2023年3月6日更新

中国ドラマ「山河令(さんがれい)」の全話あらすじ・ネタバレ!大ヒットブロマンス時代劇の結末も

このページにはプロモーションが含まれています
『山河令』
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

中国で2021年に放送され、またたく間に大ヒットとなったブロマンス時代劇『山河令(さんがれい)』。その人気は中国だけにとどまらず、アジア、そして全世界を魅了しました。 この記事では、そんな『山河令』の最終回までのネタバレあらすじを紹介!また原作小説との違いや人気の理由も解説します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

AD

「山河令(さんがれい)」の基本情報

原題 『山河令』
放送年 2021年
話数 全36話
放送局 配信サービス「Youku」
ジャンル 歴史 , ファンタジー , アクション

「山河令(さんがれい)」の口コミ・感想

山河令』の総合評価
4.5 / 2人のレビュー
吹き出し アイコン

30代女性

よく本国の検閲通ったね……。圧倒的なビジュアルとファンタジーと中国アクションの要素も良い。世界観を理解するまでに少し時間がかかったけど、終盤は号泣してしまった。

吹き出し アイコン

40代女性

思っていたより倍面白かった!多分お金もそこまでかかってないし、映像のクオリティが高いわけでもないけど、主演二人と他の主要キャストの演技と、構成、脚本と武術監督が凄い良いんだな、と思わせる魅せ方で引き込まれた。

「山河令(さんがれい)」の登場人物・キャスト

周子舒(ジョウ・ズーシュー)役/チャン・ジャーハン

『山河令』
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

朝廷の暗殺組織「天窗(てんそう)」の元首領。天窗を抜けるため、自ら体に釘を打ち込み余命3年となりますが、代わりに自由の身に。脱退後は顔を変え、周舒(ジョウ・シュー)と名乗っていました。

温客行(ウェン・コーシン)役/ゴン・ジュン

『山河令』
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

余命3年となり、放浪する周子舒の前に現れた謎の富豪。周子舒の正体を見抜き、その素性を探るために近づきますが、次第に彼と友情を深めていきます。

顧湘(グー・シアン)役/ジョウ・イエ

温客行の侍女。気が強く、おしゃべりで明るい性格の女性です。

曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)役/マー・ウンユエン

武術大会のため五湖盟にやってきた清風剣派の弟子。やがて顧湘と恋仲になります。

1〜3話のあらすじ・ネタバレ

四季山荘の荘主で晋王の特務機関・天窗(てんそう)の首領、周子舒(ジョウ・ズーシュー)は、節度使の一族を抹殺すべく屋敷を襲撃。娘には自害のための毒を渡しますが、彼女が自分の弟弟子の恋人だったと知り、ショックを受けます。 実は彼は1年半前にその弟弟子を亡くしたとき、野心家の晋王と縁を切ると決め、7本の釘を体に打ち込む極刑・七竅三秋釘(しちきょうさんしゅうてい)を自ら課していました。それにより余命3年となった周子舒は天窗を抜け、顔を変えて放浪の旅に出ます。 そんな彼の前に現れたのは、温客行(ウェン・コーシン)と名乗る謎の男。彼は周子舒が四季山荘の者であることを見抜きます。その後、周子舒は鏡湖派の三男・張成嶺(ジャン・チョンリン)の厚意に甘え鏡湖山荘へ向かいますが、鏡湖山荘は天下無敵の武庫の鍵、「琉璃甲」を探す鬼谷の吊死鬼(ちょうしき)に闇討ちされていました。 そこから張成嶺を助け出した周子舒は、彼を五湖盟の趙敬のもとまで送り届けることになります。しかしどこへ行っても温客行が現れるのでした。

AD

4〜6話のあらすじ・ネタバレ

一方その頃、五湖盟の盟主・高崇(ガオ・チョン)は鏡湖派が鬼谷に滅ぼされたと憤り、各門派に復讐を呼びかけます。また、大孤山派の掌門・沈慎(シェン・シェン)と丐幇の長老・黄鶴(ホアン・ホー)は丹陽派が持つ琉璃甲と張成嶺の行方を追っていました。 周子舒と温客行は、無事に張成嶺を趙敬のもとに送り届けます。するとそこへ、泰山派の掌門・傲崍子(アオ・ライズー)が襲われたという知らせが飛び込んできました。彼を襲ったのは沈慎でした。趙敬が駆けつけると、沈慎は「偶然、通りがかっただけ」と嘘をつき、剣を収めます。 しかしその晩、傲崍子が何者かに殺され、瑠璃甲も奪われてしまいました。五湖盟が不安定な関係だと気づいた周子舒は、趙敬と沈慎の会話を盗み聞きし、瑠璃甲の欠片は5つあり、そのうち3つが鬼谷の手に渡ったことを知ります。 周子舒と温客行は長舌鬼によって幻覚を見せられますが、なんとか返り討ちにして逃げ出します。温客行が長舌鬼から奪った物のなかには、瑠璃甲の欠片が入っていました。 彼らに幻覚を見せたのは「酔生夢死」といい、最も渇望するものを見せる香でした。このことから、周子舒は天窗が鬼谷とつながっているのではと疑います。

AD

7〜9話のあらすじ・ネタバレ

天窗も瑠璃甲を狙っていると知った周子舒は、岳陽城で怪しい男を尾行します。襲ってきた男を返り討ちにすると、温客行が現れ、相手が「毒蠍」という別の暗殺組織の人間だと気づきます。 温客行は、以前に作らせた瑠璃甲の偽物を見せびらかすように身に着けており、それを方不知という男に盗まれてしまいます。彼の侍女・顧湘(グー・シアン)は清風剣派の曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)と親しくなり、彼を利用して岳陽派に潜入。張成嶺が高崇に連れられて五湖碑を拝礼すると温客行に報告します。 周子舒は張成嶺に危険が迫っていると察知し、救出に向かいます。高崇と張成嶺が五湖碑を出ると、韓英(ハン・イン)率いる天窗に包囲されました。そこへ覆面をした周子舒と温客行が助けに現れます。韓英はその身のこなしから、相手が今でも慕っている周子舒であると気づきます。 韓英は、晋王が瑠璃甲について探っていることや、張成嶺を狙う理由などを教えてくれました。

別の日、周子舒と温客行が雑技場に立ち寄ると、手品の小道具の箱から10個の生首が転がり出てきます。それは英雄大会への鬼谷からの献上品として集められたものでした。その後、瑠璃光の偽物を盗んだ方不知が殺され、周子舒は韓英の仕業だと直感します。 五感が鈍くなっていることを実感しはじめた周子舒は、その夜、七竅三秋釘の発作に襲われます。回復に努めていると、外から温客行が吹く簫の音色が聞こえてきました。 翌朝、温客行に叩き起こされた周子舒は、しぶしぶ悦樊楼という場所を訪れます。そこでは、安吉の四賢と呼ばれる年老いた4人の知己が合奏を楽しんでいました。それを見た周子舒は「人生が続くなら、彼らのように知己とさすらいたい」と思いながら、温客行を見つめます。 岳陽城では、温客行がばらまいた瑠璃甲の偽物のせいで混乱が起きていました。周子舒は温客行のやり方を非難しますが、そんななか、安吉の四賢が混乱に巻き込まれて命を落としてしまいます。

AD

10〜12話のあらすじ・ネタバレ

安吉の四賢の死によって、周子舒と温客行の関係はぎこちなくなってしまいました。 温客行は鬼谷の谷主として、十大悪鬼を招集します。そして瑠璃甲を取り戻すために山を降りることを許したが、なにも見つけられず、様々な騒動を起こしたと叱責します。 そして丹陽派を途絶えさせ、鏡湖派を滅ぼすと、泰山派の掌門を殺して亡骸を吊るし、五湖盟と鬼谷の20年に及ぶ平穏を破りました。 岳陽派が英雄大会の準備を進めるなか、張成嶺は周子舒の署名がある偽の手紙でおびき出され、毒蠍の四大刺客の1人にさらわれてしまいます。張成嶺は瑠璃甲のありかを吐けと拷問されますが、必死に抵抗。 そこへ周子舒と温客行が助けにやってきます。2人を信じられると確信した張成嶺は、自分の体に瑠璃甲が埋め込まれていることを明かしました。

さらに彼は父親から手紙を預かっていました。その内容は五湖盟の五義兄弟と20年前に討伐された大魔王・容炫の関係についてでした。周子舒は張成嶺の信頼に応えようと、素性を明かし、彼を弟子にすることに。そして温客行のことも信用すると決意しました。 翌朝、周子舒は張成嶺の体内から瑠璃甲を取り出そうと提案しますが、彼は高崇が英雄大会の日に瑠璃甲のいきさつを教えてくれると言っていたので、それを聞きたいと言います。すると温客行は、自分が教えてやると20年前の出来事を語り始めました。 当時、容炫は前人未到の武術を編み出そうとしていました。それに共鳴したのが五湖盟の五義兄弟です。しかし彼らは次第に理性を失っていき、あらゆる奥義書を集めて武庫に収めました。 容炫は武庫を封印し、その鍵を5つに分けて義兄弟に渡しました。しかしその後、当時の盟主が容炫の暗殺を指示。逃げ場を失った容炫は残虐を繰り広げ、最終的に鬼谷の境界で自害したのでした。 張成嶺は周子舒に説得され、瑠璃甲を体から取り出し、高崇に預けます。こうして彼は、沈慎から預かったものと合わせて、3つの瑠璃甲を保管することになります。

AD

13〜15話のあらすじ・ネタバレ

曹蔚寧は周子舒と温客行の仲を羨み、自分も顧湘と剣と鞘のような関係になれたらと思いますが、顧湘からは軽くあしらわれてしまいました。 その頃、華山派の于丘烽は黄長老を訪問し、息子が五湖盟に殺されたことや、瑠璃甲の来歴について話します。そして五湖盟を失脚させるため、黄長老に協力を要請。しかしこの于丘烽は、温客行の指示で艷鬼が成りすました偽者でした。 一方、岳陽派には長明山の剣仙・葉白衣(イエ・バイイー)が姿を現し、高崇に鬼谷討伐の令牌である山河令を渡します。高崇は羅府に踏み込み、喜喪鬼を生け捕りにしました。 周子舒は温客行の正体は容炫の息子ではないかと考え始めました。しかし酒の席でそのことを問うと、温客行は怒って席を立ってしまいます。

葉白衣に余命わずかであること見抜かれた周子舒は、葉白衣と温客行に七竅三秋釘を見せました。葉白衣は武術の力を失う代わりに余命を10年延ばしてやれると言いますが、周子舒はこれを断ります。 ショックを受けた温客行は、顧湘から喜喪鬼がさらわれたことを相談されますが、それどころではありませんでした。 五湖碑で沈慎が英雄大会の準備を仕切っていると、黄長老や泰山派の弟子たちが乗り込んできます。彼らは傲崍子を殺したのが沈慎だと思って敵討ちに来たのです。 その直後に高崇が現れ、会場にはいつの間にか他の門派の者たちも集まっており、周子舒も侠客の中に紛れていました。 その頃、于丘烽に扮して岳陽派に侵入した艷鬼は、本物の于丘烽と出くわします。艷鬼は喜喪鬼の救出を手伝ってほしいと頼み、その代わりに瑠璃甲を渡すと約束しました。

英雄大会の会場で、皆から瑠璃甲や武庫について説明しろとせっつかれた高崇は、武庫の来歴に詳しい龍淵閣の若閣主・龍孝を召喚します。 龍孝は、武庫は瑠璃甲のみでは開けることができず、自分の父親ならば開けられると説明すると、彼ら家族がこれまで何度も高崇に脅されてきたと糾弾しはじめました。 身に覚えのないことを糾弾された高崇は私心などないと釈明し、鬼谷を討伐できた暁には武庫に収納されている奥義書を分配すると約束します。すると持ち主のいない2つの奥義書(「六合心法」と「陰陽冊」)はどうするのかと騒ぎはじめました。 そんななか、意識を失っていたはずの高崇の弟子・鄧寬が姿を現し、「高崇に命じられて鏡湖山荘に潜入し、襲撃の手引きをした」と言って切腹しました。

AD

16〜18話のあらすじ・ネタバレ

裏切り者の汚名を着せられた高崇は琉璃甲を粉々に砕いて投げ捨てると、倒された五湖碑に頭をぶつけて自死。その混乱の中、周子舒と温客行は張成嶺を連れて逃げます。 一方その頃、清風剣派の掌門・莫懐陽(モー・ホワイヤン)は高崇が捨てたはずの琉璃甲を手に、帰路を急いでいました。高崇を失脚させたのは、蠍王と結託した趙敬だったのです。 桃紅(タオホン)と緑柳(リューリウ)に襲われ、傷を負った曹蔚寧は華山派の掌門・于丘烽の別宅で目覚めました。顧湘も無事だったため、彼は安心し、感謝します。その頃、2人に拉致された高崇の娘・高小怜(ガオ・シアオリエン)は必死の抵抗を続けていました。

周子舒、温客行、張成嶺、葉白衣の一行は龍孝を連れて龍淵閣を目指します。龍孝の父・龍雀は周子舒の師匠の友人で、四季山荘のからくりも龍淵閣から伝えられたものでした。 しかしその場所は不明で、天窗の頃に何度も捜索させましたが、発見した者はいませんでした。 葉白衣の先導で、周子舒たちはいくつものからくりを抜けて進んでいきます。龍淵閣の前には大きな吊橋がかかっていました。 葉白衣が安全を確認して進みますが、温客行が仕掛けを踏んだことで橋が粉々になり、落下してしまいます。周子舒と温客行は張成嶺を上空に投げ、葉白衣に受け止めてもらい、2人は谷底まで落ちてしまいました。

そこには薬人たちがうようよおり、2人は龍孝が蠍王と共にそれらを精製していると知ります。彼は病を治す方法を知りながら気味の悪い姿のままにされたことで、父・龍雀を恨み、監禁していたのでした。 温客行は胎児の頃からの病は薬では治らないし、生き返りの丹薬を使っても成長することはないと言います。そして、神医谷の至宝・陰陽冊なら奇病を治せると告げました。 葉白衣と合流した2人は、張成嶺がからくりに捕われたと知ります。彼らは龍淵閣の地図を手に入れますが、複雑すぎてわからなかったので、薬人や傀儡を爆破して道を作り、張成嶺を救出。傀儡についていくと、周子舒は監禁されている龍雀と再会します。

AD

19〜21話のあらすじ・ネタバレ

龍雀によると、20年前、容炫の周囲には友人が集い武術の腕を磨いていたといいます。容炫は中心人物ではあったものの武庫は彼1人のものではなく、開けるには5つの瑠璃甲のほかに、彼が持つ鍵が必要でした。 あるとき、義兄弟の5人と手合わせしていた容炫はかすり傷を負い、剣に猛毒が塗られていたため倒れてしまいました。 彼の妻で神医谷の弟子でもある岳夫人は、夫を助けようと秘伝書「陰陽冊」に記された禁術を施します。そのことで二度と神医谷に戻れなくなった彼女は、容炫が持っていた鍵を同じ神医谷の弟子である甄夫妻に託しました。 そして当時の五湖盟盟主は、容炫を成敗するよう号令をかけました。彼らの目的は武庫の鍵でしたが、容炫を殺し、鍵がないとわかると、その矛先は甄夫妻に向かいます。 英雄たちは彼らを痛めつけますが、夫妻は武庫について一切口を開かず、現在は一家の行方も鍵のありかもわかっていません。

その後、龍雀は甄夫妻を守るため「龍淵閣が武庫を開けられる」と噂を流し、英雄たちの矛先を自分に向けさせたのでした。龍雀は龍淵閣全体の地図と武庫のからくり図を周子舒に渡します。 そして龍淵閣の奥義書2冊も渡し、伝承者を見つけてほしいと頼みました。周子舒は張成嶺を継承者に勧め、龍雀もそれを承諾します。また龍雀は切れば死んでしまうと知りながら、自分の体をつなぐ鎖を切るよう周子舒に頼みました。彼は温客行に剣を渡し鎖を断ち切らせます。 そんななか、温客行が甄夫妻の息子だと気づいた周子舒は、彼を「甄衍」と呼びました。温客行こと甄衍は、四季山荘時代の周子舒の弟弟子だったのです。 周子舒は師弟だと認めようとしない温客行を龍雀のもとへ連れていき、甄夫妻の息子が立派に成長したと報告します。それを聞いて龍雀は安心して息を引き取りました。 周子舒は四季山荘を復興し張成嶺を育てようと誘いますが、鬼谷主でもある温客行は逃げていきました。

趙敬が五湖盟の盟主となり数か月後。彼は各門派を集め、高小怜と張成嶺の捜索を依頼します。趙敬から仙霞派の襲撃を命じられた蝎王は、無常鬼、黒無常、急色鬼、開心鬼らにこの件を依頼。渋る彼らを脅して引き受けさせます。 その夜、葉白衣は弟子の容炫が温客行の両親に申し訳ないことをしたからと、温客行の願いを叶えてやると言います。彼の願いは周子舒の傷を治すことだけでした。 葉白衣は「私には治せないが、治せる者なら知っている。四季山荘で待っていろ」と言い、姿を消します。温客行は周子舒たちと四季山荘に向かうことに。 彼らは四季山荘へ向かう途中、負傷した仙霞派の弟子たちを見かけます。休憩所の店主によると、数日前に仙霞派が鬼谷に襲撃され、掌門も死亡したとのことでした。現場を見に行った周子舒たちは、それが鬼谷の襲撃に見せかけた殺し専門の者たちの仕業だと見抜きます。 彼らは、そこへやってきた顧湘と曹蔚寧と合流しました。

AD

22〜24話のあらすじ・ネタバレ

曹蔚寧と顧湘は周子舒たちに、高小怜が連れ去られたことや、彼女の恋人だった鄧寛が消えたことを話しました。2人が恋人だったのなら、鄧寛は将来、盟主の座も継げたはずなのに告発したのは不可解です。 その後、沈慎が彼らに合流し鏡湖山荘を襲わせたのは高崇ではないと断言します。鄧寛は誰かに“惑わされた”のかもしれないと聞いた周子舒は、薬人のことを思い出し、鄧寛もまた薬人のように誰かに操られてたのではと思い至ります。 一方、龍家父子の死を趙敬に報告した蠍王は、彼らがいないと武庫は開けられないのではと心配しますが、趙敬はそれはデマで、武庫の鍵は20年間鬼谷にあったと言います。

真夜中に外で考え事をしていた周子舒は、顧湘から「あなたが死んだら旦那様が悲しむから死なないで」と言われます。 そこへ温客行と沈慎もやってきて、沈慎が温客行は甄衍ではないのか、甄夫妻は生きているのかと聞くと、温客行は2人は死んだ、そのときに甄衍も死んだと沈慎を突き飛ばし、吐血して倒れてしまいます。周子舒は沈慎に立ち去ってくれと頼みます。 目を覚まし、周子舒の言葉で心を落ち着けた温客行は顧湘を呼び、鬼谷に入るときに飲んだ孟婆湯のせいで体調を崩していると言います。 孟婆湯は俗世への執着を断ち切らせますが、7、8歳のときにそれを飲んだ温客行は、両親を殺された恨みを忘れないと強く抗ったために不調が現れたのだと言います。復讐を覚悟した彼は、顧湘を曹蔚寧に託しました。 同じく孟婆湯のせいで正気を失った喜喪鬼を心配する艶鬼。蠍王は彼女に孟婆湯の処方箋を探し出せば解放すると約束しました。 一方、趙敬は鬼の一覧絵図「群鬼冊」を作って配布するよう蝎王に命じます。鬼たちはもう用済みなので、鬼谷を襲撃する際にそこに集まらせるためでした。

曹蔚寧と一緒に清風剣派に向かっていた顧湘は、通りがかりに聞いた断剣山荘の弟子たちの会話から、「群鬼冊」のせいで温客行が鬼谷主だとバレていることに気がつきます。 周子舒、温客行、張成嶺の3人は四季山荘に到着。その夜、温客行は両親が殺された日の悪夢を見て飛び起きます。隣で寝ていた周子舒をうなされて目を覚まし、温客行に過去に戦いで師や多くの仲間を亡くし、自分だけが生き残ったと話します。しかし張成嶺を弟子にできてよかったと言いました。 それでも温客行は四季山荘の弟子だと認めようとしませんでしたが、翌朝、周子舒の亡き師匠が描いた梅の絵の掛け軸を修繕していました。それを見た周子舒は彼を抱きしめ、張成嶺も2人に抱きつきました。

AD

25〜28話のあらすじ・ネタバレ

眠れずにいた温客行と周子舒は酒を酌み交わし、温客行は趙氏義荘で酔生夢死の香にあたったとき、野犬を見たと言います。7歳のとき周子舒や甄一鍋(犬)が守ってくれたと話しました。その後、流雲九宮歩を使う周子舒を見て四季山荘に関係する者だと思い、追いかけ回したとのことでした。 曹蔚寧は高小怜を連れた桃紅と緑柳を見かけ、救出しに行こうとします。しかし老夫婦と合流した黄長老は、趙敬に裏切られ、高小怜は用済みになったと言います。 そこへ助けに入った曹蔚寧でしたが返り討ちにあい、顧湘が連れてきた沈慎が2人とも救出。沈慎は顧湘が鬼であることに気づいていましたが、殺さず高小怜を連れて去っていきました。

葉白衣から文を受け取るため平安銀荘に行った周子舒たちは、店主の平安から、葉白衣は周子舒の治療のため、わざわざ南疆(なんきょう)から七爺と大巫を呼び寄せたと知らされます。 顧湘の侍女・雲栽がこちらを見ていることに気づいた温客行はその場を離れ、彼女の案内で洞窟に入ります。そこには鬼谷の鬼たちが身を隠していました。そして彼は「群鬼冊」を確認します。 一方、孟婆湯の処方箋を手に入れた蠍王は、酔生夢死でその効果を消せるのではと思い、喜喪鬼に試します。酔生夢死の効果が現れ記憶を取り戻した喜喪鬼は趙敬との過去を語り、蠍王は自分も騙されているのでは、と信じられない気持ちでいました。 趙敬を問い詰めると彼は過去を認め、今は蠍王だけが自分の拠り所だと言うのでした。四季山荘にやってきた葉白衣は、周子舒に温客行が鬼谷主だと知っているのかと問います。 周子舒は鬼谷の罪業を谷主1人に背負わせるべきではないと剣を抜きますが、全く歯が立ちません。 温客行が止めに入ると、周子舒は葉白衣に、容炫は彼の弟子でだったのだから、責める資格はないと言い放ちます。葉白衣は江湖で再び会ったら命はないと思えと言って去っていきました。

一方蠍王は、薬人を使って清風剣派を殲滅すると趙敬に申し出ます。すると薬人を使えば自分の関与が疑われると趙敬は怒り、それを見た蠍王は自分のことも要らなくなったら捨てるのだろうと声を荒げました。趙敬は彼の頬を思い切りひっぱたき、出ていけと怒鳴りつけました。 晋王のもとに担ぎ込まれた韓英は、手に入れた瑠璃甲を渡し「毒蝎に襲撃されて自分以外死んだ」と報告します。しかしそれは嘘で、彼は周子舒を守るために仲間を全員殺したのでした。 また彼は武庫の中にある「陰陽冊」があれば周子舒を治せると思い、晋王の書斎から瑠璃甲を盗んで逃げます。そのころ天窗首領の段鵬挙は、趙敬から瑠璃甲は鬼谷にあると教えられ感謝します。 会合後、上機嫌の趙敬は蠍王と仲直りしますが、別の日の夜、霊堂にいる泥酔した趙敬に酔い醒ましを持ってきた蠍王は、以前喜喪鬼が言っていたとおり、それぞれの位牌の前に“戦利品”が置かれているのを目にし、ショックを受けます。 四季山荘では周子舒たちが穏やかな年越しを迎えていましたが、そこへ瀕死の韓英が現れ、「陰陽冊」があれば、周子舒を治せると言います。そして彼が見つけた密書には、病死したと言われていた周子舒の父は、前晋王が謀反の疑いをかけて暗殺したと書かれていました。

AD

29話のあらすじ・ネタバレ

温客行は韓英を救うため内力を使います。張成嶺は何者かが四季山荘に迫ってきていることを察知し、からくりを作動させて攻撃。 平安銀荘から戻ってきた周子舒は、韓英が息絶えているのを見て、温客行に内力を使うのをやめさせました。自分が偽の瑠璃甲を作らなければ、韓英が犠牲になることもなかったと自責する温客行はそのまま気を失います。 周子舒は張成嶺に温客行を秘密の部屋に連れていくよう言い、自分は四季山荘を囲む段鵬挙のもとへ行きます。四季山荘は焼き払われ、周子舒は連行されていきました。 温客行は幼い頃の夢を見ます。彼が両親の友人だと名乗る趙敬を家に上げると、趙敬は両親に武庫の鍵を渡せと迫りました。しかし母・妙妙は先手を打ってお茶に毒を仕込んでおり、3ヶ月分の解毒剤を渡し、死にたくなければまた戻ってこいと言って趙敬を追い払います。 目覚めた温客行は「あいつを殺してやる!」と言いながら四季山荘を飛び出します。ちょうどそこへ、七爺と大巫が到着。叫び声の方へ様子を見に行くと、暴れる温客行を張成嶺が必死に抑え込んでいました。そこで大巫は、ひとまず温客行を気絶させます。

30話のあらすじ・ネタバレ

温客行が鬼谷主だと知った曹蔚寧は、もし顧湘が鬼谷の仲間を手引きして清風剣派を襲撃させたなら、顧湘を殺して自分も後を追うつもりでした。 まずは事情を聞こうと顧湘に問いかけると、彼女はこれまでのことを話します。目を覚ました温客行は、七爺と大巫から周子舒が連行されたと聞かされます。 晋王と対面した周子舒は戻ってこいと言われますが、これまで晋王の“大義”のために多くの人が犠牲になったと断り、剣を突きつけます。晋王は周子舒を殺してはならぬとだけ言って気絶しました。 蠍王は薬人を使って清風剣派を襲撃したものの、瑠璃甲は見つかりませんでした。しかし掌門の莫懐陽は仲間を見捨てられずに戻ってくるだろうと踏み、そのまま待つことにします。 思ったとおり莫懐陽は戻ってきましたが、趙敬も一緒だったので蠍王は驚きます。趙敬は蠍王を叱責し、薬人とともに追い払いました。 2人きりになると、趙敬は莫懐陽に同盟は秘密にしていたし、これは蠍王が独断でやったことだと弁明。弟子たちを殺され蠍王に重い罰を求める莫懐陽に、趙敬はことが済んだら自ら蠍王の首を届けると約束します。

AD

31話のあらすじ・ネタバレ

鬼谷に捕まり蠍王のもとに連行された顧湘と曹蔚寧は、喜喪鬼と艶鬼に再会します。莫懐陽は弟子たちに、趙敬は正道だと思っていたが、蠍王や悪鬼を手懐けて危険な賭けに出たと説明します。 范懐空から批判を受けますが、瑠璃甲は渡していないし同盟を結んだので危険はないと言います。また次の英雄大会で武林盟主の座を得るために鬼谷を滅ぼすと伝えました。 捕われていた周子舒は、四季山荘の孫弟子たちに救出されます。しかしすぐに段鵬挙とその配下たちに囲まれてしまいます。そのとき、白い扇が兵士たちを吹き飛ばします。 現れたのは谷主の装いをした温客行でした。彼が引き連れてきた十大悪鬼らが、一斉に天窗の兵たちに襲いかかり、段鵬挙は逃げていきます。 四季山荘の孫弟子たちは、韓英が死の直前に温客行に託した者たちでした。周子舒が治療のために賽君府に到着すると、蠍王に捕われたはずの顧湘と曹蔚寧も出迎えます。 温客行が鬼谷に戻ると、孟婆湯の効果が消えすべてを思い出した喜喪鬼は「神医谷で両親に救われたのに2人を助けられなかった。あなただけは救えたけど、世話もできなかった」と悲しみます。温客行は彼女への恩義は決して忘れないと言いました。 温客行は喜喪鬼や艶鬼に毒を解かせるから、恨みを捨てて人間として生きろと言いますが、彼女たちは苦しみに耐えて鬼谷で生きていくことを決意していました。

32話のあらすじ・ネタバレ

張成嶺が温客行の正体を知って動揺していると知った周子舒は、温客行に相談するため鬼谷方面へと向かいました。その途中、「鬼谷の谷主が白鹿崖に追い詰められた」という噂を耳にします。 そのころ白鹿崖では趙敬率いる五湖盟と毒蝎、そして鬼谷の裏切り者たちが温客行を追いつめていました。張成嶺と沈慎も成り行きを見守っています。 張成嶺がいることに気づいた温客行は言葉に詰まり、張成嶺は一族の仇を討つ、お前は師匠も欺いたと言います。するとそこに周子舒が現れ、「欺かれてはいない」と言って温客行のそばに立ちました。 そこへ葉白衣がやってきて、今度会ったら命はないと言ったはずだと言い、温客行と戦いはじめ、周子舒は十大悪鬼と戦います。しかし張成嶺が温客行に向けて暗器を発砲し、彼は崖から落下。周子舒は思わず助けようと飛び込みますが、葉白衣に引き上げられてしまいます。 趙敬は宴を開き上機嫌ですが、沈慎と莫懐陽は浮かない顔をしており、蠍王は趙敬の顔色を窺います。周子舒は温客行の遺体を目にしショックを受けますが、侵入したのがバレてしまい運び出せず、火を放って逃亡します。 温客行の復讐を果たすと誓った周子舒は、自分の命が危うくなると知りながら、七竅三秋釘をすべてを抜きます。 一方、天窗の首領・段鵬挙が趙敬を訪ね、蠍王とのつながりを非難すると、彼はすべての罪を蠍王になすりつけました。実はその段鵬挙は変装した艷鬼で、彼女は趙敬の言ったことを蠍王に報告します。

33話のあらすじ・ネタバレ

蠍王は艷鬼に、報酬として2錠の解毒剤と月1で服用する制御薬の処方箋を渡しました。于丘烽が駆け落ちに応じたなら解毒薬を渡せば良し、拒んだとしても、抑制薬で永遠に服従させることができると言います。 艷鬼はすぐに于丘烽に駆け落ちを持ちかけますが、煮え切らない態度なので別れを決意し、解毒剤を置いていきました。そして武林の盟主を決める英雄大会が開かれます。候補者として名前が上がった趙敬と莫懐陽が剣を交えます。 そこへ周子舒が現れ、趙敬の過去を暴露し手合わせしようとしたとき、死んだはずの温客行が姿を現します。彼は温客行は同姓同名の別人で、自分は甄夫妻の息子だということを証明するため 甄如玉の剣術を披露します。 趙敬は沈慎に罪を押し付けようとしますが、高小怜や張成嶺、鄧寬らが次々と趙敬の悪事を証言。追い込まれた趙敬は高小怜に剣を突きつけようとしますが、温客行に制され斬られてしまいます。蠍王は彼に近寄り、弁の立つあなたが2度としゃべらないように、と声が出なくなる薬を飲ませます。 周子舒、温客行、張成嶺が帰ろうとすると、「我々が集まったのは、鬼谷主を始末するためだ」と莫懐陽たちが立ちふさがります。

34話のあらすじ・ネタバレ

莫懐陽が温客行を捕らえようとしたとき、葉白衣が現れ、永遠に鬼谷を封鎖することを温客行に約束させ、この場を収めました。宴が開かれ、温客行は困惑する周子舒に今回のいきさつを説明します。 あらかじめ葉白衣や張成嶺と計画を立てていた温客行は、白鹿崖でわざと落下し、沈慎に用意しておいた偽の死体を発見してもらったのです。全ては英雄大会で趙敬の悪事を暴くためで、彼を殺さなかったのも蠍王と約束したからでした。 蠍王は動くことも話すこともできなくなった趙敬に「私を欺いてはダメだと言ったでしょう」と言いました。「欺かずとも、あなたの望むことならなんでもしたのに。唯一の家族だから殺しはしない。私が天下を取る手腕を見せてあげます。」 周子舒は計画を黙っていた温客行を咎めたものの、軽い罰を与えただけでした。上機嫌になった温客行は、顧湘たちの婚礼が終わったら、以前住んでいた家を探しに行きたいと言います。温客行も一緒に行くことを承諾しますが、そのころ自分に残された時間はどれほどかと涙を流しました。 鬼谷では、顧湘と曹蔚寧の婚礼の準備が行われていました。そこへ莫懐陽が祝いの品を持って弟子たちとともにやってきます。

35話のあらすじ・ネタバレ

顧湘と曹蔚寧は莫懐陽たちを喜んで迎え入れますが、彼は顧湘のことを曹蔚寧をたぶらかした妖女だと罵ります。曹蔚寧は顧湘を必死にかばいますが、首をへし折られて殺されてしまいます。莫懐陽の狙いは鬼谷を滅ぼすことでした。 襲撃の合図を聞いた温客行が急いで出ていくと、曹蔚寧の仇を討とうとした顧湘が斬られる瞬間を目にし、莫懐陽の弟子たちを蹴散らしていきます。盟約のために温客行から武庫の鍵を受け取っていた蠍王は、莫懐陽が持つ3つの瑠璃甲を手に入れれば全てが揃うと、薬人に鬼谷を襲撃させます。 騙されたことに気づいた莫懐陽は撤退しようとしますが、顧湘の仇を討つために彼を追い詰めます。周子舒や張成嶺、そして鬼たちも異変に気づき薬人と戦います。温客行は莫懐陽を始末しますが、顧湘の敵なのに簡単に殺してしまったことを謝罪しながら倒れます。 蠍王は死んだ莫懐陽の懐から瑠璃甲を奪い、今にも息絶えそうな温客行にとどめを刺そうとしますが、気づくと周子舒が喉元に剣を突きつけていました。「殺すなら必ずお前を道連れにする。瑠璃甲などいらないから消えろ」と言われ、さっさと退散します。 周子舒は顧湘と曹蔚寧を埋葬し、温客行の看病を張成嶺に任せて晋王が武庫を開けるのを阻止しに向かいます。

36話(最終回)のあらすじ・ネタバレ

晋王を殺せば地位を狙う者たちが蜂起し、国が乱れてしまいます。そこで周子舒は晋王に内傷を与え、病床から離れられないようにしたのでした。しかし蠍王と手を組んだ晋王が全ての瑠璃甲と鍵を手に入れた今、武庫の中の「陰陽冊」を入手し、内傷を治させるに違いありません。 しかし七爺によれば、晋王の狙いはそれだけではなく、かつて自身の祖先が残した天下泰平の秘密が隠された宝庫だといいます。昏睡状態の温客行を張成嶺や大巫、七爺に託し、周子舒は雪原に隠された武庫に向かいます。 蠍王と段鵬挙が扉に瑠璃甲をはめ、鍵を差し込みますが、武庫はぴくりともしません。そこに突然、周子舒が現れ、段鵬挙の首を斬ります。彼は蠍王の手下に囲まれますが、直後に雪崩が発生。 そのとき温客行が現れ、周子舒の髪から以前自分が渡した簪を抜き取り、武庫の鍵穴に差し込みます。2人は武庫に飛び込み身を守りますが、蠍王たちは雪崩に飲まれていきました。 武庫の入り口は雪で完全に閉ざされ、2人は奥へと進んでいきます。その後、仰々しい箱に入った「六合心法」の奥義書を見つけると、温客行は喜びました。 一方周子舒は、穀類が保管されているのを見てこれが“天下泰平の秘密”なのだと思います。晋王の先祖が残したのは、自給自足の暮らしを送る方法だったのです。 周子舒は温客行の協力を得て、六合心法、つまり不老不死になる修行をはじめます。実は温客行は、葉白衣から「周子舒を助ける方法を見つけたが、それはお前の命と引き換えになる」と言われていました。それで良いと返事をした彼は、六合心法会得のコツを教わっていたのです。 温客行は「残される者のほうがつらいとわかるが、すまない」と周子舒に鍛錬した真気を送り込んで経脈を再構築させ、生死の境を超えさせました。周子舒が目を開けると温客行の髪は真っ白になっており、合わせていた手が力なく落ちるのでした。 数年後、青年に成長した張成嶺は、弟子たちに「六合心法の物語」を聞かせていました。武庫に閉じ込められた2人はどうなったのかと聞かれた彼は、六合心法を会得するには犠牲になってくれる者が必要だが、犠牲になった方は即死は免れても最終的には経脈が途絶えると言います。 2人は会得したのかと聞かれたとき、小さな女の子が張成嶺を父上と呼び、駆け寄ってきました。そこには高小怜もおり、彼らは食事に向かいます。

もう1つの結末(アナザー・エンディング)

雪山で1人の少年が修行に励んでいます。その指導をしているのは周子舒。指導をつづける彼の後ろから「なってないな」と声がします。そこにいたのは、白髪の温客行でした。2人は微笑み合い、手合わせをはじめます。 いつの間にか少年のそばには、父親の鄧寬が立っていました。彼は「また神々の戯れが始まった。いつ終わるかわからないから、母上のところに帰ろう」と、少年とともに去っていきます。

【比較】原作小説と結末は異なる?

『山河令』の原作は、中国のライトノベル配信サイト「晋江文学城」で、2010年から2011年に連載されていたPriestによる『天涯客』です。同作はBL小説ですが、ドラマでは明確な描写はカットされています。 またその結末は大きく違っています。ドラマでは温客行は自分の命と引き換えに周子舒を助けました。アナザー・エンディングでは、その後2人とも仙人のような存在となり、雪山にこもって暮らします。 しかし原作では周子舒は長明山で大巫の治療を受け、温客行の寝ずの看病もあり、3ヶ月後に回復。その後、山を降りて幸せに暮らしています。

【見どころ】大ヒットへ導いた魅力とは

『山河令』
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

『山河令』が大ヒットした理由の1つは、原作『天涯客』で描かれたのと同様に壮大な世界観と個性的な登場人物の魅力があげられます。 それらに加え、洗練された美しいアクションシーンやスケール感のあるカメラワークによる映像、センスの良い演出など映像作品ならではの魅力もプラスされ、多くの人に支持されました。原作の良さを引き継ぎつつ映像作品としての質を高め、本国だけでなく、アジア各国で人気を集めています。 また原作と同じタイトルのエンディング曲「天涯客」は、主演を務めるチャン・ジャーハンとゴン・ジュンが歌い、ドラマの世界観を盛り上げました。

中国ドラマ「山河令(さんがれい)」のあらすじ・ネタバレまとめ!

『山河令』
©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

歴史ファンタジーの壮大な世界観のなかで、主人公2人の熱いブロマンスが描かれた『山河令』のネタバレあらすじを紹介しました。 全36話と、中国ドラマにしては短く観やすいと思うので、気になった人はぜひチェックしてみてください。