奇跡の丘

奇跡の丘

Il Vangelo Secondo Matteo
1964年製作 イタリア 137分 1966年9月22日上映
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『奇跡の丘』とは

『カンタベリー物語(1972年)』『ソドムの市(1975年)』で知られるイタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督が、新約聖書の巻頭に収められている『マタイによる福音書』を忠実に映像化、人間キリストを中心に描かれている。エピソードを字幕通り記すと「処女懐胎」「イエスの誕生」「イエスの受洗」「荒野の断食」 「悪魔の誘惑」「最後の晩餐」「ゲッセマネの祈り」 「ゴルゴダの丘」「復活」となる。1965年の第25回ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。本作の出演者は当時ほとんどがアマチュアである。

『奇跡の丘』のあらすじ

ヘロデ王統治の時代、ダビデ王の子孫ヨゼフの許婚マリアは、二人が結ばれる前に聖霊によって懐妊、預言の通りベツレヘムで男児を出産し、生まれた子をイエスと名づけた。ヘロデ王がイエスの命を狙っていると分かり夫婦はエジプトへ逃亡。王の没後、イスラエルに戻るが、息子アラケオがヘロデの後を継いだことを恐れ、ガリラヤ地方に移り、 ナザレという町に住んだ。イエスは成人するとヨルダンに渡りヨハネから洗礼を受ける。その直後、天から声か下り、イエスが神の子であると告げられた。この後、イエスは四十日四十夜の断食、更には悪魔からの試みを受けることになり……。

『奇跡の丘』のスタッフ・キャスト

『奇跡の丘』の感想・評価・ネタバレ

  • Yuzukappa
    Yuzukappa 3 2016年11月7日

    無神論者パゾリーニのキリスト映画。 極端なほど聖書を忠実に映像化し、前半はその極端さに半ば聖書の荒唐無稽さを表現しているのかとおもった。 しかし、後半になるにつれキリストにある一定程度のヒロイズムをもたせていた。特に捕らえられてからの見ている我々視点での語り口は見事で、改革者としてのキリストを、信じきれなかったという罪悪感を自覚させるようなつくりにしてあったのには唸った。 そもそも聖書の映像化とは難しい。キリストをどこまで人間として見るか問題が表出するからだ、聖書の行間を埋めようとするとキリストが人間じみてしまい、埋めまいとすると変質者に見える笑 この映画のように真面目な路線で振り切れているのは好感がもてる。 でも映画としては眠い。

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