キューティー&ボクサー

Cutie and the Boxer
アメリカ
rating 3.8 3.8
14 11

「キューティー&ボクサー」のスタッフ・キャスト

「キューティー&ボクサー」の感想・評価・ネタバレ

  • mazda620
    mazda620 2.5 2015年6月16日

    ニューヨークで活動する日本人アーティスト夫婦、80歳のおじいちゃん篠原うしおと60歳の篠原のりこのドキュメンタリー。 彼は絵を描いたり彫刻をつくったりいろんなことをやっているし、その物のインパクトはすごいけど、ちょっとずつ誰かしらに影響をうけて作られたようなどこかでみたことがあるような作品が多くて真新しさがあるわけじゃない。 ボクシングペイントとかは完全にジャクソンポロックじゃんって感じの作風で、他人に「ポロックとはまたちょっと違うよね」とフォローを入れられるシーンがあるけど、結局「ポロックとちょっと違う」ってことは少なからずどこかでポロックみたいな要素を感じちゃったからでてきた言葉なわけで完全に認めてもらうまでの道のりの遠さがすごく伝わる。 誰だって誰かに影響されてはじまるし、真似事から生まれるものだけど、それをまだ噛み砕けていない感じがどこかにある。一見能天気で考えてなさそうな風貌の人だけどたまに見せる表情や作品を語る言葉選びなどから、彼自身「自分の作品らしさ」みたいのを意外とまだ迷走しているようにみえた。 キャプションにこだわらずに作る芸術家はいっぱいいるけど、説明しなくたって物には意味が絶対あるしそれを求めたいと私は思う派。奥さんの絵にはそれを作った意図が感じられるのに対して彼は見た目のインパクト以上に何かがあるわけではなかった。それがまさに自身の感覚の表現の模索途中にみえる。 何かを作るにも、何かを見るにも、何かを感じるにも、視点・原点が男女ではやっぱり違いがでる。この夫婦は似ているようで似ていない。 でもその違いがうまく混ざって夫婦が成り立っている感じがして最後のペイントでボクシングし合う2人や色遣いが2人自身を表しているようにみえてとてもうまい表現だと思えた。

  • Yuka_Ono
    Yuka_Ono 3 2015年2月26日

    『キューティー&ボクサー』鑑賞。 アメリカ在住の芸術家、篠原有司男と妻で絵描きの篠原乃り子のドキュメンタリー映画。 作品が売れないジレンマを抱えるも芸術への情熱を捨てない夫婦。悪態をついていても妻の夫に対する尊敬が見える。素敵な関係。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2015年2月15日

    破天荒で自由で困った人と、それを支える同志であり恋女房。あたかもフィクションに出てくる前衛芸術家、それを地でいく二人。これもまたThat's marriageなドキュメンタリーだった。彼女にとって夫は、自分のスタイルや自尊心を根こそぎ奪っていく鬼なんだと思う。やがて結婚生活は鬼退治に辿り着き、でもまだまだ闘いは始まったばかり。それもまた典型的芸術家カップルの典型的呪縛に思えるのだが…。長年NY暮らしでも日本の生活様式って意外と変わらないんだなあ。息子が気がかり。