【最新話まで全話ネタバレ感想】漫画『あなたの妻じゃなくていいから～謝罪する夫を許せますか？～』最終回はどんな結末を迎える？

『あなたの妻じゃなくていいから～謝罪する夫を許せますか？～』は、上野りゅうじんがコミックシーモアで連載している女性漫画です。 コミックシーモアでは期間限定で第2巻まで無料配信中。お得に読めるこの機会に、ぜひじっくり試し読みをしてみてください！ 本記事ではそんな本作のあらすじやネタバレ感想を最新話まで全話紹介していきます。また記事後半では、本作をお得に読めるサービスについても取り上げているので、ぜひチェックしてみてくださいね！

凛と賢也は結婚2年目の夫婦。激太りしてしまった凛は、毎日のように賢也から心無い言葉をかけられて傷ついていました。付き合っていた時は素直でおもしろい人だと思っていたけど、今では軽快に毒を吐き絶対に謝らない賢也のことが少し怖くなっています。 「そんなにデブるなんて結婚詐欺だよ」とまで言われ、綺麗になって賢也を見返してやる！と奮起する凛。どんなにひどいことを言われても、痩せたらきっとまた大事にしてくれるはずと期待してしまうことは止められません。 しかし、賢也は「俺のために尽くしていればいつか自分を大切にしてくれるだろうって魂胆が……なんだか萎えるんだよな……」と思っていてーー。

理恵子という女性と浮気をしている賢也。理恵子の家から帰る時は、パチンコ屋に寄って匂いを消してから帰るくらいの警戒っぷりで、自分は上手く浮気をしているから絶対にバレないと思い込んでいます。 しかし、自分の行動には徹底して気をつけることができる賢也も、理恵子の行動までは読み切ることができませんでした。 ある日、高級レストランで食事をした理恵子と賢也。いつになく奥さんの話を聞きたがる理恵子に、賢也が少しうんざりしています。最初は手軽な浮気相手だった理恵子ですが、だんだん嫉妬にかられためんどうな女性になっていきます。 この日、理恵子は賢也に黙ってレストランで会員登録をし、自宅にDMが届くように設定しました。これが浮気発覚の引き金になりますーー。

3ヶ月間の出張と言って家を空けた賢也。1人になった凛のもとに、覚えのないレストランからのDMが届きます。そこに書かれた「奥様の理恵子様にもよろしくお伝えください」という文言をきっかけに賢也の浮気を疑い始める凛でしたが、問い詰めようにも賢也は電話に出ません。 一方賢也は、出張先に理恵子を連れてきていました。凛に気兼ねなく理恵子と時間を過ごせると思っていた賢也でしたが、理恵子と一緒に暮らしているうちに凛のことを思い出してしまいます。妻にするには凛の方が何倍もいい女だと気づいた賢也は理恵子に別れを告げます。 出張を終えて帰った賢也を待っていたのは、自宅に送り付けられた理恵子とのツーショットと結婚当時のように痩せた凛でしたーー。

離婚届にサインをしたら連絡してほしいと賢也に伝え、同僚である南野のもとに身を寄せることにした凛。彼女が離婚に向けて動き出した一方で、賢也は失ったものの大きさを実感していました。 レトルトばかりの食事、溜まっていくゴミ……そんなすさんだ生活の中、賢也は凛が働くファミレスを特定します。まさか賢也に居場所を知られると思わず、帰宅時に彼女を待ち伏せしていた賢也に驚く凛。 「戻って来てくれ」と土下座をする賢也に心が動く凛ですが、この土下座は凛が離れていってから賢也が考え付いたパフォーマンスでした。 賢也の策略にまんまと引っかかってしまった凜は、賢也の変化に驚きつつ2人で家に帰ることにしたのですが……。

凜が家に戻ってきたところで、本格的にマニュアル通り復縁しようと目論む賢也。まず食事の用意をしながら凜の機嫌を伺いますが、凛の気持ちは揺らぎません。 賢也の仕事が終わってから話し合うことに決めた凜は夕食を作り、賢也の帰宅を待つことに。彼女が作った夕食を大げさなほど喜ぶ賢也ですが、この反応も彼の計画のうちでした。 しかし凜の決意は揺るがず、離婚に応じようとしない賢也にしびれを切らしてしまいます。話し合いは収拾がつかず、何とかこらえてきた怒りが爆発しそうになって凜を睨みつけてしまった賢也。 そのことを指摘された賢也は慰謝料などの条件はすべて凛の言うままに離婚に応じると言い出しますが、彼が何か良からぬことを考えているのではないかと思った凜は……。

離婚については凜が提示した条件をそのまま呑むと言って、頭を冷やすためにランニングに出かけた賢也。一瞬早とちりをしてしまった自分を恨めしく思いながら、凜は「紛らわしいことしないで」と言ってしまいます。 そんな中、以前凜が勤めていた会社の後輩・由香から凜に相談したいことがあるとメールが。久しぶりに由香と会うことにした凜が待ち合わせ場所のカフェへ向かうと、いきなり復職の打診を受けるのでした。 なんでも凜がいた会社は人材不足に喘いでいて、優秀で男子社員にも負けずに渡り合ってきた凜に戻ってきて欲しいと言うのです。凜は由香の申し出をありがたく受け取ることにして、そのまま帰宅します。しかし、賢也が作った夕食を見た凜は過去のトラウマを思い出して……。

凛は賢矢を睨みつけながら、サイン済みの離婚届を渡すように迫ります。渋々賢也が離婚届を手渡すと、凛はさらに浮気相手の名前と連絡先を教えるように要求するのでした。ただ、賢也は浮気相手である理恵子の連絡先を消していたのです。というのも、彼女の本性を知った彼は、ヤバいと思い酷い別れ方をしたていたのでした。 ただ、消してしまったとはいえ、連絡先を教えようとしない賢也の態度をみて、凛は彼が理恵子を庇っていると感じていたのです。凛は嫌悪感を露わにして「あなたって本当に最低！」と彼に言い放ち、目に涙をためて賢也を罵るのでした。 最後の最後まで女々しい態度をとる賢也に対して、凛は心の底から落胆したような態度を見せて……。

理恵子の連絡先を語らず、煮え切らない態度をとる賢也に対して、凛は疲れ果てていました。ひとりになりたいと思った彼女は「私の好きなお酒を覚えているよね？」と賢也に問いかけます。そのまま彼を買い物に出かけさせ、何を買ってくるのかを待っていました。 賢也は店で3本のワインを買って帰ってくるのですが、そのなかに正解はありませんでした。それでも凛は、そのワインを飲み干して酔いつぶれてしまいます。 賢也は凛をベッドに寝かせ、翌朝には朝食を作って会社にでかけるのでした。この時、賢也は凛と復縁しても彼女を不幸にするだけだと考えるようになっており、しかもそのうえ、彼にはほかにも対処すべき女性の存在がありました。そんな賢也には理恵子の復讐が迫っており……。

凛は結婚前に働いていた職場に、無事復帰を果たしました。彼女が離婚後の生活基盤を構築しつつある一方で、賢也は元浮気相手の理恵子からの復讐に追い詰められていたのです。 賢也に対する理恵子の怒りと復讐心は大きく、彼女の攻撃は日に日にエスカレートしていくのでした。また、賢也が凛に慰謝料として貯金を渡したことも気に入らなかった様子。賢也から慰謝料をとれないとしった理恵子は、さらに激高し彼に感情をぶつけるのでした。 当初、理恵子はゆっくりと賢也を追い詰めようと考えていましたが、慰謝料の件を知って、方向転換をはかります。一気に彼を地獄に落とそうと計画を変更し、賢也を破滅させようと考えるのでした。その結果、賢也の身に起きたのは……。

理恵子がうった手というのは、賢也の不倫と経費の私的利用について、社内メールを使って一斉送信するというものでした。彼女の自爆テロといってもいいような行為は、賢也を怒らせるのに十分だったのです。 理恵子のもとに賢也から電話が入ります。すぐに受付に来いと言われた彼女は、言われた通り会社のロビーに現れるのでした。怒りに任せた賢也が理恵子と対峙しますが、彼女は余裕の表情を浮かべます。実は、この場所に理恵子は凛を呼び出していたのです。 凛はその場所で何が起こるのかは知りません。しかし理恵子は彼女の目の前で賢也を断罪し、地獄の底に突き落とそうと考えていたのです。衆人の前で断罪された賢也は、とてもそこにはいられない気分になり……。

凛を含めた衆人の前で賢也を断罪した理恵子でしたが、その怒りは収まる気配を見せません。理恵子の怒りの矛先は凛に向きます。暴走しまくる理恵子に対して、凛は冷静に対応。初めて見た理恵子の姿に、昔の自分の姿を重ねていました。 凛は理恵子が話す主張や、怒りの言葉を聞いて理恵子も自分も賢也の毒に犯された被害者だったと気づきます。同じ被害者として理恵子の気持ちが痛いほどわかった凛は、彼女に対して怒りではなく憐れみを感じていました。 理恵子は賢也に復讐をしたかったのではなく、自分を一番愛して欲しいと望んでいただけだと凛は考えます。それはかつての自分と同じ姿でした。 そうこうしているうちに、凛と会社の人間を巻き込んだ理恵子の断罪ショーは終焉を迎えます。その結末は凛に対して抱いていた気持ちを告白する賢也の言葉によってもたらされるのですが……。

凛との復縁はあきらめたように見える賢也。しかし、彼には理恵子という厄介な存在がいたわけです。彼の会社で凛も巻き込み、理恵子が行う断罪によって、賢也は地獄に突き落とされることでしょう。 もしかしたらその姿を見て、凛が同情するという流れもあり得るかもしれません。ただ、凛に賢也への愛情が残っているとは考えられないため、理恵子と一緒になって彼を断罪する可能性も考えられます。 ただ、ここまでの展開で凛はすっかり自立する方向に進んでいます。賢也と理恵子の修羅場を見て、あきれ果ててその場を去り、彼女自身の幸せを掴むという結末が自然ではないでしょうか。

『あなたの妻じゃなくていいから』は女性が主人公のヒューマンドラマ作品を数多く手掛ける上野りゅうじんが描いた作品ということで、それだけで期待値が爆上がりですね！ 「女はいつまで女ですか？」でも描かれた赤裸々な夫婦生活の悩みが本作でもストレートに描かれていて、共感してしまう女性読者が後を絶ちません。 本作に登場する凛のように、自分の足で人生を歩むヒロインたちから勇気をもらえるストーリーに感動すること間違いなしです！

徐々に強くなっていく主人公の凜が夫にやり返す様も痛快な本作ですが、夫婦の望ましい姿を見つめなおすきっかけとなるような作品でもあります。 友人同士で夫婦関係のことをおしゃべりしていてもなかなか本音は離せないものですが、本作で描かれる凛と賢也の夫婦関係は他人に言えないリアルな部分が描かれているのが特徴的ですね。友人にも話せないような本音の部分を凜に重ね合わせて共感してしまうストーリーも魅力的な作品ですよ。