「エンドレス離婚」ネタバレあらすじ＆感想！離婚回避のため地獄のループに挑む父

漫画「エンドレス離婚」は妻に離婚を突き付けられたダメ夫が離婚を回避するべく時を遡り、良き夫、良き父を目指し奮闘する様子を描いたループものです。 本記事では「エンドレス離婚」の第10話までのストーリーを、ネタバレ込みで紹介していきます！作品の配信状況や見どころなども解説しているので、ぜひ購入前の参考としても読んでみてください！

妻の紀子と2人の子どもを支えるべく、仕事に明け暮れる日々を送っていた聡は、ある日突然離婚届を突きつけられます。家庭を顧みない聡への紀子の不満が限界に達したのです。 聡の言葉に耳を貸すこともなく、紀子はあとは弁護士を通して話すと言い残して去ってしまいます。弁護士の本性寺は泣き崩れる聡を前に、もしやり直せるならどうするかと聞いてきました。そして聡のやり直したいという叫びを聞くと、離婚届に火をつけたのです。 そして気が付くと、聡は離婚を告げられた日の1週間前に戻っていました。困惑しつつも離婚を回避しようとあれこれ挑戦する聡でしたが、1週間後、またしても離婚届を突きつけられる結果に。この地獄から抜け出すのは容易なことではないと実感します。 3度目のループでは順調に問題をクリアしていく聡でしたが、漠然とした不安を拭えずにいました。そして遊園地へ遊びに行こうと計画していた日に、なぜか朝起きられず大寝坊をしてしまいます。 遊園地へ向かうも、ダメダメな自分に絶望し家族の前で泣き崩れてしまう聡。すると夫の変化に気が付いていた紀子が、うなだれる聡に「遊園地での時間を楽しもう」と手を差し伸べてくれました。楽しそうな家族の姿を前に、今度こそ離婚を回避できたと思う聡でしたが……。

息子の虎太郎とケンカになり、躾のつもりで聡が平手打ちをしたせいで、楽しい遊園地の時間は一変。険悪な空気のまま帰宅した後、聡は紀子から虎太郎が不登校になっていることを聞かされます。 情緒不安定な虎太郎は次第に紀子に暴力を振るうように。そして家庭内の雰囲気が持ち直すことはなく、またしても聡は離婚を告げられてしまうのでした。その後本性寺に諦めろと助言される聡でしたが、虎太郎に何があったのか確かめるべく4度目のループへ向かいます。 そしてそこで虎太郎がイジメにあっていることを知った聡。何とか息子を立ち直らせようと手を尽くしますが、全て逆効果に。ついには聡の行動がきっかけとなり、虎太郎が自殺するという最悪の結末を迎えてしまいます。 この上ない絶望を味わった聡は、本性寺に懇願し自らの意志で過去へ。今度は紀子と話し合い、虎太郎が生きやすい方法を模索しようとするのでした。 家族での話し合いの結果、虎太郎は転校することに。きちんと向き合ったことで息子との距離も縮まり、聡はやっと平穏な日々を手に入れます。しかし家庭のために仕事をセーブしていたせいで、今度は上司や同僚の反感を買ってしまうのでした。

課長から抜擢され、とある会社との業務提供を図るためのパイプ作りとして、その会社が主催する研修会に参加することになった聡。研修会のテーマは「父親の家庭と仕事の両立」。そこで聡は思いがけず会社の社長である金井に気に入られ、会食する約束を取り付けます。 課長から必ず成功させろと言われ力が入る聡。しかし同じ頃に紀子が体調を崩して倒れてしまい、聡は家事全般を引き受けることになります。 思わず疲れたと言葉が漏れてしまうほど疲労困憊の聡にとっての癒しは、素直で明るい娘のきららだけ。きららの可愛い笑顔に癒されながら、やっぱり女の子はいいなぁとしみじみ思うのでした。 そして金谷とのランチ会食の日、聡は金谷の会社近くで本性寺と出くわします。最近金谷と親しくなったことをなぜか知っている本性寺に薄気味悪さを感じつつも、聡は待ち合わせ場所へ。 金谷とのランチは大いに盛り上がり、話題は家族の話に。そこで聡は思わず家事の愚痴をこぼしてしまいます。そんな聡の言葉に真剣すぎるほどの表情で「わかります」と同調する金谷。そして帰り際、小さな声で「今度は上手く行くといいですね」と呟いたのです。

本作の主人公である聡は、元・筋金入りのモラハラ夫。家族との約束を一切守らず、仕事をしている自分が1番偉いと思い込んでいるような人間でした。 そこから何度もループを繰り返し、少しずつ夫として、父親として成長していく聡。もちろん突然完璧になんてなれるはずありませんが、着実に前進しているのがよくわかります。 最初こそイライラさせられましたが、その度に自分の非を認め改めようとする姿を見ていると、だんだん応援したくなってきますよ。