松嶋菜々子主演ドラマ『やまとなでしこ』最終回までのあらすじ・ネタバレ!キャストや名場面も紹介!

2000年にテレビ放送され、松嶋菜々子の主演で大ヒットとなったドラマ『やまとなでしこ』。 本記事ではそんな『やまとなでしこ』の全話あらすじをネタバレありで紹介。最終回や、名言・名場面についても詳しく解説します。
『やまとなでしこ』全話ネタバレあらすじ
タイトル | 『やまとなでしこ』 |
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放送日 | 2000年10月9日~12月18日 |
脚本 | 中園ミホ , 相沢友子 |
演出 | 若松節朗 , 平野眞 |
キャスト | 松嶋菜々子 , 堤真一 |
主題歌 | MISIA『Everything』 |
1話 ずっと探してた人
ひどく貧乏な家で育った神野桜子(松嶋菜々子)は、大人になると持ち前の美貌を生かしてスチュワーデスになります。そして「合コンの女王」として毎日フライトの合間に合コンへ参加し、よりお金持ちの男性を見つけるべく奮闘していたのでした。 ある日、同僚の若葉(矢田亜希子)たちと医者との合コンに参加した桜子。桜子は参加男性の中原欧介(堤真一)が馬主のピンを付けていることに気づき、ロックオンします。 しかし欧介の本当の職業は魚屋で、ピンは客から預かっていた物でした。 そうとは知らず、桜子は付き合っていた大病院の御曹司・東十条(東幹久)からのプロポーズを蹴って欧介とデートします。桜子とキスをした欧介は本当のことを言い出せず……。
2話 恋を失うとき
欧介を豪邸に住む馬主だと勘違いしている桜子は、彼と再びデートの約束を取り付けました。欧介は正体を隠したままデートに臨みますが、桜子が選んだレストランは欧介の魚屋「魚春」が取引している店だったのです。 そして偶然居合わせた東十条が、シェフから「魚春さん」と呼ばれる欧介の姿を目撃してしまいます。 東十条から欧介の正体を聞き、本当のことを知った桜子。弁明しようとする欧介に、桜子は「嫌いになりました。さようなら。」と笑顔で告げ……。
3話 二人きりの夜
欧介がお金持ちではないことを知り、東十条のプロポーズを受け入れた桜子。一方、欧介のことが気になる若葉は魚春へ行き、桜子が東十条と婚約したことを話してしまい……。 ある夜、寝る間も惜しんで合コンに参加していた桜子は倒れてしまい、偶然居合わせた欧介が病院へ運びます。桜子の手を握り、一晩中付き添った欧介。 しかし欧介が目を覚ますとそこにいたのは東十条でした。桜子は一晩中付き添ってくれたのは東十条だと思い込み……。
4話 ラブホテル事件
東十条と婚約しながらも合コンに参加し続ける桜子。ある日、同僚の結婚披露宴に参加した桜子ですが、新郎の友人として欧介も参加していました。 桜子はトイレで若葉たちが「病院で一晩中付き添っていたのは欧介さんだ」と話しているのを聞き、心が揺れ動きます。 しかし、ひどく酔ってしまった欧介は気がつくと若葉とラブホテルにいました。何も覚えていない欧介は若葉に謝りつつ外へ。その様子を見てしまった桜子は「もうこれっきり会うことはありません。」と欧介に吐き捨て……。
5話 恋と洋服
ラブホテルでは何もなかった若葉と欧介。しかし欧介に惹かれている若葉は魚春で店の手伝いをし、欧介の母からも気に入られます。 そんな中、桜子の自宅アパートで火事が発生。大切な洋服を取りに行こうとする桜子を見つけた欧介が、代わりに火の中へ入ります。しかし欧介が持ち出せたのは白いスーツ1着のみでした。そのスーツは桜子が欧介と出会った合コンで着ていたものです。 その夜、桜子は欧介の友人・佐久間(西村雅彦)の家で、佐久間の妻・真理子(森口瑤子)から欧介の人柄が感じられるエピソードを聞きます。 二度と同じ服は着ない桜子でしたが、後日合コンに現れた桜子は白いスーツを着ていて……。
6話 顔以外愛せない
ある日、真理子が気を利かせ、桜子と2人で食事することになった欧介。しかし“心よりお金が大切だ”と譲らない桜子に、欧介も「あなたのことは誰も顔以外愛せない」と言い返し、2人は喧嘩してしまいます。 そんな中、信用金庫から借金の返済を迫られた魚春。さらに魚春のある地域一帯の土地を買い占めようとしているのが東十条の父だと聞いた欧介は絶句します。 同じころ、その事実を知った桜子は欧介のもとへ。すると欧介は力なく「正しいのはあなただった。」とつぶやき……。
7話 素直になれなくて
数学の能力で勝ち馬を導き出せると考えた欧介は、魚春存続のため、競馬に望みをかけました。しかし欧介の予想した馬は1位になったにもかかわらず審議で失格に。さらに欧介の母が脳梗塞で倒れてしまいます。 後がなくなった欧介は東十条に土下座し、母の大切な店を守りたいと訴えました。しかし東十条は欧介を相手にしません。 そんな欧介を見ていた桜子は、東十条に「土地の売却を白紙にしないなら結婚もしない」と告げ、魚春を救います。
8話 やさしいウソ
土地の件によって、桜子と欧介の仲を疑い始めた東十条。そして東十条は桜子を問い詰め、2人は喧嘩になってしまいます。 そんな時、魚春を救ったのが桜子だと知った欧介は、お礼をするため彼女のもとへ。桜子は「お金より大切なもの」を知るため、欧介をデートに誘い、庶民的で気楽な時間を楽しみました。 しかし帰宅した2人は東十条に遭遇し、桜子が住んでいる家を騙していたことも彼にばれてしまいます。ところが欧介の機転を利かせたフォローにより、桜子と東十条は仲直りするのでした。
9話 彼女が泣いた夜
結婚にあたり、どうしても桜子の親に会いたいと譲らない東十条。桜子は仕方なく富山から父親を呼び寄せ、「外国航路の船長」という偽りの姿に仕立てようとしました。 しかしその状況に遭遇した欧介は、父親に嘘をつかせようとする桜子に怒り、思わず彼女の頬を叩いてしまい……。 ところが翌日、東十条家との食事会に現れた桜子の父は、彼女が用意した「船長」を演じてくれたのです。 その夜バスで帰ろうとする父を追いかけた桜子は、「父ちゃんのことは忘れて、幸せになれ。」と話す父に、「嘘つかせてごめん」と涙ながらに謝ります。そんな桜子に欧介は優しく声をかけ……。
10話 逃げ出した花嫁
東十条が佐久間夫婦も式に招待したいと言い、桜子はしぶしぶ佐久間家を訪ねます。そこで佐久間から、“大切なものは失いかけて初めて気づく”という言葉をかけられた桜子。 後日、ついに桜子の結婚式が行われます。ところがバージンロードを歩く桜子の耳に、欧介が頭をぶつけて容態が急変したという声が届き……。 式を飛び出して病院に向かった桜子は、欧介が軽傷だとわかり安心します。そして欧介にやっと自分の気持ちに気付いたことを伝える桜子。 しかし欧介は自分は桜子にふさわしくなく、東十条のところへ戻るよう伝え……。
11話 いつか王子様が
欧介にフラれてしまった桜子は東十条との結婚も破談になり、すべてを失ってしまいます。 一方、欧介は論文が認められ、ニューヨークの大学で働くことに。欧介が旅立った後、ようやく自分の気持ちに素直になれた桜子は、ニューヨークへ飛び立ちます。 2人は再会したものの、困惑の表示を浮かべる欧介を見て、ただ会いたかっただけだと告げて去ろうとする桜子。しかし欧介は「僕はもう逃げない。あなたが好きです。」と告白します。 ついに気持ちが通じ合った2人は、結婚し、幸せに暮らしていくのでした。
【ネタバレ】最終回を詳しく解説!
ハッピーエンドを迎えた桜子と欧介ですが、離ればなれになるまではお互い素直になれず、相変わらずすれ違う様子が印象的でした。 そんな中、欧介を失って初めて自分の本心に気づいた桜子。一貫して“お金が何よりも大切”と言い続けていた桜子が、「私なにやってたんだろう。」と言って涙を流すシーンは感動的です。 そんな桜子は周りの人間に恵まれます。桜子を勇気づけ、ニューヨークへ行くことを後押ししてくれた佐久間夫婦。そして桜子に「愛していませんでした」と言われながらも、彼女を空港に送り届けた東十条も素敵な人物でした。 いろいろな人の優しさで欧介に再会できた桜子。今まで一歩踏み出せなかった欧介もついに思いの丈を桜子に伝え、桜子もあふれる想いを返します。 そしてエンドロールでは2人が幸せそうにニューヨークで暮らす様子が見られ、感動的な結末となりました。
『やまとなでしこ』名言・名場面を紹介!
ずぶ濡れのキスシーン(第2話)
第2話に登場する夜の公園でのキスシーンは、名場面として語り継がれています。 デートの帰り道、欧介と桜子は夜の公園へ忍び込みます。そして池でボートに乗った2人ですが、バランスを崩して池に落ちてしまうのです。2人は笑いながらも見つめ合ったまま歩み寄り、ずぶ濡れのままキスをします。 夜の池でのキスシーンは幻想的でとても美しく、またピュアな2人の姿が視聴者の胸キュンを誘いました。そのため「伝説の名場面」とも言われています。
佐久間の名言(第10話)
10話で妻・真理子との馴れ初めを語った佐久間。そして桜子と2人きりになった際、佐久間は「あなたの価値観はストレートでわかりやすい。でも普通はね、何が自分にとって一番大切なのか気付くのは難しい。」と話します。そして「身近にある時はわからない。失った時にはじめてその大切さに気付く。」と続けるのです。 その言葉が心に残っていた桜子は、欧介が危険だと聞いた時に考える間もなくウェディングドレスのまま教会を飛び出しました。そしてそんな桜子に、「1番大切なものにあなたはやっと気づいたのではないですか?」と声をかける佐久間。 一連の佐久間のセリフは桜子に響いただけでなく、1番大切なものについて視聴者にも考えさせるような名言となりました。
「残念ながら、」(第11話)
最終回の第11話、欧介に会うためニューヨークに行った桜子。しかし思いを告げることなく帰ろうとする彼女を呼び止めた欧介は、「僕はもう逃げません。あなたが好きです。」とまっすぐな愛の告白をしたのです。 その時に桜子が言ったセリフが「私には見えるんです。10年後も、20年後も、あなたのそばには私がいる。残念ながら、あなたといると私は幸せなんです!」というもの。 人一倍お金に執着していたはずの桜子が、貧乏な欧介に「残念ながら、」という言葉を用いて愛を伝えるシーンは、桜子らしい最高の告白として多くの人の記憶に残っています。
『やまとなでしこ』キャスト紹介!
神野桜子役/松嶋菜々子

スチュワーデスである神野桜子は、持ち前の美貌で狙った男は必ず落とす「合コンの女王」。 幼少期に極貧生活を送った経験から、何よりもお金が大切だと考えています。 東十条というお金持ちの婚約者がいながらも、よりお金持ちな男性を求め、日々合コンに励んでいた桜子。そんな桜子ですが、欧介と出会ったことでお金よりも大切なものが気になり始めます。
中原欧介役/堤真一

母の営む魚屋「魚春」で働く中原欧介。実は数学が得意であり、マサチューセッツ工科大学に留学していた経歴を持っています。しかし、父の死によって夢をあきらめ帰国しました。 欧介は不器用でお人好しすぎるところがありますが、その点誰よりも誠実な人柄です。元恋人に桜子がそっくりだったため彼女に惹かれますが、価値観の違いから何度もすれ違います。
『やまとなでしこ』主題歌は「Everything」
『やまとなでしこ』の主題歌は、MISIAが歌う「Everything」です。何年たっても名曲として歌い継がれている「Everything」ですが、2000年のドラマ放送当時もオリコンシングルチャートの1位を獲得し、MISIA最大のヒット曲となっています。 「Everything」を聴くと『やまとなでしこ』を思い出すという人も多いですが、歌詞もドラマとリンクしている部分があります。 たとえば「過去を見ないで」という歌詞は過去の恋人と桜子を重ね合わせる欧介とリンクしており、「やさしい嘘ならいらない」という歌詞の「やさしい嘘」は第6話のタイトルにもなっています。 大切なものと欧介への愛に気付いた桜子の気持ちになって聴くと、よりドラマの世界観に浸ることができますね。
『やまとなでしこ』再放送できない?
『やまとなでしこ』が再放送できない理由は、花房礼二役として出演している押尾学が逮捕されたことだと言われています。 2009年に合成麻薬MDMAを使用したとして逮捕された押尾学。逮捕時に同じ部屋にいた女性が死亡していたこともあり、世間を大きく騒がせる事件となりました。 その後、懲役1年6ヶ月、執行猶予5年の判決が下った押尾学は契約を打ち切られ、芸能界を引退しています。押尾学は出演シーンも比較的多いため、彼の登場場面だけ削ることもできず、再放送は厳しいとされているようです。
『やまとなでしこ』松嶋菜々子の魅力溢れる不朽の名作!
2000年に放送されたドラマ『やまとなでしこ』の全話あらすじをネタバレありで紹介しました。『やまとなでしこ』は、主演の松嶋菜々子の美しさをはじめ、名場面や名言が数多く登場する不朽の名作です。ぜひチェックしてください!