漫画『つがいの嫁入り ～異形の巫女は朱雀の当主に愛される～』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！原作小説はある？

朱雀宮家と呼ばれる炎の神様･朱雀の血を引くとされる豪族の商売によって、六果の国の財政が成り立っていました。そのため、六果の国の人々は朱雀宮家を敬意の念を持って崇めていました。そして、その嫁になるのは、里一番の名誉とされてきました。 そんな六果の国で、代々続く巫女家系で、。朱雀宮家への嫁入り候補となる榮枝家に生まれた長女の銀花(ぎんか)。嫁入り候補となるはずでしたが、生まれつき顔のうろこ状のあざによって、周囲から異形の白巫女と揶揄されます。 そして、この顔のあざのせいで朱雀宮家が嫁として受れてくれないと悟った親族からは、冷遇を受けてしまいます。そんな中、妹･朱音の嫁入りの儀を前に両親からひどい言葉を浴びられた銀花は、乳母のお墓がある安緑寺へ出家することを決めるのだが......。

本作のヒロイン。里の巫女家系の生まれで炎の神「朱雀」の血を引く朱雀宮家に嫁ぐことを期待されていました。容姿に恵まれず嫁入りの可能性がないと判断され、美人な妹が生まれてからは家族に”不要なモノ”扱いされるように。右半身に鱗状の痣があり「異形の白巫女」と呼ばれています。

銀花の二つ年下の妹。艶やかな黒髪と整った容姿を生まれ持ち、赤子の頃から「朱雀の嫁」の筆頭候補とされていました。家族から疎まれていた銀花とは反対にたくさんの愛情を注がれて育てられました。明るい性格で里の人々からの人気も高く「里1番の巫女」と称されています。

朱雀宮家の当主。銀花がつがいだと発覚してからは、周囲から疎まれ自信を喪失している彼女に根気強く求婚を申し込むようになりました。万人に甘い性格をしていますが、銀花を蔑ろにする人には厳しい一面を見せることも。

炎の神様である朱雀の血を引くとされる朱雀宮家（すざくのみやけ）のお陰でで人々が生活している六華の里に生まれた銀花は、生まれつき顔と身体に鱗のような痣がありました。 そのせいで父母や妹の朱音に家族として認めてもらえなかった彼女は、唯一の味方であったばあやを病で亡くしてから誰にも心を許せずにいます。 そんな時、朱雀の嫁入りの儀である「羽舞の儀」が行われることに。すっかり朱音を朱雀宮家へ嫁に出した気でいる両親を横目に疎外感を感じ、ばあやが眠る寺へ出家することに決めた銀花。 ばあやの墓に手を合わせ、帰宅しようとした彼女は偶然にも朱雀宮家の当主・万羽（かずは）と出会います。万羽がよろけた彼女の手を取ると灯篭に火がともり、万羽は「お前さん、俺の番か？」と銀花に尋ね……。

万羽の言う「俺の番」という言葉の意味が分からず、逃げるようにその場を後にした銀花。翌日に行われた「羽舞の儀」で朱音を美しく着飾る一方、両親は「出家するなら早く行け！」と銀花を追い立てるのでした。 こうして生家を追いだされた銀花が寺に行く準備を進めていると、万羽が彼女を呼んでいると彼の使いを名乗る者たちから聞かされます。 理由も分からないまま万羽のもとへ行き、そのまま彼とともに羽舞の儀を見ることになった銀花。そして儀式が終わると、万羽は「この中に朱雀の嫁はいない」と宣言するのでした。 参加者たちが騒然としながらも会場から引き上げると、すぐさま銀花にプロポーズする万羽。突然のことに銀花が固まっていると、そこに「うちの娘が選ばれなかったのは納得がいかない」と両親と朱音がやって来て……。

自分ではなく、異形の姉が朱雀宮家の嫁として選ばれたことに腹を立てた朱音は銀花を家から追い出します。そのまま彼女は行く当てもなく歩き、知らない人たちから罵詈雑言を浴びせかけられるのでした。 そこへ彼女を心配した万羽がやって来て自身の身分を名乗り、銀花が自分の嫁であると宣言します。すると何かが切れたのか、万羽の胸でとめどなく涙をこぼす銀花。 落ち着いてから身を寄せるつもりだった寺へ送ってもらった銀花でしたが、万羽は毎日のように彼女に会いに来ては粘り強く求婚を続けます。 銀花は自分の容姿に自信が持てずに返事ができなかったのですが、そのタイミングで彼女の両親が家に銀花を連れ帰ってしまうのでした。 「この際朱雀宮家に嫁がせるのは銀花でも構わない」と思っていた両親でしたが、朱音の銀花に対する嫌がらせはますますひどくなる一方で……。

榮枝家へ連れ戻された後も、今まで以上の冷遇を受けていた銀花。そんな銀花がどうしても許せない妹･朱音は、銀花に暴力を与えて気絶させます。そして榮枝家に仕える青谷という男へ、銀花が死んでしまったので雪山に捨ててきてくれと依頼します。 銀花がぴくりと動きまだ生きていることが分かった青谷でしたが、朱音の命令に背くことが出来ずに銀花を捨てに雪山へと向かうのでした。その頃、直感的に嫌な予感を感じた万羽は行方知らずになった銀花を探し始めます。そして、寺には銀花が戻っていないことを知って榮枝家へ乗り込みます。 榮枝家の人たちの言動に激怒する万羽の様子をみて、恐ろしくなった朱音が銀花を雪山へ捨てたことを、吐き出すのでした。すると、万羽は朱音に向かって罪人と言い放ち、雪山へ捜索に向かって......。

妹･朱音の手によってに雪山へ捨てられ、命を失いかけていた銀花。そんな銀花を懸命な捜索の末に、万羽が見つけ出し何とか一命を取り留めます。そして、もう二度とこんな目にはあわせないと誓った万羽は、銀花を榮枝家に戻すのではなく朱雀宮家に連れていき面倒を見ることを決意します。 朱雀宮家のお世話になることになった銀花は、これまでの榮枝家では考えられないような待遇を受けることになります。特に万羽の母･美空は、銀花に高級で綺麗な着物を着付けしたりと、すでにもう朱雀宮家のお嫁さんであるかのように接するのでした。 しかし、そんな美空とは対照的に万羽の妹･翼は銀花のあることが気がかりで、彼女とは距離を置いて接していました。そんな中、銀花は翼にお茶会のお誘いを受けます。そのお茶会に出席した銀花は、翼から異形の白巫女と呼ばれている理由を聞かれて......。

朱雀宮家へ無事嫁ぐことができた銀花。銀花は朱雀宮家の正式な嫁として里の人たちに挨拶する『お披露目式』へ出席することになっていました。そのお披露目会を明日に控え、万羽の母･美空は自身のお披露目式の思い出し浮かれるほど、明日の式典を楽しみにしていました。 そんな美空の様子を見ていた銀花は、今までの榮枝家での冷遇からは考えつかなかった現在の状況に、幸せで夢のようだと感じるのでした。妹･朱音のことや異形の白巫女と揶揄する里の人たちの反応など、彼女が心配になることもありましたが、今の自分には万羽様がいてくれると前向きに式典に臨もうとします。 しかし、とある理由で待ち望んでいたお披露目式は延期となってしまいます。式典が延期になったことを残念がっていた銀花は、万羽の妹･翼から延期の理由を聞かされて......。

雪国でもある六果の里は、今年に入ってからの雪害で大変深刻な状況でした。それも里と外界を繋ぐ主要道で雪崩が起こり、道がふさがってしまったのです。そして、その雪崩が起きたところで榮枝家の朱音が対処を行なっているとの情報が万羽のもとへ入ります。 雪崩の危険を考えて万羽が避難させていた住民たちが、朱音の舞を見るために集落へ戻ってきてしまっていたのです。しかも、この雪崩は里の人々から支持を得るために、朱音が故意に引き起こしたものだったのです。そして、朱音は里の人々や万羽の前で舞を踊り、道をふさいだ雪を見事吹き飛ばします。 そんな朱音の活躍に里の人々は湧きあがりますが、万羽の頭に嫌な予感が過ります。その直後、さらに大きな雪崩が起こったのです。そしてその雪崩が小さな子供に降りかかってくるところを助けようとした万羽も、一緒に雪崩に巻き込まれて......。

自身の能力を誇示するために引き起こした雪崩に巻き込まれてしまった子どもと万羽を救うべく、舞を踊った朱音。しかし彼女の能力では雪崩をどうすることもできません。 そこに現れた銀花は万羽が生きていることを知ると舞を踊りはじめ、“本物の巫女の力”によって雪崩がたちまち消えてゆきます。 この出来事によって住民たちは銀花が本物の巫女だという事実を目の当たりにし、朱音は断罪されることに。彼女を庇おうとした者たちもいましたが、「朱雀宮家と巫女以外の人間なんて必要ない」と言い放った朱音は村人たちから見放される結果になってしまいました。 処分が確定するまで幽閉されることになった朱音でしたが、彼女の両親が黙っているはずもなく……。

「幽閉されていた朱音が自害した」という報せが入り、急遽現場へと向かった万羽。現場を見た彼はこれ見よがしに置いてある草履などから“自害ではない”と判断します。 時間がたっても朱音の消息が明らかにならないままでしたが、万羽と銀花はとうとう「お披露目式」を迎えることに。 朱音が引き起こした雪崩で銀花の力を見た村人たちは2人を祝福し、式は滞りなく進んでいきます。しかし、この日は普段こういった催しには出てこない1人の豪族出身者が参加していました。 男の名は「長縄寒月」。白い髪に白い肌という見た目をしていて、銀花の心に「私以外にもこんな人がいるんだ」という強い印象を残します。 一方、お披露目式のあとで寒月の家にやってきた朱音は「六花の里における本物の当主」として手厚い歓迎を受け……。

今後のストーリー展開ですが、銀花が家で手ひどく扱われていることを知った万羽は何が何でも朱雀宮家へ彼女を連れて行くでしょう。さらに、“朱雀宮家の嫁候補”である銀花をぞんざいに扱っていた両親と朱音にも何らかの罰か下るものと思われます。 しかし野心と悪意の塊のような一家が大人しく引き下がるとも思えないので、まだ一波乱ありそうですね。 万羽が言う“番の伝説”が何なのかというのも気になりますし、銀花の右半身にのみ存在するという痣も気になります。そして一家の人間とは似ていない銀花にはまだまだ秘密がありそうなので、おそらくこれから続くストーリーの中でこれらの謎が明らかになっていくと思われます。

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本作のヒロインは特異な見た目から家族にすら愛されず、心を閉ざした少女・銀花。かたやヒーローの万羽は柔和な笑みと飄々とした態度が魅力的です。 ヒーローがどのようにしてかたくなに閉じたヒロインの心をほぐし、彼女と夫婦になっていくのか。また、万羽にとっての愛する人を傷つけた彼女の家族に対してどんな天罰が下るのかも注目したいですね。 これから訪れる、自分を愛してくれる誰かとの幸福な日々を送るヒロインがどんな変化を遂げていくのかも見どころです！

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この記事では、不遇なヒロインの大逆転溺愛ラブストーリーが楽しめる漫画『つがいの嫁入り ～異形の巫女は朱雀の当主に愛される～』のあらすじをネタバレ込みで解説しました！ まだ冒頭部分のみの配信ですが、早くも続きが気になる本作はコミックシーモアでお得に読むことができますので、ぜひこの機会に本作をお得に楽しんでくださいね。