「ほんとにあった怖い話(ほん怖)」の傑作ランキング！歴代最恐の呼び声高い人気回を厳選【トラウマ級】

実際に起きた怪談をドラマ化する『ほんとにあった怖い話』、通称「ほん怖」。MCを稲垣吾郎が務め、これまでに2度のレギュラー放送の他、何度も特別編として放送されてきた人気番組です。 本記事では、過去に放送された作品の中からトラウマレベルに怖い話をランキング形式であらすじと共に紹介します。 ＞2024年「25周年スペシャル」のゲスト俳優は？

恋人同士の翔太郎(佐藤健)と夏海(高橋真唯)は、夏海が運転する車で釣りに出かけました。 帰り道の車内で、助手席に座る翔太郎は前方に古びた電話ボックスがあることに気がつきます。電話ボックスの中には妙な気配を纏う若い女性が1人……。受話器も持たずに、ボーっと立ち尽くしているのです。 電話ボックスの横を通過して再び電話ボックスを見てみると、既に女性の姿がなく――。

「何度見ても克服できない」と、ストーリーを知っていても恐怖を感じるのが『顔の道』です。 電話ボックスの中で立ち尽くす女や電話を借りるために訪ねた民家での出来事、車のフロントガラスに映し出された女の顔……。不気味な雰囲気と何度も畳みかけてくる恐怖に、多くの視聴者から「トラウマ級の最恐エピソード」と言われています。

有紗(堀北真希)は高校の仲良しグループと共に、真面目なクラスメイトの美奈子(桐谷美玲)をカラオケに誘います。 満室のカラオケ店が多い中、最後に訪れた店の「6番の部屋」だけが空いていました。なぜか渋る店員(鈴木浩介)の言葉を気に留めずに彼女たちは「6番の部屋」に入室してしまいます。その日以降、有紗たちの身におかしな出来事が起き始めました。

「6番の部屋」に入室すると、学校では大人しく真面目な美奈子の様子が徐々におかしくなっていきます。じわじわと感じる異変がやがて恐怖に変わるのです。 「子どもの頃に観て以来ずっとトラウマ」という意見が非常に多く、カラオケに行くこと自体がトラウマになってしまいそうですね……。

サラリーマンの浩介(武田真治)は3日間生死を彷徨い、意識を取り戻した後から入院中の病院で黒い影を見かけるようになります。 「黒い影の近くにいる人が死ぬ」という噂に怯え、うなされて起きた深夜に浩介は家族に電話をしました。子どもが描いた絵を見ながら電話していると、その絵の中に黒い影が現れ――。

死神に憑りつかれた人間は死ぬという言い伝えがあります。死神らしき黒い影が徐々に自分に近づいてくる恐怖と、死への恐怖の両方に襲われる作品です。 病院に入院するのが怖くなったという感想も多く、黒い影に恐怖を覚えた人も多かったのではないでしょうか？

高校3年生の詩織(松浦亜弥)は足を骨折し、しばらく学校を休むことになりました。 両親が仕事で不在のため1人で留守番をしていると、微かに聞こえてきたインターホンの音。窓の外を見ると、斜め前の家の玄関前に赤いコートを着た黒髪の女性が立っていることに気付きました。 翌日、再びインターホンの音がすると今度は別の家の前に昨日と同じ女性が立っていたのです。

黒髪の女が毎日違う家のインターホンを押し、次は自分の家に来るのではないかという恐怖を感じます。 留守番、インターホン、玄関のすりガラス……という、自分にも当てはまりそうな身近な状況に、1人で留守番するのが怖くなった視聴者も多いようです。

ヘビースモーカーの主人公(阿部寛)は健康診断で引っかかり、会社の命令で2泊3日の断食ツアーに参加することになります。 ツアー参加中は禁煙・禁酒が言い渡されたため、トイレでこっそり煙草を吸っていました。すると、何かが廊下を通過する音が聞こえてきます。車椅子を押す看護婦の霊でした。 翌日、食堂掃除をしている際に指輪を見つけた主人公は、看護婦の霊に追いかけられてしまいます。

逃げても逃げても追いかけてくる看護婦の霊から、真っ暗な建物内をひたすら逃げる緊迫感が伝わってきます。トイレに逃げ込んだ主人公を探して、個室の扉を1つずつ開けて探す音の恐怖が視聴者にもひしひしと伝わってくることでしょう。 不気味な建物、看護婦の霊、謎の指輪……と、怖い要素が満載のトラウマ作品です。

格安の温泉旅館に泊まりに来た萌(吉高由里子)と友人の梨加(平田薫)。女将に案内された部屋の片隅にはついたてで仕切られた部屋がありました。 そこには雨漏りでできたようなシミがあったのです。「だから格安なんだ」と納得する友人とは反対に、萌は不気味さに恐怖を覚えます。

単なる雨漏りではなく血のようにも見えるシミの正体や格安の理由は一体何なのか？友人が眠った後に1人で霊と対峙するのはとても心細く、夜寝る前に観ると怖さ倍増でしょう。 格安だからと安易に宿泊してしまうと、トラウマレベルの恐怖体験をしてしまうかもしれません……。

母親(奥貫薫)に内緒でマッチを持ち出し、空き地で友達と火遊びをしていた男の子(加藤清史郎)。日が暮れて友達と別れると、家に帰るために林を駆け抜けました。 しかし、道中にあるかかしの前で立ち止まります。いつもと変わらないはずの風景なのに、かかしだけが不気味な雰囲気を放っているのです。 急いで家に帰った男の子が家の外の水道で足を洗っていると、かかしの位置が移動していることに気がつきました。

人の形を模して造られたかかしですが所詮は物ですから勝手に動くはずがありません。しかし、確実に移動しているかかし。自分を追いかけてくるかかしに恐怖が募りますが、母親は気付いてくれません。 かかしに抱えられてどこかへ連れて行かれるシーンが「子ども心にトラウマになった」という人も多いのではないでしょうか？

同級生の久美(山本ひかる)から家に泊まりに来てほしいとお願いされた昌代(大島優子)は、久美から不気味な話を聞かされます。 道端で片方だけの赤いイヤリングを拾ってからというもの、部屋で変な音が聞こえるようになったり、捨てたはずのイヤリングが手元に戻ってきてしまうというのです。 久美の家に泊まりに行った日の夜、微かな衝撃音に目を覚ましました。

何度捨てても手元に戻ってきてしまう恐怖はホラーの定番ですが、『赤いイヤリングの怪』は「ほん怖」ファンたちがトラウマ作品として名前を挙げるほどの名作です。 捨てても戻ってくるイヤリングと、天窓に繰り返し落ちてくる血まみれの女性。どうすれば許してもらえるのか分からず、延々と恐怖が続きます。

取引先からの帰り道、夏美(石原さとみ)は部下と共に山道で迷ってしまいます。車を走らせて辿り着いたのは荒れ果てた廃墟。そこは有名な心霊スポットの「S銅山」でした。 「S銅山」を訪れた後から社内で体調不良を訴える者が現れ、ついには入院する者まで出てきてしまいます。あの心霊スポットから仮面を持ち帰ってしまったと聞いた夏美は、再び「S銅山」を訪れました。

山道で偶然心霊スポットに迷い込んでしまう、という現実にありえそうなシチュエーションが恐怖を感じさせます。 不気味な仮面を持ち帰ってしまったことが原因で身の回りで巻き起こる奇妙な現象。仮面を返しても終わらない怪奇現象に、呪いのような執念深い怖さを感じます。

友人に連れられて心霊スポットを訪れた圭介(増田貴久)。彼らは、赤い服の女性の霊が出ると言われている電話ボックスに向かいました。しかし、心霊現象が何も起きなかったため他の心霊スポットに移動することにします。 車で山道を走っていると、道路の真ん中に若い女性が現れ急ブレーキを踏みました。嫌な予感がした圭介ですが、友人たちはあろうことかその女性を車に乗せ、家まで送ると言い出したのです……。

心霊スポットに暗い夜道、真夜中に歩いている女……。ホラー定番の怖い要素が詰まっていて、どこで霊が現れるのか常に恐怖を感じる作品です。 1度は降車させた女性が窓の外に張り付く姿がトラウマになります。夜間のドライブが怖くなったという方も多いことでしょう。

ファミリーレストランでアルバイトを始めた近藤萌絵(葵わかな)は、そこで同い年の先輩・藤本裕子と知り合います。失敗をフォローしてくれる優しい藤本から、欲しかった姿見をプレゼントされて喜ぶ萌絵。 しかしほどなくして、その姿見に“ある違和感”を覚え始めます。姿見からは寒い風が吹き、呻くような女性の声が聞こえ、萌絵は不眠に悩まされ……。

生霊なのか何なのかわからない藤本の分身たちや、姿見から現れる箱を頭に被った黒い和服の女性。かなり難解な内容で、結局それらが何だったのかわからない点も恐怖をあおります。 姿見に憑りついていた女性の霊が最終的に萌絵に憑りついたのか？謎が深まったまま終わるのもゾッとするポイント。女性の嫉妬と大きな姿見には要注意！と思ってしまうお話です。

エステ事業に失敗し、やむなく配送業者で働くことになり、その社員寮に入寮した山岸裕美(観月ありさ)。案内されたのはカビ臭く狭い1室で、部屋の中央の畳は冷たく湿っていました。 同僚の金子真琴(足立梨花)と仲良くなりますが、軋むように鳴り続ける洗濯機や意味不明な言葉をかける隣人など、この女子寮には不可解なことばかり。そんな中同僚たちが次々と辞め、ついに金子も寮を去ってしまいます。

謎に黒く湿っていく畳やキーキー鳴り続ける古い洗濯機、そして何か秘密を知っているのに黙っている寮の同僚たち。この作品の恐ろしさは、寮に「何が」潜んでいるのかわからない点にあるようです。 後々この女子寮が有名な心霊スポットを壊して作られたものだったことがわかりますが、結局怖いのは地場に憑りつく女性の怨念ということなのでしょうか？

親の転勤で、田舎に引っ越してきた高校生の金子初美(平祐奈)。しかしまだ新しい土地には馴染めず、ある日近道を行こうとしていつもと違う道を通った際、山道に迷い込んでしまいます。 不思議な風が吹き抜け、ふと振り向くと、白い服を着た髪の長い女性が立っていました。しかもその女性は不気味に近づき始め、逃げ出した初美を追いかけて来て……！

登場人物は主人公の初美と、追いかけてくる謎の女性のみ。実にシンプルなのですが、ただただ追いかけて来られるだけでも怖い！ 慣れない田舎道で迷い、しかも貞子似の不気味な女性にただひたすら追いかけられる。一見ホラーというよりギャグに近いシチュエーションですが、やたらと足が速いのがまたシュールです。

「ほん怖 夏の特別編2023」が2023年8月19日に放送されます。「ほん怖」のクラブリーダーはおなじみの稲垣吾郎。日本の猛暑をひんやりさせてくれる怖い話を真夏に届けてくれます。 夏の特別編では、心霊体験をした視聴者の証言をもとにした実録心霊ドラマが6本放送。もはや日本の夏の風物詩となった「ほん怖」が、どんな怖い話を届けてくれるのか楽しみですね。ご紹介したランキングが変動するような良作に期待しましょう。

「ほん怖 2023夏の特別編」では、白石麻衣が7年ぶりに「ほん怖」に帰ってきます。白石が出演するエピソードは「滞留する痕」です。 「滞留する痕」では、誰にでも起こり得る日常生活に溶け込んだ恐怖を感じられるとのこと。あなたの日常生活に置き換えて視聴すれば、よりドラマがリアルになっていくでしょう。 カフェの新規オープンを任され忙しい日々を送る女性が、職場のロッカーで感じた恐怖体験にゾッとしてくださいね。

「ほん怖」に初主演、さらにホラーにも初挑戦となるのが鈴鹿央士です。鈴鹿が主演する「誰にも貸せない部屋」というエピソードは一人暮らしを始めた大学生が下宿先で不思議な現象に悩まされるというもの。 「ほん怖」を小さい頃から見ていたという鈴鹿が、初ホラーで見せる恐怖の演技に大注目。鈴鹿の出世作となった『silent』以来のフジテレビ出演となります。 毎晩23時17分に物音のする部屋…。いったいこの部屋にはどんな秘密があるというのでしょうか。

「ほん怖」が2024年も放送決定！今年は『ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル』として8月17日の21時〜23時10分で放送されます。 ほん怖クラブリーダーを務めるのは、稲垣吾郎。稲垣もリーダー就任から20周年と、2024年はおめでたい年となりました。 ここからは、「ほん怖2024」を彩る5本の作品と出演キャストを紹介していきます！

遠山詩織(森七菜)は大学卒業後、働き始めたばかりの新米キッズシスターです。そんな彼女の初仕事先は、とある団地に住む藤川家。 母・藤川雪乃(山口紗弥加)は仕事で忙しく、詩織は娘の美菜(諸林めい)と2人きりに。美菜は詩織に「お姉ちゃんもすぐにいなくなっちゃうんでしょ？」と何やら気になる一言を呟きます。 ひとまず仕事を進める詩織でしたが、ある部屋から視線を感じます。気になった詩織はその部屋の扉を開け、ある異常な光景を目にします。 そこにやってきた美菜が詩織に向かって一言。「お姉ちゃんも見たの？」。

実演販売士の宮内志郎(山内健司)は、とあるアパートに引っ越してきたばかり。ある日の夕方、宮内は部屋で実演販売の練習を行なっていました。 うたた寝をしてしまった宮内は「ピンポーン」というチャイムの音で目が覚めます。何度もしつこく鳴らしてくる相手を確認しようとドアスコープを覗くと、そこには黒い人影が。 しかしドアを開けると人影は無くなり、チャイムの音も鳴り止んだのでした。 翌日、回覧板を届けに隣人・向井幸代(ふせえり)の家を訪れた際に「昨日のチャイムの音がうるさかった」という話をするも、向井は「何も聞こえなかった」と言います。さらに彼女は「夜中に外に出ない方が良い」と謎の忠告をしてきて……。

会社員の木下政志(坂口憲二)は腹痛でとある病院に入院することに。その病院は全体的に暗い空気を纏い、木下の後輩曰く「いわくだらけの幽霊病院」と言われていました。 そんな中、木下は院内で小刻みに震える女性(門脇麦)を見かけ、声をかけます。しかし女性は特に反応せず、木下は不思議に思いながらもその場を立ち去ります。そして、女性は木下の後ろ姿を見つめながら「見つかった。あんた、見つかっちゃったよ」と呟くのでした。 翌日木下が病院を歩いていると、突如強烈な視線を感じます。その先には昨日の女性がおり、目を見開きながらこちらをじっと見ていたのです。 ゾッとした木下はその場から逃げますが、その日の夕方、自分の病室に戻るとそこには……。

吉永初音(生見愛瑠)は、とある企業の研究所で働く新人研究員。ハードな仕事内容、男性ばかりの職場環境に慣れず、日々身を削りながら働いていました。 そんなある時、初音は研究所内で白衣を着た女性を見かけ、自分以外にも頑張っている女性がいることに元気を貰います。しかし、先輩にその話をすると「初音と同じ時間に働いている女性はいない」と告げられます。 自分の見た光景と先輩の発言のズレを不思議に思っていたある時、どこからともなく「うう……」という呻き声が聞こえてきてーー。

心優しい高校教師・磯村武(香取慎吾)のあだ名は「ミライ先生」。その由来は、“未来が視える”能力により、先回りして行動するため。そのため、周りが予想もしない行動をすることが多く変わり者扱いされていました。 そんな武の最近の悩みは「視える回数が増えていること」。スナックの店主に手相を見てもらうと、「必要に迫られているから」だと言います。さらに店主は、「変えない方が良い未来も変えてしまっている」と忠告。 しかしスナックからの帰り道にナンパに絡まれている女性の未来を視た武は、その女性を思わず助けてしまうのでした。 さらに、その場には自分の生徒である美咲もおり、その日から武は美咲の未来が視えるようになり……。

今回紹介した『ほんとにあった怖い話』は、あらすじや恐怖ポイントを知った上で観ても、初見のような強い恐怖を感じることができる名作ばかり。 夏の夜に1人で観ると怖さ倍増ですが、霊の表情が脳裏にこびりついて眠れなくなること間違いなし……！心して視聴に挑んでください。