2023年3月30日更新

中国ドラマ「如意伝(にょいでん)」最終回のあらすじ・ネタバレ!登場人物たちの結末を史実と比較してみた

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如懿伝
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中国四大女優ジョウ・シュンが主演を務めた本格宮廷愛憎劇「如意伝」。清朝最盛期に皇帝から愛され、皇后となった女性の一生が描かれました。 この記事では、「如意伝」最終回や登場人物たちの結末をネタバレしていきます! ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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「如意伝(にょいでん)」の簡単なあらすじ

雍正帝の治政下、第4皇子・弘暦の妻を決める「福晋選び」が行われ、彼は半ば騙し討ちで参加させた幼馴染み・青桜を正室に選びました。 一方、雍正帝は第3皇子・弘時の謀反を疑い皇籍を剥奪し、その母にして皇后・烏拉那拉(うらなら)氏も生涯禁足(軟禁)の刑が言い渡されます。これにより、烏拉那拉氏の姪である青桜との婚姻も危うくなってしまい、彼女は側室として輿入れを許されました。 1735年、弘暦は6代皇帝・乾隆帝として即位。ただ一途に皇帝を愛する青桜も、叔母と対立していた皇太后、皇后や妃嬪たちの権力争いに巻き込まれてしまいます。 彼女は「如意」と名を改め欲望渦巻く後宮を生き抜きますが、皇帝との愛に陰りが見えて……。

「如意伝(にょいでん)」の口コミ・感想

如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』の総合評価
4 / 2人のレビュー
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20代女性

衣装も調度品もキャストも美しくて目の保養。ぐちゃくちゃでドロドロな女の戦いは怖すぎだけど、人間不信とか関係なくクズなのは皇帝だよね?って感じ。途中、如意がなんでこんなにこの人が好きなのか分からなくなっちゃいました。

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30代女性

本当の愛に生きられなかった時代の物語。情感とか哀愁の描き方が上手くて、80話以上あるのにあっという間に観終わりました。サブエピソードもかなり見応えがあって、金玉妍の最期とか本当に切ない。特に凌雲徹はどうして……ってなった。

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【ネタバレ】「如意伝(にょいでん)」の最終回

如意は乾隆帝との関係修復に見切りをつけ、慣例の秋狩りにも同行しませんでした。 紫禁城の城楼で物思いに耽り、熱心に仕える侍女・容珮(ようはい)と思い出話に花を咲かせます。しかしその夜、眠るようにして亡くなってしまった如意。彼女の傍らには、かつて皇帝から贈られ今はもう咲かなくなった緑梅の植木と遺書がありました。 如意の死と容珮の殉死の報せが皇帝のもとに届き、如意は結核だったことが明らかに。治療も拒否していたと知って、彼は深い悲しみと後悔に苛まれます。権威に固執しなかった如意の思いを汲み、皇后としては埋葬せず、彼女に関する記述や絵も抹消するよう命じました。 9年後、乾隆帝は衛嬿婉が産んだ第15皇子・永琰を皇太子に指名。多くの妃嬪や子どもたちに恵まれながら、半身を失ったその晩年は寂しいものでした。そして1799年、如意の緑梅がついに新芽をつけた頃に太上皇・弘暦は世を去りました。 彼の死後、清の王朝に烏拉那拉氏の一族が輿入れすることはなかったとされています。

【ネタバレ】登場人物の結末

阿箬(あじゃく)/慎嬪

如意が輿入れする前から仕える侍女。美貌や家柄を鼻にかける高慢な性格をしており、金玉妍に唆されて野心を抱き妃となります。 皇帝からの寵愛はなく、妃にした目的も如意の疑い(皇子2人の殺害)を晴らすため。結局は嘘の証言をしたことが露見してしまい、喉を潰されて冷宮へ送られます。最期は猫刑という拷問にかけられ、自ら首を吊って命を絶ちました。

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衛嬿婉(えいえんえん)/令皇貴妃

モデルは「孝儀純皇后」。第1皇子の侍女から妃嬪へと出世し、自身をいじめていた金玉妍も蹴落として皇后に継ぐ皇貴妃の座を手にしました。 如意が仕掛けた罠によって悪事が暴かれ、毒と解毒薬を交互に盛られながら9年生かされた後、ヒ素によって死亡します。 呪いの言葉を吐きながらの壮絶な最期でしたが、次代皇帝の母として皇后の位が与えられました。

凌雲徹(りょううんてつ)

衛嬿婉と同郷の幼なじみで恋人。冷宮の侍衛(護衛兵)を務めたことから如意と出会い、衛嬿婉に捨てられた後、如意を慕う気持ちが強くなっていきました。 それに気付いた皇帝の嫉妬を買い、宦官(去勢された官吏)に落とされ如意の宮へ送られます。衛嬿婉の策略で密通の噂まで流れ、拷問の末、如意のために処刑(窒息死)を受け入れました。

金玉妍(きんぎょくけん)/嘉貴妃

皇后・富察瑯嬅に付き従うように見せかけ、言葉巧みに操っていた中盤の黒幕。如意と海蘭の罠ですべての悪事が暴かれ、自身の宮で生涯禁足の刑になりました。 皇子たちの養育権も奪われ、何よりも愛する玉氏の世子(皇太子)にも見限られてしまいます。絶望の淵で精神が崩壊し、最期は来世の自分への戒めを呟きながら命を絶ちました。

李玉(りぎょく)

皇帝付きの御前太監。侍医の江与彬、如意の侍女・惢心とは幼馴染みの間柄で、惢心の主でもある如意には誠心誠意尽くしてくれます。 惢心に対して淡い想いを抱いていましたが、江与彬との結婚が決まり、紫禁城を去っていく彼女を素直に祝福しました。一時、如意に協力したことで左遷に遭ったものの、のちに総管太監の地位に就いています。

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寒香見(かんこうけん)/容妃

皇帝に一目惚れをされ、強引に輿入れさせられたジュンガルの公主。故郷に婚約者がいましたが、彼女を追いかけようとして雪崩に遭い命を落としました。 後宮では寄り添ってくれた如意に心を開き、皇帝に対しては頑なな態度を取ります。彼女自身に子を身籠る気はなく、皇太后の指示で如意が持ってきた避妊薬を呑み続けました。

蓮心(れんしん)

富察皇后の侍女。金玉妍の進言もあって、皇后の命令で宦官・王欽との結婚が決まりました。王欽を取り込むための政略結婚でしたが、彼は蓮心に暴力をふるうようになります。 ひどい折檻に耐えかねて身投げを図ったものの、如意に救われて宮に匿われました。その後、富察皇后が落水した際に助けようとしなかった罪悪感から入水自殺。

高晞月(こうきげつ)/慧貴妃

如意と同時期に輿入れした側室で、乾隆帝の即位後に父の威光で貴妃に昇格。皇后や金玉妍と共に如意を蹴落とそうとする裏では、軽率な性質を2人に利用されていました。 死に追いやった阿箬の亡霊に取り憑かれて錯乱し、皇后や皇帝にも見限られます。最期は皇太后の命で毒殺されますが、死の直前、これまでの皇后の悪事を言い遺しました。

富察琅嬅(ふちゃろうか)/皇后

モデルは「孝賢純皇后」。乾隆帝の最初の皇后で、表向きは慎み深い後宮の女主人でした。寵愛を奪った如意への嫉妬が彼女を狂わせ、あらゆる手で如意を貶めようとしました。 皇帝との船旅の最中、足を滑らせて海に落ちてしまい体調が悪化します。皇帝に悪事を見透かされていたことに絶望しながらも、如意への恨み言を吐いて亡くなりました。

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海蘭(はいらん)/愉妃

乾隆帝が最も可愛がった第5皇子・永琪の生母。後宮で優しくしてくれた如意を姉として慕い、寵愛や権力を争うことは望んでいません。 敬愛は依存へと傾いていき、敵と見なせば皇帝さえも策略にかけるように……!如意の命令と偽って凌雲徹を処刑したことがきっかけとなり、彼女の怒りを買います。晩年の如意は、海蘭を巻き込まないために訪問があっても面会を拒否しました。

【考察】「如意伝(にょいでん)」は史実に近い?

如懿伝
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如意のモデルは「清高宗継皇后」。乾隆帝に愛されて皇后へ上り詰め、後年になって関係に亀裂が……というドラマの主軸は、史実どおりに描かれたもの。 歴史上、廃位に至るまでの経緯は謎が多く、主にこの点を創作で補完しているようです。 覚えきれないほど登場する妃嬪たちも、ほとんどが実在の人物を基にしたキャラクター。輿入れや皇子・公主の誕生の時期については、比較的年表に沿った順になっています。しかし、金玉妍らは悪役として脚色されており、後宮で暗躍したという記録はありません。 特に衛嬿婉の周辺はオリジナル要素が多く、凌雲徹もドラマ用に創作された人物でした。

【比較】「瓔珞(えいらく)」と同じ人物でも全然違う!

瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~
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「如意伝」と同じ清朝を舞台にした宮廷ドラマ「瓔珞」。モデルが同じキャラクターも多く、ファンの間ではしばしば比較されてきました。 「瓔珞」は衛嬿婉にあたる魏瓔珞が主人公となり、姉と敬愛する富察皇后の敵討ちや、瓔珞を巡る三角関係という創作の設定を主軸に展開。一方、如意は“皇帝の寵愛を得られずに闇落ちする”役どころで、主人公と悪役がほぼそのまま入れ替わっていました。 如意と懇意だった純貴妃も、「瓔珞」では富察皇后派のキャラクターに……。皇后の弟を愛していて、彼が想いを寄せる瓔珞への嫉妬を募らせるのです。また、瓔珞のドラマを深く掘り下げるために、関係が浅い妃嬪や皇子・公主は登場していません。 どちらもオリジナル要素はありますが、トータルだと「如意伝」が史実に近いと言えるでしょう。

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「如意伝(にょいでん)」最終回のあらすじ・ネタバレ!

制作費96億円を費やし、当時の宮廷の様子をリアルに再現した「如意伝」。 私的な内容は記録に残されないため、史実も愛憎渦巻く時代だったのかは分かりません。「瓔珞」とも観比べながら、あれこれと妄想してみると面白いかもしれませんね!