『夢で見たあの子のために』のあらすじと原作ネタバレで最終回考察!犯人や家族の結末は?
『僕だけがいない街』の三部けいによるサスペンス漫画『夢で見たあの子のために』。2022年に全11巻で完結した本作が、2023年に実写ドラマ化されました。 この記事では、『夢で見たあの子のために』の原作漫画の各巻あらすじをネタバレありで解説し、ドラマ版キャストも紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
『夢で見たあの子のために』のあらすじ
5歳の時に両親を惨殺され、双子の兄・一登を犯人に連れ去られた中條千里。ただその犯人を見つけ、復讐することだけを目的に生きていました。犯人は腕に「火」の傷がある、通称「火の男」。偶然テレビでその男を見つけた千里は、復讐を果たそうと動き出します。 そんな千里を心配する幼なじみの恵南、そして刑事の若園とともに事件の真相を追う千里。復讐のためなら自らの手を汚すことも厭わない千里は、果たして犯人と対峙することができるのでしょうか。
『夢で見たあの子のために』の全巻ネタバレ
1巻・2巻ネタバレ
家族を惨殺された過去を持つ中條千里は、その犯人を探し出して復讐することだけを目的に生きていました。不良仲間とつるんでカツアゲを裏から取り仕切って復讐の資金を稼ぐ千里を、「もみじ園」の幼なじみの恵南は心配しています。 そんな中、腕に「火」の傷を持つ男、つまり家族を殺した犯人をテレビで見かけた千里は、その男がいた工場へ。男の住所を得ますが、そこで金貸しを名乗る2人組に襲われます。 カツアゲのカモにした板倉にハメられてヤクザに拉致され、逆にこの機に乗じてヤクザとのコネを作った千里。ヤクザの加東と接触を持ち、金貸しの2人組の情報を得ようと闇金を尾行しますが、すぐにバレて危ういところを加東に助けられました。 しばらくは闇金に接触しないよう言われた千里は、手がかりを探しに恵南と故郷へ。そこで兄の一登が生きていることを確信します。
3巻・4巻ネタバレ
故郷の自宅で父の手帳を見つけた千里。戻ってきた後、例の金貸しの2人組の片割れに襲われ、もう1人が千里とそっくりの男に殺されたことを聞かされます。 その男は通称「三ツ目」で、「鼠」という腕に「火」の傷がある男と組んで強盗殺人など悪事を働いている様子。しかも三ツ目は犯行現場に千里と恵南しか知らない「鉄塔」のマークを残していくようで、千里は三ツ目が一登だと確信します。 今度は若園という刑事に接触を図り、情報を得ようとする千里。ところが若園も幼い頃に父を火の男に殺されており、復讐を誓っていました。父の手帳が火の男の居場所を追跡したものであるとわかり、千里と恵南はそこから伊豆のアジトにたどり着きます。
5巻・6巻ネタバレ
伊豆のアジトは火が放たれて何も得られませんでしたが、火の男の素性が明らかに。その顔は千里の父とそっくりで、おそらく父と双子であり、千里と一登のおじに当たると考えられます。 一方、一登は過去に負った銃弾の残る頭の傷のため、突然気を失ったりして命の危険にさらされていました。一登を「カズ」と呼び、気遣う様子を見せる火の男。しかしついに、一登はガードレールに激突する交通事故を起こしてしまいます。 事件性を疑った病院が若園に連絡しますが、火の男が一登を連れ去っていました。火の男はやはり父の双子の弟で、名前は蓮士。実は母も双子で、父と蓮士の双子と不倫関係にあり、千里と一登は蓮士の子かもしれないのでした。 両親殺害の真相は、父がケンカの末に母を殺し、一登が父を殴り殺したというもの。蓮士はその場から一登を連れ去ったのです。
7巻・8巻ネタバレ
千里に「偽の火の男」を殺させ、仲間に取り入れようと画策していた火の男でしたが、それを邪魔したのは一登でした。千里はヤクザの加東に接触を図り、加東は火の男の模倣犯の存在を、千里は一登と知覚共有ができることを告白します。 一登には以前、恋人ができて一夜を共にしたことがありました。その恋人は暴漢に襲われて亡くなってしまいますが、実は2人の間には子どもができていたのです。それを知り、一登の人間らしい一面を喜ぶ千里。 そんな中、若園が火の男の模倣犯であることが判明。実は若園は火の男とグルで、若園の右肩にある「火」の傷は、以前若園が火の男に父の仇打ちを挑んだ際に負けて付けられたものでした。
9巻・10巻ネタバレ
一登に「一緒に火の男を殺そう」と持ちかける若園。しかしそれを拒絶し、一登は若園にナイフを突きつけたのでした。若園は加東の組を襲い、加東は若園に殺されてしまいます。 しかも若園はこの犯行を三ツ目こと一登の仕業と嘘の情報を流し、さらに彼の個人情報まで流出させたのでした。世間は大騒ぎになり、千里と恵南はもみじ園に身を隠します。警察が2人を保護しに来ますが、自分たちで決着を付けるため逃げだしました。 火の男こと三上蓮士は、寺に捨てられた子でした。双子の勇士とは仲が良かったのですが、1人の少女を奪い合い対立。勇士の策で寺を追われた蓮士は、その日暮らしのチンピラになっていましたが、ある時大人になって双子を産んだ少女と再会します。その相手の勇士がDV夫であることを知って介入したのですが、失敗に終わっていたのです。
【最終回ネタバレ】犯人と結末を考察
人ごみの中で若園を探す千里。しかし逃した上に警察に保護されてしまいます。千里は知覚共有で一登がある廃屋に向かっていることを察知し、警察も彼がそこへ向かうのを見逃して行かせるのでした。 一方、一登は若園が仕かけた偽の警察官に襲われますが、火の男が現れてその2人組を瞬殺し、一登と先へ進んでいきます。若園は手榴弾を投げつけますが、火の男は一登をかばい、その爆風を一身に引き受けました。 火の男に父親らしい感情があったことに驚きつつ、一登は若園と対峙します。若園の父に止めの一撃を食らわせたのは、一登だったのです。一登は頭の傷が悪化して目が見えなくなり窮地に陥りますが、若園が放った銃弾を受け止めたのは、防弾チョッキを着た千里でした。 戦いに破れて自決しようとする若園を止め、警察は若園を逮捕。一登の最期を看取った千里は、彼の遺児を探し出し、養子に迎えるのでした。
『夢で見たあの子のために』のキャスト
中條千里役・結城一登役/板垣瑞生
主人公の中條千里と双子の兄・一登の一人二役を演じるのは、スターダストプロモーション所属の俳優・板垣瑞生です。子役として活動する中、2015年の映画『ソロモンの偽証』では1万人規模のオーディションから準主役の神原和彦役に抜擢されました。 2019年に『初恋ロスタイム』で映画初主演、2020年には『社内マリッジハニー』で連続ドラマ初主演を飾っています。2023年は7月公開の映画『交換ウソ日記』に矢野大翔役で出演し、冬には出演ドラマ『正直不動産スペシャル』が放送予定です。
琴川恵南役/桜井日奈子
本作のヒロインで千里の幼なじみ・琴川恵南役を演じるのは、岡山県出身のモデル・女優の桜井日奈子。2014年に「岡山美少女・美人コンテスト」で美少女グランプリに選出されたことがきっかけで、注目を集めました。 2018年に『ママレード・ボーイ』で映画初主演、2020年には『ふろがーる!』で連続ドラマ初主演を飾りました。2023年は他にも映画『キングダム 運命の炎』に東美役で出演しています。
『夢で見たあの子のために』のあらすじと最終回ネタバレ!家族の結末と犯人は?
『夢で見たあの子のために』の実写ドラマは、ドコモの映像配信サービス「Lemino」で2023年8月29日から配信されます。原作漫画をおさらいしてから、ぜひドラマも視聴してみてはいかがでしょうか?