2021年10月12日更新

【1~7話】「ゾンビのあふれた世界で」を最新話までネタバレ!原作小説のあらすじまで徹底解説

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない
(C) Masuda Chihiro・Uraji Rokuro / Frontier Works Inc

『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』ネタバレあらすじを最新話まで解説!話題沸騰の理由とは?

『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』は裏地ろくろによるネット小説が原作のゾンビパニック漫画です。広告でその引きの強いタイトルを目にしたことがある人も多いかもしれません。 本記事ではノベルゲーム化もされているこの話題作をネタバレありで解説!漫画版の最新話や原作のあらすじに加え、本作の魅力についても考察します。

『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』主な登場人物

武村雄介(たけむらゆうすけ)

武村雄介は本作の主人公で、25歳の元サラリーマン。1年前に元いた会社が倒産して以降、転職にも失敗。やる気を失って自宅に引きこもりゲーム三昧の日々を送っているうちに、世界が一変してしまいます。 性格は人嫌いで、基本的には自分の欲求に忠実。ゾンビに襲われないというチート能力で、この世界を優位に生きていきます。

藤野深月(ふじのみつき)

藤野深月(ふじのみつき)は本作のヒロイン。生き残った数少ない人間で、弟2人の面倒を見ながら立てこもっていたところを、偶然やってきた武村に救われます。 大人しい優等生タイプの女子高生で、武村いわく育ちの良さそうな女の子。武村にある取引を持ちかけられながらも、弟たちと生き抜くために彼と行動を共にしていきます。

第1話「壊れた世界で」ネタバレあらすじ

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

元サラリーマンの武村はソンビの悪夢にうなされ目を覚まします。そんな夢を見たのも、3日前久しぶりに外出した際に、見知らぬ男に突然噛まれたからでした。 3日間眠り続けていたことに驚愕しながら、スマホニュースを見るとそこには「ゾンビ」の文字が。慌てて外を覗くと、街にはゾンビが徘徊し世界は一変していました。 同じマンションに住むOL・黒瀬時子(くろせときこ)がゾンビ化しているのを発見。他のゾンビとも遭遇しますが襲われることもないため、武村はゾンビは人を襲わないのではないかと考え始めます。 さらに探索中に武村はゾンビに襲われている親子を救出。親子に感謝されて居心地の悪さを感じながらも、武村は彼女たちと共に避難所へ行くことにします。

自分だけが襲われない……?

武村はこれまで襲われていなかったので、特に危機感もなく外へ。ところがゾンビたちは3人を見つけると襲いかかってきました。しかしゾンビは武村には見向きもしなかったのです。 ゾンビは武村を無視して、彼の目前で親子を貪り始めます。こうして武村は、この世界で自分だけが襲われないことを自覚するのでした。 マンションに戻った武村は、ゾンビの生態調査として黒瀬の身体を調べ始めます。そして親子の死の光景を打ち消すように、「死ぬなら勝手に死ね」と叫びながら性欲を黒瀬にぶちまけるのでした。 翌日街を捜索すると、SOSを掲げる建物を発見。武村はそこのバックヤードで3人の少年少女を見つけます。

第2話「バックヤードにて」ネタバレあらすじ

2話は武村が黒瀬を犯しているシーンから始まります。武村は数日前にバックヤードで出会った藤野深月のことを思い出しながら快感に浸っていました。 もともとバックヤードには深月の他にも生存者がいたものの、外の様子を見に行ったっきり帰ってこなかったこと、そして弟たちだけでも安全な場所に移動させたいことを、武村は深月から聞かされます。 武村は助けが来ないことを内心分かっていながら、嘘くさい笑顔で「頑張ってね」と伝えてその日は別れました。 ここから武村はライフライン確保のために行動を開始。次々と食料品店を訪れ腐ったものをまとめては清掃を繰り返し、腐敗した食材をダンプカーで山へ捨てにいきます。その作業に没頭していたことで、武村は深月たちの存在をすっかり忘れていました。

助かりたければ「犠牲」を払え

食料を深月の元へ持っていってやると、深月はもっと頻繁に持ってきて欲しい、助けて欲しいと武村に懇願します。武村にしてみれば苦労して食料を手に入れている上に、偶然出会った彼女たちを助ける義理もありません。 それでも泣いて助けを請う深月に、武村は「抱かせろ」と身体を対価として要求します。助かりたければ何かを犠牲にしろという武村の言葉に覚悟を決めた深月は、渋々了承するのでした。 「取引」の関係を続けながら、武村はゾンビの生態調査を続行。ゾンビは人間時代の行動パターンをなぞっているようでした。そんなある日、深月は武村のバッグを奪って弟たちと家に帰ろうと外に出ていってしまいます。

第3話「始まりの日」ネタバレあらすじ

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 2

3話では深月の回想シーンが描かれます。街の異変が報じられると、深月の父は車で逃げることを選択。ところが避難する車で渋滞し、一向に車は進みません。仕方ないので一家が車を降りて移動を始めると、深月の幼馴染・敦史の両親の車がゾンビに襲われている場面に遭遇。 次にゾンビたちは深月たちをターゲットに襲ってきました。父親は身体を張ってゾンビを止めると、弟2人を深月に託し「逃げろ」と叫びます。深月は無心で逃げ続け、気がつくとスーパーにいたのでした。 そこには何人か生存者がいましたが、警察や救助が来る様子もなく、事務所のテレビは噛まれた人間が凶暴化するということを伝えるばかり。心理的にも摩耗した人々は、1人また1人と外の様子を見に出ていってしまいます。

ゾンビに襲われる深月を守ってくれたのは……

最後に残されたのは深月たち姉弟と怪しげな気味の悪い男でした。身の危険を感じた深月はバックヤードに籠城。その夜、男は部屋をこじ開けようとしますが、最後は諦めて建物から出ていきます。そして次に現れたのが武村でした。 武村が平然と行き来しているため、深月は外が安全だと思うに至ったようです。ここで2話のラストに繋がり、依然ゾンビだらけの外の世界に出てしまった深月たちは当然ゾンビに襲われます。 咄嗟に武村はゾンビの群れに飛び込み、そのおかげで姉弟は安全なエレベーターに乗り込むことができました。深月は彼が死んだと思い込み、「殺してしまったのは自分だ」と閉じた扉の中で涙を流します。

第4話「眼下の真実」ネタバレあらすじ

自ら囮となった武村は、その特異能力のおかげで軽傷で済みました。武村は何体かのゾンビをロープで繋ぎ、入り口付近にセキュリティとして配置します。 建物に戻ると武村は、なぜあんな自殺行為をしたのかと深月を詰問。深月は家族に会いたい一心でやったことを明かしますが、武村は生存確認も取れていないのに飛び出した彼女の早計さに呆れます。 そして彼女を屋上に連れていき、ほとんど生存者のいない現実を見せるのでした。ここでようやく深月は、自分たちが置かれている世界の危険さを理解したようです。 さらに深月はなぜ武村だけは外を出歩いても無事なのか、核心をつきます。

命を救ってもらった「対価」

言い訳を考えていなかった武村は、警察から拝借した拳銃を使ったことや、ゾンビは感情に敏感だから無心になれば対処できるといった、適当な嘘でごまかすことに。 一応は納得した様子の深月は、立ち去ろうとする武村の服を恥ずかしそうに掴みます。そして弟たちが寝静まった後、鍵のかかる更衣室で待っていて欲しいと伝えるのでした。まだ身体を許していなかった深月が、命を助けられたことで大きな対価を支払う覚悟を決めたのです。 その夜、ついに深月は初体験を武村に捧げることに。と言っても、彼女は初めてで武村がリードする形になってしまいます。対価として楽しませてもらいたいのに自分が尽くしているようで、興奮し始めた深月とは対照的に武村は面白くありません。そこで彼女に「上になれ」と命じたところで4話は終わります。

第5話「非常時の破瓜」ネタバレあらすじ

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 3

襲われないなら好き勝手に生きていこうと決めた武村は、思いやりがあるとは思えないやや自分勝手な行為で深月の初体験を奪いました。対価として関係を持った2人ですが、武村は風邪を引いた深月に「うつすなよ」と言い放つなど、優しいか冷たいか分からない態度を取っています。 結ばれた翌日から、武村は次の行動を開始。まず姉弟には命の恩人である自分の指令を聞くように約束させます。 そして彼女たちを長期的に従わせるために、スーパーの日用品エリアである2階を開放することに。一方で食料品を自由に入手できると、またいつ勝手な行動に出るか分からないため、該当エリアは封鎖したままにします。 活動エリアを広げて、炊飯器や寝具を提供し、一層姉弟を懐柔していく武村。深月も「もう拒まない」ことを約束し、今後も対価を払っていくことを誓います。

武村への感情に変化が……?

生活レベルが上がり姉弟のテンションは上がりますが、一方で武村はいずれ建物の水や電気が止まることを見越して次の行動まで考えていました。深月はこんな状況下でも冷静沈着な武村を少し尊敬します。 そんな折、深月が高熱でダウン。武村は避妊具なしで行為をしてしまったせいで、ゾンビ化する細菌などが彼女にうつってしまったのではないかと、自分の欲を優先させたことを反省。彼は親身になって深月を看病して、弟たちの面倒も優しくみてあげます。 武村の優しさに触れた深月は彼の境遇に思いを馳せ、彼も人知れず寂しい思いをしているのではと思うのでした。

第6話「ある変化」ネタバレあらすじ

武村は食料の燻製や野菜の栽培の指令を出して、1度外の様子を見に行きます。外の世界ではゾンビの数が以前より減っており、武村はゾンビたちが屋内や地下に潜っているのではと推測。 建物に帰還後は、気分転換で制服に着替えていた深月に欲情し、2人は試着室で濃厚に交わり合います。この頃にはすでに深月も快感に慣れてきており、お互いに行為を楽しんでいる様子。鏡に映る自分の淫らな姿に興奮しながら、恍惚とした表情で深月は武村を受け入れるのでした。 身体の関係も山ごもりへの準備も順調だったある日、武村は遭遇したゾンビから違和感を感じます。そのゾンビからはゾンビ以外の匂いがしたのです。同時に深月は無線でSOSをキャッチ。無線からは女性の声がしており、必死にSOSを発信しています。

そこかしこに散らばる「嫌な予感」の正体とは……?

武村の指示で同じ女性である深月がSOSに応対しますが、女性との会話に武村はまたもや違和感を察知。彼女の話し声はどこかちぐはぐで、さらに背後から第三者の足音も聞こえます。 そこで武村はこの女性が囮だと判断。ゾンビが地上から消えている件や、匂いがおかしなゾンビの件など、武村は嫌な予感を抱きます。 その夜、事態は急変。暖房が突然消えて、慌てて様子を見に行くと辺り一帯が停電していたのです。屋上からは大きな火事が確認でき、武村は嫌な予感をさらに強めます。深月に弟たちを起こして移動する準備をさせるよう指示すると、武村は様子を見に行くために建物を後にしました。

第7話「進化する脅威」ネタバレあらすじ

火事の現場は大学で、武村はそこで他のゾンビよりも知性が感じられる異様に強い「髑髏男」と出会います。今後その存在が厄介になると踏んだ武村は、ここで髑髏男を始末してしまおうと、その後を追って敷地内へ。 そこにいるゾンビはこれまでと違い武村の存在を認識していましたが、やはり襲ってくることはありません。さらに奥に進むと、髑髏男が人間を追い詰めて殺している場面に遭遇し、武村はこの場所のゾンビへの違和感を募らせます。 さらに探索すると1台のビデオカメラを発見。人間がゾンビの群れに生きた人間を落として、それを楽しんでいる様子が収録されていました。ビデオの情報から、ゾンビは人間を食べるほど知性を獲得することが判明。武村は知性体ゾンビを量産した人間たちに怒りを覚えながら、スーパーへ戻ることにします。 大学構内ではもう1人、セーラー服のゾンビも異様な雰囲気を放っており、武村はますます知性体ゾンビに危機感を覚えるのでした。

深月に忍び寄る正体不明の生存者

スーパーに戻ると異臭が漂っていて、閉じていたはずのゴミの集積所の扉が開いていることに気付きます。最初深月たちと一緒にいたスーパーの生存者のうち誰かが、生ゴミを漁りながらここで息を潜めていて、停電をきっかけに外に出たのだと武村は推測しました。 深月たちの身に不安を覚え、武村は慌てて無線連絡を入れますが深月からの応答はありません。生存者が深月たちの元へ行った可能性が高く、武村は彼女の無事を祈りながら慌てて駆けていくところで7話は終わります。

原作小説の展開は?漫画の先のストーリーをネタバレ解説

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

原作小説は「小説家になろう」のR-18部門「ノクターンノベルズ」で連載されています。2013年から投稿が開始され、2021年現在第3章までが公開済み。書籍版では3巻まで発売中です。 まだ完結はしておらず、現在作者は第4章を執筆中とのこと。ここからはまだ漫画化されていない第3章の内容を中心に紹介します。

漫画版最新話以降の展開を解説!市役所に避難した武村の命運はいかに……?

出火元の大学キャンパスで、知性を持った異様に強いゾンビ「髑髏男」と遭遇した武村。そこでの出来事から、ゾンビは人を食えば食うほど知性を取り戻すことを知ります。 その後、市役所から、ヘリによる救出があるため生存者は市役所に集まって欲しいというアナウンスが放送されました。2人は市役所へ向かいます。 そこでは深月が幼馴染の敦史と再会。深月は敦史に保護され武村と離されたことで、武村への想いを自覚するのでした。 ヘリでの救出は病人が優先され、深月や武村は市役所での生活を余儀なくされることに。やがて武村は周辺や市役所に起きている異変に勘付き、市役所から野外センターへ脱出する準備を進めていきます。

武村と深月が再開する日は来るのか……?

しかし武村の移動前に、市役所は以前キャンパスで人間狩りを楽しんでいた凶悪な人間たちの襲撃を受けることに。 さらに最悪なことに、その混乱に乗じるようにして知性体ゾンビが市役所を襲います。戦闘中、知性体ゾンビに噛まれた武村はこれまでにない痛みを感じ、そのまま気絶。昏睡状態の中で自分がゾンビ側だということを彼は自覚するのでした。 武村は幸い助かったものの、自分の特異体質を市役所の仲間にバラし、単独行動を宣言。その矢先、無数のゾンビに囲まれた武村は囮となって1人ゾンビと対峙します。戦闘の末、逃げた地下通路で力尽きた彼を介抱してくれたのは時子でした。 時子と別れた武村は野外センターを目指し、深月たちとの合流を決意します。

なぜ話題沸騰?「ゾンビのあふれた世界で」3つの魅力に迫る

ゾンビのあふれた世界で

魅力①:チート主人公のゲスさにハマる?

ソンビあふれる終末世界で、ゾンビに襲われないという主人公・武村。いわゆるチート主人公ですが、彼の性格は主人公らしくないひねくれたものです。 特に序盤ではゾンビとなった同じマンションのOLを知性がないのをいいことに玩具のように犯したり、弟想いの健気な高校生の初体験を奪ったりと、なかなかのゲス具合です。 しかしチート能力を冷静に運用したり、洞察力に優れていたりと、ただのゲスではない点が彼の魅力です。また普段が冷静な分、中盤以降の彼が熱くなったり自分の行いを悔いたりする場面は、余計にその心情に惹きつけられます。 またこのチート能力が対人間ではなんの意味もなさないのも設定の妙。チートでありながら人間臭さ漂う武村に、ついついハマってしまうのです。

魅力②:非日常の中で起こるエッチな描写にドキドキ

原作小説にも濡れ場が多いとあって、漫画版でもセクシーな描写が多くあります。広告をきっかけにSNSで大きな話題となったのも、武村が深月に「抱かせろ」と対価を要求するシーンです。 死と隣り合わせの緊迫感と、その中で平然と性欲を満たす武村との対比が他の作品にはないドキドキをもたらしてくれます。序盤はやや無理やりな行為が目立ちますが、深月の感情の変化にあわせて行為が濃厚になっていくのも見どころ。 金や名誉といったものがすでに意味を持たない終末世界で、人は本能に忠実になるのかもしれません。3大欲求を満たして生を実感するというのも、ゾンビものの作品だからこそ際立つ描写。その生と性のバランスの虜になる読者が続出しているのでしょう。

魅力③:突飛な設定の中で描かれる緻密な心情描写

チート主人公とエロだけでは、ここまで話題になっていなかったでしょう。軽いノリで読み始めて、その緻密な心理描写に驚かされた人も多いのではないでしょうか。 それぞれの人物の行動原理が丁寧に描写されており、設定自体は突飛なのですが、登場人物たちに説得力があるのです。特にピンチが迫った際の心理描写や、武村が自分が何者なのかと考えていくシーンは秀逸。 また本作ではゾンビだけが敵ではありません。ショーのように人間狩りを楽しむ人間たちの異様な状態や、逆に理性を持って行動するゾンビといった、人間とゾンビの境界線が曖昧に描かれています。そんな世界の中だからこそ、人間とゾンビの両方の性質を持つ武村の行動に読者は惹きつけられるのです。

『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』ネタバレ以上のドキドキを本編で味わおう

刺激的な内容で話題の『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』について紹介しました。あらすじをネタバレありで解説しましたが、やはりゾンビの恐ろしさや残虐性、淫らなシーンのドキドキを楽しむなら本編を読むのがおすすめ。 エロやグロの描写もありますが、耐性があるという人はぜひ漫画や小説の『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』を楽しんでみてください。