2025年1月10日更新

漫画『悪役令嬢転生おじさん』最新話までネタバレあらすじ解説!ただのおじさんが乙女ゲーの令嬢に!?

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『悪役令嬢転生おじさん』は『機獣新世紀ZOIDS』などで知られる上山道郎が描く異色の異世界転生漫画。もとは同人漫画でしたが、SNSで話題となり商業化。さらにアニメ化も決定しました。 52歳のおじさんは、乙女ゲームの世界を悪役令嬢として生きていくことができるのか!?本作のあらすじや感想をネタバレありで解説します。

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『悪役令嬢転生おじさん』1巻ネタバレ感想

52歳の屯田林憲三郎(とんだばやしけんざぶろう)は、冴えないながらも面倒見のいい公務員です。彼と同じくオタクな妻や娘との家族仲も良好で、平穏な日々を送っていました。 ところが交通事故から子供を救ったことで、彼の意識は娘がプレイしていた乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の中へ。しかも、悪役令嬢グレイス・オーヴェルヌの体で目覚めたのです。 オタク知識と娘から聞きかじったゲーム内容を頼りに、グレイスの立場を理解した憲三郎は、悪役令嬢としての役割を果たそうと決意。ところが、にじみ出る親心と持って生まれた人の良さで、グレイスの評価は悪役令嬢から遠ざかるばかり。 1巻では彼女が王立魔法学校へ入学し、ゲーム主人公のアンナや婚約者の王太子ヴィルジールをはじめとした攻略対象のイケメンたちと出会っていきます。

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おじさんな言動が「優雅変換(エレガントチート)」で優雅になるのが面白い。おじさんに下心皆無だから読んでて爽やか!

『悪役令嬢転生おじさん』2巻ネタバレ感想

グレイスがアンナとイケメンたちとのフラグ立てに奔走しては、無自覚に自分の評価を上げている頃、現実世界にも動きがありました。現実の憲三郎は死んでおらず、意識不明のまま入院中だったのです。 病院から帰宅した娘・日菜子は、勝手に進んでいく「マジカル学園ラブ&ビースト」のゲーム画面を発見。母娘はウィンドウの「グレイス(憲三郎)」という表示名から、これまたオタク特有の順応力と理解力で、憲三郎=グレイスだと把握します。 ゲームには基本的に干渉できないものの、ビースト召喚イベントでは日菜子がゲーム世界に干渉することができました。日菜子が画面に手を突っ込んで混ぜて生まれたビースト・オリオンを接点に、両者の世界は少しだけ繋がりましたが、憲三郎はそのことを知るよしもありません。

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おじさん死んでなくてよかった!妻と娘に見守られながら悪役令嬢ムーブをかまそうと頑張るおじさん、という構図がなんとも平和。

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『悪役令嬢転生おじさん』3巻ネタバレ感想

相変わらずの親心をアンナに発揮したり、昭和を知るオタク読者の心を掴むネタを放り込んだりしながら、憲三郎の悪役令嬢生活は続いていきます。 3巻では学園での魔法模範演習や夏休みの様子が描かれることに。垣間見える憲三郎の社会人としての優秀さや人の良さに、思わずニコニコとしてしまいます。 2巻で単なる転生ではないことが示唆されていましたが、ここで初めて本物のグレイスの描写も登場。憲三郎は夢の中で、グレイスの意識のようなものと邂逅しますが、彼女は籠の中でうずくまっていて、新情報は得られませんでした。 さらに、アンナの出生に関する謎も提示されます。アンナの家を訪問した憲三郎は、彼女の母親の様子から、彼女が平民ではなく貴族に縁のある人物ではないかと推測します。

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絵がキラキラしてないから読みやすい!それにしても、本当にいいお父さんだし理想の上司。読む度におじさんが好きになる。

『悪役令嬢転生おじさん』4巻ネタバレ感想

文化祭の季節、生徒会に入っているグレイスもアンナも大忙しです。生徒会は謎の慣例に従い、男女逆転劇をやることに。「優雅変換」が芝居の邪魔になってしまい焦る憲三郎でしたが、今やすっかり彼女を慕っている仲間たちのお陰で事なきを得ます。 文化祭にはキーパーソンとなりそうなグレースの母・ジャクリーヌが登場。生徒会の謎の慣例や、今のグレイスたちにおあつらえ向きな劇の脚本を作ったのはジャクリーヌだったのです。 4巻ラストでは彼女が謎の光の玉と会話をしている描写もあり、もしかしたら彼女はグレイスの現状を理解しているのかも。 また、アンナの母とグレイスの父に面識があったことも示唆されていました。憲三郎が考えるよりも複雑な事情がこの世界にはあるのかもしれません。

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相変わらず憲三郎がいいおじさんで痛快。年の功でみんなを助けていくのも、おじさん同世代として面白く読めます。

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『悪役令嬢転生おじさん』5巻ネタバレ感想

学園内ダンジョン探索で、憲三郎の熟練のRPGスキルが炸裂!アンナと組んだグレイスは、謎の魔法陣でダンジョン内部に飛ばされるトラブルに見舞われます。 しかしこれはピンチというよりも、憲三郎のゲーマーとしての腕の見せ所。オタクとしての経験値の高さで華麗にダンジョン攻略をこなし、楽しませてくれます。 ダンジョンの異変を調べに最下層に向かう途中、グレイスとアンナ、そして合流したヴィルジール王太子とその弟リュカの一行は古龍に遭遇。一行を眠らせた古龍は、グレイスのことを世の理に反する異物だと判断し、攻撃しようとします。 間一髪のところで学園長に救出されますが、グレイス以外の3人は古龍に関する記憶を無くしていました。

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ここまでほのぼの系だったから古龍の攻撃にびっくり。これまでにないシリアスな巻でした。

『悪役令嬢転生おじさん』6巻ネタバレ感想

グレイスの誕生日パーティーやハロウィンといった賑やかなイベントが描かれる中、グレイスの兄・アドリアンが登場。アドリアンは魔法に関しては天才ながら、それ以外が周りとズレているちょっと残念系なイケメンです。 アドリアンの移動魔法は、対象者の縁ある場所に移動できるというもの。憲三郎はこの魔法で、一瞬だけ現実世界にいる家族の姿を見ます。2度目の接触で日菜子から手紙を受け取った憲三郎は、ここで初めて自分がまだ生きていることを知ります。 これまでゲーム攻略を目標に掲げてきた憲三郎は、元の世界に戻るという最終ゴールを得ることに。同時に本物のグレイスへの親心も発揮し、自分が抜けたあとの彼女のことも心配してあげるのでした。

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愉快なアドリアンお兄ちゃんの魔法でまさか現実世界と繋がるとは!そんな場面でも周りへの配慮が行き届いているおじさんが本当にいい人。

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『悪役令嬢転生おじさん』7巻ネタバレ感想

7巻はまるっとビースト進化のための特別試験「星誕の儀」に挑むグレイスとアンナの様子が描かれます。本来のゲームでは、アンナと攻略対象が挑む試練のはずなのですが……。アンナのグレイスルート一直線っぷりが清々しいです。 2人は信頼関係を深めながら試練の塔をクリアして、ビースト進化アイテムを入手します。すると、グレイスの前に、自分を襲ってくる巨大な竜のような生物の影が出現。教師によると、その影はビーストの進化後の姿なのだとか。 必ずしもその姿に進化するわけではないようですが、ビーストの進化に若干の不安を残して7巻は終わります。 また、憲三郎は本物のグレイスに日記を書き残してあげることに。これも後々、伏線となるのかもしれませんね。

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さすが上山先生!少年漫画的な王道もしっかり押さえていて、7巻でも飽きません。

『悪役令嬢転生おじさん』の見どころ

ベテランかつリアル50代の上山道郎先生が描く初の異世界転生もの。悪役令嬢ものというよくある形を取りながらも、ベテランならではの構成力とテンポで、「こんな悪役令嬢もの読んだことない!」という斬新さが毎話楽しめます。 憲三郎から無自覚で出てくる親心や培ってきた対人スキルが邪魔をして、悪役令嬢のはずのグレイス様をみんなが大好きになっていく展開にほのぼの。グレイスの背後でおじさんが繰り出す昭和ネタと、エレガントなグレイスとのギャップも魅力で、古のオタクは「あるある!」と笑えます。 現実世界の家族との関係性も理想的で、ストレスなく楽しめる作品です!

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『悪役令嬢転生おじさん』2025年1月よりアニメ化!

悪役令嬢転生おじさん
(C)上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS

『悪役令嬢転生おじさん』は2025年1月に「スーパーアニメイズムTURBO」枠にてアニメ化。アニメーション制作は『忍たま乱太郎』などの亜細亜堂が担当しています。 憲三郎役を井上和彦、グレイス役をM・A・Oが演じているほか、アンナ役に関根明良、ヴィルジール役に石川界人、リシャール役に梅原裕一郎、日菜子役に黒沢ともよらが出演。 エンディングテーマ曲はなんとあの『マツケンサンバII』!憲三郎とグレイスが金ピカの衣装に身を包み、ミラーボールを背負って歌い踊る、なんとも景気のいいEDも必見です。

『悪役令嬢転生おじさん』のハッピーエンドが待ち遠しい!

アニメも話題の『悪役令嬢転生おじさん』の内容を紹介しました。細かい小ネタも多く、独特のテンポ感も小気味よい本作。アニメで気になったという人もぜひ漫画を追ってみてください!きっとおじさんのかわいさの虜になるはずです。