マグノリアの花たち
マグノリアの花たち
rating 4 4
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『マグノリアの花たち』のエミデブの感想・評価・ネタバレ

エミデブ
エミデブ 5 2018年6月11日

今まで観た映画を順位づけることは難しいが僕が今まで観た映画のトップ10に入るくらい感動したかもしれない。 ルイジアナ州に住む6人の女性達の友情を描くこの映画。派手なストーリーこそないかもしれないが、人生をなぞってその浮き沈み、幸福や悲哀が強く胸を打つ。人生において起こりうる儚さ、遣る瀬無さで物語の終盤は画面を前に椅子の肘掛けをガンガンと叩きながら号泣する自分がいた。もしそれが画面じゃなく眼の前で繰り広げられる現実の光景だとしたらすぐに手を差し伸べていただろう。また、それと共に、分かち合うことの素晴らしさというものを再確認させてくれる映画だった。 ずっと幸福が続く人はいるのだろうか?逆にずっと不幸せが続く人もいるのだろうか? 人間の一生を一本の線に置き換えるとやはり僕はそれが波打っているように考える。その波を打つ海のそもそもの水位こそ高い人もいれば低い人もいるかもしれないが。 そして自分の人生のその上昇と下降を誰かと分かち合えたらと思うし、僕も誰かの人生を分かち合うことができたらなと思う。この映画みたいに。 「そうやって時は流れていくのね」。劇中で言われるこの言葉がその全てを表しているように思う。当たり前のことなのかもしれない。だれかが愛する人(愛してない場合もあるね)と結ばれ、新しい生命が生まれ、沢山の喜び、悲しみを繰り返しその人がまた別の人と結ばれ、新しい生命が生まれる。時代が変わってもその根幹の部分は今のところ変わってないのだな。 日本の男女格差はよく問題視されるが、この映画を観てそれまでそんなことはないと思ってた僕の考えが覆された。仕事と家事を比べてどちらが大変かなんてことは、なんの意味もない議論である。そんなことは性別どころか人によって全く異なるものであるわけだし、人生においてその浮き沈みはだれしも同じように嬉しくもあれば辛いものである。そんなことよりも、僕はこうもリアルに女性の人生を捉えたことがなかった。本当に考えたこともなかったんだ。 そしてこの映画を観て思う。女性のたくましさを。確かに、生活の仕方に差はあるかもしれない。身体の違いももちろんある。でも同じ「人生」を前にして、女が楽だとか男が楽だとかそんなことはないし考えるのもバカバカしいことだなと。 土曜日に観るべきだった、、、。明日仕事で目が腫れてたらどうしよう。