漫画『鬼神様の偽り花嫁』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！身代わりとなった弟の運命とは？

漫画『鬼神様の偽り花嫁』は、忌まわしい因習を断ち切るため姉の代わりに神様に嫁入りした青年が、 次第に神の孤独に寄り添うようになる異種婚BLファンタジー。 今回の記事では『鬼神様の偽り花嫁』のネタバレやお得に読む方法を紹介していきます。

10年周期で里の温泉を守護する湯鬼神に若い娘を嫁入りさせる因習が残る鬼火の里。その花嫁に氷見の姉・氷夜が選ばれてます。身寄りがなく里の決定を覆す力もない姉弟。しかし、生贄同然の因習に腹を立てていた氷見は、姉を守るため入れ替わりを提案します。 入れ替わりは成功し、里の者たちにバレることなく湯鬼神の元までたどり着いた氷見。油断している湯鬼神を殺そうとしますが、企ては失敗。氷見の大胆な行動や神を前に物怖じしない強気な態度を気に入った湯鬼神。 氷見が男だったため抱きはしなかったものの、仕置きと称して氷見を強引に絶頂させるのでした。そのまま意識がとんでしまった氷見。翌朝、目を覚ました氷見に前には湯鬼神を名乗る子どもがいて……！？

湯鬼神と名乗ってはいるものの、突然現れた子どもに驚いてしまう氷見。世話焼きな性格もあってそのままつい身支度や食事など湯鬼神の面倒をみることに。「男でなければいい嫁になる」と湯鬼神も感心するほどの家事力を見せます。 実は湯鬼神たち妖が神として在るためには、信仰によって得られる神力が必要不可欠。神力は接吻などでも得ることができ、氷見と口づけを交わせば湯鬼神は一時的に大きくなります。信仰心が薄れた現在、湯鬼神は里の温泉を守護するために10年に1度人間と交わって力を得ていたのです。 今までの花嫁たちは夜伽の後、人里に帰されていたと知った氷見。事情を知った上、幼い姿の湯鬼神を殺すこともできず、湯鬼神と行動をともにすることになり……？

神力を少しでも確保するため、色町に出かけたはずの湯鬼神。しかし、氷見が目を覚ましたとき湯鬼神は子どもの姿で一緒に眠っていました。湯鬼神が女のもとに行かなかったことに何故か安堵してしまう氷見。 その後、町中で氷夜と氷見に関する噂話を耳にした2人。氷見が姉を取り戻すため湯鬼神のところに乗り込んだという話になっているようです。あながち間違ってもいませんが、里の人間に入れ替わりがバレれば恋人と逃げた姉が危険にさらされてしまいます。 そこで湯鬼神は氷見に口づけ青年の姿をとると、氷見のために一芝居打ってくれました。催淫効果のある接吻で意識が朦朧とする氷見。どうしてそこまで湯鬼神がしてくれるのか、氷見にはまだ理解できなくて……。

ある日、湯鬼神の社に別の温泉郷の土地神・河童がやってきました。河童と湯鬼神は旧知の仲のようで、互いに遠慮のないやりとりを繰り広げます。河童は氷見と湯鬼神の様子を見ると「今回は自分はお役御免か」と意味深なことを言いますが、詳しくは言及しません。 次いで河童は鬼火の里に新たな稲荷神社が創建される話ももってきました。氷見も噂程度には話に聞いていたのですが、湯鬼神は渋い顔になります。どうやら稲荷神社にやってくる神の使いは湯鬼神と河童の知り合いのようです。 河童から湯鬼神のことを任された氷見。ともに過ごすうちに氷見自身も湯鬼神に消えてほしくないと思うようになっていました。そこで氷見は神力のもととなる信仰や参拝客を増やそうと考え始め……。

湯鬼神の神域に現れた稲荷神社の神・狐。犬猿の仲である2人は顔を合わせるや否やすぐさま嫌味の応酬に。そんな中、狐はふと氷見の存在に気づきます。珍しく湯鬼神が男の氷見を手元に置いていることに興味を抱いたのです。 狐は数日後に行われる稲荷神社の創建祭に2人を招きます。狐と仲が悪い湯鬼神は当然行くつもりがありません。しかし、氷見は何故か祭りの日が近づくにつれて意識がぼんやりし始め、無意識に祭りへ足を運んでしまいました。 実は初めて会った時にこっそりと妖術を仕掛けた狐によって、氷見は稲荷神社へと誘導されていたのです。幼い頃から湯鬼神に勝てない狐は、彼が気にかける氷見を自分のものにしてしまおうと企んでいて……。

姉の身代わりとして湯鬼神に嫁いだ氷見ですが、最初は寝首をかこうとするなど神様に対して否定的な感情をもっています。湯鬼神の方も男では抱くことができないと、氷見自身に興味をもつ気配はありません。 しかし、ともに過ごし互いの内面を知っていくうちに湯鬼神と氷見は無意識に惹かれ合うように。2人はなかなか本心を自覚しないまま様々な波乱に巻き込まれつつ、ゆっくりと「傍にいたい、いてほしい」という想いを深めていくのです。