漫画『余命わずかだから黒幕一家の嫁になったんだけど』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！脇役令嬢が必死の運命回避

漫画『余命わずかだから黒幕一家の嫁になったんだけど』は、小説の脇役令嬢に憑依した主人公が、病気で若死する運命に抗うファンタジー作品です。 原作では冷たいはずの政略結婚相手や侯爵が、なぜか主人公に優しくて……。 この記事では、本作の配信状況や各巻のネタバレ感想を紹介していきます。さらに作品の見どころも解説するので、購入を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。

小説の脇役令嬢・ラリアに憑依した主人公。小説通り進む人生に逆らわず、両親が死んだ後に黒幕侯爵・イカルドの息子・エバンの妻として引き取られました。 21歳で病死する運命のラリア……。しかし小説に記載されていた病気を治せるオクラシアの実が、なんと黒幕侯爵の屋敷の庭にたくさんあったのです。 生きる術を手に入れたラリアに、次の心配が押し寄せます。ラリアが21歳で死ぬことを知っているイカルド侯爵が、病気を治していると気付いた時、殺してしまうのでは？ということ……。 命の危機を感じたラリアは、イカルド侯爵の機嫌を取りながら、病気を治していることに気付かれないように生活していきます。そしてラリアは、こっそりお金を貯めて侯爵家から逃げる計画を立てるのでした。 そんな時、エバンの見ていた新聞に見覚えのある競馬のレースが掲載されています。小説で見た大穴の馬が勝つレースだったので、家族3人で競馬場へ行くことに！ 見事に大金を手に入れたラリアは、黒幕一家脱出のための計画を着々と進めるのでした。

エバンの剣術の稽古で、指導役となるのが騎士団長のルドバです。ルドバは、母・マチルダが死んだのはエバンのせいで、幸せになる資格がないと言い放ちます。異常な言動に、何か深い因縁がありそうですね！ 一方ラリアは、暗黒情報ギルド頭領のスベンに会いに行きます。ラリアは、競馬で儲けた大金を使ってスベンに黒幕一家から逃げるための3つの依頼をしました。 1つ目は爵位の購入、2つ目は領土の購入、3つ目はラリアの味方になる主治医を屋敷に送り込む依頼です。ラリアは、いずれの依頼もイカルド侯爵には内密にと釘を刺します。 小説とは少し違った印象のイカルド侯爵ですが、裏では皇帝を掌握するために動いていました。イカルド侯爵は、メイド・リサをラリアの監視役にして逐一状況を報告させます。 そんな中、無事ラリアが依頼した主治医・セレナが屋敷にやって来ます。セレナは、実は医者ではなくギルドの副頭領でした。ラリアの依頼で、イカルド侯爵に嘘の病状を報告してくれます。 そして剣術稽古を開始したエバンは、遅くまで練習する毎日を過ごしていました。おかしいと感じたラリアは、エバンの身体にたくさんの痣があるのを発見します。 真相を突き止めるため、ラリアが騎士団への聞き込みを開始します。調査の結果、ラリアは犯人がルドバだという結論に至りました。 そしてこの状況を打破するべく、策略家ラリアがついに動き出します。

ラリアによるエバン救出作戦は、イカルド侯爵と一緒に剣術稽古を見に行くというものでした。予定通り2人でエバンの剣術稽古を見に行くと、虐待されているエバンの姿が！ 激昂したイカルド侯爵は、ルドバに死なせる一歩手前の拷問を継続して行います。無事救出されたエバンでしたが、騎士団長の青い服を見ただけで過呼吸になる後遺症が残ってしまいました。 ラリアの救出劇を近くで見ていたセレナは、スベンに興奮気味に報告します。そして2人は、ラリアが自分たちのギルドのボスにふさわしいという結論に至ったのです。 そしてセレナは、ラリアがイカルド侯爵に殺されることが無いように、屋敷から脱出させる案を考えました。この案は、ラリアの考えと一致していますね。 一方ラリアには、またまだ資産を増やすチャンスが！ラリアは、売れない画家レディアンと出会い、彼の絵を複数枚購入します。小説では将来天才画家になるレディアンの絵に、ラリアは先行投資をしたわけです。 順調に進むラリアの脱出計画に、さらなる進展が！ラリアは療養を理由に、イカルド侯爵が所有する別荘に移り住む計画をセレナと共同で立てました。 しかしラリアが気になるのは、自分に好意を持ってくれるエバンのこと……。果たしてこの計画に、イカルド侯爵はどのような決断を下すのでしょうか！？

策略家ラリアの運命回避を描いた本作は、シリアスとコメディが絶妙に配合された家族愛が溢れるファンタジー漫画です。 ラリアは、ゴマすりや機嫌取り駆使して、皇帝の掌握を目的とするイカルド侯爵に変幻自在に取り入ります。現実ではシリアスなラリアですが、心の中の叫びがコミカルに描かれおり、とてもキュートですね！ 小説とは、少し印象が異なるイカルド伯爵やエバンの動向がとても気になりますね。また病気を治す実を見つけ、死の運命を回避しようとしているラリアの今後から目が離せませんよ！