2023年6月14日更新

『世にも奇妙な物語』怖いエピソード名作ランキングTOP20!あわせて感動ものからコメディまで紹介

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『世にも奇妙な物語』

1990年4月よりフジテレビ系列で放送され、30年以上もの歴史を誇る『世にも奇妙な物語』。これまで約500人以上もの、ごく普通の主人公と視聴者を奇妙な世界へ誘ってきました。 各エピソードごとに多彩な脚本家を迎え、人間の不条理や背筋凍る恐怖体験、また涙あふれる感動ものなどを展開。さまざまな怪奇現象を取り上げ、オムニバス形式のドラマが描かれます。 今回はその中から、きっともう1度観たくなる!トラウマ級の恐ろしいエピソードTOP20を紹介しましょう。また番外編として、クスッと笑えたり感動したりする人気エピソードも振り返っていきます。

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【最恐編】怖すぎる名作エピソードTOP20

まずは『世にも奇妙な物語』の人気を支えるトラウマ級の恐ろしい衝撃エピソードを紹介します。人気の20作品を、それぞれ3つの基準をもとにしつつ、おすすめしたい順にランキング化しました。

恐ろしい度 ストーリーに焦点をあて、背筋が凍るような内容かどうか
トラウマ度 ビジュアルに焦点をあて、強烈なトラウマを植え付けるかどうか
人気獲得度 のちに続編が制作されたり、ネット上で話題になったりしたか

それでは、【最恐編】にランクインした20作品をカウントダウン形式で紹介していきましょう!

20位:賀来千香子主演「23分間の奇跡」(1991年)

あっという間に人を変えてしまう「教育」の恐ろしさ

評価恐ろしい度:★★★☆☆
トラウマ度:★★☆☆☆
人気獲得度:★★☆☆☆

クーデターにより憲法が変更された日本。ある学校のある教室に、1人の新任教師・鈴木マリがやってきます。はじめは不信感をあらわにする子どもたちでしたが、マリは彼らの名前や特技を次々と言いあてて心をつかんでいくのです。 しかしマリは「忠誠とはなにか」「間違った考えとはなにか」などを、次々と子どもたちに諭し続けるようになり……。 ジェームズ・クラベルの同名小説を原作にして、賀来千香子が主演を務めた本作。強烈な描写はありませんが、人間の心理を描いた不気味なエピソードです。

19位:渡辺えり主演「墓友」(2014年)

現実にもありえそうなゾッとするエピソード

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★☆☆☆

生きているうちに自分の入る墓を準備しておこうと、桜の木々が立つ共同墓を購入した軽部千代美。そこでたまたま隣の共同墓を購入した伊能夕子と知り合い、「墓友」になります。 ある日千代美の仕事中に夕子が現れ、一緒にお茶をしたことから2人は意気投合。しかしその後もたびたび千代美の前に“偶然”姿を現して、おそろいのものを身に着けたがる夕子。千代美はそんな彼女をうっとうしく思うようになっていきます。 夕子の身の上を知るとゾッとするこのエピソード。そんな彼女を演じる真野響子の怪演が、トラウマになりそうなほど印象的です。

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18位:渡辺裕之主演「歩く死体」(1991年)

ストレートな恐怖を描く初期の名作

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★☆☆

山岳カメラマンの斎藤は、あるとき撮影で冬山に入ることに。しかしその途中で遭難してしまい、同行していた恋人で助手の明子が命を落としてしまいます。 吹雪で下山することは不可能だと判断した彼は、明子の遺体を少しでもきれいなまま保存しようと、テントの外の雪の中に安置。しかし気がつくと、遺体はテントのなかに移動していました。 遺体を何度外に移動しても戻ってくるため、恐ろしくなった斎藤は、カメラを自動モードにしてその原因を探ることにします。 シンプルな恐怖を描いた本作は、初期の名作として知られるどんでん返しエピソードです。雪山での遭難という極限状態で、不気味な出来事に混乱していく主人公を渡辺裕之が見事に演じました。

17位:筧利夫主演「見たら最期」(1991年)

恐怖の日本人形を見た者の運命は……

評価恐ろしい度:★★★☆☆
トラウマ度:★★★★☆
人気獲得度:★★★☆☆

テレビ局のディレクター・杉山は、心霊番組の製作のため山奥にある旧家を訪ね、室町時代から伝わるという「泣き人形」の取材をします。 撮影したテープを見ると、そこには霊が映っており、一同は驚愕。その後、テープを見たスタッフたちが次々と謎の死を遂げていきます。実はその人形には、見た者は必ず死ぬという言い伝えがあったのでした。 心霊系の名作として、映像も不気味なエピソード。本編はもちろん、ストーリーテラーであるタモリの締めの言葉にも鳥肌が立ちます。

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16位:露口茂主演「三人死ぬ」(1991年)

自分が助かるためには他人を犠牲にしてもいい?

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★☆☆☆
人気獲得度:★★★★☆

テレビのワイドショーで「緊急避難」について解説する1人の弁護士。しかし彼は「私なら緊急時には自分を犠牲にしても他人を救う」と宣言します。 その後、ひょんなことから数年前にタイムスリップした彼は、次の出演番組で解説予定だった銀行強盗事件に巻き込まれることに。 その事件で人質3人が死んだことを思い出した彼は、自分がその3人に入らないよう、うまく立ち回ろうとするのですが……。 緊張感あふれる展開で手に汗握る本エピソードは、ラストに待ち受けるどんでん返しの結末でも高い人気を獲得しています。

15位:椎名桔平主演「午前2時のチャイム」(2007年)

不気味なマスク女の正体は……

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★☆☆

売れっ子恋愛小説家の浦木春海が書斎で原稿を書いていると、午前2時に玄関のチャイムが鳴ります。不審に思いながらインターホンの画面を見ると、そこにはマスク姿の見知らぬ女が立っていました。 彼が「部屋を間違えているのでは?」と言うとインターホンの画面は消えてしまいます。しかしその後、毎日決まって午前2時にインターホンが鳴るようになりました。 いら立ちと恐怖を募らせていた彼は、あるとき編集者からある都市伝説を聞かされます。それは、婚約者に裏切られたマスク姿の女が、その男を探して殺人をくり返しているというもので……。 どんでん返しの先に、さらに驚愕の結末が待っている人気エピソードです。

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14位:谷原章介主演「迷路」(2005年)

人間の本性を描いた衝撃作

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★☆☆

3人の男女が閉鎖されたテーマパークの調査に訪れました。パークの巨大迷路は世界一広く複雑だと話題になるも、金塊を賞品としたイベントで行方不明者が続出したのです。 呉田英雄たちは迷わないように、入口から糸を引いて中へ進んでいきます。しかし途中で糸が切れてしまい、彷徨う3人はかつてのイベントの参加者だった男と出会うことに!男の情報により、当時この迷路では金塊を巡る殺し合いが起こったと判明します。 2003年9月18日の「秋の特別編」で放送された、谷原章介主演の第373作目です。ミノタウロスの伝説であるアリアドネの糸をモチーフに、人間の本性が描写されました。

13位:妻夫木聡主演「美女缶」(2005年)

劇場公開映画をセルフリメイク

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★☆☆

求職中のフリーター・中尾雄太は、隣の男の部屋に美女が出入りしていることを不審に思い、忍び込んだ先で「美女缶」を発見します。自ら作った少女・サキに惹かれますが、美女缶には「品質保存期間」があると知り、残り少ない日々を過ごすことに。 しかしある日、サキが美女缶の真実を知ってしまい……。 もとになっているのは、2003年に公開されて高い評価を得ている筧昌也監督の劇場作品。筧がセルフリメイクを行い、2005年4月23日の「春の特別編」で放送された妻夫木聡主演の第391作目です。

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12位:角田英介主演「死ぬほど好き」(1990年)

ショッキングで後味の悪い結末

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★☆
人気獲得度:★★★☆☆

当時まだ無名だった野島伸司が脚本を手掛けたエピソード。『世にも奇妙な物語』らしい後味の悪さが特徴です。 クラスメートの美香に想いを寄せる純平は、バレンタインデーに彼女からチョコレートをもらったものの、それが本命なのか義理なのかわからずに悩んでいました。そこで彼は友人たちとともに自分の死を偽装し、その葬式で彼女の本音を引き出そうと考えます。 しかし彼らが思った以上に純平が死んだというニュースは広がってしまい、ほかのクラスメートや先生までもが弔問に訪れる事態に。引っ込みがつかなくなってしまった純平たちは、ネタばらしをする機会をうかがいますが……。

11位:近藤真彦主演「急患」(1991年)

グロテスクな描写がトラウマ級!

評価恐ろしい度:★★★☆☆
トラウマ度:★★★★★
人気獲得度:★★★☆☆

のちに「踊る大捜査線」シリーズで知られるようになる君塚良一が、初めて脚本を手掛けたホラー作品。2003年には、『感染』というタイトルで映画化されました。 急患の対応で病院に呼び出された医師の七沢は、そこで異様な光景を目にします。運び込まれた患者は内臓が溶け出し、緑色の液体が体内から染み出していたのです。 患者の姿は変形をつづけ、見たこともない症状に戸惑いを隠せない七沢。そんな中で、ともに対応にあたっていた看護師や医師までも次々と緑色の血を流して死んでいきます。 とにかく緑色の液体がグロテスクで印象的なこのエピソード。見た目のトラウマ度はシリーズ随一と言えるでしょう。

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10位:永作博美主演「缶けり」(2011年)

子どもの霊が幼なじみたちを追い詰める!

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★★☆

小学生のころ、神社の境内で缶けりをしていた最中に友人の1人が行方不明になり、その後遺体で見つかったという過去を持つ藤村幸子。 30年後、子どもの頃に亡くなったその友人を見たという幼なじみたちが、次々と不審な死を遂げていきます。幸子たちは亡くなった友人が恨みを晴らそうとしているのでは、と怯えるようになりました。 幸子はなんとか彼の魂を鎮めようと、遺体が見つかった場所に花を手向けに行くのですが……。1人、また1人と追い詰められていく恐怖が襲う心霊ものの名作エピソードです。

9位:柊瑠美主演「おばあちゃん」(2001年)

後味の悪さNo.1のどんでん返しエピソード

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★☆☆

ある日、中村美保は父と母に連れられ、祖母のお見舞いにやって来ました。祖母はもう長くなく寝たきりだというのに、母・陽子はなぜか冷たい態度を取ります。 そんな中、医師に呼ばれた陽子が病室を出て、美保は祖母と2人きりに。恐怖を感じる美保に、自分が明日死ぬことと、その前に弟に会いたいと伝える祖母。明日には必ず返すという言葉を信じて、美保は1日だけ祖母に体を貸すのですが……。 2001年10月4日の「秋の特別編」で放送された本作は、当時『千と千尋の神隠し』でブレイクした柊瑠美が主演した第352作目。祖母と孫の心温まる物語に見せかけた屈指のどんでん返しと、後味の悪い結末で知られています。

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8位:中条あやみ主演「夢男」(2017年)

都市伝説「This man」を題材に描かれた名作

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★★★
人気獲得度:★★★☆☆

女子大生のミドリは、毎晩のように悪夢にうなされますが、まったく内容を思い出せません。そんなある日、授業で夢には必ずメッセージが隠れていると教わります。 そこで夢の中の男の顔をイラストソフトでモンタージュ化し、「この男が夢に出てきます。助けてください」という呟きとともにTwitterに画像を投稿。ミドリは面白半分でしたが、友人も夢で同じ男を見たといい、世界中がパニックになっていき……。 2017年4月29日の「’17春の特別編」で放送された、中条あやみ主演の第511作目です。2006年からニューヨークを発端に世界中で話題となった都市伝説「This man」を題材に、人々が集団パニックに陥る様子が描かれました。

7位:久慈暁子主演「ががばば新章」(2017年)

人気を受けて続編が製作!あの恐怖が帰ってきた!

評価恐ろしい度:★★★★☆
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★★☆

「ががばば」を検索し、秋山みのりと外村沙織が行方不明になってから2年後。ある男がアナウンサーの久慈暁子と沙織が瓜二つだと気付き、フジテレビを訪ねました。 しかし男に詳細を尋ねられた久慈アナは、「やめてください!」と逃げ去ります。警備員に追われた男が乗り込んだ車には、沙織の友人のエリと多香子、そして刑事の姿が。久慈アナと沙織は他人の空似なのでしょうか?果たして久慈アナの正体は……? 2015年放送の「ががばば」続編として、2017年10月14日の「'17秋の特別編」で放送。前作で外村沙織を演じた久慈暁子が本人役で主演しました。

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6位:黒木メイサ主演「シンクロニシティ」(2016年)

2人に待ち受ける真のシンクロニシティとは……?

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★☆☆
人気獲得度:★★★★★

逸見栄子は彼氏にプレゼントされた時計のサイズ直しに訪れた時計店で、高校時代の友人・川島朱美と再会を果たします。そこで朱美も彼氏にもらった時計のサイズ直しに来たうえに、彼氏の名前、付き合い始めた日にちまで一致していると判明! バーへ移動すると、マスターから「それはシンクロニシティだ」と教えられました。偶然の一致に喜ぶものの、実は今日は2人が荷担したイジメで自殺した高校時代の友人の命日。それに気付いた2人に、思いがけないシンクロニシティが襲いかかります。 2016年10月8日の「’16秋の特別編」で放送された、黒木メイサ主演の第507作目。原作は新津きよみの『彼女たちの事情』に所収されている「シンクロニシティ」です。

5位:織田裕二主演「ロッカー」(1990年)

閉所恐怖症注意!『世にも奇妙な物語』初期の傑作

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★☆
人気獲得度:★★★★☆

産業スパイの悟は、とある研究所に忍び込み、機密書類をコピーしていたところ、残業していた研究員と遭遇します。揉み合う内に研究員を殺害してしまい、異変に気付いた警備員の足音が聞こえたため、近くのロッカーへ隠れることにしました。 難を逃れて外に出ようとしたものの、今度はロッカーの扉が開かなくなる上、ふと目にした写真から殺した研究員のものだと気付く悟。 その後、ロッカーの廃棄処分が決定し、悟の存在に気付かれないまま、処理場に運ばれプレス機にかけられてしまいます。 1990年5月3日に織田裕二主演で放送された、初期の傑作と名高い第4作目。グロテスクな結末や細部まで拘った演出などが相まって、「閉所恐怖症には辛い」といわれる衝撃的なエピソードです。

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4位:久慈暁子主演「ががばば」(2015年)

検索してはいけないワード「ががばば」

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★☆
人気獲得度:★★★★★

行方不明になった女子高生・秋山みのりを探すため、彼女をイジメていた女子グループの数人が、ふざけ半分で学校の教室を撮影していました。 みのりの机にあったノートは、都市伝説的に語られている「ががばば」という文字で埋められており、真弓に唆された沙織が検索することに。沙織は携帯の画面を見て「みのり!?どうして?」と叫び出すのですが、彼女はいったい何を見たのでしょうか。 2015年の秋、絶対に検索してはいけない言葉として「ががばば」が流行しました。その反響を受け、『25周年記念!秋の2週連続SP~傑作復活編・映画監督編~』で映像化!大きな話題となり、同年に「続ががばば」という短いスピンオフも放送されています。

3位:矢田亜希子主演「雪山」(2000年)

『世にも奇妙な物語』史上最恐エピソード

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★★
人気獲得度:★★★★☆

主人公の美佐は、友人の麻里と乗った飛行機が雪山に墜落し、2人を含む5人が生き残ります。麻里は足を負傷しており、なんとか運ぼうとするも力尽きた4人は、途中で埋めたまま置いて行くことに。 ついに山小屋を発見し、喜んだ美佐は埋めた場所へ戻るものの、一緒にやってきた結城が誤って麻里の首にスコップを突き刺してしまいます。恐ろしくなった2人が山小屋へ戻った後、この事件に関連するかのような、奇妙な出来事が残りの4人の身に起こり始めて……。 主演は矢田亜希子が務め、あまりに衝撃的な描写が多いことから、“映画の特別編”として劇場公開された作品です。ファンのあいだでは「1番怖い」という声が見られ、トラウマになっている人も少なくない恐怖のエピソードになっています。

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2位:松本潤主演「イマキヨさん」(2006年)

座敷童子のようなイマキヨさん

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★☆
人気獲得度:★★★★★

ある日突然、就職活動中の主人公・高田和夫のもとに居候しはじめた「イマキヨさん」という存在。イマキヨさんは、4つのルールを守ると幸せをもたらすといわれているのですが、和夫がルールを破るたびイマキヨさんにも変化が現れます。 そしてもっとも守るべき「イマキヨさんに謝らない」という掟まで破ってしまうと……。 2006年3月8日の「15周年の特別編」にて、嵐の松本潤主演で初放送された第402作目。2015年5月には公式サイト上の人気投票で1位に輝き、同年秋に野村周平主演でリメイク版が放送されました。イマキヨさん役は、オリジナル・リメイクともに酒井敏也が務めています。

1位:三上博史主演「懲役30日」(1998年)

トラウマ級の描写が視聴者を襲う……

評価恐ろしい度:★★★★★
トラウマ度:★★★★★
人気獲得度:★★★★★

死刑制度が撤廃された未来。凶悪犯罪を繰り返したある男に下された判決は、なんと30日の懲役刑。歓喜したのも束の間、“30日分の苦痛を与える”薬を打たれ続け、想像を絶する地獄を味わわされます。 現実の30日間が過ぎて解放された男は、かつての面影もない廃人へと変わり果てていました。 シリーズ第318作目であり、最多の脚本数を誇る高山直也と、90年代に多数の作品を手掛けた鈴木秀勝の共同脚本による物語。トラウマ級の描写、主演の三上博史と看守長役の松重豊の怪演は凄まじく、シリーズ史上最高傑作との声も高いエピソードです。

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【番外編】感動作からクスッと笑える人気作も

『世にも奇妙な物語』の魅力は、ゾッとするような空恐ろしい作品だけではありません。なかには感動エピソードやクスッと笑える人気作品もあるのです。 ここでは、そんなホラー要素の少ない人気エピソードを番外編として7作品紹介します。あなたの印象に残っている作品もあるかもしれませんね。

小堺一機主演「思い出を売る男」(1994年)

ホラー要素の少ない感動エピソード

多額の借金を抱えた主人公・古川三博は、取り立て屋から逃れた先で、“思い出を売れば報酬を出す”という怪しい研究所を発見。 さまざまな思い出を売り、借金を完済するも、今度は子どもの手術費が必要になり、妻が途方に暮れていました。古川はついに、大切な家族の思い出までも売る決意をするのです。 1994年10月1日、小堺一機主演で初放送された第266作目であり、2015年のリメイク版では木梨憲武が主演を務めました。ホラー要素は非常に薄く、“本当に大切な物とは?”ということを考えさせられる、感動的なエピソードになっています。

草なぎ剛主演「13番目の客」(2001年)

SMAP特別編エピソード

ディスカウントショップのやり手社長・本田健一郎は、とある結婚式に向かう途中、目に付いた理髪店に立ち寄ることに。店にはもともと客だった12人の店員がいて、次に来た客の髪を序列1位が切っていき、順番に外へ出るシステムだと教えられます。 当初は反発する本田でしたが、徐々に規律を重視する世界に適応していきます。それから1年が経ち、本田が店を出る順番が回って来るのですが……。 2001年元旦に放送された「SMAP特別編」のエピソードの1つで、主演を務めたのは草なぎ剛です。

木村拓哉主演「BLACK ROOM」(2001年)

SMAP特別編エピソード

アメリカ留学をしている主人公・湯ノ本ナオキは、春休みを利用して帰省したものの、実家は真っ暗で不気味な建造物に変貌していました。 ナオキは何があったのかを両親に問いただしますが、意味不明な言動を繰り返すだけで相手にされません。しかし、ついには衝撃の事実を知ることになります。 2001年元旦に放送された「SMAPの特別編」のエピソードの1つであり、主演は木村拓哉。ナオキの知らぬ間に変わってしまった両親は、樹木希林と志賀廣太郎が演じました。

大杉漣主演「夜汽車の男」(2002年)

ひとり駅弁と向き合う男を細かく描写

泉昌之のマンガ「夜行」を原作とし、大杉漣が主演を務めた『夜汽車の男』は、シンプルなストーリーながら一風変わった作品となっています。 夜行列車の車内で、1人落ち着ける席を探す男。ビールを飲む女、イチャつくカップル、新聞を広げるサラリーマン風の中年の男らから離れた席を見つけ、そこに座ろうとしたとき、小さな男の子がぶつかってきて、男は手にしたビニール袋を落としてしまいます。 男の子が母親のもとに戻り、ようやく席に着けた男は、ビニール袋から駅弁を取り出すのでした。のちに大人気となる『孤独のグルメ』にも通じるものがある本作。名優・大杉漣の繊細な演技が光ります。

堂本光一主演「昨日公園」(2006年)

有村架純主演でリメイク!人気のタイムスリップエピソード

主人公・遠藤陽介は、親友の隆男と公園でキャッチボールをした日の夜、典子からの電話で隆男の死を告げられました。隆男の通夜から帰る途中、問題の公園でボールを拾い上げたその時、陽介は背後から死んだはずの親友に呼びかけられるのです。 過去へタイムスリップしたと気付いた陽介は、隆男を救うために奮闘します。しかしその度に異なる原因で隆夫が死んでしまい、ますます最悪の方向へと未来は進んでしまうのです。隆男の思いを知ったことで、ようやくその死を受け入れた陽介だったのですが……。 本作は2006年10月にKinKi Kidsの堂本光一主演で初放送された、シリーズ第405話目です。 2015年のリメイク版では、主要人物の性別が逆転しており、主人公は有村架純が演じました。野球ではなく、フルートを吹いていた親友・町田隆子と再会したことで物語が始まります。

藤木直人主演「ズンドコベロンチョ」(2015年)

タモリもお気に入りのエピソードをリメイク

「情報こそが命」を信条とする三上は、時代を駆け抜けるIT界の寵児。博識な彼は、自分には知らないことなどないと自負していました。 しかしあるとき、周囲の人間が「ズンドコベロンチョ」という聞いたことのない言葉を使っているのに気がつきます。プライドが邪魔して誰にも聞くことができない三上は、ムキになってその言葉の意味を知ろうとするのでした。 1991年に草刈正雄が主演を務めたエピソードのリメイクで、2015年11月21日放送の『25周年記念!秋の2週連続SP 傑作復活編』にて放送。SNSでも大きな話題を集めました。 元のエピソードは、のちに恋愛ドラマの名手として知られることになる北川悦吏子が脚本を手掛け、注目されるきっかけとなった作品です。彼女はこのリメイク版でも脚本を担当しています。

ガチャピン・ムック主演「城後波駅」(2018年)

ガチャピンとムックが失踪!彼らはどこに消えたのか?

ある日、レギュラー番組の放送終了に伴う慰安旅行に出かけたガチャピンとムック。しかし彼らは旅行の途中で行方不明になってしまいます。 いなくなる直前、彼らは「出発地や目的地を空欄にしたまま、乗り換え案内アプリや乗り換え案内サイトで日時を6月6日6時6分に設定すると、実在しない『後白波駅』に連れていかれる」という都市伝説について話をしていました。 これを知ったディレクターの岸本は、2人を探し出すドキュメンタリーを作ろうとするのですが……? 『世にも奇妙な物語 ‘18春の特別編』で放送された本作は、ガチャピンとムックの登場に加え、ホラーテイストの内容が話題を呼びました。また岸本役で、岡田義徳が出演しています。

怖いけど面白い!傑作だらけの『世にも奇妙な物語』の人気ランキング

『世にも奇妙な物語』は、その数々の名エピソードから30年以上もの歴史を築くことになりました。 時代を超えて語り継がれる名作は、いつまでも色褪せない恐ろしさや面白さがあります。また今やヒットメーカーとして知られるようになった脚本家たちの初期の作品を見られるのも、旧作を見る楽しみの1つ。 これからも新たな名作が生まれることを期待しつつ、新作にも注目していきたいですね。