漫画『包帯公爵の結婚事情』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！ワケアリ公爵とのラブラブ結婚譚！

『包帯公爵の結婚事情』は、原作・奏舞音、作画・鬨乃美弦でマンガUP！で連載している少女漫画で、2024年1月現在は6巻まで配信中です。 この記事では『包帯公爵の結婚事情』のストーリーをネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

ベスキューレ公爵家のアルフレッドは、常に包帯で顔を隠していることから「包帯公爵」と呼ばれ恐れられていました。そんなアルフレッドが結婚するらしいと、町は噂でいっぱいになります。公爵様が追い出すのが先か花嫁が逃げるのが先かと賭けまで行われるくらい、人々は「包帯公爵」の結婚に興味を持っていました。 そんなアルフレッドに嫁ぐことになったのは、国王のお気に入りの美しい娘シエラ・クルフェルト。しかし、結婚する気など毛頭ないアルフレッドは、国王によって勝手に提出された婚姻届けにたいそう怒っていて、シエラを追い返そうとします。 自分の醜い姿を一目見れば帰りたくなるのは間違いないと思っていたアルフレッドでしたが、シエラはアルフレッドに会えることをとても楽しみにしていてーー。

アルフレッドのことを見ても動じないシエラは、実は目が見えない娘でした。クルフェルト伯爵家という音楽一家で生まれたシエラは、盲目の歌姫として名高い歌手。そんなシエラのまぶしいほどの笑顔と豊かな愛情表現を、アルフレッドは強く拒むことができませんでした。 アルフレッドの妻になれたことを心から喜ぶシエラとは裏腹に、シエラと共にやってきた侍女のメリーナはアルフレッドのことをよく思っていません。そんなメリーナとの会話で、実はアルフレッドがシエラの初恋の相手だということが明かされます。 国王に孤独なアルフレッドを守ってやって欲しいとお願いされてやってきたシエラは、アルフレッドの支えになれるよう改めて決意を固めました。

アルフレッドに嫁いできた翌朝シエラが目を覚ますと、アルフレッドからの贈り物がありました。それは白い杖で、シエラが1人でもケガをせずに屋敷の中を歩けるようにという配慮でした。しかし、メリーナはアルフレッドの「申し訳ないが私はあなたと屋敷を歩くことはできない」というメッセージを冷たく感じます。 そんなメリーナの気持ちを知ってか知らずか、シエラはとても嬉しそう。大好きなアルフレッド様からの初めての贈り物だと舞い上がっています。人よりも小柄なシエラにぴったりの白い杖は、アルフレッドが直々に作ってくれたものだと気づき、お礼を言うためにアルフレッドを探します。 一方、アルフレッドは屋敷に忍び込んだ侵入者を捕まえていました。侵入者の手で奪い取られた包帯の下は透明でーー。

包帯公爵の正体を知ってしまった侵入者は、恐怖のあまり口がきけなくなってしまいました。アルフレッドは、どこの家が強行に出たのか聞けなくなってしまったことを面倒に思いつつ、侵入者を門番の前に置き去りにします。 そして、捕まえ損ねたもう1人の侵入者がシエラを襲っているのではないかと心配になり、シエラの元に急ぐのでした。幸いにも、シエラは寝室で気持ちよさそうに眠っていました。シエラの寝顔に涙の跡があるのを見て心を痛めるアルフレッド。 シエラの幸せを守りたいけど、呪われた身である自分ではシエラと共に生きることはできないと自分の気持ちを抑え込むアルフレッドが切ないです。アルフレッドは、魔女の呪いで透明人間になってしまっているのです。

かつて懇意にしていた魔女によって、包帯を巻いている間は体が見えるようになる加護を受けたアルフレッド。そして、10年前に起こった事故が誰かの陰謀であることも匂わされます。 シエラに近づくことを徹底的に避けるアルフレッドでしたが、彼女を思う気持ちは強くなるばかり。音楽を愛するシエラを音楽ホールに案内してやって欲しいと執事のゴードンに頼みます。優しいアルフレッドが多くの人から誤解されていることに心を痛めるシエラとゴードン。 音楽ホールの中心までやってきたシエラは、そこで芸術の女神に祈りを捧げ、歌を歌い始めます。女神の加護を受けていると噂の歌声はそれは見事なもので、ゴードンはシエラがアルフレッドの心を解かしてくれることを期待してしまいます。

シエラが嫁いできてから、屋敷の雰囲気が明るくなってきたことに気付いたアルフレッド。毎日音楽ホールで歌を歌っているシエラを透明になった姿で覗きに来ていました。 そして、シエラは歌だけでなく、なかなか会えないアルフレッドに度々手紙を贈ってくれます。その内容はいつもアルフレッドの身を案じ、会いたいという気持ちがささやかにつづられているものでした。 そんなシエラの温かさに確実に心を動かされているアルフレッドですが、会えば冷徹を貫き通せないとシエラの前には決して姿を見せません。それでいて気づかれないように様子を見にいってしまうのだからこれはもう恋ですよね。

10年前に起こったある事件が原因で体を失い、常に包帯を巻いていないといけない姿になってしまったアルフレッド。彼の身に何が起こったのかが少しずつ明かされていくところが『包帯公爵の結婚事情』のおもしろいところです。 また、シエラが視力を失ったのは後天的なもののようで、その原因も10年前にありそう。10年もの間、自分を罰し続けている孤独な侯爵と、10年前の思い出を胸にずっと生きてきた盲目の歌姫のピュアなラブストーリーです。