漫画『吾輩は猫であるが犬』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！動物たちと過ごすかけがえのない日々

漫画『吾輩は猫であるが犬』は人間と暮らす動物たちの日々を、人間視点だけでなく動物視点でも描いていくオムニバス作品です。ここからはそんな本作のストーリーを、全話ネタバレ込みで細かく解説していきます。 またストーリーの他にもお得に読める電子書籍サービスや作品の見どころなども解説しているので、本作が気になっている人は要チェックです！

家族を失くし死の間際にいたところを1人の女子高生に救われた1匹の子猫がいました。 前世で犬だったころの願いが叶い、やっと暖かな家族を見つけたと思った子猫でしたが、少女はまさかの犬派。どうにか少女の傍にいるべく、猫であり犬でもある子猫の奮闘が始まったのです。 そして愛犬を亡くしペットは飼わないと決めていた少女の心は、子猫の愛情によって少しずつ動かされていきます。

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子猫が忠と名付けられ、女子高生こと美希と幸せに暮らしていたある日のこと。忠の全力の美希ファーストっぷりを収めた動画が、SNSで大バズりします。 こうして忠は一躍人気猫に。そして美希は改めて忠の自分に対する信頼と愛情の大きさを実感します。 一方、動画をアップしたお兄ちゃんは忠に袖にされ喜ぶ様子がマゾっぽいと、あらぬ噂をたてられてしまうのでした。

美希の兄が通う大学の教授・鴨生には、彼だけのジンクスがありました。それは印税が入ると猫を拾うというもの。どういう訳か本を出し収入が入るたび、必ず捨て猫があらわれるのです。 そんなこんなで猫を拾うのも7度目。ある程度のお世話をし里親を見つけ送り出すといういつもの手順をこなした挙句、学生から「猫の神様にカモられてる」と言われてしまう鴨生なのでした。

4話では忠が美希の家に引き取られる数年前のある夏の日、長年飼っていた愛犬のジンが息を引き取った後の出来事が描かれます。 ジンを可愛がっていた美希が悲しみにくれる一方で、お兄ちゃんは胸にのしかかる罪悪感と密かに向き合っていました。 いることが当たり前で、ジンの大切さを忘れてしまっていたお兄ちゃん。亡くなって初めて気が付いた喪失感と後悔を前に、ただひたすら声を上げ泣きじゃくるのでした。

ゲーム実況配信者・グランチャは最近ある理由で人気を集めていました。彼の家には「ばあちゃん」という名前の老描がいて、毎日夜22時きっかりにグランチャのゲームを止めるためにあらわれるのです。 その様子がウケ、猫系配信者として注目を集め始めたグランチャでしたが、今度開催される大会で成績を残すため暫くの間ばあちゃんを立ち入り禁止に。そのかいありグランチャは決勝まで駒を進めたのですが……。

忠が美希の家で暮らし始めて1年経ったある日、美希が突然犬を連れて帰ってきました。人間に捨てられ佇むその子を美希は見捨てておけなかったのです。 前世の自分の姿を重ねた忠は愛の鉄拳で犬の根性を叩きなおし、犬は散歩にいける程度まで人間への信頼を回復。出かけた先で以前犬を飼っていた近所の女性に出会います。 そして散歩で女性と会うたび、犬は少しずつ心を開き、人と暮らす喜びを思い出していくのでした。

本作の見どころは、何といってもそのハートフルなストーリーでしょう。切なかったり、笑えたり、各話ごとにテイストは異なりますが、どのお話もペットへの愛情、ペットからの愛情がたっぷり詰め込まれていて最後に必ずほっこりできるんです。 ペットを飼っていない人でも感動できるのはもちろん、犬や猫を飼っている人なら自分の家の子と重ねてホロリときてしまうはず。全てのペットたちがこの作品に登場する動物たちのように幸せになったらいいな、と思わずにはいられませんよ。

思わず心が温かくなるハートフル短編集、『吾輩は猫であるが犬』の全話ネタバレ解説でした。人に裏切られ傷ついた動物たちが、人を見捨てずにまた心を開こうとしてくれる姿がグッときます！ぜひ漫画でこの感動をリアルに感じてみてください！