「スター・ウォーズ」ドロイド一覧 種類によって異なる特徴や用途を解説
「スター・ウォーズ」におけるドロイドとは?シリーズを盛り上げた個性豊かなキャラたち
「スター・ウォーズ」シリーズに登場する「ドロイド」とは、人間と同じ程度の知識かそれ以上の専門知識を持つAI搭載ロボットの総称です。これまでにも旧三部作から登場するR2-D2やC-3PO、続三部作で初登場したBB-8など、たくさんのドロイドたちが活躍してきました。 人間の補佐をしたり、あるいは人間の代用として任務に就くなど、劇中でも様々なドロイドたちがいろいろな場所で働いています。基本的には主人の元でプログラムに従って動くロボットではありますが、それぞれに個性を持ち、人間と信頼関係を築くものもあります。 ここでは、そんなドロイドの種類やクラスを解説し、シリーズに登場する主要ドロイドやバトル・ドロイド、その他印象的な活躍を見せたドロイドまで、一覧で紹介していきます。
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ドロイドの種類・クラスを解説
ドロイドの種類は、働く環境に合わせ、必要に応じて様々なものが作られました。プロトコル・ドロイドは交渉に長けたドロイドで、銀河の多くの言語や礼儀作法に精通しています。機械の修理や整備などを行うのは、アストロメク・ドロイド。また戦闘用に作られたバトル・ドロイドもあります。 ドロイドには技術や用途によって、第1級から第5級までの5つのクラスに分類されています。第1級ドロイドは高度な科学知識を持つ医療ドロイドなど、第2級ドロイドは工学や技術に特化したピット・ドロイドなどがあります。 第3級ドロイドはサービス機能が豊富なサーヴァント・ドロイドなど、第4級ドロイドはバトル・ドロイドなど軍事・保安に従事するものです。そして第5級ドロイドには、単純労働や重労働を得意とするシフター・ドロイドなどが分類されています。
「スター・ウォーズ」サーガに登場した主要ドロイドを紹介
ここからは、「スター・ウォーズ」シリーズの9エピソードすべてに登場したR2-D2とC-3POや、続三部作で活躍したBB-8とD-Oといったシリーズの主要ドロイドを紹介します。
R2-D2
R2-D2はR2シリーズのアストロメク・ドロイドで、最初の主人はパドメ・アミダラでした。ナブー危機、クローン戦争、銀河内戦と数々の戦場を経験してきたドロイドです。 シリーズを通して彼のバディとなったC-3POとは、アナキン少年が住むタトゥイーンで出会いました。銀河帝国誕生後はベイル・オーガナが主人となり、レイアから託されたデス・スターの設計図をオビ=ワン・ケノービに届ける役目を任されます。 タトゥイーンではルークと出会い、これ以降は反乱軍でともに戦いました。銀河内戦後は若いジェダイを育成するルークのそばにいましたが、ベン・ソロの反乱によってルークが姿を消してからはスリープモードに。BB-8がルークの居場所を示す地図を持つと知って再起動し、再びレジスタンスに協力しています。
C-3PO
C-3POは3POユニットのプロトコル・ドロイドで、アナキンによってスペア・パーツから組み立てられました。700万語以上の言語に精通したおしゃべりで心配性なドロイドです。 R2-D2とは青年アナキンがタトゥイーンに戻った際に再会し、それ以降は行動をともにして数々の歴史的事件に立ち会ってきました。時にはジャバ・ザ・ハットやイウォークの通訳も務め、ハン・ソロ救出やデス・スターのシールド発生機を発見するなど交渉役として活躍しています。 しかし戦場では度々ひどい仕打ちを受けており、頭と胴体が分離されてバトル・ドロイドのものが取り付けられ、ジオノーシスの戦いに巻き込まれたことも。銀河内戦の後はR2-D2とレジスタンスに協力し、ディカー基地ではドロイド・スパイ・ネットワークのリーダーとなっています。
BB-8
BB-8はBBユニットのアストロメク・ドロイドで、主人はレジスタンスのエース・パイロットであるポー・ダメロン。彼が操縦するXウイングにアシスタントとして乗り込み、戦闘でも活躍しています。 ポーとともにルークの居場所を示す地図を探すためジャクーを訪れますが、そこでレイとフィンに出会います。ディカー基地に地図を持ち帰り、長らくスリープモードだったR2-D2を復活させ、2体が持つ地図を合わせて完成させました。 ポーともディカー基地で再会し、スターキラー基地の戦いでともに大きな戦功を上げました。ポーに対しては非常に忠誠心が厚く、臆病ながらも危険な任務にも臆せず突き進みます。
D-O
D-Oは「スカイウォーカーの夜明け」に初登場したキャラクターで、BB-8の3/4サイズの小さな一輪のドロイドです。BB-8の小さな相棒のようで、どこへでもついて行きます。 元々は名もないドロイド修理屋があり合わせで組み立てた小型ドロイド。その修理屋がシスを信奉するオチに殺され、それ以降はオチのデータ保管場所となりました。 レイたちによって発見されたD-Oは宇宙船に置き去りにされた状態で、BB-8がバッテリーを充電して再起動させます。D-Oにはオチのデータが残っており、レジスタンスが探すファイナル・オーダーの拠点を突き止めるのに大いに役立つことになります。
その他のドロイドを紹介
次に、9エピソードの中で強い印象を残したその他のドロイドたちを紹介。オビ=ワン・ケノービに仕えたR4-P17や、BB-9EやR2-Q5といったファースト・オーダーや銀河帝国のドロイドたちなど実に様々です。
R4-P17
R4-P17はインダストリアル・オートマトン社製のRシリーズで、銀河共和国時代のジェダ・オーダーに仕えていたアストロメク・ドロイド。オビ=ワン・ケノービの乗るデルタ7などで惑星カミーノやジオノーシスへ同行し、分離主義勢力と戦いました。
BB-9E
BB-9Eはファースト・オーダーに仕えたBBユニットのアストロメク・ドロイド。黒いボディの球体はBB-8に似ていますが、頭部は平らです。最高指導者スノークの旗艦ドレッドノートに搭乗し、侵入者に目を光らせていました。
R2-Q5
R2-Q5は銀河帝国に仕えたアストロメク・ドロイド。R2-D2と同じR2シリーズですが、ボディの色は黒と金です。「ジェダイの帰還」に初登場し、第2デス・スター内を巡回しながらメンテナンスする一方、兵士たちを監視する役割も担っていました。
WA-7ウェイトレス・ドロイド
WA-7ウェイトレス・ドロイドは第3級のサービス・ドロイドで、「クローンの攻撃」に初登場しました。レストランや食堂でサービスするヒューマノイド型ドロイドですが、一本足でホイールを使って移動します。
ピット・ドロイド
「ファントム・メナス」に登場したDUMシリーズのピット・ドロイドは、ポッドレーサーの修理に使用されていました。ナブー侵略以前に、サーヴ=オー=ドロイド社が開発した修理ドロイドです。自身より重い物を持ち上げたり、過熱したエンジンも修理することができます。
バトル・ドロイドを紹介
軍事用に開発されたバトル・ドロイドは、代表的なB1バトル・ドロイドから破壊工作のため作られたバズ・ドロイドまで多くの種類があります。ここでは劇中でよく見かける種類のものを紹介していきます。
B1バトル・ドロイド
B1バトル・ドロイドはジオノーシスのドロイド工場で大量生産されたいわゆる標準型バトル・ドロイド。3本指にブラスターを装備し、クローン大戦時には銀河共和国のクローン軍と戦闘を繰り広げました。
B2スーパー・バトル・ドロイド
B2スーパー・バトル・ドロイドは独立星系連合がクローン戦争で使用した強化型バトル・ドロイド。B1よりも強力で、装甲は厚くなっています。さらにジェットパックで空を飛べるB2-RPやロケット・トルーパーなどの改造型も生まれました。
ドロイデカ
ドロイデカはデストロイヤー・ドロイドとも呼ばれたバトル・ドロイドで、ナブー侵略やクローン戦争で通商連合や独立星系連合によって使用されました。ツイン・ブラスター砲で武装し、球状の偏向シールドを発生させることができます。
バズ・ドロイド
バズ・ドロイド(ピストエカ破壊工作ドロイド)は独立星系連合がクローン戦争中、敵の宇宙船を分解するために使用した破壊工作ドロイド。球状の外殻に包まれており、ミサイルに積み込まれて敵船に向けて発射され、船やドロイドを破壊しました。
銀河中で活躍する様々なドロイドたちに想いを馳せて
「スター・ウォーズ」シリーズにはR2-D2のような修理ドロイドやC-3POのような通訳ドロイドのほかにも、たくさんの種類のドロイドが登場します。様々な惑星で、いろいろな用途で使われているドロイドたちに想いを馳せて、シリーズを鑑賞するのも楽しみの一つ。 しかも「スター・ウォーズ」に登場するドロイドたちは実に個性豊かで、ついつい思い入れしてしまうような愛らしいものも多いですね。ドロイドたちの活躍にも注目してシリーズを楽しみたいものです。