漫画『七夕の国』最終巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！ディズニープラスで実写ドラマ化

ディズニープラスでの実写ドラマ化が決定したことで話題になっている『七夕の国』。全4巻とコンパクトでありながら怒涛の伏線回収や濃厚なストーリーが展開される、見ごたえたっぷりの作品です。 本記事ではそんな『七夕の国』全巻のストーリーをざっくりとネタバレ紹介していきます！どんな内容か知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。

大学生の南丸洋二(ナン丸)は、実際に手を触れることなく物体に小さな穴をあけるという超能力の持ち主。ものすごく強力だったり派手だったりするわけでもなく、何に役立つかは不明だったものの、ナン丸は日々このチカラに磨きをかけていました。 そんなある日、自分を呼び出していた丸神という教授が失踪し、おまけに彼が同じ能力の持ち主だと知ったナン丸は、丸神ゼミの講師や研究生とともにその足取りを追って「丸神の里」……丸川町へと向かうことに。そこでナン丸は喫茶店で働く東丸幸子と出会い、いろいろな話を教えてもらいます。 怪しさ満点の「祭の儀式」や町内で起こる謎めいた殺人事件など、先が気になる要素が盛りだくさんの始まりです。

超能力を伝える「東丸家」の長男・高志の手ほどきによって、ナン丸は「手がとどく者」としての自身の能力を進化させます。球体を生み出しそれをぶつけることで物体を“もっていく(＝消す)”、というこれまでとは比べものにはならないパワーになった彼の能力。おまけにナン丸は高志以上の実力を秘めているようでした。 その後高志によって詐欺に利用されかけたものの、途中で気付いて引き返すことができたナン丸。しかしそんな中、交通事故に遭った子どもを助けるために能力を使ったところを撮られたうえに、その件がテレビで取り上げられてしまい……！？

ナン丸の前に同じく「手がとどく者」である丸神頼之が現れ、彼を消そうとしてきます。さらにその日を境に、人間に車、飛行機、船、ビル……とさまざまな物がどんどん“もっていかれる”ように。おそらくいずれも頼之のしわざでしたが、その真意は誰にもわかりません。 高志に対して頼之は「どうしても許せないヤツがいる」と語っていましたが、それがナン丸なのでしょうか。だとすれば、なぜナン丸を直接狙うのではなく他のものを大量に消していくのか……。 やがてナン丸と仲間たちは頼之の暴走を止めるため、再び丸川町へ出発することになります。

丸神教授の説明によれば、丸神の里にはある日異種族「カササギ」が現れ、その影響が里の人間みんなに宿っているそうです。そして「手がとどく者」は能力を使いすぎると、どんどんカササギに近付き異形の存在になってしまいます。 完全にカササギになってしまった頼之の目的は、みずから生み出した球体に丸神山の山頂ごと“もっていかれて”、「新しい世界」に行くことでした。幸子はそれを聞いて何か惹かれるものがあったのか、彼についていこうとしますが、ナン丸に止められすんでのところで現世に留まります。 こうして丸神の里と超能力をめぐる騒動は幕を閉じるのでした。

『七夕の国』は全4巻という比較的短めですが、それでも読み終わった後には充実した気持ちになるような、内容が濃くて見どころたっぷりの作品です。数々の謎が最終巻までにしっかり解き明かされていくので、どんどん続きを読みたくなってつい一気読みしてしまいます。 同じ作者の『寄生獣』と同じくらい面白いというファンも多く、何回も読んでしまったという声もちらほら見られました。短い作品だからこそ気軽に読めるというのも魅力のひとつですね。

実写ドラマ『七夕の国』が2024年7月4日より、ディズニープラスで配信が開始されます。 主人公・南丸洋二役に、映画『町田くんの世界』やドラマ『ドラゴン桜』などで知られる細田佳央太、ヒロインの東丸幸子役に、映画「ソロモンの偽証」や大河ドラマ『青天を衝け』に出演した藤野涼子がキャスティングされました。