漫画「けだものたちの時間」最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！刺激が強すぎる異常恋愛漫画

ストーカーに拉致された人気モデルの異常な日々を描いた漫画『けだものたちの時間～狂依存症候群～』。 この記事では本作の最新話までのあらすじをネタバレありで徹底解説！世間で話題を集めるショッキングなストーリーや個性派過ぎるキャラたちを紹介し、本作の魅力をあますことなくお伝えしていきます。

人気女性雑誌のモデルを務める平川愛理。彼女は気が付くとゴミだらけの部屋におり、しかも目の前の男からいきなり「ケッコンしてください」と求婚されてしまいます。その男の名は今井宏和。彼は愛理のストーカーをしており、それがエスカレートした結果、彼女を拉致してしまったのです。 愛理は当然その求婚を拒否しますが、今井に暴力を振るわれ、ついには身体までもてあそばれてしまうことに。逃げようとすれば傷付けられる、その恐怖に涙する愛理。彼女は次第に反抗しなくなり彼を受け入れていきます……が。愛理はすべてを諦めたわけではありませんでした。 彼女は今井への忠誠心を示し、自分に対する警戒心をなくそうと計画。しかし監禁生活から3か月ほど経った頃、意外な事実が発覚します。2人は「親から性的虐待を受けていた」という共通点を持っていたのです。それを互いに知ってから、2人の関係性は大きく変わっていくことになり……。

互いに依存しあい恋人のような関係になっていく愛理たち。次第に信頼のようなものも芽生え、今井はだんだんと愛理と外出するようになります。本来であれば逃亡のチャンスがあるはずですが、愛理はもう少し彼のそばにいたいと考えるように……。 監禁生活開始から半年。今井との暮らしにも慣れてきた愛理は、彼のある「秘密」を知ってしまいます。なんと今井は過去に別の女を拉致し、その女性たちを殺していた殺人鬼だったのです。 今井はその異常性から愛理の四肢を切断し自由を奪おうとしますが、彼女の反撃にあい失敗。愛理は逃亡に成功し、3年後にはモデルとしての人気も手にしていきます……が。彼女の部屋のなかには四肢を切断された今井の姿が。愛理は今井から自由を奪い、今も彼を「飼い続けていた」のです……。

今井との秘密の生活を送り続ける愛理の「裏の顔」を知りながら、彼女にプロポーズをした優斗。2人は結婚することになり、愛理と優斗、そして今井の奇妙な共同生活が幕を開けます。 人間としての理性を失い、本物の犬のように過ごす今井。そんな彼に対して愛理は「気持ち悪い」と吐き捨てており、今井への愛情はすでにないようでした。その一方で優斗は献身的に愛理を愛していき、夫婦生活自体は至極順調に進んでいきます。 ですが優斗に今井の面影を感じてしまうなど、愛理のなかにはいまだに今井との日々が根付いている様子。優斗はそれを感じ取り、愛理を過去の呪縛から解き放とうと決意します。

今井との過去は明かしているものの、自身が父親から性的虐待を受けたことは優斗に話せていない愛理。そんななか彼女は優斗とともに彼の実家に行き、まるでホームドラマのようなあたたかい家族を目の当たりにすることに。 愛理は少しずつ優斗との「価値観の違い」を実感していきます。愛理は自身に虐待をしていた父も、それを知りながら黙認していた母も大嫌い。なのに優斗は愛理たちの家族仲を改善しようと、的外れな提案ばかりしてきます。 そしてそれがきっかけで彼女は過去のトラウマにとらわれ、精神的に不安定な状態に。追い詰められた愛理は、自然と今井のいる部屋へと向かってしまいます。苦しむ彼女を見て今井は「もう大丈夫」と発言。人間性を失ったのは演技だったのか、かつての様子を取り戻した今井に愛理は喜びの表情を浮かべます。

今井と話せるようになり、彼のそばにいる時間が増えていく愛理。自分の汚い部分も含め、すべてを話せる今井の存在に彼女はまたしても依存し始めてしまいます。 その様子にだんだんと不安を感じていく優斗。そんななか愛理の父親が急病により亡くなったという報せが。愛理は憎んでいた父の死に何も感じない、むしろ喜びを感じているほどでしたが、優斗にはその感情を理解することができませんでした。 ですが愛理の父親の葬儀に出向いたとき、優斗は愛理の実家である手帳を発見。そこには父親が撮影したであろう愛理の卑猥な写真が残されており、優斗は愛理と父の歪んだ関係に感付いてしまうのでした。

愛理は葬儀中、自分を性暴力から助けてくれなかった母親への怒りを思わずぶつけてしまいます。優斗に過去を知られて軽蔑されると思って逃げた愛理が今井に電話をかけると、今井の話は二転三転。 どうやら彼の奥底にいた良心を持つ今井が、悪意ある自分から愛理を解放しようとしているようでした。良心のほうの今井に背中を押され、愛理は優斗に両親とのことを打ち明けました。 優斗は彼女の想いを受け止め、味方となってくれます。しかし2人が実家に戻ると親戚は何事もなかったかのように振る舞い、愛理の母に至っては証拠となる写真を処分しようとしていました。2人は証拠を集めようと動き始めます。

本作は暴力や性的虐待をテーマに扱っており、登場人物たちの過去は想像を絶するものばかり。私たちの予想など遥かに超える不幸がどんどんと押し寄せ、読者のダークな好奇心をこれでもかと刺激してきます。 またそういったヘビーなテーマを扱っているだけに、本作はどのエピソードにも過激描写が盛り沢山。耐性のない方はちょっと気分が悪くなってしまうシーンもあるかもしれません。普通の漫画では読めない、ショッキングな話を楽しみたい！そんな方には是非オススメしたい作品です。