リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

2001年製作 日本 157分 2001年10月6日上映
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『リリイ・シュシュのすべて』とは

映画『スワロウテイル』『花とアリス』の岩井俊二が監督、脚本を担当。本作品制作の原型となったのは、岩井が作り出したリリイ・シュシュという(架空の)歌手のファンサイトに、岩井自身や一般の人がファンとしてメッセージを書き込んでいくものがそのまま小説という形の虚実織り交ぜた読み物となったもの。BBSが一般的になり始めた頃ならではの岩井の試み。その中でサティという架空のファンが書き込む独白部分を基に脚本が書かれている。大人になったら封印してしまいたくなるような、ずるさ、理不尽なこと、無力感、近い人の死、淡い恋心なども絡み、ローティーン特有の甘酸っぱくも残酷な時の流れを若い俳優達が体当たりで演じている。日本初の撮影システムで撮影した美しい田園風景や、小林武史によるこの映画をより印象的にする音楽も話題になった。小林プロデュースの歌手Salyの歌、ドビュッシーの『アラベスク 第1番』も効果的。

『リリイ・シュシュのすべて』のあらすじ

中学入学直後の雄一(市原隼人)は、運動も勉強もトップの星野(忍成修吾)と友人になる。後に大ファンとなるリリィ・シュシュ(Salyu)の存在も星野によって知った。多少の事件はあったものの仲間も含めて楽しい夏休みを過ごした。ところが夏休みが終わると途端に、対等な友人関係が壊れてしまう。あることをきっかけに星野が悪魔のような独裁者となり陰湿なやり方で雄一らを支配するのだった。担任教師すら星野の機嫌を伺うようになってしまう。抜け出せない雄一は星野に自尊心すら奪われ、鬱積した思いで過ごす日々だったが、リリィ・シュシュが唯一の救いだった。彼は、インターネット上で非公式ファンサイト「リリホリック」を開設する。そして、フィリアの名で他のファンと交流する雄一だが青猫という名の人物と交流を深めていき......。

『リリイ・シュシュのすべて』のスタッフ・キャスト

『リリイ・シュシュのすべて』の感想・評価・ネタバレ

  • しょん
    しょん 3 2017年6月29日

    全体的に中2病の雰囲気が漂う鬱々としたストーリー。悲惨な事件が転がってるご時世とはいえ、あまりに非現実的すぎる事件のオンパレードに引いてしまう。とはいえ、圧倒的な映像美と心を揺さぶる音楽で、なにか素晴らしい世界を覗き見ているような錯覚に陥る。幼き日のイッチー、高橋一生、蒼井優、最高でした。大沢たかおも。あと存在感だしてた忍成くん、最近あまり見ないけどもったいないなー。

  • タモさん
    タモさん 2 2017年5月28日

    なんだか見ていてとても疲れてしまった。

  • 森本航洋
    森本航洋 3 2017年5月5日

    非行少年たちの陰鬱な青春時代を独特な息苦しい演出で二時間半見せられる。 終始不穏なムードで心情の強弱が伝わりづらいし、見ていてクラクラしてくるけど、いじめの絶えない荒れ果てた教室の雰囲気ってずっとこんな感じだったかも…。 自分も真っ当な青春時代を送ったかと言われたらそうでもない側の人間なので、五臓六腑のさらに奥の方で苦渋がグツグツ煮えたぎるような感覚に陥りました。嫌いじゃない映画です。

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