漫画『夏の魔物』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！瑞々しくも儚い異色の青春男女オメガバース

「この気持ちは恋か、それとも……」青春時代の荒々しくも瑞々しい性欲と恋心を描いた作品として話題の、ノムラララが描く女性向けオメガバース作品『夏の魔物』。 この記事では、本作のネタバレを含むあらすじを最新話の分まで紹介します。お得に読む方法についても記事内で紹介していますので、もし続きが気になったらお得に読める方法で本作を楽しんでくださいね。

主人公は子供の頃にオメガ性だと診断を受け、そんな自分を自覚しながら生活してきた雄晴。しかし自覚なしのアルファ・陽菜子から告白されたことで2人は一線を越えてしまいます。 「もう迷惑はかけない」と彼のもとから去ろうとする彼女でしたが、雄晴は彼女を受け入れるのでした。それから真面目に交際を始めた彼らでしたが……。

オメガバースとは、「男」「女」の他に「オメガ」「アルファ」「ベータ」という第2の性がある世界観。オメガとアルファはは希少価値が高く、男性ながら女性のように妊娠することも可能です。また、発情期の性交中にアルファがオメガのうなじを噛むことで番(つがい)になることも。 BL作品で爆発的なブームを巻き起こしたジャンルではありますが、現在ではTLコミックなどでもオメガバース設定のコミックスが増えてきています。

子供の頃に医師からオメガだと診断された雄晴は、オメガ特有の発情に悩まされながらの少年時代を送ってきました。発情を抑えられる薬を飲みながら成長し、いつしか中学生になった彼。 そんなある日、雄晴は同級生の陽菜子から呼び出されます。明らかに発情している様子から彼女がアルファだと見抜いた彼でしたが、彼女はそんな事は知らなかったと泣き出してしまうのでした。 自分が抱いた恋心もただフェロモンが作用しただけなのでは?と混乱した彼女は、まるで自身の想いが孕む熱に浮かされるように「村田くんが好き」と切なる想いをこぼし続けます。そんな彼女の姿を目の当たりにした雄晴は、そこで初めてのエッチを彼女とすることにしたのですが……。

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受験が終わり、雄星とは別の高校へ進学した陽菜子。高校では時間の融通が利くバスケ部に入部し、もっとたくさんの時間を雄晴と過ごしたいと考えていました。 一方、自分に触れてもどこかあっさりとした態度の彼をじれったく思うことも。もっと普通に触れ合いたいと切望した彼女は、「村田くんにもっと触りたいです」とメッセージを送ります。 彼女のメッセージを「もっとエッチなことがしたい」という意味だと思った雄晴には、あくまで普通の恋人同士のようになりたいという陽菜子の真意がなかなか届きません。 普通の恋人同士のように触れ合いたいという純な欲と、思うがままに相手を貪りたいという邪な欲が混ざり合う混沌のなかで自分の気持ちをまっすぐ見つめようとする陽菜子ですが……。

ある日、男子クラスメイトの大原から告白されたものの、彼のことをアルファだと直感的に思った雄晴は「気持ち悪い」と冷たく突き放してしまいます。 その事を知り、なぜ自分と同じアルファに酷い事が言えるのかと彼に問いただす陽菜子。そこで「アルファなんてみんな同じだ」と言われてしまった彼女は、なぜ自分を受け入れたのかと涙をこぼすのでした。 陽菜子の想いを知って、「受け入れたんじゃなくて、好きになったんだ」と彼女に自分の胸の内をぶつける彼の言葉に、陽菜子は大泣きしてしまいます。 その後、オメガの同級生が2人に「きっと私たちは、思うように生きられるよ」という言葉を残して転校していき、陽菜子は彼女の言葉から雄晴との未来について考えるように。自分たちの存在について恐怖を覚えるようになってしまった陽菜子に、雄晴は「やりたい事がある」と言い出すのですが……。

雄晴のやりたい事は、陽菜子と番になる事でした。やや一方的に陽菜子のうなじを噛んだものの、歯形すら残してくれない彼女。 彼女を発情させるべく、雄晴はやや強引に専用の施設へ彼女を連れて行きます。施設に到着して間もなく発情が始まった雄晴は陽菜子をベッドに誘いますが、彼女はあまり乗り気ではありませんでした。 実は抑制剤を飲まずにいた雄晴に対し、陽菜子は抑制剤を飲んでしまっていたのです。お互い発情した状態でセックスがしたかった雄晴はへこみながらも無理矢理エッチに持ち込もうとするのですが、陽菜子に逃げられてしまうのでした。 なんとか部屋から逃げ出した陽菜子は、同じ施設を利用している女性から身の上話を聞かされた上で「あなた達は後悔しないようにね」とアドバイスを受けるのですが……。

子供の頃に「オメガ性」だと診断され、それ以来発情を抑える薬を飲んで日常生活を送っています。アルファ性との出会いは陽菜子が初めて。陽菜子がわりと分かりやすく欲情するのに対し、彼は陽菜子への明確な感情を示していません。

生まれながらの「アルファ性」でありながら、それを知らず雄晴に欲情してしまってから彼と交際するように。現在は病院で診断を受けたこともあって落ち着いていますが、時々自分の感情がアルファ性の本能なのか純粋な恋心なのか分からなくて悩むことも。

欲情と純情、思春期の性衝動など一見するとかなり難しいテーマを盛り込んだ作品のように感じますが、ストレートな物語と作画で難なく読み進めることができます。 ヒロインである陽菜子はかなり真っ当な感情を持っているため、読み進めるうちに彼女と感情がシンクロしてしまうストーリーラインも読みごたえがありますね。 現在の所は彼氏彼女という関係ではない2人ですが、2人の特別な性を通して関係がどう変わっていくのも気になります。ただキュンとするだけじゃないラブストーリーが読みたくなった時、ぜひオススメしたい作品です。

特殊な性がきっかけで出会った雄晴と陽菜子ですが、これからの2人がどうなっていくのか想像もできませんね……。今後の展開も気になる『夏の魔物』はコミックシーモアでお得に読むことができます。 ぜひ、コミックシーモアでもらえる70%オフクーポンを利用してお得に本作を楽しんでくださいね！