漫画「キスのおねだん！」5巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！パパ活男子と堅物リーマンの溺愛BL

この記事では、映像クリエイター集団「BLスキップ」による注目のBL漫画「キスのおねだん！」5話までのネタバレを読むことができます。 一途な堅物リーマンと、ワンコ系パパ活男子の甘酸っぱい恋愛にハラハラするネタバレの他にも本作をお得に読む方法も紹介していきますので、ネタバレで紹介できなかったストーリーも楽しんでくださいね！

得意先の重役親子をもてなすためのリサーチをするべく原宿駅に降り立った前田 与(まえだ あと)は、5年前の地図を見ながら右往左往していました。 そんな彼に声をかけてきた青年・ナナセは、まだ20代なのにスマホも使いこなせない彼を見かねてリサーチに付き合うと言い出します。 「2時間だけ待ってて」と言って離脱したナナセを待つ間、カフェに入った与はパパ活女子がパパにお手当をもらっているところを目撃してしまうのでした。 そこに合流したナナセの髪から漂ういい匂いと“パパ活”というワードが結びついてしまった与は、見ず知らずの自分に良くしてくれる彼のためになにか出来ないかと考え始めます。 考えた結果“ナナセを買う”ことにした与は、週に1度若者文化について教えてもらいたいと依頼するのですが……。

本業はスタイリストのナナセが与に声をかけたきっかけは、「全身ダサいのに靴と時計がピカピカだったから」というものでした。 「私服はどんななんだろう」と思いながら与と待ち合わせしていたナナセは、休日でもスーツ姿の与に若干引いてしまいます。しかもお土産にもらった醤油が重く、つい「馬鹿じゃないの！」と文句を言ってしまうナナセ。 彼の発言に怒るどころか「料理をしないなら……」と別の提案をしてくる与のことを“クソ真面目”と評価したナナセは、彼を洋服店へと連れて行きます。 似合う洋服を選び、眉を整えただけで見違えた与との時間はナナセにとっても楽しいものでした。おまけに与からもらった醤油にはお礼状が入っていて、ナナセは微笑みながら久々にもらった手紙を愛おしそうに見つめ……。

スタイリストとして4年目になるものの、なかなか思ったように仕事がうまくいかないことにナナセは焦りを感じていました。いつの間にか与とのレッスンを楽しみしていた彼は、ある日与の髪をいじることにします。 一方の与は自分の周囲にいる人達よりも距離感が近いナナセを心配しながらも抗いがたい魅力を感じ始め、ナナセも“つまんないことも楽しくしてくれる”与に言葉で表せない感情を抱くように。 そのタイミングでナナセに大女優からスタイリングの指名が入るものの、友人ではない与には言葉を濁してしまいます。ナナセの様子が気になってしまった与がそっと後を追いかけると、彼のことを自分の知らない名前で呼ぶ男の家にナナセが入っていくのが見え……。

与が見た男は、ナナセと一緒に動画配信を行っているシマでした。しかし、今でもナナセがパパ活をやっていると思いこんでいる与はシマのことを太客だと勘違いしてしまいます。 “ナナセを買うために多額の現金を使う男がいる”と考えただけで寝不足になってしまった与は、レッスン以外の日にナナセと会うことに。 そこで「追加料金について教えて下さい」と切り出した与は、ナナセがパパ活をすることがどうしても嫌だと素直な気持ちを吐露するのでした。 自分のことを真摯に考えてくれる与には本当のことを言おうと決意したナナセでしたが、タイミングが合わずに言えずじまいとなってしまいます。 しかもお互いのスケジュールがすれ違いになっていることに気付いたナナセはさすがに焦りを感じるのですが、いきなり与から家に誘われ……。

与の実家で行われる彼の誕生日会に出席することになったナナセは、「今日こそは本当のことを言わなきゃ」と密かに決意を固めていました。 実家に到着し、気さくな家族に歓迎されたナナセはそのまま一緒に食卓を囲みます。食事の後で与の部屋に行ったナナセは与が好きなものは人なんだと感じ、流行だけを追いかけてきた自分には何が残っているのかと自問してしまいます。 与が着ていたニットが祖母の手編みだと知ったナナセは「俺も与くんに大事にされたい」と思い始めるようになり、よくわからない感情を抱えながら料金を支払おうとした与を拒絶してしまうのでした。 パパ活をしているなんて嘘だとようやく言えたものの、ナナセの言葉が思いやりから来ているものだと勘違いしてしまった与との溝は埋められずに1ヶ月の時が経ち……。

真っすぐで情に厚い与と、割と軽薄で現状に満足していないナナセという全くタイプの違う2人が惹かれ合うまでの過程が非常にもどかしく、愛おしい作品に仕上がっています。 もともと配信動画のネタにするべく与に近づいたナナセが、彼と交流するうちに自分の内面を見つめて生き方を反省していく部分も見どころです。 序盤では真面目さゆえに自分がナナセに抱いている思いを上手く消化できず、恋だとすら気づいていない与の様子にもキュンとしてしまいます！ ゆっくり距離が近づいていく、じれったさを感じるようなストーリーが好きな読者にオススメの作品ですよ。