2023年2月12日更新

漫画『刻刻』最終回まで全話ネタバレあらすじ&感想!時が止まった世界が舞台のSF漫画

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水木しげるや伊坂幸太郎らに絶賛された『刻刻』は、時を止める力を持つ一家と宗教団体の戦いを描くSF漫画です。 この記事ではそんな『刻刻』のあらすじを全巻紹介していきます。ネタバレありでストーリーをざっくり解説していくので、どんな物語か知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。

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『刻刻』のあらすじ【ネタバレ注意】

佑河樹里は少々ワケありな家族とともに平凡な暮らしを送っていました。しかしあるとき甥の真と彼を迎えに行った兄の翼が誘拐されたことで、一家の平和は崩れ去ってしまいます。 すると樹里の祖父(じいさん)は、時を止める「止界術」を使ってふたりを助けに行くことに。これで一安心と思いきや、とんでもない出来事が起こってしまうのでした。

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1巻(1話〜5話)ネタバレ感想

佑河樹里は頑固な祖父(じいさん)と中年ニートの父・貴文、引きこもりの兄・翼、働き者の母・伸子と妹・早苗、そして甥の真という家族に囲まれて生きています。恋人と別れて就活中という身ではあるものの、彼女の日常はそれなりに平穏でした。 しかしあるとき、翼と真が誘拐されたことをきっかけに、じいさんが佑河家に代々伝わる「止界術」の使い手であることが明らかに。止界術とは時を止め、誰もが動かない「止界」のなかで自由に活動することができる能力のことを指します。 止界術を使えば事件は一件落着……と思いきや、なぜか佑河家以外にも止界で動ける人間が出現。彼らは止界術にくわしい宗教団体「実愛会」の一味で、佑河家が止界術を発動するときに使う「本石」を狙っていました。 こうして佑河家と実愛会は激しい戦いを繰り広げることになるわけですが……。冒頭から独特な雰囲気が漂っていて一気に引きこまれます!

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2巻(6話〜11話)ネタバレ感想

実愛会の連中に捕まってしまった樹里は、触れた相手を動かぬ「止者」にする特殊能力に目覚め、窮地を脱します。止者となった人は止界の外へ追い出されてしまうため、樹里が手にしたのはある意味最強の力だといえるでしょう。 実愛会の相談役である間島翔子は、幼い頃に「本石」と似た効果を持つ「属石」を相続してしまい、家族とともに止界に迷い込んだ経験があります。止界で精神のバランスを崩した者は「神ノ離忍(カヌリニ)」という化け物に変貌するのですが、翔子の両親と兄もそうなってしまっていました。 翔子は止界に入って家族を見つけ出すため、今回の計画を立てて実行に移したのです。

3巻(12話〜18話)ネタバレ感想

翔子は樹里がその特殊能力を使い、自分の家族を人間に戻してくれることを期待しています。彼女は神ノ離忍についても詳しいようで、実愛会のメンバーが敵を見くびっているのに対し忠告をしていました。 そんな中、実愛会の教祖である佐河が神ノ離忍を召喚するための実験をすることに。神ノ離忍は止界で動けるものが止者に危害を及ぼそうとすると現れるため、その条件を意図的に満たそうとしたのです。 かくして新たな神ノ離忍が登場するのですが、翔子はそれが自分の家族だということに気付いてしまいます。彼らを見つめる表情がとても悲しげで、思わず胸が締め付けられます……。

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4巻(19話〜27話)ネタバレ感想

翼と真は一緒に逃げている途中ではぐれてしまいます。大切な甥を見失い絶望した翼は神ノ離忍になりかけるも、樹里の特殊能力により間一髪で助かりました。 一方、真は翔子たちに捕まり人質となってしまいます。彼を返すため翔子が樹里に持ちかけた条件は、神ノ離忍になってしまった自分の家族を救い出すこと。樹里は真を巻き込んだことに腹を立てつつも、翔子の気持ちも酌んで彼女に協力することにしました。 敵対していた2人のヒロインが手を組み、物語は一気に動き出します!

5巻(28話〜37話)ネタバレ感想

佐河は止界についての理解を深め、圧倒的なパワーを手に入れました。力試しのためだけに部下を殺すなど、残忍なふるまいを平気でしてみせる彼はまさに怪物で、佑河家が無事日常に戻れるのか心配になってしまいます……。 佐河は自身の目的を達成するために必要な人材・潮見以外はどうでもいいと思っているようす。ほうっておけば動ける人間を皆殺しにしかねませんが、だからといってむやみに刃向かっても勝ち目はなさそうです。 この巻では佐河のおそろしさが存分に描かれていてぞっとしてしまいました……。果たして樹里たちは彼を止めることができるのでしょうか。

6巻(38話〜47話)ネタバレ感想

真が神ノ離忍と化した飛野を操る特殊能力に目覚め、立派な戦力になります。ダメ親父の貴文は真の力を自分のものに見せかけようと奮闘し、何をやっているんだと呆れてしまいました。しかし本編が殺伐としているなか、ムードメーカー的なふるまいはありがたいかもしれません。 そんな中、佐河は本石を悪用して、邪魔ものであるじいさんを止界から追い出そうとします。しかし樹里がとっさに本石を壊してこれを阻止。しかし本石を壊したことによって、止界から出るには樹里の特殊能力に頼るほかなくなりました。 潮見は止界から帰れなくなると困ると思ったのか、あっさり佑河家側に寝返っていて思わず笑ってしまいます。

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7巻(48話〜57話)ネタバレ感想

本石を壊したことにより、樹里以外の人間は彼女に触れられることで帰還できますが、樹里は元の世界に帰る方法を無くしてしまいます。 ここにきてようやく明かされた佐河の真の行動原理は、“未知の世界を見てみたい”という純粋な探求心でした。ただそれだけのために多くの人間を犠牲にできてしまうところが、彼の恐ろしいところなのでしょう。 しかし飛野を操る真によって佐河はどんどん追い詰められています。いよいよ危なくなった佐河は、止界から出してやるといって樹里をだまそうとしますが、彼女は揺らがぬ意志を以て彼にとどめを刺すのです。貴文の意外な活躍もあり、とても見ごたえたっぷりの最終決戦でした。

8巻(58話〜最終話)ネタバレ感想

樹里は自身の能力を使い、生き残った者たちを次々と止界の外へと出していきます。そんな中、佐河が最期に生み出した繭から胎児が出てきたため、樹里はその子を育てることに。 じいさんは止界に残ると言ってききませんでしたが、樹里は隙をついて彼を追い出します。そして胎児もある程度まで育ててから外の世界に出してあげるのでした。 たったひとり残された樹里はついに精神のバランスを崩し、神ノ離忍になってしまいそうになります。しかしそこにとある人物が現れ、予想外のハッピーエンドを迎えることになるのです……。いろいろありましたがなんとか丸くおさまって何よりです。

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『刻刻』の感想&レビュー

物語の舞台となる止界の雰囲気が独特で、その気持ち悪さというか異質な感じに惹きつけられました。和風ファンタジーが好きな人にはきっと刺さる作品だと思います。 主人公の樹里をはじめとした個性豊かな登場人物も魅力のひとつ。脇役でも見せ場があったり心情がていねいに描かれていたりするので、どのキャラからも目が離せません!

『刻刻』あらすじをネタバレ解説しました

この記事では『刻刻』のあらすじを全巻ネタバレ解説してきました。 独特の設定と世界観が魅力の本作。少し読み始めたらあっという間に引きこまれてしまうこと間違いなしです!記事内では大まかなあらすじしか紹介していないので、細部まで楽しみたい人はぜひ本編を読んでみてくださいね。