抱かせろ太郎の「ゾンビのあふれた世界で」は本当にクソ広告なのか?【本音レビュー】
「抱かせろ」広告が話題のゾンビ漫画は面白いのか?【全話読んでみた】
近頃ネットミームが話題に上がっている漫画『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』。 実はこれ、元ネタはシーモアのネット広告。「その代わり……抱かせろ」「男の人っていつもそうですね……!」という強烈なパンチラインの広告を見た人は、内容が気になって思わずポチってしまったのではないでしょうか?
抱かせろ太郎とは?
- 漫画「ゾンビのあふれた世界で」の主人公・武村雄介(たけむらゆうすけ)の愛称
- 元ネタはシーモアのネット広告で
- コラ画像は「その代わり……〇〇させろ」「〇〇っていつもそうですよね!」までがワンセット
面白いコラ画像を見たい人は、#ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない で検索してください。
日々様々な漫画を読み漁っている筆者・編集部員MTも、正直「どうせ男性向けのエロ漫画だろう」とか、「むしろ違う意味の抱かせろ(ハグ的な)で読者を釣ろうとしてるのでは?」とか勘繰っていました。 しかし漫画の食わず嫌いはいかんだろう、ということでとりあえず2話まで読んでみることに。
結論から言うと……寸止めではなく、しっかり1話目から抱いていました。皆さんの想像通りの意味で。 そして思わず3話、4話、5話、そして気がつくと最新話の6話まで全て購読済みに……。あれ、2話まで読んで「クソ広告通り、期待を裏切ってくる漫画でしたわ!」と胸を張って言うはずが、いつの間にか広告主の思う壺になってしまいました。 というのも私は、基本的にこういう漫画は、エロシーンに無理があることが多いし、表現も生々しいことが多いので好きではありませんでした。しかし抱かせろ太郎は、そんな私のピュアなハートもしっかり射止めてきたんです。 なんで私でも楽しめたのか考えてみた結果、3つの理由があることがわかりました。感想、本音レビューと共に、早速その理由について詳しく言語化してみようと思います。
「ゾンビのあふれた世界で」が他とは一味違う理由
理由①:エロシーンに無理がない
そもそもこういう漫画は、エッチなシーンに需要が集まるものだと思います。しかし設定やエロシーンまでの流れに無理矢理感があると、一気に作品が面白くなってしまいますよね。 本作の場合、主人公・武村はヒロイン・深月とその兄弟に食料と安全な寝床を提供する代わりに身体で対価を払うことを要求しています。 外はゾンビだらけで自分達では食料も調達できない、という状況なら、いやいや身体を差し出すというシチュエーションはかなり自然な流れではないでしょうか? そもそも一応は主人公の癖に人助けに対価を求めるな、と言ってしまえばそれまでなのですが……。 武村も初めから対価を要求した訳ではなく、無償で助けてもらって当たり前だと思っていた深月に苛立っていた故の行動だったので、個人的にはすごく納得感がありました。
理由②:なろう小説原作なのでストーリーが面白い
実は本作、原作は裏地ろくろが小説掲載サイト「小説家になろう」に掲載していた作品です。 「小説家になろう」といえば、今や大人気作である「転スラ」や「無職転生」などでしょうか?本作もいわゆるなろう系作品なだけあって、ストーリーの面白さはお墨付きと言えます。 エロシーンも多いですが、それが話のメインという訳ではなく、あくまでも作品としてはゾンビのあふれた世界で俺TUEEE状態の主人公が無双する、というもの。チート主人公のトンデモ行動にスカッとできる作品でもあるんですよね。
理由③:主人公がイケメン
色々と言いましたが、結局これに尽きるのではないでしょうか。主人公の武村のキャラクターデザイン、普通に目が死んでるイケメンなんです。むしろちょっと強引な男子とのTL漫画的な感覚で読んでしまいました。 そしてもちろん、ヒロインの深月も可愛いんですよね。ラノベ系の絵柄なので生々しい感じもなく、純粋に「深月ちゃんめっちゃ可愛いな〜」「武村クズだけどかっこいいじゃん……」とキャラクター自体の事も好きになりました。
結論:クソ広告だけど、神漫画かもしれない。
個人的な感想を述べるのであれば、この漫画、かなり面白かったです。 まだ6話までしか配信されていないのでなんとも言えませんが、今後のストーリー展開によっては「なろう系」と言えば抱かせろ太郎、と言われる日が来るかもしれません。 もし気になった方は、とりあえず私のように試し読みしてみる事をおすすめします。全話読んでもワンコインですしね!