漫画『この音とまれ！』無料配信情報・あらすじネタバレ！rawやpdfで読むのはやめよう

廃部寸前の弱小筝曲部が全国大会優勝を目指し、時にぶつかり合い切磋琢磨しながら箏に向き合っていく姿を描いた青春漫画『この音とまれ！』。 様々な問題を抱える部員たちが、箏や仲間たちとの出会いを通して、人として大きく成長していく様子に胸を撃たれる作品です。 ここからは本作をお得に読む方法や、最新刊までの詳しいネタバレ、最終回の予想などを解説していきます。

舞台は神奈川県の時瀬高校。春から2年生になった倉田武蔵は、所属する箏曲部の先輩たちが卒業してしまったため、部員が自分1人だけになってしまいました。その上、不良生徒たちに部室を占拠されているという最悪の状況です。 そんな中、警察沙汰の事件を起こしたと噂されている、新入生・久藤愛が現れます。彼は不良たちを撃退して「俺、そーきょく部入っから」と言い残し、武蔵に入部届を渡すのでした。

時瀬高校に入学してきた男子生徒。家庭環境に問題があり、中学時代は荒んだ生活を送っていましたが、祖父に引き取られ更生しました。 箏職人だった祖父の影響で、高校では筝曲部に入部。派手な見た目と過去の噂で誤解されがちですが、曲がったことが嫌いで仲間思いな性格をしていて、箏に対しても真摯に向き合っています。

時瀬高校の2年生で筝曲部の部長。先輩たちが卒業してしまったため、チカたちが入部するまでたった一人で筝曲部を支えてきました。真面目で面倒見のいい性格で、くせ者ぞろいの部員たちを取りまとめています。 一見大人しそうですが芯は強く、時にはチカを圧倒する迫力を出すことも。先輩たちの目標でもあった全国大会出場を夢見ています。

時瀬高校1年の女子生徒で、筝曲部の新入部員。箏の家元である鳳月会に生まれ、幼いころから数々のコンクールで受賞してきた天才美少女です。 しかし母親と仲違いし鳳月会を破門され、現在はアパートで1人暮らし中。感情表現が苦手なうえに言葉足らずなところがあり、チカとは箏をめぐって度々対立しています。

廃部寸前の部を立て直すため、新入部員獲得に奔走していた時瀬高校筝曲部の部長・倉田武蔵は、箏に強い思い入れを持つ不良・久遠愛(チカ)と運命的な出会いを果たします。 そしてチカの入部を皮切りに筝曲部には、箏の家元・鳳月会の才能あふれる後継ぎ・さとわ、チカの不良仲間、光太、実康、通孝が加わることに。 箏曲部を目の敵にする教頭から無理難題を押し付けられるも、周囲のサポートを受けながら猛特訓の末に全校生徒を納得させる演奏を披露します。 その後新たに2年の女子生徒・来栖妃呂を部員に加え、総勢7名になった筝曲部は全国大会出場という目標に向け動き始めるのでした。

関東の強豪校である姫坂女学院と明陵高校の勉強会を見学にやってきた時瀬高校筝曲部は、全国クラスの演奏を目の当たりにし自分たちの実力の低さに打ちのめされてしまいます。 そこで間近に控えた関東大会に向け、底上げを目的とした夏合宿をすることに。着実に演奏のクオリティを高めると同時に、部員同士の絆を深めることにも成功しました。 そして迎えた大会、今できる最高の演奏を披露した時瀬でしたが、関東トップの明瞭高校を始めとする全国を目指す強豪たちの前にあえなく敗北してしまいます。 しかし彼らの演奏は音楽一家に生まれながらも才能を持て余していた顧問・滝浪の心を動かしました。そして滝浪による指導のもと関東大会での悔しさをバネに、一同は全国予選の準備を開始します。

さとわのオリジナル曲「天泣」を予選の楽曲に決め、練習に乗り出した箏曲部でしたが、外部指導者・堂島晶に基礎ができていないことを指摘されてしまいます。 晶から1音の大切さを教わった部員たちは、一層懸命に練習に打ち込むように。そんな彼らの姿を見た晶は、すっかり失ってしまっていた箏への情熱を取り戻していくのでした。 そして晶のスパルタ指導の元、着実に実力を伸ばした時瀬は、迎えた神奈川予選で並み居る強豪を抑え見事に全国行きの切符を獲得。 この大会をきっかけに、さとわは絶縁状態だった母親と和解し一人暮らしのアパートから実家へと戻ります。

新年度が始まり部員獲得に向け動き出した時瀬高校筝曲部一同。部活動紹介でアピールに成功するも、過酷な箏曲部の実態を知ったうえで残ったのは、侑と名都という2人の男子生徒だけでした。 内気ながらも箏に強い思い入れを持つ侑と、熱量には欠けるもセンスと技術面はピカイチの名都。2人の正式に入部が決まり、時瀬は9人体制で全国大会に挑むことになります。 そして全国大会のために滝浪が書き下ろしたオリジナル楽曲「和」が完成。それぞれが違うパートを奏でる難易度の高い楽曲をものにするため、部員たちは強化合宿に臨みます。 未だに箏に本気になれずにいた名都も、努力と根性で喰らいつく先輩たちの姿を見て少しずつ心を動かされていきます。

全国一位に君臨する一英高校の演奏を聴く機会に恵まれた時瀬高校筝曲部。箏に人生をささげる覚悟を決めた人間の圧倒的な演奏を前に、とてつもない壁を感じると同時に闘争心に火が付きます。 その矢先、通孝が家の都合で練習に参加できなくなってしまい、担当パートの簡略化をめぐって名都と他の部員が衝突。 名都との会話で自分自身の目標を思い出した通孝はパートを書き直してもらうことを受け入れます。そしてこの事件をきっかけに名都の中に筝曲部の一員としての自覚が芽生えるのでした。 しかしやっと部が1つにまとまったところで新たな問題が発生。なんと名都が、かつてチカの祖父の家を襲撃した黒幕・宇月の弟だということが判明したのです。

チカが過去に起こした暴力事件がSNSで拡散され、炎上してしまった時瀬高校筝曲部。宇月が他の部員たちに危害を加えることを恐れたチカは、ひとり宇月のもとへと向かいます。 チカに異常なまでに執着していた宇月は、筝曲部を潰すことで彼を取り戻そうとしていたのです。しかし宇月の企みはさとわやチカの親友・哲生の奮闘によって阻まれ、事態は収拾へ。 哲生が事前に根回しし、周囲の大人たちが迅速に対応に当たったことによって時瀬は無事に全国大会へ出場できることになります。 そこから部員たちは最後の追い込みに入り、とうとう納得する形で「和」を完成させたのでした。 そして迎えた全国大会。出番を2日目に控えた時瀬は、完璧な演奏を披露した明瞭高校を始め、他校の演奏に大きな刺激を受けます。

チームとして1つになった一英高校の圧倒的な演奏を目の当たりにしながらも、呑まれることなく自分たちの出番に向け準備を始めた時瀬高校筝曲部。 会場にはこれまで関わってきた人たちに加え、絶縁状態だったチカの父親や宇月の姿もあります。 ついに迎えた本番。炎上騒ぎのせいで会場は完全にアウェイな状態でした。しかしこれまで筝曲部を引っ張ってきた倉田のソロが、会場の空気を一変させます。 そして部員たち1人1人の思いが詰まった唯一無二の合奏に、瞬く間に観客の心は魅了されていき……。

ついに全国大会の舞台に立った時瀬高校筝曲部。最新32巻では感動的な演奏で観客の心を鷲掴みにした様子が描かれました。 そしてこのまま時瀬高校が全国大会優勝を果たし、物語は完結になると予想します。 惜しくも優勝を逃し、次の年で3年になったチカたちが再び優勝を目指すという展開も考えられますが、やはり倉田のいる今のメンバーで優勝を掴む可能性が高いでしょう。 また最終回ではチカ率いる新生時瀬が、連覇をかけて再び全国大会の舞台に立つ姿が描かれるかもしれませんね。

宇月の一件で思いがけず両思いだと自覚することになったチカとさとわですが、全国大会までそれらしい進展は描かれていません。2人とも箏漬けの日々を送っていたので当たり前ですが……。 そのため全国大会で優勝したのち、改めてチカからさとわに告白するのではないでしょうか。最終回ではやっと恋人同士になった2人の姿が見れるかもしれません。 また読者としてはもう一組の両片想いカップル、倉田とヒロのその後も気になるところ。2人に関してはまだ互いの気持ちを伝えあっていないので、ぜひ倉田に漢気を見せて欲しいですね！