映画『湖の女たち』のあらすじ・キャストは？福士蒼汰×松本まりかのドロドロミステリー

『悪人』や『怒り』で知られる作家・吉田修一の小説『湖の女たち』を、『MOTHER マザー』の大森立嗣監督が映画化！福士蒼汰と松本まりかがW主演を務める本作のあらすじ・キャストなど最新情報をお届けします。

湖畔の介護施設で、100歳の寝たきり老人が殺害される事件が発生。その捜査を担当することになった西湖署の刑事・濱中圭介(福士蒼汰)と伊佐美佑(浅野忠信)は、介護施設の関係者から容疑者を挙げて取り調べを始めます。 この事件を追っている週刊誌記者・池田由季(福地桃子)は、署が隠蔽してきた薬害事件が今回の事件に関係していることを突き止めますが、そこからさらなる過去の闇が浮かび上がってくるのでした。 一方、濱中は捜査で出会った介護士・豊田佳代(松本まりか)に対して歪んだ支配欲を抱き、2人はただならぬ関係に堕ちていきます。

西湖署の若手刑事・濱中圭介(はまなかけいすけ)。事件を解決するためには手段も選ばず、時に周囲とぶつかりながら捜査を進めるやり手です。妊娠中の妻がいながら、事件で知り合った豊田佳代と関係を持ち、歪んだ支配欲を抱くようになります。 演じるのは、俳優の福士蒼汰。2011年に『仮面ライダーフォーゼ』の主演に抜擢されて以来、数々のドラマ・映画で主演を務めてきました。2023年にHulu『THE HEAD』シーズン2で念願の海外ドラマ初出演を飾り、2024年にはWOWOW『アクターズ・ショート・フィルムズ4』で手がけた初監督作が放送されます。

湖畔の介護施設「もみじ園」に勤める介護士・豊田佳代(とよたかよ)。親身になって話を聞く優しい介護士で、利用者から「かよちゃん」と呼ばれ親しまれています。事件の容疑者の1人として取り調べを受け、そこで出会った濱中と関係を持つようになります。 演じるのは、俳優の松本まりか。2018年のドラマ『ホリデイラブ』で注目を集め、2021年には『向こうの果て』と『それでも愛を誓いますか？』で連続して2本のドラマで主演を務めました。2024年4月期ドラマ『ミス・ターゲット』で再び主演を務め、結婚詐欺師役を演じます。

20年前の薬害事件を追う週刊誌記者の池田由季(いけだゆき)。介護施設の殺人事件が薬害事件にも関係していることを突き止め、事件を解決するために動き出します。 演じるのは、俳優の福地桃子。2019年にNHK連続テレビ小説『なつぞら』出演で話題を呼び、2022年に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、2023年にNetflix『舞妓さんちのまかないさん』に出演しました。2024年には舞台『千と千尋の神隠し』で主人公の千尋役に抜擢されています。

西湖署のベテラン刑事・伊佐美佑。濱中の先輩で、現場経験が豊富です。濱中の教育係だったため、相談を受けることも多いようです。 演じるのは、国際派俳優の浅野忠信。1990年に『バタアシ金魚』で映画初出演を果たした後、2011年には『マイティ・ソー』でハリウッドデビューを飾りました。それ以降も国内外の作品に多数出演しており、2023年には真田広之主演のディズニープラス配信ドラマ『SHOGUN 将軍』にも出演しています。

映画『湖の女たち』の監督・脚本を務めるは、『日々是好日』(2018年)や『MOTHER マザー』(2020年)で知られる大森立嗣。吉田修一原作の作品を手がけるのは、多くの国内映画賞を受賞した『さよなら渓谷』以来10年ぶりとなります。 今作も『MOTHER マザー』のような複雑な社会派ヒューマンドラマが展開することは間違いなく、吉田修一の原作をどう映画化するのかが注目されています。

『湖の女たち』の原作は、吉田修一による同名小説。2020年に刊行され、吉田修一史上でも「最悪な罪」と衝撃のラストで話題になった作品です。20年前の薬害事件と現代の殺人事件が結びつき、昭和から令和、日本から旧満州を股にかけた壮大なヒューマンドラマが展開します。 作者の吉田修一は映画化作品も多く、『悪人』(2010年)や『怒り』(2016年)では日本アカデミー賞を多部門で受賞するなど高い評価を受けました。2024年には江口のりこ主演で映画化された『愛に乱暴』が公開されます。

吉田修一原作×大森立嗣監督作『湖の女たち』は、2024年5月17日から劇場で全国公開！複雑な人間関係が絡み合う原作小説のあらすじ解説を、予習復習してから鑑賞してみてはいかがでしょうか？