漫画『センコウガール』最終話まで全話ネタバレあらすじ&感想!高校生の自殺に隠された真相とは
電子書籍のみの販売でありながら、そのセンセーショナルな内容で大きな話題を集めた『センコウガール』。 この記事では本作の最終話までのあらすじをネタバレありで徹底解説!ある生徒の自殺を発端に始まる奇妙な事件の結末や、「毒親」や「イジメ」など過激な内容を扱ったストーリーをあますことなく紹介していきます。
1巻ネタバレ感想
何の前触れもなく自殺してしまった七子。クラスメイトのほとんどが彼女の死を悲しんでいましたが、ワガママなことで知られる英子や隼子は彼女の死などどこ吹く風。いつも通りの横柄な態度で周囲を困らせます。 そこに不登校でしばらく学校に来ていなかった民子が登場。彼女はなぜか、英子や隼子、そしてクラスメイトの曜子の名前を叫び教室を出ていきます。民子の不登校はイジメが原因と言われていたため、クラスメイトは今名前を呼ばれたメンバーや七子がイジメの主犯で民子に復讐されるのではと推測。 しかし民子の狙いはそうではないようで、彼女は「綺麗で若いうちに死にたい」とよく話している英子に対し「いつも死にたいって言ってたから殺してあげる」と迫ります。どうやら彼女は「本当に死にたがっている人が死ぬときの顔」が見たいようなのです……。
爽やかな青春モノかと思いきや、その中身は狂気に満ちたサスペンス作品でした。謎が謎を呼ぶ展開に、ページをめくる手が止められません。
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2巻ネタバレ感想
民子に見逃され生き延びたものの、英子は学校を休み始めてしまいます。そんななか民子が次に目を付けたのは隼子でした。隼子は陸上選手として活躍していましたが、足の怪我により走れなくなり人生を悲観。それ以来「死んでしまいたい」とこぼすようになりました。 民子はこれを知り、彼女を「殺してあげよう」と考えたのです。隼子は民子に追い詰められますが、そこで民子が気になることをつぶやきます。「七子を殺してあげられなかったことを後悔してる」、「大丈夫。私ひとを殺すのは初めてじゃないから」。 不穏な言葉に疑問を感じながらも、隼子は抵抗し逃亡に成功。民子は1人帰路につきますが、彼女の家の庭の一角には大量のハエが。そしてそこからは人間の指のようなものがはみ出していて……。
民子の奇行がどんどんエスカレート!しかも彼女の家の庭に死体のようなものがあり、物語はどんどん不穏な方向へ傾いていきます。
3巻ネタバレ感想
民子に殺されかけた隼子は学校を休み、再び民子に関する不穏な噂が流れ出す教室。民子の隣に座っている曜子は以前自分も名前を呼ばれていたため、自分も殺すつもりかと民子に質問します。民子は「どうせ他の2人みたいに死にたくないんでしょ」と答えますが、曜子は特に興味がない模様。 実は彼女は生きたいか死にたいかもわからず、何も考えなくて済むようにと過食を繰り返していたのです。しかしその空っぽな人間性に興味が湧いたのか、民子は曜子のことを気に入ってしまいます。 それから次第に親しくなっていく2人。そのなかで曜子と七子の関係が明らかになります。実は七子は曜子に恋愛感情を抱いていました。しかしそれを曜子や周囲に受け入れてもらえず、苦悩のすえ自殺していたのです。民子はその事実を知っていたからこそ、曜子に興味を抱き声をかけたのでした。
民子に目を付けられた3人目の生徒である曜子。今までの2人と違い民子と仲を深めていく彼女ですが、いったいどんな関係性を築いていくのでしょうか。
4巻ネタバレ感想
民子の家に七子の自殺に関する情報を聞き取るため刑事が来訪。その刑事は庭先にたかる大量のハエを不審に思い調べ始めますが、民子が後ろからスコップを振り下ろし刑事は昏倒。民子はそのまま逃げ出し、曜子とともに佐久良島という島へ逃亡します。 彼女らが船に乗ったころ、刑事は目覚め応援を要請。民子たちはそのまま島に泊まりますが、そこで民子の母が死んでいることが判明。しかもこのタイミングで、民子の家で死体が見つかった事件が報道され始めてしまいます。 曜子は民子に「お母さんを殺したの?」と尋ねますが、民子はそれを否定。そしてテレビからは「遺体は20代~30代の男性」という衝撃の一言が流れてくるのでした。
民子はてっきり母を殺したものと思っていましたが、それは完全なミスリード。ここでまさかのどんでん返しが起こってしまいました。
5巻ネタバレ感想
2人でニュースを見ている民子と曜子。ここで民子は自分が脳の腫瘍により余命が僅かしかないと告白します。さらに母親は付き合っていた男が絞殺。しかもこの男は民子目当てで近付いただけで、母に対する恋愛感情など微塵もありませんでした。 母が殺される現場を見た民子はその男を殺害。庭に埋められていたのは彼の死体だったのです。事情を聞いた曜子は民子と一緒に警察から逃げようとしますが、結局刑事たちに見つかってしまうことに。民子は「曜子は無関係だ」と訴えながら、その途中に昏倒し死亡してしまいます。 その後、この事件についてある医者は「彼女の異常行動は脳腫瘍の影響だと思われるが、そもそもこの病状で活動できていたことが奇跡」とコメント。曜子は民子が最後に見せた生き方に感化されたのか、少し前を向きながらどこへ行くともなく駆けだすのでした。
民子の悲しい境遇が明らかになりましたが、まさかの病死で決着。狂気的な作品でありながら、最後にはほんのりと希望の光を見せてくれました。
『センコウガール』の見どころ
二転三転していく物語のイメージ
本作のタイトルや表紙を初めて見たひとは「これはきっと爽やかな青春漫画だ」と思ったのではないでしょうか。しかしそのなかを見てみると、予想とはまったく違うバイオレンスでダークな内容。イジメや毒親などを扱う内容は「社会派」とも言える重みさえ漂っています。 ですがさらに読み進めていくと、最後には友情や前向きなメッセージも登場し「青春漫画」の印象に。この作品は5巻と短くまとまった作品ではありますが、その中身は様々なジャンルを内包した読み応えのあるものとなっています。普通の漫画には飽きてしまった、そんな方には特にオススメの作品です。
『センコウガール』あらすじをネタバレ解説しました!
狂気的かつ社会的な内容で漫画ファンの興味関心を誘った名作『センコウガール』。 本作は他では味わえない、唯一無二の読みごたえを感じることができる作品です。これを機に本作をチェックし、漫画界の隠れた名作にふれてみてはいかがでしょうか。