格安SIMに乗り換えたい!手順や注意点を徹底解説【違約金に注意】
格安SIMへの乗り換えに必要なものや手順を徹底解説!
大手キャリアでスマートフォンを利用している人にとって、月額のスマホ代がかさむのは悩みの種でしょう。通信費を抑えるために、格安SIMへの乗り換えを検討している人も多いかもしれません。 しかし格安SIMの多くは店舗がなく、乗り換え手続きは自分で行う必要があります。「スマホ代は抑えたいけど、難しそうだから手が出ない……」という人も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では格安SIMに乗り換える方法を徹底解説。解約のタイミングやSIMロック解除など、さまざまな注意点をしっかり確認の上、乗り換えを行ってくださいね。
格安SIMへの乗り換えに必要なものは4つ!
1:MNP予約番号
キャリアから格安SIMへの乗り換えにあたって、「携帯番号が変わってしまうのではないか」と不安を抱いている人も多いでしょう。携帯番号をそのまま引き継ぐために用意するのが「MNP予約番号」です。 MNPは所定の手続きを行うことで、携帯番号を変えずに乗り換えができるサービスのこと。 MNP予約番号の発行は、電話またはWebか店舗にて行うことができます。店舗だと待ち時間によっては30分から1時間ほどかかりますが、電話やWebから手続きをすれば5分ほどで終了します。
ドコモでMNPを発行する
auでMNPを発行する
ソフトバンクでMNPを発行する
ただしMNP予約番号には有効期限があるので注意しましょう。**具体的には取得した日を含めて15日以内となっています。
有効期限を過ぎるとどうなるの?
有効期限をすぎたMNP予約番号は無効となり、もう一度発行する必要が出てきます。そのほかに大きな問題はないので安心してください。
2:格安SIMを利用可能な端末
キャリアで使っていたスマホを格安SIMでも使う場合、そのままでは使用できないケースが多いです。なぜなら、そのキャリアの回線以外が使えなくなるSIMロックがかかっているためです。 現在のキャリアと同じ回線の格安SIMならOKですが、回線が違うとアウト。SIMロック解除が必要になります。 SIMロック解除は電話やWeb、店舗で行うことができます。Webでの解除は基本的に無料で、店舗や電話だと手数料として2,000円から3,000円発生するため注意しましょう。 SIMロック解除を行えば、家電量販店で販売しているSIMフリー端末と同様に、どこの回線であっても利用することができるようになります。 ただ、auの古い端末に関しては注意が必要です。2017年8月以前に販売された端末のうち、VoLTEという通話規格に対応しているものは、同じau回線を使う場合であってもSIMロック解除が必須です。 さらに古い端末の場合は、そもそもVoLTEに対応していないケースもあります。au回線の格安SIMの中にはVoLTE対応端末しか使えないところもあり、この場合はSIMロックを解除しても使えないため注意しましょう。
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3:本人確認書類
本人確認書類として利用可能なものは各会社によって異なりますが、基本的には運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが有効です。 また写真付きでないものや、申し込み住所と書類の住所が異なる場合は補助書類が必要です。補助書類には住民票や公共料金領収書が利用可能であることが一般的です。
4:クレジットカード
多くの格安SIMは支払方法がクレジットカード決済のみとなっています。中には口座振替やデビットカードでのお支払いに対応しているところもありますが、その数は限られます。 ですからクレジットカードを持っていない人は、格安SIMに申し込む前にクレジットカードの発行を済ませておくことをおすすめします。
【手順】格安SIMに乗り換える手続きを説明
(1)格安SIMを申し込む
必要なものを準備できたら、いよいよ格安SIMを申し込みます。格安SIMの申し込みはネット上で簡単に行えます。また会社によっては店舗での申し込みも可能です。 どの格安SIMがお得なのかは、現在の端末やキャリア、どんな使い方をするのかによって異なります。安さ重視なのか、YouTubeなどの動画視聴をどれくらいするのかなどを考慮し、自分に適した格安SIMを選びましょう。
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(2)SIMカードを入れる
SIMカードのインストールについても、格安SIMは自力で行わなければなりません。端末のSIMスロットを開けて、自分でSIMカードを入れ替えます。 SIMスロットの位置はスマホごとに違うので取扱説明書を確認しましょう。iPhoneであれば側面にあり、「SIMピン」と呼ばれる細長い棒を差し込むことで開きます。 キャリアの料金が高く設定されているのは、こうしたサービスも料金に含まれているためです。そこまで難しい作業ではないので自分でやってしまい、料金を安く抑えましょう。
(3)MNP切り替え/APNを設定する
MNP転出を申し込んだ人はMNP切り替え手続きを行いましょう、 次に、スマホをネットに接続するには、APN設定というものが必要です。一般的に大手キャリアは、あらかじめAPNが設定されています。 ただ格安SIMの場合、このAPN設定を自分で行わなければならないケースがあります。自宅などWiFiが設置されている場所でネットに接続したうえで、スマートフォンの「設定」から行いましょう。
格安SIM乗り換え時の注意ポイントを紹介!
ここからは、解約料金や「不通期間」など、格安SIM乗り換え時に見落としがちな注意事項を紹介していきます!
注意1:キャリアの解約料金に注意
キャリア解約する際に注意しておきたいのが、解約料金です。2021年現在auとdocomoの解約金は1,100円(税込)、ソフトバンクは解約金撤廃となっていますが、古い契約だと解約料金が高くなるケースもあります。
例えばauの場合、現在の2年契約Nの解約金は1,000円です。しかし、古い契約形態である2年契約の場合、そのまま解約すると9,500円の違約金が生じるのです。
こうした問題を防ぐため古い契約形態の人は、前もって現在の契約形態に変更しましょう。変更が適用されてから解約すると、解約料金は10,450円となります。
キャリアを月の途中で解約しても、料金は日割り計算ではなく全額支払う必要があります。これはキャリアも格安SIMも基本的に同じなので、割高なキャリアを月末まで使用するのがオススメです。
またキャリアで端末を購入した人は、端末の料金を支払いきっていない場合があるかもしれません。ただキャリア解約後も端末代金を分割払いし続けられますし、後述するSIMロック解除も可能です。
注意2:格安SIMに契約の縛りがないか確認しよう!
格安SIMの料金設定は、基本的に3大キャリアよりもリーズナブルです。ただ格安SIMの中には、一定以上の契約期間が必要となる「縛り」が設定されているところも多いのです。 縛りが設定されている格安SIMだと、定められた契約期間内に解約した場合、1万円近い解約金を支払わなければならないケースもあります。 いくら基本料金が抑えられても、解約金で大きな差があっては節約効果が小さくなります。本当の意味でスマホ代を抑えたいのならば、最低契約期間や解約金が設定されていない格安SIMを選ぶようにするのがおすすめです。 ちなみにこうした縛りが設定されていることが多いのは、スマホで使う通話SIMです。アプリやネットを使う際のデータSIMは、基本的に縛りはないと考えてよいでしょう。
注意3:不通期間に注意!
MNPを利用して大手キャリアから格安SIMに乗り換えた場合、不通期間が生じる可能性があります。不通期間とは通信・通話ができない期間のことです。 MNPを利用した乗り換えの場合、格安SIM側で回線切り替えを行っても、手元に新しいSIMが届いていないケースが。この場合は、新しいSIMが届くまでは不通期間となってしまいます。 ただ最近ではネット手続きであっても、切り替え日時を指定できる格安SIMもあります。切り替え日時をSIM到着予定日に設定しておけば、不通期間を短くすることも可能です。 ちなみに、キャリア側でMNP転出手続きを行っても、すぐに使えなくなるわけではありません。格安SIM側で回線切り替えを行うまでは、これまでのキャリアのSIMが利用できます。
注意4:LINEやSNSなどアプリの引き継ぎは大丈夫?
機種変更を伴う場合は、LINEやSNSの引き継ぎにも注意が必要です。 ただしアプリの引き継ぎが必要なのは機種変更を行う人のみ。データはスマホ本体に保存されているため、スマホを変えない場合は特にやることはありません。 次の項目ではLINEの引き継ぎ方法を説明します。
LINEの引き継ぎ手順
機種変更する場合は、以下の手順でLINEの引き継ぎを行いましょう。
1 | アカウント情報の設定をする ホーム画面から歯車マークをタップして、電話番号やパスワードなどの設定を行いましょう。 |
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2 | 引き継ぎ許可をONにする 設定画面から「引き継ぎ許可をON」にしましょう。 |
3 | 新機種でLINEの設定をする 新しい機種でLINEアプリをインストールし、電話番号やパスワードなどを設定しましょう。 |
これでLINEの引き継ぎは完了です。
格安SIM乗り換えは、事前の情報収集が重要
このように大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるにあたっては、さまざまな注意点があります。キャリアほど手厚いサポートがないので、機械に疎い人にとっては敷居が高いかもしれません。 ただ解約料金の節約のように、あらかじめ知っておけば誰でも対応可能なものもあります。乗り換えする際は、事前の情報収集が重要になってくるということですね。