漫画『範馬刃牙』最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！地上最強の親子喧嘩が勃発だッッッ

『範馬刃牙』は『グラップラー刃牙』からつらなる「刃牙」シリーズ第3部。あまたの死闘を経てパワーアップした刃牙が、父・範馬勇次郎との地上最強の親子喧嘩に挑む姿が描かれていく格闘漫画です。 本記事では『範馬刃牙』のあらすじをネタバレありで最新話(最終巻)まで解説ッ！感想や見どころ、無料で読む方法などもあわせて紹介していきます。

地上最強の生物であり父である範馬勇次郎(はんまゆうじろう)との決戦に向けて、範馬刃牙(はんまばき)は特訓に励みます。刃牙のシャドーファイティングの相手はまさかの100kgの巨大カマキリ。人間サイズの昆虫は実はかなりの強敵なのです。 昆虫との異種格闘技戦で、刃牙はカマキリの天敵である鳥の動きを取り入れた象形拳に活路を見出し、勝利を収めます。 刃牙がこの特訓をするのも、すべては勇次郎を倒すため。勇次郎が規格外の巨大象を仕留めたと知って、刃牙は巨大カマキリと戦ったのでした。

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3巻から「超絶!!監獄バトル編」がスタート。刃牙は収監中のビスケット・オリバと戦うため、大統領を拉致して自身をオリバのいる刑務所へと収監させます。この想像のつかなさを目の当たりにすると、やはりワクワクしますね。 父に匹敵する強者・オリバと戦いたい刃牙でしたが、刑務所には勇次郎・オリバと肩を並べるもう1人の「アンチェイン」純・ゲバルがいました。刃牙はゲバルの実力を知って彼との決闘にも意欲を見せますが、まずはゲバルとオリバが激突します。 2人の決闘はスカーフの端を持ったまま殴り合うというものでしたが、刃牙は2人の茶番じみた戦い方に飽きてしまうのでした。

戦いに飽きたのはオリバの恋人・マリアもそうでした。彼女の言葉がきっかけで気合を入れ直したオリバはゲバルを倒しました。 ゲバルが監獄を去ると、今度は刃牙が看守を突破。刃牙もまた「アンチェイン」であることを証明します。自身のアイデンティティを侵されたゲバルと刃牙との醜い挑発合戦の末、ついに2人は直接対決へ。ここのメンタルが崩れてマリアの胸で泣くオリバの姿はかなり濃かったです……。 9・10巻では2人の激闘の様子が描かれ、最後は真正面から刃牙が殴り合いを制し勝利します。刑務所1強い男の座を取り返したいオリバによって、刃牙は釈放されることになりました。

11巻からは「野人戦争(ピクル・ウォーズ)編」がスタート。化石のなかから恐竜と戦う原始人が発見され、ピクルと名付けられた彼は現代へ蘇ることになります。T-レックスを捕食してきた史上最強の生物の登場に、世界各国の猛者たちが沸き立ったのは言うまでもありません。 烈海王(れつかいおう)の武術も刃が立たず、烈は片足を捕食される結果に。さらに脱走したピクルは刃牙と対峙します。ピクルは以前、挨拶代わりに手合わせをした勇次郎の合気を発揮。ピクルの強さの底が見えませんね。 強敵を前に刃牙も興奮状態です。2人は地下闘技場へ場所を移し、一戦交えようとしていました。

十分な準備もないままピクルと対戦した刃牙は一撃で沈められ、搬送先で勇次郎に怒られます。当然刃牙は、ピクルとの本気の再戦を望むのでした。 一方でピクルの前には、特訓で「真・マッハ突き」を習得した愚地克巳(おろちかつみ)が立ちふさがります。愚地の腕の限界を超えた1発はピクルをダウンさせたかのように見えましたが、ピクルは寝てダメージを回復したに過ぎませんでした。 愚地は右腕を噛みちぎられ敗北。その見事な戦いを見守った刃牙は、愚地の思いを受け取ります。しかし刃牙を差し置き、ピクルの前に立ったのはジャック・ハンマーでした。

ジャックはピクルに完敗し、いよいよ刃牙がピクルと対戦します。19巻からスタートする決闘は、22巻までたっぷりと描かれました。 ピクルは当初刃牙を壊れやすいおもちゃのように扱いますが、次第に刃牙の怖さを悟り、本気になっていきます。刃牙は「トリケラトプス拳」や「T-レックス拳」など次々と象形拳を繰り出し、ピクルを混乱させると同時に翻弄していきました。 ピクルはついに異形ともいえる最終形態へ。刃牙は勝利目前であえて技術を捨てた真っ向勝負に挑んだことで、戦いの中で技術を手に入れたピクルに敗北します。2人の間には確かな絆が芽生え、ピクル編は幕を閉じました。

ピクル戦を終え、刃牙と勇次郎は親子喧嘩に向けて準備を始めます。一方でピクル戦で片足を失った烈はボクシングジムの門を叩き、新たな一歩を踏み出していました。 刃牙は父の友人・ストライダムに、勇次郎と食卓を囲みたいことを伝えます。親子の家族団らんというだけで、日米首脳が慌ただしく動き、勇次郎の規格外の存在感を再認識させられました。 刃牙は食事のイメトレをしたりゴキブリを師と仰いで特訓したり、相変わらず想像力を駆使して来るべき決戦の日に備えていきます。

総理が2人の決戦へ向けて準備を進めるなか、花山薫(はなやまかおる)は暴走族の柴千春(しばちはる)を刃牙と戦わせ、戦いのなかで刃牙に自分に足りないものを気づかせます。 30巻では勇次郎が刃牙の家を再訪。刃牙が夕飯を振る舞い、その礼に今度は勇次郎が高級レストランに刃牙を招待します。食事中、刃牙が母の死の話題を出すとじょじょに暗雲が広がりはじめ、勇次郎はお仕置きモードに。 反抗する息子とそれを律する父として始まった親子喧嘩は、勇次郎が「父さんに実力見せてくれよォォッ」と懇願したことで、本気の親子喧嘩へと発展していきます。

「コギブリタックル」や「トリケラトプス拳」に息子の成長を感じ取る勇次郎は、歓喜の表情を浮かべます。先にダウンを取ったのは刃牙でした。勇次郎はそんな刃牙を褒めますが、人生で初めて褒められた刃牙の瞳には涙が……。 勇次郎は力づくで刃牙を褒め続け、ついに刃牙はダウンさせられてしまいます。そこに現れたのはピクルでした。水を差したピクルは刃牙から怒られ、また1つ現代のモラルを学んだ様子です。 決闘は再開され、やがて勇次郎も刃牙の実力を認め始めます。息子の成人式が始まったと、勇次郎の背中には「鬼の貌(かお)」が浮かび、同時に刃牙は母が遺した「お父さんを喜ばせなさい」という言葉を思い出していました。

熾烈な戦いを通して、勇次郎はまさに刃牙こそが人生の潤いだと感じます。肩車やハグといった、まるで親子の触れ合いにも見える激闘を経て、刃牙が倒れたかのように見えました。 しかし刃牙は闘志とイメージで作り出した残像で勇次郎を引き止めます。勇次郎はおもむろにエアで食事の準備を始め、2人はその場で「エア夜食」を食べ始めるのでした。 夜食中、刃牙は味噌汁がしょっぱいと初めて自分のわがままを貫き通しました。勇次郎はその姿を見て刃牙に「地上最強」を与えますが、刃牙は自らの敗北を宣言します。互いに地上最強の座と勝利を手放す形で、親子喧嘩に決着がつくのでした。

刃牙が長年倒したかった勇次郎との決闘が描かれるとあって、親子喧嘩パートはまさに最高潮の盛り上がりです！破茶滅茶な展開も多いのですが、先が読めないからこそ最後まで一気に読めてしまいます。 またこのシリーズでは勇次郎の刃牙の親子としての姿が垣間見える点も大きな魅力です。拳を交えるなかで、互いにどんな強さに最強を見出すのか。血の繋がりという誰にとっても身近な要素がフューチャーされることで、過去シリーズよりも1歩のめりこめる作品になっています。

調査の結果、2023年8月現在、漫画『範馬刃牙』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70％オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『範馬刃牙』もお得に読むことができます。

『範馬刃牙』は刃牙と勇次郎の因縁に決着がつく、シリーズの大きな転換点となっています。「バキ」シリーズは以降も続いていますが、主人公・刃牙を理解するためにもぜひ抑えておきたいのがこの『範馬刃牙』です。その決闘のすさまじさは、ぜひ本編で確かめてみてください！