【ドラマ・原作】『ガンニバル』最終回までネタバレ解説!あの人の正体やラストの考察も
限界集落の村でとある疑惑の真相を追いかける『ガンニバル』。ディズニープラスでドラマ化され、視聴した人の中には「続きが知りたい!」と気になっている人もいるのではないでしょうか? 2025年3月19日にはドラマのシーズン2の配信が開始されました。 本記事ではそんな『ガンニバル』のあらすじと「あの人」の正体や「逃げるな」の意味、各巻のネタバレも含めて徹底的に解説していきます。
【ネタバレ】漫画『ガンニバル』最終回までのあらすじ解説

舞台は伝統ある小さな村、供花村。主人公の阿川大悟はそんな供花村に、妻の有希や娘のましろを連れ駐在員としてやって来ます。しかし駐在員として到着して間もなく、老婆の遺体を発見するのです。 その遺体に残された噛み跡から「この村には食人文化があるのでは?」と、大悟は勘ぐり始め、共に連れてきた家族を守るために、手始めに供花村で絶対的な力を持つ後藤家へ探りを入れていきます。 しかし真相へ迫ろうとする大悟に、様々な妨害や身の危機が訪れることになるのです。
1巻ネタバレ「人を喰う村」
前任の駐在員であった狩野治が失踪したことから、新任として主人公の阿川大悟が着任するところから物語は始まります。 最初は村人たちに歓迎される大悟。しかし、銀と呼ばれる老婆の遺体が発見されたことで、事態は急変します。銀は供花村で権力を握る「後藤家」の人間でした。銀の遺体を見た後藤家の面々は熊に捕食されたと言いますが、大悟は人間による歯形も発見します。 さらにその夜、大悟の娘・ましろが人間の指を持っていたのです。 その後、前任・狩野の娘であるすみれから「父は後藤家を調べて失踪した。彼らは人を食べている。」と聞かされた大悟。真相を探るため後藤家に乗り込みますが、睦夫たちと乱闘になります。 そして謎の大男「あの人」に額を切られた大悟は気を失ってしまい……。
2巻ネタバレ「大悟とましろの過去」
ドラマ該当話 | シーズン1:第3話「凶弾」 |
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病院で目を覚ました大悟は「あの人」について証言しますが、後藤家の人々はその存在を隠し、別の人間の仕業として謝罪しました。 そんな中、狩野の遺体が発見されます。殺人容疑を認めた睦夫が自首しますが、狩野の遺体に歯形を見た大悟は納得がいきません。 しかし、その後もましろのために供花村で生きていくことにした大悟と妻の有希。しかし供花村は後藤家だけでなく村人も不気味であることに、大悟は少しずつ気付き始めます。 また、供花村に赴任する前の大悟の過去も明らかに。大悟は、児童への強制わいせつ事件を捜査中に娘・ましろを助けるために、娘の前で人を殺しています。この事件がきっかけで、ましろは話せなくなってしまったのでした。 詳しくは、大悟の過去を解説しているこちらの記事をチェック!
3巻ネタバレ「奉納祭の秘密」
後藤家当主である恵介から「村人らが狩野を村八分にした」という情報を聴いた大吾は、村人は1人も信用してはいけないと、より慎重になっていきます。 そんな中、かつて供花村から逃げ、生き延びた人物と接触した大悟。その男は名を京介といい、顔の半分と鼻が大きくえぐられていました。 その傷を負う原因になったのが、供花村の祭り「奉納祭」だと告げられます。それは戸籍のない子供を食べるという恐ろしい祭りで、京介はその祭りの生き残りだったのです。 また来乃神神社の跡取りである宗近からも村から逃げるよう助言される大悟。その後、村では謎に死産が多いと知った大悟は、どこかに子供たちが監禁されていることを悟ります。
4巻ネタバレ「大悟の覚悟」
ドラマ該当話 | シーズン1:第6話「予感」 |
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後藤家では供花村の祭り「奉納祭」の準備が進められていました。地下牢に案内された洋介は、生贄となる子供の世話を任されます。「家族以外の人間は動く肉片」と教えられてきた洋介でしたが、目の前にいる子供はどう見ても人間で……。 そんなある日、ましろが一時的に行方知れずになります。その時はただ友人と遊んでいただけですが、その出来事をきっかけに大悟は、自身の家族の安全確保を急がなければなりませんでした。 妻と娘を伴い1度は村から脱出する大悟。しかしまだ後藤家に囚われているであろう子供達のために、単身で村へと戻ります。 しかし、子供の監禁場所を突き止めようとした大悟は後藤家に捕まってしまいました。「食人文化」について触れる大悟に、猟銃を向ける後藤家の人間たち。ところがそこに警察署長が現れ、大悟は解放されます。
5巻ネタバレ「狂い病」
ドラマ該当話 | シーズン1:第7話「約束」 |
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単身で村の闇へと向かおうとしていた大悟でしたが、とうとう警察と手を組むことになります。警察署長は供花村の出身者でしたが、狩野の死に責任を感じ、捜査本部を設置して秘密裏に動いていたのです。 警察と連携することで、大悟は数々の情報をつかんでいきます。司法解剖の結果、銀は食人によって発症するクールー病、別名「狂い病」に罹っていたことが判明したのです。そしてそんな銀の様子を不可解に思ったことが、狩野が村八分にされるきっかけとなったのでした。 さらに「あの人」の場合は、狂い病が通常とは異なる進化を遂げた可能性があるとわかります。協力者によって子供の監禁場所も突き止めた大悟は、再び1人で供花村へ。 一方、京介は後藤藍と共に暮らしていました。実はかつて京介を逃がしてくれたのは、藍だったのです。
6巻ネタバレ「恵介の秘密」
ドラマ該当話 | シーズン1:第7話「約束」 |
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警察と手を組み迎えた「奉納祭」当日。大悟は真っ先に子供達が囚われている牢獄へ乗り込みますが、そこで待ち受けていたのは後藤家の中心人物である「あの人」でした。 そんな大悟の元へ現れたのは、後藤家当主である恵介。絶対絶命かと思われた状況ですが、恵介は侵入者であるはずの大悟を逃します。 しかしそんな大悟を「あの人」がそうそう逃してくれるわけもなく、ついに戦闘を余儀なくされてしまい……。 一方、恵介はすみれが自分の子を妊娠したと知り、動揺します。かつて銀に利用された藍は「あの人」の子供を妊娠し、産まれたのが恵介と洋介でした。その後、京介を助けた藍を銀が殺そうとしますが、恵介は後藤家に生涯忠誠を誓うかわりに母・藍を救ったのです。
7巻ネタバレ「子供の救出」
ドラマ該当話 | シーズン2:第1話「内通」 |
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すみれと密会していた恵介は、後藤家の面々から裏切り者として疑いの目を向けられることに。そんな恵介は、“すみれを妻にして次期当主を産ませる”と公言するしかありませんでした。 しかし本心では祭を終わらせ、子供達を解放したいと考えていた恵介は、大悟に囚われた子供達の居場所を伝えます。 その後、後藤家と警察の特殊部隊の間で激しい銃撃戦が巻き起こり、多数の死者が……。そして後藤家は特殊部隊を制圧してしまうのです。 一方、見事3人の子供を救出することに成功した大悟。その中には村人さぶの娘・加奈子の子供もいました。ところがそんな大悟たちを後藤家の部隊が取り囲み、襲撃。さぶは頭を撃ち抜かれ、死亡します。
8巻ネタバレ「裏切り者」
襲撃してきた後藤家と大悟たちの激しい戦闘が勃発。しかし後藤家の人間を、後藤洋介が撃ち抜くことでその場が収まります。 ついに子供達と後藤家の面々を確保した大悟たちでしたが、後藤真から有希とましろを人質とした脅迫が。なんと安全を確保したはずの妻と娘の身柄が、後藤家の手に堕ちてしまっていたのです。 彼らは用意周到に、警察の中にも後藤家のメンバーを紛れ込ませていました。大切な家族を人質に取られた大悟は、後藤真との交渉に挑むことになるのですが……。 一方、恵介は子供の居場所をばらした裏切り者として疑われます。しかしそこに村長で恵介の父・清が姿を現し、「自分が裏切り者だ」と恵介の身代わりに。恵介は父の思いを汲みつつも、仕方なく清をナイフで殺します。
9巻ネタバレ「拉致されるましろ」
ドラマ該当話 | シーズン2:第4話「混沌」 |
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大悟と真の交渉中に突如現れた岩男の手によって、真は殺害され、岩男との戦闘が開始されます。しかし大悟は狂気に呑まれ、どこか戦いを楽しんでいるようにも見えるのです。 大悟が岩男を殺そうとした時、ついにましろが「やめて!」と言葉を発します。そんな最中、「あの人」が現れ、大悟の娘であるましろを連れ去ってしまいました。 その場に居合わせながら阻止できなかった恵介は、とうとう「あの人」を手にかけることを決意。恵介と共に洞窟のご神体に向かった大悟は、容赦なく「あの人」を撃ち抜きます。 その頃、宗近は父の正宗から“「あの人」は銀と正宗の子供・白銀(しろがね)であることを聞かされ……。
10巻ネタバレ「銀の過去」
ドラマ該当話 | シーズン2:第5話「追憶」 |
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正宗から供花村の過去が語られます。 数十年前、後藤銀は次期当主候補であった後藤金次によって虐げられていました。そんな銀が思いついたのが、当時の来乃神社の跡取りだった正宗を手玉に取ること。銀は正宗と何度も体を重ね、虜にしていきます。 のちに銀は妊娠し、2人はお腹の子供を「白銀」と名付けました。正宗は白銀のために何のしがらみもない村を作ろうと考えますが、村人たちの意識は一向に変わりません。 それどころか「男を狂わせる存在」として、銀は山奥に生贄として縛り付けられてしまうのです。 その数か月後、銀は白銀を産み、生き延びていました。そして銀と白銀は生きるため、人の肉を食うようになってしまい……。
11巻ネタバレ「新しい後藤家」
山奥に縛られていた銀は、岩男の祖父たちにあたる人食い集団に救われたことで生き延びていました。銀は人食い集団に後藤家の侵略を持ちかけ、さらに正宗を使って村人に後藤家を襲わせます。 その結果、金次をはじめとする後藤家はほぼ殺され、銀と人食い集団が新しい後藤家として君臨。「奉納祭」は、銀が息子の白銀に人肉を与えるため、手引きしたことから始まった儀式だったのです。 そして狂い病になった白銀は病を克服して巨体となり、「あの人」として後藤家の象徴的な存在となっていたのでした。 時は現代に戻り、白銀と対峙する大悟と恵介。躊躇なく白銀へ銃弾を放った大悟でしたが、ましろは白銀の前に立ち、彼をかばったのです。その時、銀の呪いに毒された恵介が、後ろから大悟の右腕を撃ち抜きます。
12巻ネタバレ「白銀の最期」
大悟はやってきた岩男に捕らえられ、奉納祭を再開しようとする後藤家。そして白銀がましろを食べようとしたその時、ましろは涙を流す白銀を見て「泣かないで」と声をかけます。 その一言が白銀に人間の心を取り戻させました。白銀は今まで自分が食べていた存在が人間であったこと、自身の罪を自覚します。 そんな白銀は恵介の手によって頭を撃ち抜かれた後、何よりも忌むべき自身の腕を食いながら絶命しました。 絶対的人物を失った後藤家は終焉へ向かっていくと思われましたが、岩男だけは大悟を許さず狂ったように襲いかかります。人食いの血が目覚めてしまった岩男たちに、もう恵介の声も届きません。 そんな岩男たちに立ち向かい、命に代えても大悟とましろを助けようとする恵介。しかし大悟は「まだ死ぬには早ぇぞ」と言って恵介に加勢します。
【完結】13巻(最終話)ネタバレ「不穏な結末」
自分達を救ってくれた恵介に、ましろを連れて逃げるように促した大悟。生きることに悩んでいた恵介へ、彼を待つ人がいると声をかけ、生きる方向へと背中を押します。 そして大悟は襲いくる岩男との最終対決に勝ち、村人たちの暴走を止めるために後藤家へ。大悟は後藤家を全滅させようとマシンガンを撃つ村人を逮捕し、騒動をおさめます。 その後、大悟はようやく有希とましろのもとに帰ることができました。恵介をはじめとする後藤家の生き残りは逮捕され、ハッピーエンドを迎えたように見えましたが……。 数か月後、供花村での最後の仕事を迎えた大悟。高齢の女性が大悟に挨拶しますが、彼女の口からは人の指が……。そう、この村に根付いていたカニバリズムは、後藤家だけに残っていた呪いではなかったのです。
『ガンニバル B話』ネタバレ!本編で描かれなかった蛮行の真相とは?
本作の主人公は、後藤家で起きた乱射事件の犯人・河口尊です。彼は自分の子どもが後藤家に奪われても、両親とこの村で平和に暮らしていくために、自分の行動を正当化していました。 しかし1発の銃声を耳にしたことで、彼の中でなにかが崩れ始めることに。子どもを助けようとしない村人への疑念は膨らみ、さらに後藤家に差し出された自分の子どもは、実母が立候補して差し出していたことを知ります。 タガが外れた河口は両親と口論の末、「俺があんな家潰してやるよ」と両親を殺害の上、乱射事件を起こしたのです。彼は蛮行を悔いながらも、あの瞬間たしかに心が晴れたと感じていました。 彼の供述を聞いた大悟は改めて自分がすべてを終わらせると決意します。
【解説】あの人の正体とは?

本作の重要人物である「あの人」の正体は、後藤銀の息子「白銀(しろがね)」です。父親については、神山正宗と後藤金次のどちらかであると考えられます。 「しろがね」という名前は、生まれた時期が辺り一面雪景色だったことと、白銀の世界に感じられる命のように力強く生きてほしいという願いが込められて名付けられました。 生まれた時から母親の銀によって「食人」を繰り返しています。当初は他に食べ物がなかったという事情もありますが……ショッキングな話ですね。後藤銀が後藤家の当主になった後も我が子に人間を捧げるために「奉納祭」は続くこととなりました。 「あの人」は後藤家の象徴として強い発言力を持っており、村人は彼を恐れ、敬っています。
【ラスト】最終回「逃げるな」の意味とは
1巻の1話で駐在所の柱に「逃ゲロ」と書かれているシーンがありますが、最終話では文字が書き加えられていて「逃ゲルナ」になっていました。誰が何のために書き加えたのか、最後まで明らかになっていません。ですが、2つの説が考えられます。 1つは、大悟自身が自分を鼓舞するために書き加えた説です。村の真相を暴こうとする大悟にさまざまな困難が襲いかかります。大悟はそんな困難に負けず立ち向かおうと、自分を奮い立たせるために書いたのかもしれません。 2つめは、村人が書き加えた説です。大悟は真相を明らかにする中で、村を引っかきまわしました。大悟は最終話で村から去りますが、村人は去るのを許すでしょうか。または、最終話で食人は後藤家だけではないと分かりました。大悟や大悟の家族を食べようとした村人が書いたのかもしれませんね。
ドラマ『ガンニバル』シーズン1を最終話までネタバレあらすじ
ディズニープラスで実写ドラマ化した本作。シーズン1では監禁されている子どもを助けるために、大悟が後藤家に侵入したところ、あの人に殴られるところで終わります。漫画の6巻に当たるところまで放送されましたが、続きが気になる終わり方をしましたね。
第1話「供花」
漫画該当巻 | 第1巻 |
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供花村で駐在をしていた狩野が行方不明となり、後任として阿川大悟が妻の有希、娘のましろと共にやってきます。ましろはある事件のショックで話せなくなり、大悟と有希は娘のために供花村への移住を決めたのでした。 大悟が赴任して早々、村で権力を持つ後藤家の当主・銀の遺体が発見されます。恵介をはじめとする後藤家の人々は、熊に襲われたことが死因だと言いますが、大悟は銀の腕にある噛み跡に不信感を覚えました。 その夜、有希は駐在所兼自宅の柱に「ニゲロ」と書かれている文字を発見。一方、外に出たましろは謎の大男と出くわし、彼から人間の指をもらいます。大悟はましろが指を持っていたことに驚きつつも、監察医に指を送りました。 するとその指は銀のものではないことが判明し……。
第2話「襲撃」
漫画該当巻 | 第1巻 |
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ましろを村の小学校に連れて行った大悟と有希。すると後藤家が銀の葬儀として山道を歩いてきました。その時、後藤家に紛れ込んでいた狩野の娘・すみれは空の棺桶を蹴飛ばして「こいつらは人を食ってる!」と叫び……。 その後、すみれを駅まで送った大悟は、彼女から後藤家が「食葬」をしていると聞きます。そして父の狩野は彼らに殺されたのだと話す、すみれ。 すみれと別れた大悟が後藤家へ向かうと、睦夫らが銃を向けて威嚇してきます。そして本当に発砲したため、大悟は応戦。圧倒的な強さで睦夫らを制圧した大悟でしたが、謎の大男に鎌で額を切られ、意識を失います。 その頃、駐在所では有希とましろが恵介たちに囲まれており……。
第3話「凶弾」
漫画該当巻 | 第2巻 |
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大悟が目を覚ますと、そこは病院のベッドで、隣には有希とましろがいました。恵介は睦夫らがしたことを謝りますが、大男の存在に関しては否定。 大悟は有希とましろを警察署に避難させ、1人で後藤家を探ろうとします。その頃、監察医の中村は、例の指が狩野のものであることを突き止めていました。しかしそれに気づいた睦夫たちが中村を脅して大悟をおびき寄せ……。 睦夫たちに襲撃を受ける大悟でしたが、猟銃を持った3人を拳銃1つで制圧します。逮捕された睦夫は“狩野を殺したのは自分だ”と笑うのでした。 そして場面は過去に戻ります。ましろが小児性愛者の男に殺されそうになったため、大悟は銃で男を殺害。目の前で人が殺され、血を浴びたましろは、ショックで気を失い、話せなくなったのでした。
第4話「視線」
漫画該当巻 | 第3巻 |
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睦夫の供述通りに狩野の遺体が見つかります。署長から転勤を打診された大悟は有希に相談。しかし、ましろが村にいたい意思を示したため、3人は供花村に残ります。 それかれ数か月後、平穏な日々の中で、ましろは笑顔を見せるようになっていました。しかしある日、駐在所に「人殺し」という落書きが見つかったのです。大悟はすぐに後藤家を疑いますが、恵介は「村の連中を信用するな」と忠告するのでした。 その言葉通り、村の住人たちは大悟たちを監視し、不穏な態度を見せるようになります。そんな中、大悟のもとに1本の電話がーー。それは生前、狩野が最後に話したとされる人物でした。 大悟が会いに行くと、そこには「かつて供花村の誰かに顔を食われた」と証言する男がいて……。
第5話「痕跡」
漫画該当巻 | 第3巻 |
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顔を半分なくした男・寺山京介は、18年前の奉納祭について語ります。何者かに顔を食べられた京介は、ある女性に助けられて村から逃げたのです。自分には戸籍がないと話す京介は、大悟に村の危険性を伝えて去るのでした。 その後、供花村へ戻った大悟は、宮司の神山宗近から、昔、奉納祭では子供を生贄としてささげていたことを聞きます。さらに京介から紹介されたジャーナリスト・宇多田からも、村では毎年赤子が死産している事実を聞かされた大悟。 一方、有希は村のリーダー・さぶの娘である加奈子が、死産で子供を失っていたという事実を知ります。なんとか情報を得たい大悟は有希を通して加奈子に話を聞こうとしました。すると、ついに加奈子が大悟のもとを訪れ……。
第6話「予感」
漫画該当巻 | 第4巻 |
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加奈子は、助産師だった銀が動いている我が子を「死産だ」と言って連れ去り、笑っていたことを話します。村の住人は加奈子を連れ出した大悟をますます警戒し、後藤家に大悟を殺すよう打診。 一方、大悟は監察医の中村と会い、銀が「クールー病」という食人族の症状に似ている病気であったことを知りました。さらに「あの人」と呼ばれる大男も、かつて同じくクールー病の疑いで受診していたこともわかり……。 その頃、恵介は弟の洋介を秘密の地下牢に連れて行きました。そこには生贄用に幽閉された子供たちがいたのです。奉納祭まで子供の世話をするように言われた洋介は、子供を家畜と呼ぶ恵介に言葉を失うのでした。 大悟は有希とましろを逃がし、1人で後藤家の裏山へ。しかし岩男に見つかった大悟は気を失うまで殴られます。
【最終話】第7話「約束」
後藤家に捕らえられた大悟は一触即発の状態になりますが、そこに警察署長が現れます。場を収めた警察署長は大悟を警察署へ連れて行き、秘密裏に後藤家を調査していた特別チームのメンバーを紹介しました。 大悟はジャーナリストの宇多田に協力を依頼して地下牢の場所を突き止め、特別チームが動き始めます。後藤家を倒すためには、機動隊の出動がマスト。そのために大悟は京介を救った・後藤藍の証言を取ろうとします。 その頃、有希とましろはホテルに避難していました。ところが同行していた警官の1人が“自分の名前は後藤だ”と明かして発砲し……! 一方、大悟は1人で供花村へ戻り、山を調べます。地下牢の場所を探っていた大悟は、突然現れた「あの人」に襲われました。
ドラマ『ガンニバル』完結編シーズン2を最新話までネタバレあらすじ
完結編シーズン2が2025年3月19日から配信開始しました。発表されたコメントなどを見るにオリジナル要素を盛り込みつつよりスケールアップした作品になることが予想されます。
第1話「内通」
漫画該当巻 | 第7巻 |
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「あの人」の攻撃をギリギリで避けた大悟は山の中を必死で逃げます。しかし「あの人」の力と身体能力は凄まじく、大悟はついに山の下の湖へ落下してしまうのでした。一方、後藤家では子供を逃がそうとした洋介が裏切り者として疑われます。 その頃、特別チームにいる警察署長のもとへやってきたのは、恵介たちの父で村長の清でした。実は狩野に協力していたのは自分で、恵介たちとは血が繋がっていないと話す清。清の妻・藍は、かつて銀に利用され、「あの人」に犯されました。つまり恵介と洋介の父親は「あの人」だったのです。 その後、宗近に助けられた大悟。宗近は、ある人物から子供たちの居場所を大悟に教えるよう頼まれたと話し……。 一方、有希とましろは後藤家の人間に拉致されてしまいます。
第2話「交戦」
漫画該当巻 | 第8巻 |
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恵介との子供を妊娠した狩野すみれが再び供花村にやってきます。しかしそのことが後藤家の面々にばれたため、恵介は「すみれと夫婦になって次期当主を産ませる」と公言するのでした。すべてはすみれを守るためです。 その後、警察は清の証言によって機動隊を動かし、後藤家を包囲します。そして「あの人」が警官の1人を襲ったことをきっかけに銃撃戦が勃発。後藤家は多数の死者を出しながらも機動隊を壊滅させました。 一方、大悟は子供たちがさぶたちに匿われているという店舗へ。なお、宗近に子供の居場所を教えた人物とは、なんと恵介でした。父さぶの動きを不審に思った加奈子も到着し、大悟たち警察は子供たちを無事に保護します。 ところが後藤家が大悟たちを襲撃。さぶが頭を撃たれて死んでしまい……。
第3話「覚醒」
漫画該当巻 | 第8巻 |
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絶体絶命かと思われた大悟たちでしたが、洋介が後藤家を狙撃。そのおかげで大悟や加奈子、子供たちは助かります。保護された3人の子供のうち、1人は加奈子の子でした。 その後、後藤真から電話を受けた大悟は、子供を無事に保護したことを伝え、「もう意味のない争いは終わりにしよう」と語り掛けます。しかし真は有希とましろを拉致したことを明かし、大悟を挑発したのです。怒りに狂った大悟は洋介を人質として真のもとへ向かいます。 一方、恵介は後藤家の面々から「裏切り者」として囲まれていました。ピンチに陥った恵介を助けたのは、父・清です。清は自分が子供の居場所をばらした裏切り者だと告白。もはや後戻りできないことを悟った恵介は、その場で清を刺殺し……。
第4話「混沌」
漫画該当巻 | 第9巻 |
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洋介と有希を交換するため、恵介たちと落ち合った大悟。しかし真が恵介を裏切り者として殺そうとしたため、恵介を守るために岩男が真を殺害。そんな岩男を大悟はなんとか倒します。 そして残った恵介と大悟らの前に現れたのは「あの人」でした。ましろを狙う「あの人」を大悟や恵介、有希が止めようとしますが、かないません。ましろは「あの人」に連れ去られてしまいます。 その頃、警察のところへ到着した後藤藍は、証言する代わりに恵介と洋介を守ってほしいと話し……。 恵介は気を失った大悟と有希を宗近のもとへ運びました。目を覚まし、ましろを助けに向かおうとする大悟。すると恵介と大悟の前に、宗近の祖父・正宗が登場し、過去を語り始めます。
第5話「追憶」
漫画該当巻 | 第10巻 |
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1949年、供花村では正宗の父・吉宗が後藤家と村人の仲介役となっていました。正宗は、ある日後藤家で銀と出会います。若かりし頃の銀はとても美しい女性でしたが、「妾の子」として蔑まれており……。 その後、銀に誘われた正宗は彼女と交わり、愛するようになっていました。後藤家の次期当主・金次と吉宗は2人を引き離しますが、正宗と銀は祭りの日に密会。銀は子ができたことを明かし、正宗はお腹の子を「白銀(しろがね)」と名付けます。 しかし2人を見つけた村人を銀が殺してしまい、吉宗は銀を神に生贄として捧げる決断をしました。生贄になれば、飢餓によって死ぬ運命です。正宗は必死で阻止しようとしますがかなわず、銀は山奥に縛り付けられ……。
第6話「一揆」
漫画該当巻 | 第11巻 |
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銀が生贄に捧げられてから3年。カシハベという人肉を食べる一族に救われた銀は、息子の白銀と共に生き延びていました。そして銀は正宗にあるお願いをします。 一方、村では食料が尽き、飢え死にする人が続出。正宗に扇動された村人たちは、食料を独占する後藤家へと向かいました。そして後藤家と村人の殺し合いが勃発したのです。 多くの死者が出る中、現れたのは銀とカシハベでした。金次を殺した銀は、村人たちに告げます。「わしらが新しい後藤家じゃ。今後の奉納祭では人間を捧げよ。」と……。 すべては銀の策略でした。正宗は銀から「村人をたきつけて後藤家を倒し、新たな村を作ろう。」とそそのかされていたのです。 そして現在――。話を聞き終わった大悟は恵介と共に「あの人」の所へ向かいます。一方、有希を病院へ運んでいた洋介は、理に襲われてしまい……!
【最新話】第7話「呪縛」
漫画該当巻 | 第11巻 |
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洋介を襲う理を殺したのは、後藤家から脱出していた後藤久露恵でした。そこに警察が到着し、助かった洋介は逮捕され、有希も無事に病院へ運ばれます。 その頃、供花村では恵介を探し求める岩男が暴れ出し、祭りはめちゃくちゃに……。正宗は仕方なく岩男を恵介のもとに案内することにします。そんな様子を見て、後藤家を倒すために立ち上がる村人たち。 一方、大悟は恵介と共に白銀がいる洞窟へ。ましろに近づく白銀を大悟が撃ち抜きますが、まだ白銀は死んでいません。恵介は銀の幻影に襲われますが、なんとか我に返り、白銀の頭を撃ちました。 そこに岩男をはじめとする後藤家の面々が到着し、白銀を撃った恵介に銃を向けます。そんな恵介を守ったのは、なんと白銀でした。白銀に「親としての愛情」を感じた大悟は、思わず涙を流し……。
『ガンニバル』原作漫画とドラマの違いは?
後藤睦夫の自首
前の駐在だった狩野を殺した犯人として逮捕された睦夫。原作では睦夫が1人で自首をしにやってきますが、ドラマではシーズン1の第3話で、睦夫が仲間2人を引き連れて大悟を襲撃します。そして激しい銃撃戦の末に逮捕された睦夫が自首をするという流れでした。
大悟の性格
原作の大悟はドラマに比べ、より凶暴性が高く、正義感よりも怒りという本能的な感情によって行動するキャラクターでした。ドラマは同じく短気で凶暴な面を持ちながらも、家族愛や警察官としての使命感があふれる人物になっています。 ドラマのシーズン1・第4話では、怒りを抑えて家族のために村人へ頭を下げる姿も見られました。
有希の性格
ドラマの有希は、原作よりも言葉遣いが悪いです。気が強い点は共通していますが、おしとやかでしっかり者の原作に比べ、ドラマは少しヒステリックな面が目立ちます。 ドラマのシーズン2・第4話で「あの人」にましろが拉致された時には、大悟に対して「真白に何かあったらお前のせいだからな!」と叫んでいました。
狩野すみれの大悟への信頼
ドラマのシーズン1・第2話で登場し、すぐに大悟を信用した狩野すみれ。出会った直後に大悟が他の人とは違うことを見抜き、彼の車の中で父の狩野について語りました。しかし原作では大悟を信用するまでに時間を要しています。
漫画『ガンニバル』の見どころは?感想・評価を紹介!
見どころ
『ガンニバル』の見どころは、ホラー要素とサスペンス要素にあります。駐在員としてやってきた主人公一家には明確な味方がいないため、誰も信用することができません。そのため、この先の展開がどうなるかわからない、非常にスリルのある物語が楽しめます。 主人公たちは村についてはよそ者なため何もわかりません。物語当初はさまざまな謎が存在しますが、本編が進むと徐々に解き明かされていく謎解きの面白さも見どころです。 また、実写ドラマ化したことからもわかるとおり、閉鎖された村社会を舞台としたドラマ要素も見応えがあります。「カニバリズム」というタブーをテーマとした作品だからこそ、人間の本質に迫る人間ドラマにも注目しましょう。
感想・評価
ドラマが気になるところで終わったので、我慢できず漫画を一気に購入!ページをめくる手が止まりませんでした。ホラーやミステリーが好きな人にはたまらないと思います。ただし、かなりグロいので苦手な人は気をつけてくださいね。
(20代女性)
序盤の謎が謎に包まれたハラハラ感。そして中盤謎が明かされ、終盤でキャラクターたちの印象が2転3転する面白さと、衝撃のラスト。私はホラーサスペンスは苦手ですが、作品のメリハリに思わずのめり込んでしまいました。衝撃のラストのせいで、暫く怯えながらトイレに行く生活になりそうです。
(30代男性)
『ガンニバル』登場人物一覧!キャスト情報
阿川大悟役/柳楽優弥 | 主人公。新しい駐在として供花村にやってきます。 |
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阿川有希役/吉岡里帆 | 大悟の妻。美人で気が強い女性です。 |
阿川ましろ役/志水心音 | 大悟と有希の娘。PTSDにより話せません。 |
後藤銀役/倍賞美津子 | 後藤家の前当主。大悟が赴任してすぐ遺体で発見されました。 |
後藤恵介役/笠松将 | 後藤家の次期当主。強い使命感を持っています。 |
後藤岩男役/吉原光夫 | 恵介の幼馴染で寡黙な大男です。 |
後藤洋介役/杉田雷麟 | 恵介の弟で狙撃手。優しい心を持っています。 |
あの人役/澤井一希 | 後藤家で「あの人」と呼ばれる謎の大男。 |
『ガンニバル』主要登場人物紹介
阿川大悟

警察官である主人公。過去に娘のましろの目の前で容疑者を撃ち殺した事件から、供花村の駐在員として派遣させられます。 家族愛と正義感が強く、供花村の食人疑惑から後藤家の調査に乗り出します。
阿川有希
主人公、阿川大悟の妻。過去にストーカー被害を受けていたことがあり、事件の担当刑事だった大悟とはその時知り合いました。 娘のましろのことを大切に思っており、彼女に危害を加える存在には容赦しません。美人であり、供花村の男性陣にも人気です。
阿川ましろ
大悟の1人娘で、小学3年生の少女。目の前で知り合いの男性が父親に射殺されたことで、言葉を失い表情も乏しくなっています。 しかし供花村に移住してからは学校でうまくいっているようで、笑顔を見せるようになりました。
後藤銀
後藤家の前当主。作中で登場したときは既に死亡していました。彼女の死体に食べられたような跡があったことから物語は始まります。 元々は後藤家の人間ではなく、権力を持つ男に近づいて籠絡し、後藤家を乗っ取っていたのです。 生前は後藤家の絶対的な支配者として君臨し、自身の息子である「あの人」を象徴としていました。
後藤恵介
後藤家次期当主であり、後藤銀の死後に当主となった男性。一見怖い人のように見えますが本心では後藤家のことを思っており、惨劇を回避するため大悟に協力するようになります。
後藤岩男
恵介の幼馴染であり、いつも一緒にいる存在。恵介に対して厚い信頼を置いており、彼を守るべき存在だと思っています。見た目は寡黙で2m近い大柄な男です。
後藤洋介
恵介の弟で、気弱な心優しい人物です。生贄用として幽閉されている子供の世話を任されますが、情が移って逃がそうとします。
あの人
一切が謎に包まれた人物で、本作のラスボスと予想されていたキャラクターです。 本名は「白銀(しろがね)」で、後藤銀の息子にあたる人物。赤ん坊の頃から人間を食べて育ったため、老人となった今でも人肉を主食としています。 身体能力は高く、作中では巨体ながらも素早い動きで大悟や警官隊を倒していました。
『ガンニバル』あらすじをネタバレ解説しました
ここまで『ガンニバル』のあらすじと、全巻ネタバレ解説しました。 ドラマのシーズン2が配信が開始されました。ドラマは漫画通りに終わるのか、それとも違う結末を迎えるのか。漫画とドラマの違いを見比べるのも面白いかもしれませんね。ドラマ『ガンニバル』シーズン2からも目が離せません!