漫画『手中に落としていいですか』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！ヤリ手スカウトマンと純情警察官の駆け引きにキュン

この記事では、『愛し』『我慢なんておよしなさい』などの作品で知られるBL漫画家・くれの又秋のBL漫画『手中に落としていいですか』最新巻までのネタバレ、見どころポイントや読者のクチコミなど紹介していきます。 この作品をコミックシーモアでお得に読む方法も調査しましたので、ネタバレの続きが読みたくなったら参考にしてくださいね！

「……イイ」 人混みのなかで発見した一人の青年を見てつぶやいた、ゲイ男優スカウトマンの巳鹿島(みかじま)。さっそく偶然を装って目をつけた青年・新田に近寄った彼は、彼が読んでいる本に注目します。 自分も同じ作家が好きだと言って彼をうまく自宅に誘い入れた巳鹿島は、新田に酒を飲ませて感度を確かめていくことに。イタズラついでに新田の素養を見込んだ巳鹿島は自身の正体を明かしてスカウトしますが、それからしばらく2人が再会することはありませんでした。 その後憧れていた作家の御子柴(みこしば)は巳鹿島の古い知り合いだったと分かり、巳鹿島がスカウト以外にも撮影にヘルプで入ると知った新田は絶句してしまい……。

本屋で“有田”と名乗る一人の青年と出会った新田ですが、巳鹿島はなにやら有田に“良くないもの”を感じ取った様子。しかし、後日新田と有田は本屋へ出かけることにします。 有田の好みを模索しながら2人で本を選んだ帰り、彼に本を貸した際に「不能になってしまったかもしれないから巳鹿島に相談したい」と真剣な悩みを打ち明けられた新田。しかも巳鹿島の従兄・恵は有田と巳鹿島の会話を盗み聞きすることを条件に2人を会わせてしまいます。 後ろめたさを感じながら2人の会話を聞いていた新田でしたが、有田から巳鹿島に放たれたのは「俺のこと、抱いてください」というあまりに唐突な一言で……。

巳鹿島が有田の頼みを断ったのにほっとする新田でしたが、「巳鹿島さんを釣るのに恋人のふりをしてほしい」というとんでもない提案を新田にしてきた有田。 そのことを巳鹿島に言い出せずにいた新田でしたが、「新田さんの中の僕って、どんなでしょうね」という巳鹿島の言葉で自分の感情に気づいてしまうのでした。 その後、パトロールに出た際に偶然出会った有田から本を返却してもらった新田。別れの挨拶に来たような彼の様子に不穏なものを感じた新田でしたが、その後もパトロールを続けます。 そんな中で巳鹿島への歪んだ恋心を持て余した有田は、彼を“自分のモノ”にするべく巳鹿島に想いの丈をぶつけはじめ……。

巳鹿島が暴行を受けた現場で有田と対面した新田は、これ以上巳鹿島が傷つかないように背中でかばいながら自身のずるさを認めた上で、彼を傷つけた有田を「卑怯で最低」だと誹るのでした。 自分の敗北を認めた有田が警察に連行されそうになるも、巳鹿島が「僕が倒れていたところを助けてくれたんです」と彼をかばって事件化はしないことに。その後病室で互いの思いの丈を語り合った2人は、後日新田の部屋で食事をしようと約束します。 そしてやってきた約束の日、「ただ喋るだけでも心臓がやばい」と言いながら頬を赤らめる新田に自分も同じようにドキドキしていると伝えた巳鹿島。濃厚なキスをかわしてからベッドに潜り込んだ2人は朝がくるまで愛し合い……。

何においてもとにかく丁寧な描写が光る本作ですが、まるで長編小説のようにじっくりと進んでいくストーリーは読み終えたときの満足感が凄まじい仕上がりとなっています。 エッチシーンでは視線の動きや触れ方、キスの仕方を含めて大変丁寧に描かれていますので、読んでいるページから空気の湿り気まで想像できてしまいそう。 “色々あった2人が最後は幸せになる”というシチュが大好物な読者なら確実に沼る作品ですし、じっくり読めるBL漫画が読みたいならぜひ読んでみてくださいね！