまで大きい方ではありません。ファイトスタイルは当然相撲で、実力は現横綱を軽く凌駕するとのこと。腕力もあり、特に握力は石炭の塊を握るだけでダイヤモンドに変えてしまうほど。彼が2代目・野見宿禰と称されるのは、この出来事がゆえんです。 作中最も新しく登場したキャラクターで、刃牙同様に強い者との勝負に飢えた人物。ビスケット・オリバと早々に激突しますが、あっさりと勝利していしまいました。彼の今後の展開に期待大です。
1位:範馬勇次郎(はんまゆうじろう)
範馬勇次郎とは、「地上最強の生物」です。刃牙の父親であり、母親の仇であり、乗り越えるべき最終目標。本能のままに生き、自分以外の一切を見下す、何もかもデタラメの生物です。 強者と闘い、蹂躙(じゅうりん)することに無上の快感を覚えます。その戦闘力は、複数の軍隊を単身でせん滅してしまう程度。彼の力は超大国の国家軍事力に匹敵し、アメリカが彼個人と友好条約を結ぶほどに脅威です。 暴力の権化たる勇次郎を象徴するのが、背中の「鬼の貌(かお)」。彼の背筋は打撃に特化した形状をしており、その形は鬼の貌のように見えます。「オーガ」の通称はこれによるものです。 作品全体を通して彼とまともに闘えた相手は、郭海皇やピクルなど、数えるほど。出てきた強敵のほとんどは闘いにすらなっていません。 やはり彼の最大の闘いは、成長した刃牙との“親子喧嘩”でしょう。猛獣であり父親でもある彼が、闘いの中で刃牙に見せる姿に要注目です。
「バキ」シリーズの今後にも注目!個性と強さは勿論、人間くささも魅力
強さはもちろんのこと、個性まで濃厚な「バキ」の登場人物たち。異常な部分も多々ありながらも、みな愛嬌があって、どこか憎めません。作品を知っていくうちに、どんどん不思議な魅力に惹きつけられる感覚を覚えます。 勇次郎のように野生そのものでありながら人間らしい部分もあったり、剣豪と呼ばれた男が意外にも出世欲の強い野心家だったりなど。彼らは人間らしく様々な側面を持っており、一言でズバリこれだと形容することは簡単ではありません。 そして、「バキ」という作品は、自身の根っこの部分に問いかけてくるものがあります。単に力そのものだけでなく、心の強さについても同様に問いかけてくれる作品なのです。 こうした意味でも、「バキ」は地上最強を目指す者たちにとって今なお必須のバイブルといえるでしょう。