『黒執事』アンダーテイカーの正体とは？謎に包まれた過去も徹底解説！

2006年から『月刊Gファンタジー』で連載中の漫画『黒執事』は、これまでにアニメ化や実写化、舞台化などもされたイギリスが舞台の大人気ダークファンタジー。2024年4月からは、最新アニメも放送予定です。 この記事では、そんな本作に登場する謎多き人物・アンダーテイカーの正体などについて徹底解説！アニメ放送までに、ぜひ目を通してみてくださいね。 ※この記事は『黒執事』の重要なネタバレを含みます。

アンダーテイカーは目深にかぶった帽子と不気味な話し方が特徴的な銀髪の男性で、目は前髪で隠れていることから外からはあまり見えないようになっています。 表向きは「葬儀屋」として活動していますが、裏社会における秘密裏の死体処理やそれらの死体の情報を扱う情報屋としての顔も持っているアンダーテイカー。彼はシエルの知人として、たびたび彼に有益な情報を提供するなど協力的な様子を見せています。

初登場時から多くの謎に包まれていたアンダーテイカーですが、その正体はなんと元死神。しかし同じく死神のグレルたちのように眼鏡はかけておらず、半世紀以上前に死神派遣協会を脱退しています。 教会に所属していた当初は模範的な死神で、回収課きってのエリートとも言われていた彼。離脱時には死神の鎌(デスサイズ)を持ち出すだけでなく、教会本部を半壊にまで追い込みました。 さらに彼が現在持っているもう1つの裏の顔は、暁学会を裏で操る「死者蘇生」をおこなった張本人。魂回収後の肉体に無理矢理走馬灯劇場(シネマティックレコード)を流しこみ、大量の動く死体である歪んだ肉人形(ビザール・ドール)を創り出しています。

どうやらアンダーテイカーはファントムハイヴ家に強い思い入れを持っており、それが彼の行動の動機の1つになっているようです。彼は14巻64話にて、シエルに自身が持っていた首飾りを渡しました。 その首飾りには7人分の遺髪が入っており、その1つにはシエルの祖母であるクローディアの名前も。アンダーテイカーが死神になる前、クローディアとなんらかの関係があった可能性が高いです。 さらに彼はファントムハイヴ家への強い愛情から、シエルの双子の兄やシエルの父親でありヴィンセントの蘇生も試みています。まだ彼とファントムハイヴ家の繋がりについては明かされていませんが、今後少しずつ明かされていくでしょう。

元死神のアンダーテイカーは死神時代かなりのエリートで、多くの魂の回収をおこなってきました。さらに離脱時にも本部を半壊状態にするなど、圧倒的な力を持っていることが分かります。 使用する武器は大きな鎌の形をした死神の鎌(デスサイズ)と、葬儀屋らしい無数の卒塔婆(そとば)。それらの武器を使いこなし、作中でも屈指の強さを誇るセバスチャンやグレル、ロナルドたち3人を同時に相手にして互角に渡り合っていました。 通常であれば死神の鎌は離脱時に回収されるはずでしたが、彼がどのようにして持ち出したのかはいまだ謎のままです。

なにかと謎の多いアンダーテイカーですが、作中序盤ではその「変人さ」が際立っています。彼は自身の趣味を「棺に入れる前の死体の検死」と発言しており、ビーカーにお茶を入れて客に振る舞ったり骨壺のような入れ物に骨型のクッキーを入れて提供したりするなど突飛な行動を見せることもしばしば。 一人称は「小生」で、話し方も不気味。情報屋としての顔も持つ彼は情報の対価として、現金ではなく「極上の笑い」を求めています。何が行われているのかは描写されていませんが、セバスチャンはいつもアンダーテイカーを泣くほど笑わせているようです……。

アニメでアンダーテイカーの声を演じるのは、東京俳優生活協同組合所属の声優・諏訪部順一。色気のある低音が魅力的な彼の声質は、ミステリアスなアンダーテイカーのキャラクターとマッチしています。 そんな彼の代表作には、『呪術廻戦』の両面宿儺役や『ユーリ!!! on ICE』のヴィクトル・ニキフォロフ役などがあります。

この記事では、『黒執事』に登場するセバスチャンたちの協力者・アンダーテイカーについて徹底解説しました！まだまだ謎の多い存在である彼の目的や過去が明かされていくのを、楽しみに待ちましょう。