2023年3月31日更新

中国ドラマ「慶余年」のあらすじネタバレ・相関図つきでキャストも紹介!

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『慶余年~麒麟児、現る~』
©Tencent Pictures Culture Media Company Limited/©New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

2021年に日本でも話題になった中国ドラマ『慶余年~麒麟児、現る~』。記憶を持ったまま過去へ転生した主人公が、数々の困難を乗り越えていく歴史ドラマです。中国三大テレビドラマ賞の「白玉蘭賞」最優秀脚色賞を始め、計16冠を達成しました。 この記事では、「慶余年」のあらすじネタバレやキャストについて紹介します!

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中国ドラマ『慶余年』ってどんなドラマ?

原題 『慶余年 ~麒麟児、現る~』
放送年 2021年
話数 全46話
原作 小説『慶余年』
ジャンル 時代劇 , ロマンス , ヒューマンドラマ , ファンタジー
脚本 スン・ハオ
監督 ワン・ジュアン

タイトル「慶余年」の由来は古典小説『紅楼夢』

第1話で張慶の台詞にあるとおり、タイトルは清代の作家・曹雪芹による『紅楼夢』に由来します。 作中の創作曲「紅楼夢十二支曲」の10曲目「留余慶」に因んで、「慶余年」となったとのこと。歌詞の内容としては、“善行を積めば良いことがある”と解釈されるようです。 『紅楼夢』の主人公・賈宝玉は他の人物たちの運命を夢で把握している設定があり、その点では本作の主人公・范閑よりも、物語の作者である張慶に近いかもしれません。

中国ドラマ「慶余年」の登場人物・キャスト

慶余年 相関図

范閑(ファン・シエン)役/張若昀(チャン・ルオユン)

范閑は異世界の国・南慶に転生してきた現代の青年。頭の回転が速く武術に長け、母の死の謎や自分が命を狙われる理由を知るため都へ向かいます。 演じるのは、本作でスターダムへのしあがった張若昀。ドラマ『雪中悍刀行』(2021年)など有名小説の実写化作品に次々と出演しています。

林婉児(リン・ワンアル)役/李沁(リー・チン)

南慶の長公主・李雲睿と宰相・林若甫の隠し子として育てられた林婉児。病弱ながらも活発な性格で、互いの正体を知らずに范閑と交流を深めます。 演じるのは若手トップ女優の李沁。京劇(オペラ)で鍛えた美しい身のこなしを武器に、「驪妃」(2020年)などの話題作に出演しました。

慶帝役/陳道明(チェン・ダオミン)

范閑に強い関心を持っている南慶の皇帝。冷徹な頭脳と情報によって都を治めつつ、虎視眈々と他国への侵攻も目論んでいます。 演じる陳道明は、主に演劇分野での活躍と貢献が認められ、最高レベルとされた者に政府から贈られる「国家一級演員」の称号を持つ名優です。

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海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)役/辛芷蕾(シン・ジーレイ)

南慶と対立関係にある北斉の皇族に仕える美女・海棠朶朶。武術に優れ「聖女」と呼ばれるものの、本人は至って庶民的な感覚を持っています。 演じるのは、「如意伝」(2018年)の金玉妍役で知られる辛芷蕾。原作の海棠朶朶は美女設定ではありませんが、彼女の魅力によって存在感が増しました。

言氷雲(イエン・ビンユン)役/肖戦(シャオ・ジャン)

言氷雲は鑑査院四処長官・言若海の息子。南慶への忠誠が強く鑑査院の有能な若手でしたが、北斉での危険な潜入任務に就くことになります。 演じる肖戦は、大ヒットドラマ「陳情令」(2019年)でブレイクした若手俳優です。本作ではエンディング主題歌「余年」の歌唱も担当しました。

第1〜10話のあらすじ・ネタバレ

文学部専攻の大学生・張慶は教授に研究を認めてもらうべく、難病の青年が記憶を残したままで、異世界に生まれ変わる内容の小説を書きます。 主人公の范閑は、祖母が暮らす澹(たん)州で利発な少年へ成長していきました。 父・范建の命令で使者が訪れた日、同時に鑑査院四処所属の滕梓荊から襲撃を受け、理由が気になる彼は祖母を説得して都へ行くことに。立ち寄った慶廟で鶏肉を食べていた少女と出会い、心を奪われますが、慶帝から長公主の隠し子・林婉児との縁談を命じられます。 この縁談の目的は、范閑の亡き母が持っていた「内庫」の権限を取り戻すため。しかし、慶廟の少女が林婉児だと知らない范閑は縁談を断ろうとするのです。そんな時、滕梓荊からとある文書の入手を頼まれたのを機に暗殺未遂事件の真相に近づき、何者かが自分を巻き込もうとしていると気づきます。 范閑は第二皇子の詩会の帰り、偶然再会した鶏肉の君に嘘をつき、郭保坤の書生だと名乗りました。 縁談を破棄しようと郭保坤に暴行したり、妓楼で遊んでみたりしたものの、慶帝のとりなしによって台無しになってしまうのでした。

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第11〜20話のあらすじ・ネタバレ

范閑は「勅命には逆らえない」と父に叱責され、先に鶏肉の君を娶ることに。彼女を探したものの見つからず、医者を装い林婉児に直談判をしに行きます。 林婉児の兄・林珙の妨害や紆余曲折はありましたが、無事に想いを確かめあいました。 しかしその後、范閑と滕梓荊が乗る馬車を北斉の猛者・程巨樹が襲撃。激戦の末に滕梓荊が命を落とし、彼の敵を討った范閑は黒幕探しを始めます。2人が第二皇子を訪ねると知っていた妓女・司理理の行方を追うと、すでに都を出ていました。 彼女の罠にはまり密偵たちに包囲されるも、鑑査院長直属の軍・黒騎に助けられます。 地下牢に捉えられた司理理と取引をし、黒幕が林珙であることを突き止めた范閑。林婉児への愛と復讐の間で迷う范閑の前に、彼の母の代から仕える五竹が現れて……。 范閑は刺客の殺害と密偵捕縛の褒美として太常寺協律郎の役職を与えられますが、林珙の死については白を切り通します。 一方、皇太子は司理理の証言に疑惑を抱き自ら尋問しようとしたものの、「関わるなと勅命を受けたはずだ」と黒騎に制止されました。

第21話〜30話のあらすじ・ネタバレ

監査院の院長・陳萍萍は、林珙殺害を裏で操っていたのは北斉だと主張。慶帝は「出兵して討伐するべき」との彼の進言を受け入れることにしました。 林家では林珙の葬儀が行われますが、父・林若甫は范閑が林珙の死に関与したという疑いを捨てきれず、彼を襲って下手人をあぶり出すことに。范閑と間違って拉致されてきた皇太子は、林若甫に「手を組まないか」と驚く提案します。 郡主(皇族)である林婉児の婚姻相手として、後宮に参内した范閑。林婉児の実母・李雲睿から、あの時、馬車を襲わせたのは自分だと知らされるのです。 范閑は妹・范若若の協力も得て皇太后の寝室に忍び込み、母が遺した箱を開ける鍵を盗みます。箱の奥にあった手紙を読んだものの、ますます謎は深まるばかりでした。同じ頃、陳萍萍の罠によって北斉と通じていた者たちが次々とあぶり出されていき、李雲睿も慶帝から売国の罪に問われます。 范閑に罪をなすりつけて逃れようとしますが、最後はひざまずいて許しを請いました。

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第31話〜40話のあらすじ・ネタバレ

范閑は死んだ友・滕梓荊のために、李雲睿への厳罰を慶帝に要求しました。彼女は都から追放されることになり、林婉児も愛する范閑と共に歩むと宣言しました。 そんな中、范閑が四処の長官・言若海の息子・言氷雲を北斉に売ったとの噂が流れ、人質の肖恩&司理理と引き換えに言氷雲を連れ戻すことになります。 義父の肖恩を救おうとする北斉の将軍・上杉虎、四大宗師・苦荷の命で肖恩の命を狙う海棠朶朶、范閑を追う燕小乙、そして郭保坤が一堂に会し、一時は敵味方入り乱れた乱闘状態に……。 范閑一行が北斉に到着すると、皇太后の誕生祝いに出席するよう勧められてしまいます。 一刻も早く言氷雲を探し出すため、錦衣衛(軍事機関)の沈重とその妹を利用する范閑。北斉皇帝と皇太后が解放に同意し、言氷雲は無事に救出されました。その後、范閑は上杉虎と手を結び、母の秘密を知ると思われる肖恩を奪還するために動き出します。

第41話〜45話のあらすじ・ネタバレ

范建は陳萍萍を連れて慶帝に謁見し、范閑を北斉へ向かわせた理由を問い質します。 慶帝の本当の目的とは、范閑を通して肖恩が知る神廟の秘密を探ること。そのために、陳萍萍は長い時をかけて范閑を自分の孫だと肖恩に思い込ませていました。 その頃、致命傷を負った肖恩は「かつて神廟から出てきた仙女・葉軽眉と出会い、彼女は慶帝に嫁いだ」と明かし、范閑は母の名が出たことに驚きます。彼がこれまで優遇されていたのは、范建の隠し子ではなく南慶の皇子だったからでした。 神廟の力で慶国を不朽の王朝とするため、范閑を都へ呼ぶ時期も陳萍萍が仕組んでいました。 真実を知るべく、鑑査院の主になることを決意した范閑。沈重に内庫で不正を働いたものを吐かせようと、あれこれと策を巡らせるのです。 范閑は頭の固い言氷雲を説得して密偵との連絡方法を聞き出し、沈重を失脚させる情報を流します。 皇太后の生誕祝いの当日。上杉虎が皇太后の前に歩み出て、「沈重が軍の機密を漏らした反逆者だ」と告発したことで、沈重は権力を失ってしまいました。

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第46話/最終回のあらすじ・ネタバレ

南慶への帰国の途についた范閑一行。刺客を率いる沈重が言氷雲に襲いかかりますが、彼を庇おうとした妹を剣で刺してしまいます。 妹を助けることを対価に、内庫の不正に加担した人物を明かす沈重。巨額の金は南慶最大の一族にして、第二王子と李雲睿が主の「明家」に渡っていました。 沈重は禁軍に連行されていき、待ち受けていた上杉虎によって殺害されます。 その後、第二皇子の護衛が現れ、范閑と言氷雲宛の手紙を差し出してきました。第二皇子は李雲睿が起こした事件の黒幕であり、恨みを忘れる代わりに国第一の権臣にする。と書かれていましたが、范閑は「腐敗した国を無視できない」と拒否します。 一夜明けると刺客に囲まれており、家族の命や滕梓荊の息子、師匠・費介(三処の長官)の命を人質に取られますが、「范家と監査院を敵に回すのか」と反抗します。しかし、反逆罪になるかこのまま見逃すかを迫る范閑の背後から、「これが私の決断だ」と言氷雲が剣を突き差すのでした。

中国ドラマ「慶余年」の原作は小説!結末に違いはある?

中国ドラマ「慶余年」の原作は、日本でも大ヒットした「擇天記」や「将夜」の原作者・猫膩(マオニー)による男子向けの同名長編小説です。 ドラマでは全7巻のうち4巻まで実写化され、ほぼ原作に忠実に展開していきます。 最も大きな違いは、原作が単純な異世界転生ものなのに対し、本作は張慶がSF文学大賞に応募した作品(劇中劇)になっていること。 それに伴い、范閑の母・葉軽眉の設定が追加されたほか、第32話の“兄弟3人での”食事シーンなど面白くするために脚色された部分もあります。

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中国ドラマ「慶余年」は爽快歴史エンターテインメント!

華流の新星チャン・ルオユンが主演を務めたドラマ「慶余年」。シリアスとコメディのバランスが見事で、転生・タイムスリップものとして見応えがあります。 恋愛、激しい肉弾戦もあるアクションなど盛りだくさんな要素が破綻なくまとまっているのも、幅広い支持を得た理由かもしれません!