ドゥークー伯爵の秘密や裏設定12個まとめ！

『スターウォーズ』の敵役、ごう慢な伯爵ドゥークーの役柄はクリストファー・リーが完璧に演じました。 ドゥークー伯爵が最初に登場したのは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』で、銀河共和国に反乱する独立星系連合のリーダーでした。しかし同時にシスの暗黒卿ダース・シディアスの弟子ダース・ティラナスだったのです。

クリストファー・リーはもともと『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のデス・スターの司令官グランド・モフ・ターキン役のオファーを受けていました。しかしリーがそのオファーを断ったため、グランド・モフ・ターキン役は最終的にリーの親友のピーター・カッシングになりました。

クリストファー・リーとダース・ベイダー役のデビッド・プラウズは二人ともフランケンシュタインの怪物を演じています。クリストファー・リーは『フランケンシュタインの逆襲』（1957）でピーター・カッシングと共演し、デビッド・プラウズは『The Horror of Frankenstein（フランケンシュタインの恐怖）』（1970）に出演しています。

クリストファー・リーの自伝によると、「ドゥークー」は日本語の毒（どく）からきているそうです。英語圏では排泄物を意味するスラング「dookie（ドォーキー）」に聞こえることが多いそうです。

シスの暗黒卿となるためにドゥークー伯爵は自分に近しい誰かを殺さなければいけませんでした。ジェダイ・マスター、サイフォ＝ディアスが共和国のためにクローン兵を大量に製造したとドゥークー伯爵に伝えると、ドゥークー伯爵はサイフォ＝ディアスを殺害し、クローン兵を自分のものにしました。

ヨーダとの戦闘はすべて緑色のスクリーンを背景に行われました。クリストファー・リーがまずすべての立回りを巧みに行い、その立回りに合わせた形でヨーダがアニメで描かれました。クリストファー・リーはこう語っています。 「たくましい想像力と経験と職業的知識、自分自身でつくり出した力が必要でした、そして正しい直感を持つ必要があるのです」

もとの脚本でドゥークー伯爵は、アナキン・スカイウォーカーにより両手を斬りおとされた後命乞いをすることになっていました。しかしそれはドゥークー伯爵らしくないとクリストファー・リーが感じたとのことでルーカスはそのシーンをカットしました。その代わり、リーは自分の首が斬り落とされる前にただひたすら衝撃を受けた表情を見せました。

ドゥークー伯爵の胸像がジェダイ図書館の中にあります。カットされたシーンですが、ジェダイ図書館員がオビ＝ワン・ケノービの見ている胸像がドゥークー伯爵だと教えています。

ヨーダ対ドゥークー伯爵の殺陣のシーンでは小さいタイプのヨーダが使われました。クリストファー・リーはかつて『吸血鬼ドラキュラ』で吸血鬼を演じましたが、スタッフがいたずらで吸血鬼の牙をヨーダにつけました。リーは撮影現場で冗談めかしてこう言ったそうです。 「ノーコメントだ。ジョージ・ルーカスが私にこんなことをするなんて思わなかったよ」

クリストファー・リーは映画の中で最も多くソードファイト（刀剣による戦い）を行なった俳優という世界記録を持っています。『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』ではオリジナルのソードファイトを行なっています。 ロングショットではスタントが使われましたがクローズアップではリーが使われました。リーはこう言います。 「ほとんどすべてのソードファイトがクローズアップだった。控えめに言っても簡単なことではなかったよ」。後に自分の剣さばきが映画にずいぶんとたくさん使われているのを見て驚いたそうです。

もともと、ヨーダはドゥークー伯爵の元に来ていきなり戦うことになっていました。ジョージ・ルーカスはそのシーンにセリフを加えフォースが閃光し岩が落下する戦闘を加えました。そうすることでヨーダがいかに強いかが示せるだろうとジョージ・ルーカスは考えました。

ヨーダとの戦闘で、ドゥークー伯爵は自分のライトセーバーに加えてオビ＝ワンやアナキンのライトセーバーを使いましたが、そのシーンは映画に入れられませんでした。

『スターウォーズ』前編3部作のチーフデザイナー、ダグ・チャンはドゥークー伯爵に何か独自のものをと、カーブしたライトセイバーを作りました。カーブしたライトセイバーはより昔の時代を反映し、旧式の訓練と思想を受けているドゥークー伯爵にちょうど良いだろうと考えたのです。