2023年8月26日更新

『鴨乃橋ロンの禁断推理』はつまらない?それとも面白い?割れる評価から独特の魅力まで解説します

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それぞれに欠陥を抱えた名探偵&刑事を主人公とするミステリー漫画『鴨乃橋ロンの禁断推理』。アニメ化も決定した話題作ですが、一部では「読んでみたけどつまらない」という声もあがっているようです。 この記事ではそんな『鴨乃橋ロンの禁断推理』について、低評価と高評価の両面から詳しく解説していきます。本作にしかない魅力にも触れているので、読むかどうか迷っている人はぜひチェックしてみてくださいね。

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低評価①ギャグパートのノリに慣れないとキツイ

鴨乃橋ロンの禁断推理 ロン
©天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

「超本格ミステリー漫画」を銘打つ本作ですが、日常パートはもちろん、事件の際にもギャグ要素がふんだんに盛り込まれています。 主人公であるロンとトトがものすごい勢いでボケとツッコミを炸裂させていくので、「ちょっとついていけない」「ノリがキツイしつまらない」という声もちらほら。代表作である『家庭教師ヒットマンREBORN!』のときもそうでしたが、作者・天野明のギャグは独特のノリがあり、慣れない人は戸惑ってしまうようです。 しかしこれは裏を返せばハマる人はとことんハマってしまうし、慣れるとクセになってくるということでもあります。ぜひ騙されたと思ってしばらく読み進めてみてください。

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怒涛のギャグにちょっと唖然……。勢いがすごすぎて気づいたときには置いてかれてた。

低評価②トトがポンコツ過ぎて心配になってくる

鴨乃橋ロンの禁断推理 トト
©天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

主人公であるロンの相棒・トトは、これまた『REBORN!』の主人公・ツナを思わせるヘタレでポンコツなキャラクターです。 ただし、ツナの場合は(一応)平凡な中学生だったのでともかく、トトは警視庁捜査一課の刑事。警察官の中でも花形だというのにあまりに無能なので、見ていて心配になってきて物語に集中できないという意見もみられました。 しかしトトは今時珍しいくらいピュアで一生懸命な人物でもあり、その美点を存分に活かしながらロンの相棒として奮闘していきます。数々の事件を経て成長もしていくので、次第に彼にも愛着が湧いてくるはずですよ。

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よく刑事になれたな?と逆に感心してしまうくらいポンコツでヘタレなトトさん。でも一生懸命だから嫌いになれない。ハラハラ見守っちゃう。

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高評価①ロンとトトの絆がアツい

鴨乃橋ロンの禁断推理
©天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

類まれなる頭脳を誇る名探偵・ロンと、皆からお荷物扱いされるポンコツ刑事・トト。ふたりはどこからどう見ても正反対で、おまけに能力面に大きな差があるため、一見したところ釣り合いがとれていないようにも見えます。 たしかに事件を解決できるかどうかで言えばトトは無力な存在です。しかしその純粋で素直な振る舞いは孤独だったロンを救い、彼の能力をよりいっそう高めていきます。さらにトト自身、ロンの推理を間近で見るうちに捜査に必要なスキルを少しずつ習得していくのです。 何より、ふたりはお互いを深く信頼し合っており、相手がピンチに陥れば全力で助けようとします。凸凹コンビが絆を深めていく姿は、バディものが好きな人にとってはたまらないはずです!

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やっぱりなんといってもロンとトトの絆はアツい!お互い支え合ってるのがバディって感じでぐっとくる。

高評価②M家という強大な敵の存在

初期の頃は単発の事件を解決していくスタイルだった本作ですが、ストーリーが進むごとに「M家」という敵の存在が浮上してきます。彼らはあの「犯罪王モリアーティ」の血を引き、ありとあらゆる犯罪に通じているとされている一族です。 現当主であるマイロをはじめとして、M家のメンバーは冷酷かつ残忍で一筋縄ではいかない人間ばかり。さらにロンとは何やら因縁があるようで、ことあるごとにその存在をちらつかせてきます。ロンとトトのふたりがこの強大な敵にどう立ち向かっていくのか、終始目が離せません!

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やっぱり絶対的な敵が存在すると盛り上がってしまうよね。しかも犯罪王の末裔て。設定からして面白すぎる。

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高評価③絶妙なテンポで進むストーリー

鴨乃橋ロンの禁断推理
©天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

作中ではさまざまな事件が発生しますが、それぞれが絶妙なテンポで解決まで導かれるのでサクサク読み進めることができます。数話で完結する小さな事件はもちろん、20話近くに及ぶ長編パートでも緩急のつけ方がうまく、間延びした印象などはありません。 物語が進むごとにシリアスな要素も増えていきますが、ところどころでコミカルなやりとりも差し挟まれ、ハラハラドキドキとほっこりのバランスもちょうどいいです。軽い気持ちで読み始めたら一気見してしまったという読者も続出しています!

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全体を通してテンポが良いのでストレスなく読んでいける。一瞬で最新話まで読み終わってしまって、続きも気になって仕方がない……。

『鴨乃橋ロンの禁断推理』はバディもの好きに刺さるミステリー漫画!

鴨乃橋ロンの禁断推理
©天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

凸凹コンビの活躍を描く『鴨乃橋ロンの禁断推理』について、低評価と高評価のどちらも取り上げながら解説してきました。「つまらない」という意見を跳ね返すほどに魅力たっぷりの本作、ぜひ本編を見てその面白さを実感してみてくださいね!