2021年11月25日更新

ジブリ映画『火垂るの墓』の動画を配信中のサブスクはここだけ!【高畑勲作品】

火垂るの墓
© ADV Films/Photofest/Zeta Image

映画『火垂るの墓』の動画を配信中のサブスクを紹介!無料で観られるか調査

『火垂るの墓』は高畑勲が監督を務めスタジオジブリが制作した、1988年公開のアニメ映画です。野坂昭如による小説を原作としており、戦争により親と家を失った兄妹が懸命に生きようとする姿が描かれています。

Huluやアマプラでは配信されていないの?

HuluやAmazonプライム・ビデオ、Netflixなどの日本人向けの動画配信サービスでは、現在『火垂るの墓』を含むジブリ作品は配信されていません。 Netflixについては、日本以外の地域でジブリ作品を配信しています。しかし、日本国内では権利関係の問題などから配信される見通しは現在無いようです。日本でもVODで『火垂るの墓』をはじめとしたジブリ作品が観れる日が来ると良いですね。 「配信が待ちきれない!」という人は、TSUTAYA DISCASでDVDレンタルをすると今すぐジブリ映画を視聴できるため、ぜひチェックしてみてください。

ジブリ映画『火垂るの墓』の作品概要

公開年 1988年
ジャンル 戦争、ヒューマンドラマ
再生時間 89分

『火垂るの墓』のあらすじ

戦災孤児の1人であった清太が、妹・節子の遺骨が入ったドロップの缶を抱えて衰弱死した映像から、本作の物語は始まります。 清太と節子の兄弟は、病気がちではありますが優しい母親と、海軍の大尉である父親との間に産まれました。時代は第2次世界大戦の真っ只中で、清太と節子は神戸大空襲によって家と母を失います。 兄妹は叔母の家に移りますが、時間が経つにつれ、次第に叔母との関係が悪くなっていきました。清太は節子と共に叔母の家を離れ、近くの防空壕の中で暮らすことを決めます。 しかし食料の配給が行き届かず、次第に節子が栄養失調で衰弱。清太は盗みなどをしながら懸命に節子に食料を届けますが……。

登場人物と声優を紹介

清太役/辰巳努

本作の主人公である清太は14歳の少年です。空襲によって母と家を失い、父も戦争によって消息不明となってしまいました。そんな中で辛い顔を見せずに4歳の妹の世話をして、幼い2人で懸命に生きようとする姿が描かれています。 清太役を演じたのは、子役として活躍した辰巳努です。映画『瀬戸内少年野球団』(1984年)などに出演し、本作での名演は話題となりました。しかし1989年のテレビドラマへの出演を最後に、俳優業から引退しています。

節子役/白石綾乃

「ドロップ」が好きな4歳の少女・節子。戦争によって両親と家を失い、兄と共に満足な食事の得られない生活を送ります。4歳の少女には辛すぎる現実を前にしても健気に兄を頼り、優しかった母の姿と言葉を覚えている様子が見られました。 節子役を演じたのは、子役として活動していた白石綾乃です。本作の節子を演じたのは5歳のときで、声優を務めたのは本作のみでした。5歳の少女が演じていたこともあり、節子の声は非常にリアリティのあるものとなっています。

親戚の叔母さん役/山口朱美

清太らの親戚にあたる叔母さんは、空襲によって家族と家を失った清太らを引き取ります。未亡人であり、戦争中であることもあって清太らとの関係は次第に悪化していきます。戦争によって人間性が変化してしまうことを象徴するような人物でもあります。 親戚の叔母さん役を演じたのは、女優であり声優の山口朱美です。声優としては、本作と同じく高畑勲が監督を務めたアニメ『じゃりン子チエ』(1981年)にて竹本ヨシ江役を演じています。

『火垂るの墓』の見どころ

見どころ①:成長とともに捉え方が変わるストーリー

子供の頃に本作を観て、単純に「暗いアニメ」だという印象を持ち、大人になってからも観返していないという人が多いと聞きます。しかし、本作は観る人の成長と共に捉え方が大きく変わる作品でもあります。 節子を思って堪えている破裂しそうな清太の感情や、清太を思って必死に我慢している節子の健気さは、大人になってからはより印象的に映ります。また、清太らを邪険に扱うようになった叔母さんの変化についても、状況を考えれば単純に責め立てることはできません。 登場人物たちがそれぞれ持っている行き場のない感情は、大人になるにつれてより理解することができるようになります。

見どころ②:高畑監督特有の丁寧な描写に注目

本作は数多くの作品を手掛け、数々の賞を受賞した高畑勲が監督を務めており、綿密に計算されて作られた作品です。何度も足を運んだ末に描かれている神戸の街並みなどの描写は素晴らしく、映像にも数々の仕掛けが施されています。 例えば、本作では亡くなった清太が過去を振り返る形式の導入となっていますが、これは原作とは異なる点です。幽霊となった清太は、亡くなった1945年にいるのではなく、ビルが立ち並ぶ神戸の街を見下ろしています。これは清太が今でも悲惨な物語を振り返り続けていると捉えられます。

もう1度観たくなる!『火垂るの墓』の知られざる裏話

①『火垂るの墓』は原作者の実体験に基づいている?

本作の原作小説である『火垂るの墓』は、作者である野坂昭如の実体験に基づいて書かれています。もちろん、いくつかの点で実際の経験との違いはあるようです。しかし、空襲によって家を失い、養母が大やけどを負い、親戚の家に身を寄せるなど、本作同様の体験をしています。 戦争中に妹を失った経験も実体験であるようです。苦しい生活の中で妹に対して清太ほどの優しさを持つことはできず、後悔と無念の想いを清太に託したとも書いています。

②タイトルの「火垂る」の意味

火垂るの墓
© ADV Films/Photofest/Zeta Image

タイトルにある「火垂る」とは、単純に「蛍」を違う表記にしたものではありません。「火垂る」は文字通り、火が垂れている様子を指す言葉です。本作で当てはまるのは神戸大空襲のシーンとなります。 清太と節子が車窓から見た空襲の様子は、「火垂る」という言葉と合致します。また、その空襲の火の描写は、幽霊となった清太や節子の周りを飛ぶ光と似たものです。そのため「火垂る」という言葉は、空襲や戦争によって亡くなった人の魂を表しているとも捉えることができます。

③観艦式のシーンを描いたのはあの大物監督!

本作には、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)や映画『シン・ゴジラ』(2016年)などの監督として有名な、庵野秀明が作画として参加しています。本作における観艦式の様子を清太が回想するシーンの作画も、庵野が担当した部分のようです。 「新世紀エヴァンゲリオン」の中で見られるような細部の描写へのこだわりを、本作においても観ることができます。高畑勲の写実性へのこだわりもあり、非常に正確に細部まで描かれた軍艦の様子は必見です。

『火垂るの墓』の気になる疑問とQ&A

『火垂るの墓』を配信しているサービスは?

2021年11月現在、『火垂るの墓』を配信しているサービスは「TSUTAYA DISCAS」だけです。Netflixを始めとする日本国内の動画配信サービスでは配信されていないので、注意が必要です。

『火垂るの墓』はどんな人におすすめ?

「トラウマ級」を言われるほど、強烈なインパクトを視聴者に与える映画『火垂るの墓』。悲惨な戦時下でも懸命に生きる兄妹を通して、戦争について改めて考えさせられます。日本人なら誰しもが1度は観るべき名作です。

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