漫画『ヴェクサシオン～連続猟奇殺人と心眼少女～』最終回まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！猟奇的な殺人事件の真実とは

猟奇的な死体バラバラ殺人をきっかけに起きる連続殺人事件を、刑事と天才心眼少女が解決するストーリーの漫画『ヴェクサシオン～連続猟奇殺人と心眼少女～』。 そんな本作は、徐々に明かされていく真実が見どころの作品です。 ここからは作品の配信情報や無料で観られるか、最終巻となる8巻までのネタバレ・あらすじを紹介していきます。

とある日の夜、河川敷で犬を散歩していた男性が全裸女性のバラバラ切断死体を発見します。すぐに本庁では捜査本部が設置され、さまざまな猟奇的殺人事件を解決してきた通称「ミスター猟奇」の久留宮幸作も参加。 さらに相棒として新人警官の緒方が一緒に調査することに。しかし今までの事件は幸作が解決したのではなく、妹の玲美が裏で協力していたからだと判明します。 さらに玲美は目が見えない代わりに、他の四感が異様なほど優れているとのこと。目では見えないものを感じ取って、事件を解決していたのですね！ そんな中、SNSではバラバラ殺人事件が小説「ヴェクサシオン」の模倣だと話題になっており……。

「ヴェクサシオン」の物語通り、第二の猟奇的殺人が発生します。手掛かりはつかめないまま、緒方と幸作は小説の展開から事件を紐解くことに。そこで作者である光城正典の調査を開始します。 玲美や出版社の協力もあって、「ヴェクサシオン」には続編があることが発覚。しかし「双生児の胴体を切断」「妊婦を殺害して胎児を引きずり出す」など、過激な内容だったため販売はされなかったとのこと。光城は相当恐ろしい人物ですね……。 そんな中、光城が行方をくらましたことがわかり、容疑者として捜査が開始されます。しかし翌日、光城が遺体で見つかるのでした。

老人の不注意から車に轢かれそうになる玲美。間一髪のところでガイドヘルパーの土方が助けてくれて、軽症で済むのでした。しかし玲美は、土方から血の匂いがすることに気付きます。さらにこれまでの事件を振り返って、「ヴェクサシオン」の作者が光城ではなく真犯人Aだと仮説を立てるのでした。 そんな中、物語の通り双生児が殺される猟奇的事件が発生。そこで玲美と幸作は、殺人現場から移動可能なマンションを特定します。そしてマンションには土方が住んでおり、玲美は疑いの目を向けるのでした。土方がとにかく怪しい感じがしますね。 その後四感を最大限活かして土方の動揺を感じ取ろうとしますが、異変はなく……。

そんな中、本庁にAと思わしき人物から挑発的なメッセージが届きます。警戒を強めることになった警察側は、銃を常備して調査を行うことを決定。一方緒方は、玲美の定期健診に付き添っていました。 しかし土方によって気絶させられ、銃を奪われてしまいます。その後土方が行方をくらましたことが発覚し、幸作たちは見張りに力を入れていました。そんな中、幸作のもとに土方から電話が入ります。「犯人は彼ですよ」ーー。 意味不明な言葉に憤慨する幸作でしたが、土方から妊婦を人質にしていることが告げられます。やっていることすべてが外道ですね！指定された場所に向かうと、妊婦と緒方の銃を持った土方が居て……。

妊婦を庇って弾を何発も体で受け止める幸作。その後兄がいつまで経っても帰ってこないことに違和感を覚えた玲美は、警察を連れて幸作のいる場所を突き止めます。 妊婦は無傷で保護されますが、幸作は意識不明の重体。さらに土方を逃がしてしまうのでした。一方土方の妊婦殺害は失敗に終わったと思われましたが、裏では物語の通り「妊婦を殺害して胎児を引きずり出す」ことに成功していたのです。真犯人Aは土方で決定ですね……。 仕事に復帰した緒方は、玲美とともに会議室で遺留品を調査します。そこでボタンが焼けていることと、幸作の残した血の跡が「レイコ」という文字を書いていることに気付くのでした。

過去の言動と事件から、土方が近畿地方周辺で起きた放火事件の犯人であることを突き止めた玲美。警察で調査を進めると、13年前に大阪で起きた放火事件の犯人・真田光が土方だと判明します。名前を変えて暮らしていたのですね……。 真田は幼い頃、両親から「躾」と言われながら暴力を振るわれていました。両親によって洗脳されていましたが、都内の専門学校に進学。そこで出会ったのが光城だったのです。その後強制的に実家に帰らされた真田は、両親をめった刺しにして家に火を放ちます。 完璧な逃走ルートだったことで警察に見つかることはなく、光城と同居生活を開始。一方光城は真田の危険な部分に気付いて距離を置きますが、数年後に殺されるのでした。

大雨の中、自分を邪魔な存在だと認識している土方に出会った玲美。銃で殺されそうになりますが、間一髪のところで緒方が体を張って守るのでした。その後2人は、土方から「物語完成のために緒方が必要」と明かされ、建設途中の病院へ連れていかれます。土方の言動すべてが恐い……。 その間、玲美は物語完成に必要なのが緒方の脳であることに気付くのでした。土方の隙を突いて建物の明かりを消し、顔に傷を付けることに成功した緒方。しかし重傷を負わせることができず、銃で肩を撃たれます。 鉈で殺されそうになる土方でしたが、突然玲美が隠し持っていたライトを渡すのでした。

土方はライトを手にした後に車を持ってきて、緒方を轢き殺そうとします。しかし玲美が間に入り、土方にある言葉を投げかけます。「あなたはいくつもの人格を持っています」ーー。 土方が無意識のうちに別人格に切り替えている多重人格者だと告げ、真田光と会話しようとします。さらに「この作られた世界で人を殺しましたね」と問いかけると、土方は明らかな動揺を見せるのでした。最後の最後まで有能な玲美が格好良い！ その後玲美は殺されそうになりますが、病院を抜け出した幸作が土方を発砲するのでした。そして緒方たちの活躍によって、無事に一連の事件は解決します。

本作は超本格ミステリー作品となっているため、没入感たっぷりなストーリーが楽しめます。徐々に明らかになっていく真実や読み進めていくごとに深まる謎、作中に張り巡らされた伏線には度肝を抜かれるはず！ またサスペンスストーリーも見どころの一つです。猟奇的な殺人は非常にグロイですが、怖いもの見たさでノンストップでページをめくってしまいます。恐ろしくも面白い展開に夢中になること間違いなしです。