2020年9月21日更新

敬老の日に観たい、おじいちゃん、おばあちゃんが主役のほっこり映画15選

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『最高の人生の見つけ方』ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
© WARNER BROS./zetaimage

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『八月の鯨』(1987年)

来ることはない鯨、でもそれは老女にとっての希望であり続ける

『八月の鯨』
©︎ NELSON/zetaimage

年老いて一緒に暮らすリビー(ベティ・デイヴィス)とサラ(リリアン・ギッシュ)の姉妹。しかしリビーは何かというとトゲのある言い方をしてしまいます。彼女は目が不自由なため、サラに迷惑をかけている自分に嫌気が差していたのです。 年を取ると素直になれず、時には強がってしまいます。しかし2人は、これからもこんな風に生きていこうと思うのでした。年を取ることも悪くはないと思える作品です。

『100歳の華麗なる冒険』(2013年)

100歳のおじいさんが老人ホームを脱出する痛快冒険劇

自由気ままに生きてきたアラン(ロバート・グスタフソン)は、100歳の誕生日に老人ホームから脱走。若者から渡されたスーツケースを持ったままバスに乗ってしまったせいで、ギャングや警察に追われる羽目に。しかし彼の長い人生で驚くようなことをたくさん経験してきた彼は、動じることもなく逃走という冒険をつづけます。 スウェーデン映画ということもあり、ヨーロッパを中心に名だたる歴史上の人物が登場するコメディ映画。若いころからなんとなく流されるままに生きてきたように見えるアランですが、彼の楽観的な人生観には笑わされ、励まされます。

『マルタのやさしい刺繍』(2006年)

年を取ったから何もできないなんて嘘だと気づかされる

80歳になったマルタ(シュテファニー・グラーザー)は、美しいレースを見ているうちにランジェリー・ショップを作りたいと思い立ちます。 周囲の邪魔など気にせず突き進んでいくうちにマルタに影響された友人が私も!と奮起する姿に勇気をもらえる本作。なにかを始めようとするとき、いろいろ言い訳をして結局やらずにいる人が多いかもしれませんが、始めるのが遅くても(年をとっていても)、挑戦することの大切さや楽しさを感じさせてくれます。

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『マリーゴールドホテルで会いましょう』(2011年)

年を取っただけ多くの感情を噛みしめられる

『マリーゴールドホテルで会いましょう』ジュディ・デンチ、セリア・イムリ−
©︎ FOX SEARCHLIGHT PICTURES/zetaimage

夫が借金を残して死んだことにショックを受けていたイヴリン(ジュディ・デンチ)。彼女がブログにつづった内容をナレーションに、様々な経験の果てにインドのホテルに行くことになる老齢の男女7人の物語です。 主演のジュディ・デンチや「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生役などで知られるマギー・スミスをはじめ、イギリスの名優たちが集結したコメディ映画。年を取っても思うことは同じだと思わされ、生きていくためにそれまでの経験を活かす彼らの姿にも、考えさせられる部分のあるしみじみとした作品です。

『人生に乾杯!』(2007年)

年金だけじゃ暮らしていけない、そうだ、強盗しよう!

年金暮らしの夫婦エミル(エミル・ケレシュ)とヘディ(テリ・フェルディ)。運命的出会いによって恋をし、結婚した2人もいまや年金暮らし。しかし年金だけでは暮らしていけず思い出のイヤリングまで売らなければいけないほどに生活は苦しくなっていました。そんな状況に腹を立てたエミルは強盗をしようと思い立ちます。 『俺たちに明日はない』(1967年)のボニーとクライドのように犯罪をくり返す老夫婦ですが、エミルの強盗スタイルはとっても紳士的。車で逃げるのですが結構ドキドキしてしまいます。以前のように夫への思いを強くしていく妻ヘディの様子など、結婚して何年経っても仲睦まじい2人が羨ましくなってしまう作品です。

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『おばあちゃんの家』(2002年)

胸を撫でる仕草、その意味は「ごめんね」

母親と2人でソウルに暮らす7歳の少年サンウ。ある夏、彼は失業中の母が新しい仕事を探すあいだ、初めて会う田舎のおばあちゃんの家に預けられることになります。しかし都会育ちのサンウには田舎暮らしは退屈。おばあちゃんは耳が聞こえず読み書きもできないため、当初2人はすれ違いますが……。 いらだちをぶつけてばかりの孫を決して叱らず、なんとか彼の願いを叶えようとするおばあちゃんにサンウも少しずつ心を開いていきます。おばあちゃんと孫との心温まるストーリー、というまとめ方ではとても陳腐に思えますが、2人の心が通い合うまでの過程が丁寧に描かれた、切なく静謐な作品です。

『最高の人生の見つけ方』(2007年)

名優2人が演じる残りの人生の過ごし方

『最高の人生の見つけ方』ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン
© WARNER BROS./zetaimage

仕事に人生を捧げてきた大富豪のエドワードと、家族のために地道に生きてきたカーター。入院先の病院で出会った彼らは、ともに余命6ヶ月でした。2人は知るまでにやりたいことを全てやろうと病院を脱出。人生最後の大冒険がはじまります。 モーガン・フリーマン演じるカーターからは知的な雰囲気が漂い、ジャック・ニコルソン演じるエドワードは豪放磊落な雰囲気が漂い、なんとなく地を演じているように見えてしまいます。死ぬまでにやりたいことを友人同士で叶えていくハートフルな作品です。

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『ハリーとトント』(1974年)

ハリーの相棒は猫のトント

『ハリーとトント』アート・カーニー
©︎ 20TH CENTURY FOX /zetaimage

ハリー(アート・カーニー)は猫のトントと暮らしていましたが、区画整理によりアパートを出なければならなくなってしまいます。彼は息子の家に身を寄せたもののそこになじめず、シカゴに住む娘のもとにいくことを決意。しかし猫を連れていては飛行機にもバスにも乗れず、中古車を買って旅に出た彼らは行く先々でさまざまな人に出会います。 長年ともに暮らしてきたハリーとトントの旅を描くロードムービー。優しく温かいユーモアに溢れた物語です。

『やさしい嘘と贈り物』(2008年)

一人暮らしをしている老人に訪れたひとつの恋

一人暮らしで孤独な日々を送っていた老人ロバート(マーティン・ランドー)は、あるときメアリー(エレン・バースティン)という美しい女性に出会い意気投合します。ロバートの同僚やメアリーの娘の協力もあり2人は順調に愛を育んでいきますが、そこにはある秘密があり……。 認知症というシリアスなテーマを持ちながら、心温まる感動のストーリーをつづる本作。ロバートに対するメアリーや家族の甲斐甲斐しさに胸打たれます。

『ストレイト・ストーリー』(1999年)

芝刈り機に乗って兄の元へ向かう老人は会う人々に何かを残す

『ストレイト・ストーリー』リチャード・ファーンズワース
©︎ ASYMMETRICAL PRODUCTIONS/zetaimage

腰の悪い主人公アルヴィン(リチャード・ファーンズワース)は、長年会っていなかった兄が倒れたという知らせを受け、彼に会いに行くことに。運転免許を持っていないアルヴィンは、時速8kmの芝刈り機に乗って約560kmの旅にでるのでした。 デヴィッド・リンチが実話をもとに映画化した『ストレイト・ストーリー』。旅の途中でアルヴィンが出会った人々は彼を奇妙に思いながらも助けたり、彼の言葉に助けられたりしていきます。

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『白い犬とワルツを』(2002年)

老人に寄り添い続けた1匹の白い犬

愛する妻に先立たれてしまったサム(ヒューム・クローニン)は、子供たちには頼らず1人で生きていこうと決意します。そんな彼の前にどこからともなく白い犬が現れ、彼の新たな相棒に。しかしその犬はほかの人には見えないらしく……。 サムが妻を想う気持ちが、白い犬を通して周囲の人々にも伝わっていきます。

『ラストベガス』(2013年)

男4人の友情にカンパイ!

『ラストベガス』ケヴィン・クレイン、モーガン・フリーマン、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ダグラス
©︎ CBS FILMS/zetaimage

幼いころからの親友であるビリー、パディ、アーチー、サムの4人。あるとき独身を貫いてきたビリーが若い女性と結婚することになり、久しぶりに再会してラスベガスで彼の「独身最後のパーティ」を楽しむことに。しかし、パディはビリーが彼の妻の葬儀に参列しなかったことを根に持っていました。 マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケビン・クラインという豪華なメンバーが集まった映画。本当におじいちゃん?と思ってしまうくらい活気に溢れていて、元気をもらえるパワフルなコメディです。人間は気の持ちようでいつまでも元気でいられると教えられます。

『あなたを抱きしめる日まで』(2013年)

長い間、自分の息子を探し求める老女

『あなたを抱きしめる日まで』ジュディ・デンチ、スティーヴ・クーガン
©︎ BBC FILMS/zetaimage

若いころ、未婚で妊娠したフィロミナは、敬虔なクリスチャンであった家族によって修道院に入れられてしまいます。息子とは修道院で会うことはできましたが、彼が養子に出された後は消息が途絶えてしまいました。それから50年、息子のことを気にかけていたフィロミナは、ジャーナリストのマーティンと一緒に彼をを探す旅に出ます。 主演のジュディ・デンチの迫真の演技が絶賛された本作。実話をもとにした感動のストーリーで、第70回ヴェネツィア国際映画祭ではクィア獅子賞を受賞しました。

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『ヴィンセントが教えてくれたこと』(2014年)

不良なオヤジの教えること、それは至極真っ当なことだった

『ヴィンセントが教えてくれたこと』ジェイデン・リーバハー、ビル・マーレイ
©︎ THE WEINSTEIN COMPANY/zetaimage

ビル・マーレイが「不良オヤジ」ヴィンセントを演じる『ヴィンセントが教えてくれたこと』。偏屈な老人ヴィンセントは自宅を担保にした借金で暮らし、お酒を飲んだり、競馬に行ったり自由な生活を送っていました。 ある日、隣に住むシングルマザーのマギーは、仕方なく息子のオリヴァーを彼に預けることに。めちゃくちゃな生活を送っているように見えたヴィンセントですが、実は彼には認知症の妻がいました。 ままならない人生を生きてきたヴィンセントが、これから多くのことを経験するであろうオリヴァーに教える人生の教訓は意外にもまともなもの。愛情に溢れたストーリーで、とにかく後半は泣けてしまいます。

『ロボジー』(2012年)

ロボットの着ぐるみで人助けをしたら有名になっちゃった!

会社の宣伝のため、わずか3ヶ月で二足歩行のロボットを開発しなくてはいけなくなった小林、太田、長井の3人。彼らは苦肉の作で、ロボットの着ぐるみに人を入れることに。 オーディションで選ばれた老人・鈴木がロボット博で女子大生・佐々木葉子を助けたことから、その場しのぎのつもりが日本中の注目を集めることになってしまい……。 ロボットに老人を入れてしまうというアイディアがナンセンスで笑える本作。頑固な老人とロボット、そしてロボット開発に悪戦苦闘する若者たちを『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』の矢口史靖監督が描いた爆笑コメディです。