【007】ボンドガールからスターになった美しい女優たち

2017年7月6日更新

もはや説明は不要の超有名スパイ映画『007』シリーズ。ジェームズ・ボンドの活躍や戦闘シーンと並んで外せないのが映画を彩るボンド・ガールですが、この名誉ある役を演じた女優はそのイメージが強すぎるあまりその後伸び悩むケースが少なくありません。そんな中でも大女優へと転身を遂げた10人をご紹介します。

『007』シリーズとボンドガール

ジェームズ・ボンドの傍らにはいつも女の影があります。ある時には巨悪と戦う仲間であったり、またある時には突然の裏切りにあったり、一夜を共にするだけではなくジェームズ・ボンドの妻になったこともあるのです。シリーズを通して入れ代わり立ち代わり登場し続ける女性を「ボンドガール」と呼び、映画公開の度に話題となっています。

ボンドガールとしての活躍が評価され、輝かしい経歴を歩むこととなった10人の女優を紹介します。『007』シリーズを観たことがない方にとっては、ボンドガールであった過去を意外に思う女優もいるかと思います。

1:テリー・ハッチャー、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)

アメリカの超人気ドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』で主役スーザンを演じたテリー・ハッチャー。この役でヒットする前、彼女は第18作目『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』でボンド・ガールのパリス役を演じています。

劇中でボンドに重要な情報を流したために殺されるという不運な役どころを演じたハッチャーですが、自身のキャリアでは憂き目知らず。『デスパレートな妻たち』が終わったともTV業界から引っ張りだこの存在です。

2:ファムケ・ヤンセン、『007/ゴールデンアイ』(1995年)

ピアース・ブロスナンのボンド・デビュー作『007/ゴールデンアイ』でボンドガール、ゼニアを演じたオランダ出身のファムケ・ヤンセン

劇中ではサディスティックな暗殺者として宇宙基地の技術者たちを皆殺しにしてしまうという悪役を演じきりました。その後、映画『X-MEN』シリーズのヒットにより女優としてのキャリアを確固たるものにしました。

3:ダイアナ・リグ、『女王陛下の007』(1969年)

『女王陛下の007』でダイアナ・リグが演じたトレーシー(テレサ)はジェームズ・ボンドの生涯で一番重要な役割を担ったと言ってもいいほどのボンドガール。

何せ彼女は最終的にトレーシー・“ボンド”、つまりボンドの伴侶となるわけですから。この役以降彼女は長きに渡って映画とテレビ映画の両方で引っ張りだこの女優となりました。現在ではドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演しています。

4:オルガ・キュリレンコ、『007/慰めの報酬』(2008年)

『007/慰めの報酬』でヒロインのカミーユを演じたオルガ・キュリレンコはウクライナ出身の女優。本作でのもの静かで有能なボンドガール役の評価を受けて、その後ハリウッドへと進出しました。

中でもトム・クルーズ主演の『オブリビオン』では重要な役どころを演じきり、これからも目の話せない女優となっています。

5:ジェマ・アータートン、『007/慰めの報酬』(2008年)

もともと『聖トリニアンズ女学院』のケリー役などで活躍していたジェマ・アータートン。その彼女の名を一気に世に知らしめたのが『007/慰めの報酬』でのストロベリーフィールズ役です。

この役の経験を活かし、次々とアクション映画のヒロイン役を演じているアータートン。とは言え、まだ彼女のキャリアは始まったばかり。今後どのような方向性を見出していくのかに期待がかかります。

6:ハル・ベリー、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002年)

無名の女優が大抜擢されるケースが多いボンド・ガール。しかしハル・ベリーが『007/ダイ・アナザー・デイ』に出演したとき彼女はすでにアカデミー主演女優賞を授賞しており、初のオスカー女優かつボンド・ガールとしてダブルのプレッシャーを負っていたのだとか。

見事に彼女はその重圧をはねのけジンクス役を演じきります。その後も様々な役を演じており、彼女の才能はご覧の通りといったところです。

7:エヴァ・グリーン、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)

故郷フランスで女優としてのキャリアを築いていたエヴァ・グリーンは、『007 カジノ・ロワイヤル』のリブート版で世界から注目されることとなりました。

彼女が演じたボンド・ガール、ヴェスパー・リンドはボンドが唯一生涯の中で本気で愛した女性。ボンド・ガール以降、ティム・バートン監督の『ダーク・シャドウ』やTVドラマ『ナイトメア〜血塗られた秘密〜』など個性的な役柄を中心に精力的に映画出演を果たしています。

8:ミシェール・ヨー、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)

今作をきっかけに、故郷マレーシアおよび香港での活躍のみならずハリウッドへとキャリアを広げたミシェール・ヨー。

彼女が演じたウェイ・リンはボンドの片腕として活躍するアクション系美女として、一時は彼女のスピンオフ映画がでるなどと言われたほどのカリスマを持っていました。

その後も様々な役を演じていますが、まだまだ活躍が期待できる(特にアクションシーンで)女優です。

9:ジョアンナ・ラムリー、『女王陛下の007』(1969年)

今では英国の人気コメディドラマ『アブソリュートリー・ファビュラス』での強烈な役を始めとして、英国のTV業界になくてはならない存在のジョアンナ・ラムリー。

そんな彼女が実はボンドガール出身だったというのはあまり知られていません。(しかも“英国美女”という名前すらない役!)しかしその後の活躍ぶりは歴代のボンドガールの中でも郡を抜いています。

近年ではマーティン・スコセッシやティム・バートンといった錚々たる映画監督の作品にも出演し、今なお活躍の幅を広げています。

10:ロザムンド・パイク、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002年)

『007/ダイ・アナザー・デイ』で映画デビューを果たし、見事ボンドを裏切る若き美女ミランダを演じたロザムンド・パイク

その後ジョニー・デップと共演した『リバティーン』など少しずつ開花していった彼女ですが、名女優の名を手に入れたのは『ゴーン・ガール』でのエイミー役。

夫への復讐に燃える異常なほどの残酷さを持つ妻という役を見事演じきり、各映画祭の主演女優賞を総なめ。オスカーにもノミネートされました。

ボンドガールという域を脱却し自らのキャリアを切り開いていったパイクは、歴代のボンドガールの中でも最も成功した女優と言っていいでしょう。