ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

Freeheld
2015年 アメリカ 103分
rating 4.2 4.2
4 11

「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」のあらすじ

ニュージャージー州オーシャン郡。20年以上、警察官という仕事に打ち込んできた 正義感の強い女性・ローレルは、ある日ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。 年齢も取り巻く環境も異なる二人は、手探りで関係を築き、 郊外に一軒家を買い、一緒に暮らし始める。 家を修繕し、犬を飼い、穏やかで幸せな日々が続くはずだった…。 しかしローレルは病に冒されてしまう。 自分がいなくなった後もステイシーが家を売らずに暮らしていけるよう、 遺族年金を遺そうとするローレル。しかし法的に同性同士に、それは認められていなかった。 残された時間の中で、愛する人を守るために闘う決心をした彼女の勇気が、 同僚やコミュニティ、やがて全米をも動かしていくことになる…。

「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」のスタッフ・キャスト

「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 17日前

    実話(ドキュメンタリー)が基なので手堅く慎重に作られた印象。小柄だけどガテン系で鳴らすエレン・ペイジ。ファラ・フォーセット風な前半から、やつれた闘病姿に変わり果てるジュリアン・ムーア。2人のラブストーリーが一転して「権利をかけた闘い」になっても、寄り添うカップルの慎ましさ温かさは変わらない。但しいちばん儲け役なのが、密かにムーアを想う相棒刑事マイケル・シャノンだ。その強面とデカい身体を呈し、2人の掩護射撃としてせっせと尽くすのが泣かせる。そんな当事者たちが静かに粛々と個人の正義を遂行しようとする中、道化役のように煽るゲイの活動家スティーヴ・カレル。とはいえ、それぞれ立場や主観の違う人たちだからこそ、平等な権利があって然るべきというのも浮き彫りになる。警官仲間の変化もグッときたけど、さりげなく正義漢な修理工場のボスがよかったな。

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 2016年12月23日

    異性愛中心の世の中で同性愛は嫌悪される宿命にさらされてきた。種の保存の原理の視点でのみ考えると同性愛は異端者だし、不適合な異分子が体内に入ってきた時に体が拒絶反応を示すように、人は自分と違うものに対して無意識のうちに防御や攻撃をしてしまいがちなことも事実だ。だからだろうか、差別が無くならない。 本作は実話をもとにした映画で、主人公は同性愛者だ。長年 地元で刑事として働くローレルはステイシーという若い女性と出会い、恋に落ち、一緒に暮らし始める。が、ローレルが病に冒され余命わずか半年であることが発覚。自分の死後にステイシーが遺族年金を受け取れるようローレルは郡に申請するが、同性のパートナー同士ということで、法的に認められなかった。病と闘いながら、権利を求めるローレルの訴えはやがて同僚の協力を得、新聞に載ることとなり、同性愛権利促進団体をも巻き込んだ社会運動へとエスカレートしていく。 遺族年金さえ受け取ることのできない 形だけのパートナー認定。死の淵に立った状態でありながらステイシーのために闘うローレル。絶望に打ち拉がれながら必死で前を向こうとするステイシー。地味な作品だけれど、2人がただただ相手を思う気持ちがジワリと伝わってきた。 人の感じ方や嗜好は千差万別。ある人にとっては素晴らしくても、違う人にはあり得ない, くだらない, 好みじゃないということは珍しくはなく むしろ普通のことだ。色やファッション、音楽、食べ物の好みならば 自分と違っていても それは単に個性と見なされるのに なぜセクシャリティな嗜好はここまで偏見や差別の憂き目に合うのだろう。自分自身の嗜好を変えるわけではなく、ただそういう人もいるのだと理解し、認め合うだけでいいのに そこに心の壁が横たわる。 けれど声をあげよう、一歩を踏み出そう。たとえそれが難しくとも、そこから新たな何かが始まる。ローレルはステイシーのことだけを思って行動したのだろうが、瀕死の彼女の必死な形相は、不平等な社会に生きにくさを感じているすべての人へのメッセージのようにも見えた。 ステイシーは今でも、ローレルと2人でリフォームした家に住んでいるという。家に帰るたびに彼女は温かさに満ちた空気に包まれることだろう。

  • YU66
    YU66 5 2016年12月1日

    よくある…弱い者を古くて堅いままの権力者が虐める映画かもしれませんが、主人公は病に冒され時間がなくまた優秀な刑事という立場からハラハラドキドキと事態が展開されます。ジュリアンムーアの演技力は圧巻、出演する作品はこれからも全て観たいと思うほど。 スティーブカレルが良い味を出してます。 原題は主人公がこだわったワード、ドキュメンタリー映画にもなってそのタイトルも『FREEHELD』にも関わらず、邦題の『ハンズオブラブ手のひらの勇気』っていうセンスのなさ具合に嫌悪感を感じました。 上演中は嗚咽を抑えるのに必死、終演後は涙で顔がボロボロでした。メイクが落ちるのは覚悟ですが、心が揺さぶられる事は間違いなしです。

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