「この動画は再生できません」シリーズをネタバレ考察！鬼頭はなぜ死亡した？

お笑いコンビ「かが屋」の2人が主演を務める考察系ホラー「この動画は再生できません」シリーズ。この記事では、本シリーズの各話あらすじをネタバレありで解説し、2024年公開の映画と2025年のドラマシーズン3について紹介します。

「この動画は再生できません」シリーズは、2022年からテレビ神奈川で放送されているミステリードラマで、2023年にシーズン2が放送、2024年には映画も公開されました。 主演はお笑いコンビ「かが屋」の加賀翔と賀屋壮也で、それぞれ心霊ドキュメンタリーDVDの編集と監修という役柄。前半は投稿映像、後半は編集室でその謎を解いていく構成となっています。

ハル、セイラ、ミナミの仲良しグループは廃病院へ肝試しに向かいます。怖がりつつも2階のレントゲン室へ動画を回しながら入るミナミ。しかし彼女は突然姿を消し、ミナミは首つり死体で見つかります。 後日、廃病院で3人の死体が発見されますが、動画はその後送られてきたものでした。 この動画を編集していた江尻(加賀翔)と鬼頭(賀屋壮也)は、このグループに“見えざる”もう1人の人物を発見し、事件であることに気付きます。それは額にアザのあるリンコで、アザのせいで動画から「排除」されていました。リンコは動画に映らないことを利用して彼女たちに復讐していたのです。

ホラーチャンネルの配信者・増村は、深夜に生電話を配信。生電話を2人、心霊写真を2枚紹介した後、家のチャイムが鳴り、増村は「警察が来た」と言い残してそのまま消えてしまいました。 その後、増村の配信やSNS投稿はすっかり途絶えていましたが、江尻と鬼頭は10日ぶりに増村が投稿しているのを見つけます。 ところがその投稿に矛盾を見つけた江尻は、アカウントが乗っ取られたのでは？と推理。生電話の1人目だったメリーは実は増村のストーカーで、これまでの配信から彼の家を特定していたのです。メリーは増村を監禁していましたが、無事に発見されました。

とあるマンションに物件見学に来た美智子と陽介。大量のお札に気付いた陽介は事故物件なのではと考え、何か撮れるかもと本格的に動画を回し始めます。しかしここは見学の部屋とは違う部屋でした。 忘れ物をしたと言って元の部屋に戻った美智子が戻らず、見に行った陽介はそこに赤い服の女がいるのを見て戦慄し、動画はそこで途絶えていました。 この投稿動画を見た江尻たちはやらせだと考えますが、動画がカットされてることに違和感を感じます。実は美智子は陽介にDVを受けていて、心霊現象を装って彼と別れようとしていたのです。カットされていたのは陽介が美智子に暴力を振るっていたシーンでした。

株式会社「フィナコル」事業統括部の横山が新卒採用PR動画を紹介。営業部の広瀬、クリエイティブ部門の崎田、デザイン部門の槙原、広報部の鳥川の若手社員がメッセージを伝えていました。 ところが動画の最後、急に「権利者の申し立てにより削除されました。この動画は再生できません。」という文字が。アップされてすぐにこの動画は削除されていました。 江尻は動画の途中で足のない人物が通り過ぎる場面を鬼頭に見せます。バグったような最後の横山のメッセージがモールス信号であることに気付き、フィナコルがブラック企業で横山によるアルハラが常態化しているという若手社員からのメッセージを解明したのでした。

最終話のラストで、出前の中華屋から「いつも1人で2人前食べているのが気になる」と言われた江尻。鬼頭はネットで自分が山中で死体で発見されたというニュースを目にします。 実は鬼頭はすでに亡くなっており、これまで江尻はずっと1人で動画を編集していたのです。鬼頭も自分が死んでいることに気付いていませんでした。

鬼頭が亡くなった後も「ガチ怖」シリーズの編集を続ける江尻と、相変わらずそばには幽霊になった鬼頭がいる編集室。そんな中、とあるカップルのビデオ通話映像が江尻に送られてきます。投稿者は彼氏が泊まったホテルの心霊現象を検証してほしい様子。 しかし検証の結果、心霊現象ではなく彼氏が大阪で浮気していることを隠すため、青森に出張に行っているフリをしていただけだとわかります。江尻はフリッカー現象と停電情報から彼氏が青森でなく大阪にいたことを確信し、投稿者に連絡したのでした。

次の投稿は、動画配信コンビ「ぺっぱー＆そると」の切り抜き動画。8月に配信した何本かの動画をまとめたものでしたが、それはそるとが突然プールに落ちて意識を失っている場面で終わっていました。 ぺっぱーとそるとは後日これを事故だと謝罪する動画をアップしていましたが、江尻はなぜこの動画が流出したのかを考え始めます。 江尻は何本もの動画がすべて同じスタジオで同日に撮影されたものだと気付き、編集担当のそるとが期限に追い詰められていて、疲労がたまった上に企画で強いアルコールを飲んだことでプールに落ちたのではと推察。事故を告発するために、そるとは動画を投稿してきたのでした。

お笑いコンビ「パーキング」のユウキとケンタが漫才をしている場面を、自ら撮影している動画。それは最後にユウキが事故に遭った現場が映されたところで終わっていました。 江尻は90年代風の映像を撮ろうと中古でHi8(ハイエイト)のビデオカメラを買ってきていましたが、中に入っていた映像がユウキとケンタの撮った動画でした。2人は事故に遭ったユウキを心配しますが、実は映像は何度も上書きされたものであり、時系列が逆だったのです。 つまり事故の場面が一番古いもので、最初の仲良さそうにしていたユウキとケンタが一番新しいもの。呪いのビデオなどではなく、1組の漫才コンビの葛藤の記録でした。

江尻の編集室に突然「梅田レイ」と名乗る女性がやってきて、鬼頭のことで伝えたいことがあると言い出します。梅田はテレビ番組のディレクターで、群馬にある24時間営業の理髪店を取材した映像を見てほしいとテープを差し出しました。 取材中に理髪店に入ってきた激怒した女性が“出てこなかった”と主張する梅田。そしてこの取材翌日に、梅田はここで鬼頭と出会って写真を撮っていました。 鬼頭はこの近くの山で襲われて殺されていた模様。理髪店の夫婦はトラブル客を次々に殺しては、死体処理を外注していたのです。これが連続殺人事件だと確信した江尻たちは警察に通報します。

鬼頭を殺したのは、江尻がいつも利用している中華屋でした。中華屋は仮の姿で、その正体は理髪店が外注していた死体処理屋。中華屋は自分の姿を撮影してしまった鬼頭を殺害し、その映像が江尻に送られていたことを知って、中華屋になりすまして彼を監視していたのです。 ついに編集室に現れた中華屋をカメラを持って迎えた江尻と梅田。発砲されたものの、その姿を撮った上で警察に引き渡したのでした。

群馬の理髪店連続殺人事件を解決に導き、はからずも心霊映像の専門家として名を馳せてしまった江尻。梅田はオカルトメディア「CROSS」を立ち上げ、江尻に仕事を依頼するようになっていました。 梅田は江尻に主演俳優の澤村透が10年前に自殺したという映画『冬の空』が「何か変」だと言い、観てほしいと頼みます。江尻は画角が意図的に狭く編集してあることに気付き、ある出演者を隠してDVDを発売しようとしていたと推察しました。 その出演者とは、当時高校生だった新人女優のアオイでした。『冬の空』を監督したのは「CROSS」のカメラマン・塚原で、この映画にすべてを賭けていた塚原はアオイを追い詰めてしまい、彼女は撮影場所のビル屋上から飛び降りてしまったのです。 アオイの遺体をそのビルに隠し、映画のDVD化の話が出た時には作品を否定されたため澤村をも殺害していた塚原。主演女優のナツミは塚原の恋人で例のビルの持ち主であり、ずっとアオイの遺体を守っていましたが、記憶を取り戻したことに気付いた塚原はナツミまで手をかけていました。 すべてを告白した塚原に殺されそうになった江尻たちでしたが、増村がドローンで塚原を攻撃して事なきを得たのでした。

「この動画は再生できません」シリーズのシーズン3が、2025年12月に放送されることが決定！テレビ神奈川では12月2日から毎週火曜日24:00～、BS12では11月30日から毎週日曜日21:30～全4話各30分で放送されます。江尻と鬼頭のコンビは、今度はどんな心霊映像と出合うのでしょうか？！

かが屋の2人が編集マンとオカルトライターに扮し、映像に隠された謎を解く考察系ホラー「この動画は再生できません」シリーズ。これまでのシーズンと映画を復習して、ぜひシーズン3も楽しんでみてください！