『アマンダ ねじれた真実』あらすじ＆ドラマ化された実際の冤罪事件を解説！16年間の戦いの結末は【ディズニープラス】

2025年8月20日より、動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス）」にてドラマ『アマンダ ねじれた果実』が配信されています。本作は、イタリアで実際に起きた冤罪事件を元にしたドラマです。 この記事では『アマンダ ねじれた果実』のあらすじ、実際の冤罪事件についても詳しく解説していきます！

2007年。イタリアに留学していたアメリカ人学生アマンダ・ノックス(グレイス・ヴァン・パタン)は、突然当時のルームメイトでイギリス人留学生のメレディス・カーチャーを殺害したという容疑で逮捕されてしまいます。 無罪を訴え続けたアマンダですが、そこから約4年にわたる過酷な獄中生活が待ち受けていました。それでもアマンダは諦めることなく、約15年に渡って無罪を訴え続けた、実話を基にして制作された物語です。

本作で主演を務めるのは、アメリカの女優・グレース・ヴァン・パタンです。1996年11月21日生まれで、監督やプロデューサーとして活躍するティモシー・ヴァン・パタンの長女として誕生しました。 2016年のNetflix作品『放浪者』で初の長編映画に出演し、エリー役を演じたことが話題に。その後さまざまな映画やドラマに出演中です！

本作の制作は、アメリカで制作された人気ドラマシリーズ『THIS IS US』(2016年~)のK・J・スタインバーグが、クリエイター兼エグゼクティブ・プロデューサーを務めています。 まだエグゼクティブプロデューサーとしてアマンダ本人だけでなく、ビル・クリントンの不倫スキャンダルで関心を集めたモニカ・ルインスキーも制作に加わっています。 豪華な制作陣が、実際に起こったアマンダ・ノックス事件をどう映像化するのか注目です。

本作は、制作陣の強いメッセージ性を感じる作品であることが分かります。予告編から感じ取れる、「誰も信じないなら、真実ではない」という言葉や無気力なアマンダの表情。予告編だけでも作品にのめり込んでしまいそうです。 また実際の事件がドラマ化されるということで、アマンダ本人も制作に携わっています。よりリアルを感じられる作品となっているのではないでしょうか。

この事件は「ペルージャ英国人留学生殺害事件」とも呼ばれ、2007年にイタリア・ペルージャで起きた殺人事件のことです。 イギリス人女子留学生のメレディス・カーチャーが、乱暴を受けた後に喉を鋭利な刃物で切られ半裸状態となった遺体が発見されました。複数犯による犯行とされ、アマンダだけでなくアマンダの交際相手であるラファエレ、麻薬密売などに関わっていたコートジボワール人の男など複数人が逮捕されました。 警察は乱交ゲームの末に殺人が起こったと捜査。メレディスがゲームに参加しなかったことが原因で事件に発展したと、アマンダたちを起訴しました。

この事件が問題になったポイントは、アマンダ自身のプライバシーがメディアによって傷つけられたことにあります。事件の原因が「乱交ゲーム」と報道されたことで、アマンダの自由な性生活が暴露されアマンダ自身が悪者化されていきました。 また被害者はイギリス人、加害者はアメリカ人ということで国際間での問題に発展したことも事件が大きく報道されるポイントとなっています。

この事件はアマンダたちに有罪判決が下されたものの、2015年にアマンダとラファエレに捜査に誤りがあったとして、殺人に関して「無罪」を言い渡す結果となりました。コートジボワール人の男は上告をしたものの、禁固16年の有罪判決が確定しています。 アマンダは現在は結婚していますが、子供の写真に懸賞金が賭けられているという噂があるなど、パパラッチらによるプライバシーの問題に今もなお苦しめられています。ですがアマンダの虚偽の告発によって逮捕された人物がおり(その後釈放)、アマンダは名誉棄損で有罪判決も受けているのです。 またアマンダは2013年に事件の体験記を発売。この本には、ドラッグやセックスに浮かれていた事件当時を反省している文面が綴られています。

世界的にも大きく報道され話題となったアマンダ・ノックス事件。過去にもこの事件は映像化されていますが、今回は法と報道、社会意識の問題点を痛烈に訴えかける作品となっています。 本作はディズニープラス「スター」で独占配信中です！