ダースベイダーの知られざる秘密と裏設定を紹介 モチーフは戦国武将だった?【スター・ウォーズ】
「スター・ウォーズ」ダース・ベイダーの秘密・裏設定を余すことなく紹介!
■名前:ダース・ベイダー ■身長:203cm ■体重:120kg ■所属:銀河帝国 帝国軍最高司令部 ■ライトセイバーの色:赤 長きにわたって愛される「スター・ウォーズ」シリーズ。この記事ではシリーズを代表する悪役である、ダース・ベイダーについて紹介します。彼のトリビアには知らなかった事実があるかもしれませんよ。 ベイダーは両手足がサイボーグ化されており、常にマスクを被っています。銀河帝国の帝国軍最高司令部に所属しており、実質的な銀河帝国の指揮を執っていました。 さらに彼はシスの暗黒卿であり、ダース・シディアスに弟子入りしています。 ※この記事には、「スター・ウォーズ」に関するネタバレ情報を含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください!
ベイダーの名前の由来 父親が関係している?
「ダース・ベイダー」という名前の由来について、真偽は不明ですが以下のような噂があります。 「Dark+Death+father」の意味を持つ、「ダーク・ファーザー」をもじった名前であり、ジョージ・ルーカスと父親の確執を反映しているという説です。オランダ語で父親のことを「vader(ファーダー)」と言うこともこの説を後押ししています。
ダース・ベイダーのマスクの秘密 モチーフは日本の戦国武将?
ダース・ベイダーを象徴しているものと言えば、髑髏のような黒いマスク。特徴的なマスクはどのように作られたのでしょうか。 ダース・ベイダーのマスクは仙台市博物館に所蔵されている「黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」の鎧兜を参考にしていると言われています。確かに真っ黒で威圧感のある面は、ダース・ベイダーと似た印象を与えるものです。 この噂は、1997年にアメリカで発行された「STAR WARS−THE MAGIC OF MYTH−」でも紹介されています。この書籍には「スター・ウォーズ」に登場する人物の衣装や航空機、武器やシーンなどのヒントになったとされる事物がまとめられていました。ここでダース・ベイダーは鎧兜のマスクは参考にしたと記述されているのです。 気になる方は、他のモチーフも探してみてはいかがでしょうか。またもうひとつダース・ベイダーを象徴しているのが、呼吸音。これはサウンドエフェクトのスペシャリスト、ベン・バートによって考え出されました。 シリーズ1作目となる「エピソード4/新たなる希望」製作前、ベン・バートはダース・ベイダーがサイボーグのようなキャラクターだと聞き、なにかしらの器具を通して呼吸しているアイデアを思いついたそうです。そこでスキューバダイビングのレギュレーターを使用し、独特の呼吸音を作り出しました。
ダース・ベイダーのスーツの秘密 元々は軍人の制服のようだった?
「エピソード4」の製作初期段階で、ダース・ベイダーは全く異なる姿をしていたそうです。戦国武将の兜や甲冑をイメージしたものではなく、もっと一般的な軍人の制服に似たコスチュームが考えられていました。 ジョージ・ルーカスは初期のダース・ベイダーのコンセプトアートが気に入らず、大部分を変更することに。そして生まれたのが今の姿です。 また帝国軍はナチスドイツのメタファーだと言われています。ダース・ベイダーのコスチュームは元々ナチスのユニフォームからインスイパイアされており、メインのジャンプスーツはSS(親衛隊)、マントはナチス将校の礼服、ヘルメットは「Jerry」と呼ばれるナチス軍ヘルメットがイメージの元となっているそうです。 ちなみにスーツについた胸のボタンは飾りではなく、スーツ内の温度や酸素量を調節する機能が付いています。
ダース・ベイダーの父親は誰?
ダース・ベイダーには父親が存在しません。ダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーはフォースによって生み出されたと言われています。またアナキンの母であるシミ・スカイウォーカーは、アナキンには父親がいないことを認識しているようでした。 それはまるで新約聖書の受胎告知のようであり、クワイ=ガン・ジンがアナキンを「選ばれしもの」と判断した理由のひとつだと考えられます。 MARVELコミックから刊行された「スター・ウォーズ:ダース・ベイダー」内にて、アナキンの父親について驚きの事実が明かされました。このコミックでは、ダース・シディアスことシーヴ・パルパティーンがアナキンを生み出したことになっています。 ただ本当に父親というわけではなく、パルパティーンがフォースによってアナキンの母であるシミ・スカイウォーカーの体にフォースを送って宿らせたとのこと。そうなると「スター・ウォーズ」はより根深い親子の物語ということになりますね。
ベイダー卿の強さを考察 元はジェダイ最強?
そもそもアナキンはフォースだけなら「スター・ウォーズ」史上最も強いと言われていました。 しかし「エピソード3/シスの復讐」でアナキンはオビ=ワンに敗れ、手足を失いました。彼は四肢を失ったことでフォースの力が弱まり、ダース・ベイダーの姿では本来の潜在能力を発揮できていません。 反対にアナキンはパドメの存在によって感情が不安定な部分が見られ、その激情が弱点となっていました。パドメの死によって生まれたベイダーは、感情的には隙のない冷徹な強さを持つことができたのです。 つまりダース・ベイダーの姿だとフォースの力は確かに弱まっており、フォースの面ではアナキンの方が強かったと言えます。しかしアナキンと違ってダース・ベイダーは恐ろしいまでの冷酷さを持っているため、強大な敵だったことは間違いないと言えるでしょう。
ダース・ベイダーの中の人の秘密 分担作業で演じていた?
ダース・ベイダーはスーツアクト・声・素顔と、分担作業で演じられていたキャラクターです。 旧3部作でスーツアクターをしていたのはデビッド・プラウズ。彼はベイダー声も担当したいと希望していましたが、訛りがあったため実現しなかったそうです。 また、「エピソード4/新たなる希望」の撮影中、剣を使用した殺陣の経験がなかったためデビッド・プラウズは何本もライトセイバーを壊していたそうです。 そのため「エピソード5」と「エピソード6」では、スタントマンのボブ・アンダーソンが殺陣のシーンを代わりに演じることに。 ベイダーの声を担当したのはジェームズ・アール・ジョーンズ。旧3部作ではクレジットさえされませんでした。 そしてマスクを外した素顔を演じたのはセバスチャン・ショウ。「エピソード6」の劇場版とビデオ版では、最後にフォースの霊体となった姿も担当していました。しかし2004年発売のデジタルリマスター版DVD以降は、アナキンを演じていたヘイデン・クリステンセンに差し替えられています。
ダース・ベイダーの名言を紹介
「技術で築いた恐怖を過信するな」
「エピソード4」で帝国軍のモッティ提督は、強力なデス・スターが反乱軍に負けることはあり得ないと考えていました。そんな楽観的な提督に対して、ベイダーは「技術で築いた恐怖を過信するな」と言い放ちます。 自分のものでもない力を過信しすぎるのは危険だという、科学技術の発展した現代にも言える金言です。
「私がお前の父親だ」
「エピソード5」でダース・ベイダーはルークに自分が父親だという、衝撃的な事実を告げます。このシーンは「スター・ウォーズ」でも屈指の名シーンであり、多くの作品でパロディ的に用いられることも。
「最後に一度だけ……自分の目でお前を見ておきたい」
暗黒面に堕ちてしまったダース・ベイダーですが、「エピソード6」の最後には息子であるルークの必死の呼びかけに答え手を貸します。 そして生命維持装置の故障により自分の命が長くないことを悟った彼は、ルークにこの言葉をかけました。ジェダイとしての誇りも取り戻したベイダーは、最期に父親としての顔も見せるのでした。
ダース・ベイダーに関するその他のトリビアを紹介 名場面の制作秘話とは?
ダース・ベイダーがルークの父親というのはトップシークレット
「エピソード5/帝国の逆襲」で明らかになった、ベイダーがルークの父親だったというシリーズ最大のサプライズ。この秘密はジョージ・ルーカスとジェームズ・アール・ジョーンズの2人しか知らなかったそうです。 ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルがこの秘密を知ったのは撮影直前。そのため演技にリアリティが増していたのかもしれません。
「スター・ウォーズ」に日本の名優・三船敏郎が出演?
『七人の侍』など、黒澤明の映画を中心として多くの映像作品に出演し、国内外問わず人気を博した名優・三船敏郎。ジョージ・ルーカスは三船敏郎の大ファンであり、キャスティングの際に彼の起用を強く望んだそう。 当初オビ=ワン役でのオファーをしたものの、世界的なスターであり、スケジュールに余裕がなかった三船はオファーを断りました。もう一度アナキン・スカイウォーカー役でのオファーも行ったそうですが、残念ながらそれも叶いませんでした。 随所に日本由来のモチーフが見られる「スター・ウォーズ」。実際に日本人が出演していれば、その物語にどんな影響を与えていたのでしょうか。
秘密を知れば深みが増すダース・ベイダーの魅力!
「スター・ウォーズ」を代表し、悪役でありながらシリーズの「顔」とも言えるダース・ベイダー。そんな彼のマスクには戦国武将・伊達政宗の鎧兜のテイストが組み込まれていることをご存じだったでしょうか。このようにダース・ベイダーには多くの知られざる秘密が隠されていました。