『花嫁未満エスケープ』原作漫画のあらすじネタバレを最終巻まで！結末で誰と結婚する？

女性からの共感を集め話題となった『花嫁未満エスケープ』は、2022年に実写ドラマ化もされた名作です。この記事では『花嫁未満エスケープ』のあらすじを最初から最後までネタバレありでお届けします。もちろん、誰と結婚したかまでバッチリ解説していくのでチェックしてください！ ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

ゆうは交際6年で同棲4年の彼氏・ナオに不満をつのらせています。27歳の誕生日に結婚したいと匂わせてみるもののナオからの反応はなく、ナオはゆうの誕生日を忘れている始末。 怒って勢いで帰省したゆうは、偶然学生時代の元彼深見と出会います。誕生日を覚えてくれていた深見にときめいてしまうゆう。深見もゆうへの気持ちが残っている様子です。 翌日、深見に誘われて釣りに出かけるゆうに、深見はゆうが特別な存在であることを伝えます。そして、東京の家の鍵をゆうに渡し、避難所に使っていいと発言。鍵をくれた真意がわからずゆうは混乱してしまうのでした。

東京に戻ると部屋はキレイに片付けられていましたが、相変わらずナオはズレています。友人と話すうちにゆうは「ナオとの関係に進展がなければ、深見との恋愛を考えたい」という自分の本音に気がつきました。 深見からの電話に「私、決めたよ」と話すゆうが決めたのは、ナオと住む家には帰らず深見の家に行くことです。本人はいませんが、深見を感じゆうは落ち着きます。 一方、ナオは飲み会でゆうのことを母親扱いしていたことに気がつかされました。酔っ払って家に帰りますが、熱を冷ます冷えシートの場所さえわかりません。ゆうに電話すると呆れながらも場所を教えてくれますが、電話の向こうで男の声がするのにナオは気がつくのでした。

深見が帰宅し、声をナオに聞かれてしまったゆう。ゆうの気持ちはまだナオにあり、2人で納得いくまで話し合うことをゆうは決意します。ナオはゆうのことを心配しつつ出社すると、大事な取引先として深見が登場。2人は今後一緒に仕事をしていくことになるのでした。 ゆうが心配なナオは会社まで迎えに行くと、誰かと会う約束をしているゆうを発見。尾行をし相手が深見であることに気づきます。深見との食事を終えナオと話し合いたいゆうですが、ナオは話をさせてくれません。 生活を改めてくれたナオとなら一緒にいれるかもとも思いますが、ゆうはナオのキスを拒否してしまいます。 そんなゆうにナオは「深見とはどういう関係なの？」と質問するのでした。

ナオからの追求に驚きつつもゆうは、ナオとの生活が母親代わりをしているようで耐えられなかったと告白。ナオは逆ギレし、ゆうは「もうナオくんとはいられない」と家を出ていきます。 「大好きだったよ」と伝え、27歳で独り身となったゆうはファミレスでスペシャルジャンボパフェを頼みました。偶然通りかかった深見が相席し、ゆうを深見の家へ連れていきます。深見は思いを伝え、2人は体を重ねたのです。 翌朝、再び家の鍵をゆうに渡す深見。「今度はずっと返さなくていい」と言われ、ゆうは喜びとともに不安な気持ちにもなってしまうのでした。 一方、ナオは悩みを相談した後輩女子・堀田から迫られーー。

ナオは深見に「実は彼女が出ていっちゃって…」と話します。ナオに同情する深見に対しナオは「じゃあ、ゆうを返してくださいよ」と伝え、*深見はゆうの彼氏がナオであったことを知るのでした。驚きつつも深見は、ゆうはものではなく誰を選ぶかはゆう次第であると正論を言います。 納得できないナオはゆうに会いたいとメールし、花束を持って仕事が終わるのを待っていました。ゆうは「深見のことは目をつむる」と相変わらずズレたことを言うナオをバッサリと切り捨て立ち去って**いきます。 傷ついたナオの家を後輩女子・堀田が訪れますが、ゆうを思いだし堀田を抱くこともできません。堀田は「頭の悪い人は嫌い」とナオの家を立ち去るのでした。

ナオのことを心配した深見は、ゆうを職場まで迎えに行くことに。「お付き合いさせてもらってます」との挨拶に照れる2人は、翌日デートをすることになりました。 深見との時間は一緒にいるだけで楽しく、ゆうは久しぶりの恋愛を楽しんでいます。一方のナオは、何年も前から用意していた指輪を取り出し覚悟を決めた表情でコンビニで発送。 深見はゆうと暮らすのに必要なものを買い出しに来ています。布団ではなくベッドを買えばいいと言う深見に対し、ゆうはずっと一緒に生活できるように時間をかけて探したいと伝えるのでした。 そんな中、母からゆうに電話がかかってきて、ゆうはナオと別れたことを伝えます。

優しすぎる深見に対して違和感を覚えるゆう。深見が無理をしているのではと疑いますが、友人に背中を押され「幸せ？」と尋ねると深見は笑顔で頷いてくれました。 翌日、仕事場にナオからのエンゲージリングが届いたゆう。この指輪はかつてナオがゆうの誕生日に渡そうとしていたものでした。ですが、店長になったばかりのゆうを邪魔したくないと渡さなかったのです。 「今さらだけど、ゆうちゃんは俺の1番だよ」とメッセージを送り、本当は渡そうとしていたことも明かすナオ。 「遅すぎるよ…」ゆうは指輪を見て複雑な表情を浮かべるのでした。

様子のおかしいゆうに気がついた深見ですが、ゆうから切り出してくるまでは待とうと決意します。ゆうはコンビニに出かけ、ナオからもらったエンゲージリングをゴミ箱に捨て家に戻りました。 深見はゆうに注文した指輪が届いたことで、以前ゆうが持っていたショッパーが自分のものではないと気がつきます。おそらくナオからのものだったと気がつきますが、ゆうを疑うのはやめようと指輪をプレゼント。 ゆうの左薬指に光る指輪に興奮した同僚と話すうち、ゆうは何かを深見にお返しすることを決意します。ゆうはプレゼントのお礼をするから早く帰ってきてとメモを残し、メモを見た深見は心を踊らせるのでした。

ゆうは恋愛において、両者が自分らしくいられる状況を作りたいと考えていることに気がつきます。各々が自己主張できる関係が深見となら作れると考えているゆうと深見の交際は順調でした。 希望していた本社勤務が決まったゆうは、深見の前に座り指輪を取り出します。深見はゆうを疑い「あいつのところに戻るの？あいつの指輪だよね」と言ってしまうのでした。 学生時代に自分の意見が言えなかった深見にとって、ゆうは憧れの存在だったのです。しかし、ゆうに引け目を感じてしまい自然消滅してしまった過去があります。 ナオの元に戻るのか尋ねる深見に対し「深見くんはどこにいるの？」とゆうは答え、深見は我に返るのでした。

自分に合わせず好きなことをしてほしいと伝えるゆう。深見は自分を持たないカッコ悪い男だと自身をさらけ出しますが、ゆうは終わりじゃなく始める準備をしたいと話します。 ゆうは海外へ行きたいことを告げ、深見も応援しました。海外へ飛び立つ日、深見の見送りはありません。お互い自分だけを見てなりたい自分になることを約束した2人。 ゆうはフランスで新しい生活を始めますが、心のどこかに不安な気持ちがあることに気がつきます。 「あれ？私今幸せ……？」自分は幸せだと言い聞かせるゆうでしたが、ゆうの中には幸せって何なのかという疑問が湧き上がってくるのでした。

「ずっと前から私は私の特別だった」ということに気づいたゆう。帰国直前になり連絡をしたのは深見でした。「待っててくれたのに全然変われなかった」と告白するゆうが出したのは、変われなくてもこのままでいいという結論です。 帰国したゆうと深見はそれぞれ充実した日々を送っていました。オシャレをしてレストランで食事をする2人は、深見が手がけている個展を眺めています。深見が好きだし、深見といるときの自分も好きだとゆうは言い、花束をプレゼントするのでした。 これから先もいろいろなことがあると思うけど、一緒にいれば幸せなこともたくさんあるとゆうは深見に伝えます。

「深見とナオどっちを選ぶの？どっちと結婚するの？」と最後の最後まで楽しませてくれた『花嫁未満エスケープ』ですが、結末では実は誰とも結婚しません。 今の自分が好きな深見とゆうは「1人でいても幸せに生きていける」ことに気がつきました。そして、1人でいても幸せだけど2人でいるともっと幸せな人を見つけられたら、結婚する覚悟ができるのだろうと考えたのです。 個人的には深見とのハッピーエンドを見たい気持ちもありましたが、自分らしさを追い求めたゆうらしい結末でしたね。

ゆうと深見は学生時代には、深見が自分がないことに引け目を感じて自然消滅をしています。大人になってからも2人には、幸せに対する価値観の違いがありました。 ゆうの幸せが自分の幸せだと言う深見と、それは違うと感じてしまうゆう。紆余曲折を経てお互いに自分を好きと言えるまでにはなりましたが、1人よりも2人でいる方が幸せだとまではならなかったのでしょう。 考え方が多様化する現代、結婚に至るまでの難しさを感じさせられる作品でしたね。

『花嫁未満エスケープ』は2022年には実写ドラマ化されています。女性なら誰しも感じたことがあるであろう、男性に対する不満を描いたドラマは共感の嵐で評判となりました。 彼氏の世話を焼きすぎて母親のようになってしまったこと、女性なら1度くらいは経験があるのではないでしょうか。マンネリ彼氏と女として扱ってくれる元彼との間で揺れ動くラブストーリーは、世の女性のハートをわしづかみにしました。

『花嫁未満エスケープ』のドラマ版で主人公・柏崎ゆうを演じたのは岡崎紗絵です。Rayの専属モデルとしても活躍する岡崎は『パーフェクトワールド』『教場Ⅱ』『ナイト・ドクター』に出演し、注目を集めていました。 『花嫁未満エスケープ』は岡崎にとってテレビドラマ初主演で、2人の間で揺れ動く柏崎ゆうを見事に演じ話題に。これからの活躍からも目が離せません。

ゆうの元彼でマンネリ彼氏とのつまらない日々を打破してくれる深見一を演じたのは浅香航大。『マッサン』『ひよっこ』『あなたの番です』などに出演し、画面のどこにいても目を引く存在感のある俳優です。 『花嫁未満エスケープ』でも浅香航大演じる深見はゆうだけでなく、視聴者のハートもがっちり掴んでくれました。深見が素敵過ぎるので、ドラマの結末はどうなっても深見にだけは幸せになってほしいと願う女子も現れるほど。

ゆうを母親代わりにしてしまい愛想を尽かされる元彼・松下尚紀を演じたのは中川大輔です。MEN'S NON-NOのオーディションでグランプリを取ってモデルデビューした松下は、『東京タラレバ娘』でドラマデビュー。 ナオはゆうの気持ちが全然わからずに視聴者をイライラさせる役どころですが、どこか憎めないキャラになったのは松下自身の持つキュートさがあるからではないでしょうか。

ドラマでも漫画でも話題となった『花嫁未満エスケープ』のあらすじをネタバレありでお届けしました。ドキドキのストーリーを今一度ドラマでも漫画でも楽しんでみてくださいね。